少年愛とショタの定義とは

まずは「少年愛」や「ショタ」の定義について見ていきましょう。少年愛やショタはあまり日常的には聞かない言葉ですよね。

少年愛の定義

少年愛とは、成人男性（年長男性）と未成年の少年の間に成立する愛情のことです。

プラトニックな愛の場合もありますが、基本的には性的な関係を前提としていますので、少年愛の定義は性的な関係がある成人男性と少年の愛と言えるでしょう。

少年愛は次の特徴があります。

ショタの定義

ショタとは、3つの意味を持ちます。

そのため、ショタを定義するとすれば、少年に恋愛感情や性的欲求を持つこと・持つ人、または恋愛感情・性的欲求を持たれた少年のこと、と定義づけることができるでしょう。

そもそも、「ロリコンの反対、つまり少年を好きな成人女性を何と呼ぶべきか？」という疑問が浮上しました。

そして、半ズボンが似合うキャラクターの代表として『鉄人28号』の主人公・金田正太郎の名前が上がり、そこから「正太郎（しょうたろう）コンプレックス」という言葉が生まれました。

その後、「正太郎コンプレックス」が略されて「ショタコン」になり、さらに略されて「ショタ」となっていったのです。

少年愛とショタは少し違う

少年愛とショタは、「少年を愛でる・少年を愛する・少年に性的欲求を持つ」という点では同じ意味になります。

でも、少年愛とショタは違う点もあります。

少年愛は成人男性と少年の愛ですが、ショタには成人女性も含まれます。むしろ、ショタは「少年が好きな成人女性」から生まれた言葉ですので、成人女性がメインになります。

少年愛やショタになる原因

一般的には、恋愛感情や性的欲求は同年代、成人なら成人に対して抱くものです。そのため、少年愛やショタは精神医学的には「ペドフィリア」と呼ばれ、性嗜好障害に分類されます。

つまり、現代において、少年愛やショタは病気・疾患に分類されるということです。

こっそり心の中で思っているだけなら問題はないと思いますが、少年への恋愛感情や性的欲求を行動に移すのは問題ですよね。場合によって、事件になり逮捕されることもあります。

少年愛やショタの嗜好を持つようになる原因には何があるのでしょうか？その原因を考えていきましょう。

明らかな原因はわかっていない

少年愛・ショタの原因はわかっていません。

なぜなら、「ペドフィリア」は年齢・性別・文化・宗教・経済格差・教育格差問わずに、世界中どこにでもあることだからです。

つまり、その人のバックグラウンドなんて関係なく、ロリコンは世界中にいるし、少年愛やショタの人も世界中にいるということですね。

少年愛は古代から日本はもちろん、ヨーロッパやイスラム世界でもあったものですので、何かしらの明らかな原因があるかどうかは不明です。

先天的に少年愛・ショタの嗜好を持っているのか、後天的に何かのきっかけがあって少年愛・ショタの嗜好になるのかも不明です。

児童ポルノによってハードルが下がる

現代において、少年愛やショタになるのは、児童ポルノが関係しているとも言われています。

児童ポルノがあることで、「少年が性的な対象になる」と思うようになる人がいるのです。また、少年に恋愛感情を抱いても良い、性的欲求を持っても良いと認識するようになります。

つまり、児童ポルノがきっかけで少年愛・ショタに目覚めたり、少年愛・ショタの嗜好を行動に移しても良いと考える人が増える、少年愛・ショタへのハードルが下がることになるんです。

児童ポルノが少年愛やショタの直接的な原因であるとは言えませんが、少年愛・ショタの入り口になることはあると言えるでしょう。

性的欲求の代替えが原因になることも

少年愛やショタになる原因として考えられることに、本来持っていた性的欲求を抑圧したことがきっかけになることもあります。

日本では戦国時代には武士の世界では少年愛はごく普通のことでした。また、寺社（僧侶）の世界も少年愛は行われています。

カトリック教会では司祭は独身でなければならず、男性修道院と女性修道院は厳格に分けられ、修道士も独身を貫かなければなりません。

男性しかいない環境で、性的欲求を発散できない場合、人間は少年愛に傾いていくようです。

本当なら女性を相手に性的欲求を満たしたいけれど、それができないから、代替えとして少年を愛するというわけですね。

ショタの場合はあくまでも女性の好みによりますが、過去に成人男性から暴力を振るわれたり、裏切られたりなどの経験から、成人男性は怖いから少年を愛するようになることもあります。

