発生から20年経った現在も未解決の世田谷一家殺人事件ですが、被害者・宮沢みきおさんの黒い噂も話題です。
今回は事件概要、宮沢みきおさんの経歴(仕事・職業)や家族、自宅トラブル、宗教の統一教会や北朝鮮との関係を紹介します。
この記事の目次
宮沢みきお(世田谷一家殺人事件の被害者)が被害に遭った「世田谷一家殺人事件」とは
出典:r.nikkei.com
世田谷一家殺人事件は、2000年12月30日に東京都世田谷区の住宅街において、一家4人がめった刺しにされて殺害された殺人事件です。
翌日には21世紀になるという日本が少し浮足立った状態の12月31日、隣に住む妻の母親よって4人の遺体が発見され、事件が発覚しました。
父親は1階の階段下、母親と長女は2階の踊り場付近で、それぞれ刃物で複数回刺されて死亡していました。長男は二段ベッドの下段でうつぶせになり、窒息死した状態で発見されています。
この事件は遺留品も多く、当初は犯人の特定はそれほど難しくないとされていました。
・犯行後も犯人は現場(被害者の自宅)に長時間滞在していた
・犯人はアイスクリームなどを食べていた
・犯人は現場の2階の居間のソファーで仮眠していた
・犯人は現場のパソコンで劇団四季のチケットを予約しようとしていた
しかし、このような証拠が現場にありながらも、不可思議な犯人の行動もあり、捜査は難航を極めました。そして2020年現在も解決しておらず、事実上の迷宮入りの事件となっています。
捜査が進む中、犯人の遺留品からDNA検査が行われ、日本人には少ないDNAタイプだったこと、足跡から特定した犯人のスニーカーは韓国で販売されたものであることが判明。
このため、犯人は日本人ではなく、韓国や朝鮮半島、その他アジア諸国の人物ではないかと噂されるようになりました。
そして、被害者の宮沢みきおさんも韓国や北朝鮮と深いかかわりがあった可能性が浮かび上がってきたのです。
宮沢みきお(世田谷一家殺人事件の被害者)の経歴や仕事
まずは、世田谷一家殺人事件の被害者である宮沢みきおさんの経歴や仕事(職業)を見ていきましょう。
宮沢みきおの学歴
宮沢みきおさんは東京都出身です。まずは、宮沢みきおさんの学歴を見てみましょう。
・大学:東京大学農学部
宮沢みきおの仕事や職業
東京大学農学部を卒業した宮沢みきおさんですが、農学部出身という経歴とは違う分野の職業に就きます。
宮沢みきおさんはアニメやデザインなどの仕事に興味を持ったようで、大学卒業後はアニメ制作に携わり、クイズ番組で使用する問題作成などテレビ制作の仕事もしていました。
そして30歳の頃に、