少年愛やショタは犯罪になる？

少年愛やショタは心の中で愛して愛でるだけなら問題はないでしょう。心の中で思うだけなら自由ですから。

ただ、行動に移した場合は別です。日本では13歳未満の子供に対する性行為は強制性交等罪になります。わいせつ行為は強制わいせつ罪になりますので、犯罪なんです。

また、成人が「真摯な交際関係」以外の18歳未満の未成年と性交した場合、淫行条例に違反することになりますので、処罰の対象になります。

海外では、日本よりも少年愛・ショタの処罰が厳しい国も珍しくありません。

少年愛やショタの事件の事例①　クイーンズランド性的暴行事件

少年愛・ショタ事件の事例の1つ目は、クイーンズランド性的暴行事件です。

1999年にオーストラリアのクイーンズランド州で、女性教師が12歳の少年（児童）と性交・オーラルセックスをした罪で逮捕されました。

少年の発言から2人の間に合意はあったようですが、12歳はまだ性的同意年齢に達していないため、女性は懲役2年の判決が言い渡されました。

少年愛やショタの事件の事例②　リバーランド性的暴行事件

2005年にオーストラリアのリバーランド州で、24歳の女性教師が15歳の少年（生徒）と性的な関係を持った事件が発覚しました。

この女性教師は元カレと別れた影響で、精神的に不安定になっていたという情報もあります。

裁判の結果、執行猶予の判決が言い渡されましたが、被害者家族は女性だから罪が軽いのでは？と批判しています。

少年愛やショタの事件の事例③　デブラ・ラフェイブ事件

出典：dailymail.co.uk

アメリカでの有名なショタ事件と言えば、デブラ・ラフェイブ事件ではないでしょうか。

中学校の教師をしていた24歳のデブラ・ラフェイブは、2004年6月に教え子の14歳の少年と車の中で性行為を行った罪で逮捕されました。

なぜ、このデブラ・ラフェイブ事件が有名な事件になったのか？それは彼女の美貌です。24歳の美人教師と14歳の少年の事件と言うことで注目されたんです。

デブラ・ラフェイブは写真を見てわかるように、めちゃくちゃ美人ですよね。教師になる前は水着モデルをしていた経験があるほどです。

逮捕されたデブラ・ラフェイブは13歳の頃にレイプされた経験があり、さらに神経性大食症、双極性障害あるいは二重人格、異常性欲などに苦しんでいたという情報があります。

ちなみに、バックストリートボーイズのニック・カーターは10代の頃にデブラ・ラフェイブとセックスして童貞を捨てた、と告白しています。

ただ、ニック・カーターとデブラ・ラフェイブは同年代ですので、ニック・カーターがショタの被害に遭ったわけではありません。

少年愛やショタの事件の事例④　荒野行動ショタ事件

出典：togetter.com

日本では、オンラインゲームを通じて知り合ったショタ事件が起こりました。人気オンラインゲーム「荒野行動」で、22歳の美人シングルマザーと12歳の少年が知り合いました。

そして、リアルで会う約束をして、会ってからすぐにホテルに直行したんです。それからは何度かシングルマザーは少年を自分の地元に呼び寄せて、性行為を行っていました。

SNSでは、恋人のようなやり取りをしていた記録が残っています。

この事件は22歳のシングルマザーがタレントかと思うようなルックスをしていたために、インターネット上で大きな話題になりました。

逮捕されたシングルマザーはもともとショタだったようで、この12歳の少年の前にも、荒野行動で知り合った中学生の少年と関係を持っていたようです。

少年愛やショタの事件の事例⑤　カトリック教会の性的虐待事件

出典：bbc.com

2002年にアメリカでの報道をきっかけに、カトリック教会での大規模な少年への性的虐待が明らかになったことを覚えているでしょうか？

カトリック教会での少年への性的虐待は、孤児院や学校、神学校など司祭や修道士が子供たちと集団生活を送る場で行われました。

この性的虐待は、アメリカのほか、アイルランド、メキシコ、オーストリア、イギリス、オーストラリア、オランダ、スイス、ドイツ、ノルウェーのカトリック教会でも行われていました。

カトリック教会の司祭や修道士にはたくさんのショタがいて、中世のような少年愛がいまだに存在しているということになります。

しかも、ショタであることが発覚した聖職者は、その国での職を追われたとしても、南米など目が行き届かない国でまた同様の聖職に就いているという問題も発覚しています。

つまり、ショタである聖職者の性的虐待がバレたけれど、違う国に行って、また存分に少年愛を楽しめる環境にいるということです。

これは、少年の被害者が増えるということでもあります。

少年愛やショタの事件の事例⑥　東京サレジオ学園性的虐待事件

出典：news-postseven.com

カトリック教会の性的虐待事件に関連して、日本でもカトリック教会関係の施設で少年に対する性的虐待が行われていたことが明らかになりました。

児童養護施設の東京サレジオ学園で、50年以上前に園長のトマス・マンハルド神父から性的虐待を受けていたと告白した男性がいました。

その男性は62歳で10歳当時のことを告白したわけですが、この男性はトラウマから性的虐待を受けた記憶をなくしていて、30代になってからいきなりフラッシュバックしたそうです。

また、神父からは「口外したら地獄に落ちる」と言われていたとのことです。

少年愛・ショタ趣味がある海外芸能人・有名人4人

少年愛・ショタの趣味があった海外の芸能人・有名人を見ていきましょう。ここでは疑惑があるだけの人も紹介しています。

ソクラテス

四聖人の1人である哲学者のソクラテスは、少年愛とパイディアの関連について論じた人物です。

また、青少年を口説き落とす達人だったとも言われています。

プラトン

ソクラテスの弟子であり、アリストテレスの師匠でもある古代ギリシアの哲学者のプラトンは、著書の『餐宴』の中で少年愛について語っています。

さらに、アステールという名前の少年を愛していて、その少年が亡くなった時には詩を残しています。

レオナルド・ダ・ヴィンチ

「モナリザ」や「最後の晩餐」を描いたイタリアのルネサンス期の芸術家であり、幅広い分野で多大な業績を残したことから万能の天才と言われたレオナルド・ダ・ヴィンチ。

レオナルド・ダ・ヴィンチは、同性愛の傾向が見られたとのことです。

しかも、晩年は少年愛の傾向が強く、「サライ（小悪魔ちゃんの意味）」という通称の少年を自宅に10歳から30年にわたって住まわせていました。

この少年はレオナルド・ダ・ヴィンチのものを盗んだりしたのですが、甘やかし続けたそうです。

マイケル・ジャクソンさん

世界的なスーパースターだったマイケル・ジャクソンさんには、性的虐待疑惑が付きまとっていました。マイケル・ジャクソンさんは2度も少年への性的虐待で裁判を起こされています。

1993年の裁判では「デンジャラス・ワールド・ツアー」の中止を余儀なくされましたが、裁判が長引くことやマイケル・ジャクソンの精神状態を考慮して、示談になっています。

2005年の裁判では、全面的に無罪判決を勝ち取っていますので、マイケル・ジャクソンが少年愛の趣味がなかった＝少年への性的虐待はなかった可能性はあります。

ですが、最初の裁判で示談にしてしまったために、完全に潔白というわけではなく、いつまでも少年愛・ショタ趣味疑惑が付きまとってしまいます。

少年愛・ショタ趣味がある日本の芸能人・有名人5人

空海

平安時代初期の僧であり、真言宗を開いた弘法大師こと空海。

空海は、男色を日本に持ち込み、仏教界で僧侶と稚児（少年の修行僧）の関係が一般的になった礎を築いた「稚児愛の祖」とも言われています。

足利義満

足利義満は室町幕府の第3代将軍であり、金閣を建立したり、室町時代の政治・経済・文化の最盛期を築きました。

そんな足利義満は、12歳の世阿弥を見染め、それからは観阿弥・世阿弥親子を庇護し、世阿弥を生涯愛し続けたそうです。

織田信長

戦国大名で天下統一まであと一歩まで迫った織田信長は、小姓の森蘭丸を寵愛し、性的な関係を持っていたと言われています。

森蘭丸は絶世の美少年であり、戦国時代は主君が美少年を家臣に持ち、性的関係を持つことは決して珍しいことではありませんでした。

ただ、寵愛は受けていたものの、性的な関係はなかったとする説もあります。

徳川綱吉

江戸幕府第5代将軍であり、生類憐みの令で知られる徳川綱吉は、たくさんの美少年を小姓にしていて、特に12歳年下の柳沢吉保を寵愛していたとのこと。

美少年を「桐の間」に住まわせて、美少年版の大奥を作っていたという噂もあります。

ジャニー喜多川さん

ジャニーズ事務所を設立したジャニー喜多川さんは、少年愛（ショタ）趣味があったとされる人物です。

ジャニー喜多川さんの少年愛（ショタ）については、ジャニーズ事務所に所属していたタレントの暴露本などで何度も語られてきました。

そして、1999年に週刊文春がジャニー喜多川氏の少年愛（ショタ）の特集記事を掲載したことで、ジャニーズ側は名誉棄損で訴えています。

裁判の結果、週刊文春に120万円の損害賠償が言い渡されましたが、ジャニー喜多川さんの少年愛（同性愛行為）は認定されました。

少年愛・ショタ被害に遭った海外芸能人・有名人6人

少年愛・ショタの被害者となった芸能人・有名人を紹介していきます。

リチャード・ベレンゼンさん

天文学者であり、アメリカン大学の学長を務めたリチャード・ベレンゼンさん。

両親の性行為を目撃したのをきっかけに、両親から性行為に参加することを強要されるなど、少年期に性的虐待を受け続けました。

そのトラウマからか、リチャード・ベレンゼンさんは大学の執務室から、自分が幼児に性的虐待をしていると匿名で電話をし続けるという奇行に走り、心理療法等を受けることになりました。

ビリー・ミリガンさん

ダニエル・キイス著「24人のビリー・ミリガン」のモデルであるビリー・ミリガン氏は、子供の頃に養父に性的虐待を受け続けていました。

その影響で、違う人格が生み出されることになっています。

アイク・ターナーさん

伝説的なギタリストであるアイク・ターナーさんは、6歳の頃に近所の40代後半の女性に童貞を奪われたと告白しています。近所のショタ趣味の中年女性の被害者ですね。

ただ、アイク・ターナーさん「今なら児童虐待だが、当時の俺にとっては楽しかっただけ」と述べています。

デイビッド・ベッカムさん

世界的なサッカー選手であり、日本でも圧倒的な人気を誇っていたデイビッド・ベッカムさん。

16歳の時にユースのサッカーチームに入るために、先輩のチームメートの前でオナニーさせられたという過去があります。

ただし、これはいわば儀式的な悪習であり、性的虐待ではあるものの、少年愛やショタとはちょっと違うかもしれません。

カール・グスタフ・ユングさん

ユング心理学（分析心理学）を作ったカール・グスタフ・ユング氏は、親交があったフロイトとの文通の中で、少年の頃に崇拝していた男性から性的な暴行を受けたと述べています。

アクセル・ローズさん

世界的なロックバンド「ガンズ・アンド・ローゼズ」のボーカル、アクセル・ローズさんは、1990年代に心理療法を受けた際、少年の頃に父親から性的虐待を受けたことを思い出したそう。

それまではトラウマによって、その事実を自分の中の記憶から消し去っていたということですね。

少年愛・ショタ被害に遭った日本の芸能人・有名人3人

横山ノックさん

横山ノックさんは、17歳の時にアメリカ軍の女性少尉に性行為を強要されたと告白しています。

アメリカ人のショタ趣味の女性の被害者ということですね。

井伏鱒二さん

「山椒魚」や「黒い雨」で知られる井伏鱒二さんは、中学生の頃に上級生に稚児にされかけたというエピソードがあります。

さらに早稲田大学在学中には教授からセクハラを受けたこともあるそうなので、美少年だったのかもしれません。

太宰治さん

「人間失格」や「走れメロス」で知られる文豪の太宰治さんも、ショタの被害者と言われています。

少年の頃、実家の下女に童貞を奪われたと自ら友人に語っています。

また、代表作の「人間失格」では、大庭葉蔵の幼少期の描写部分に「既に自分は、女中や下男から、哀しい事を教えられ、犯されていました。」という記述があります。

このことから、太宰治は少年時代に実際に女中や下男から性的虐待を受けていたのではと言われています。

まとめ

少年愛・ショタの定義や原因、事件の事例、少年愛やショタ嗜好の芸能人＆有名人、少年愛やショタ被害に遭った芸能人＆有名人をまとめました。

現代において、少年愛・ショタは行動に移すと犯罪になります。

その人の性癖を否定するつもりはありませんが、法律は絶対に守らなければいけませんし、少年に身体的・精神的ダメージを与えることは絶対にしてはいけませんよね。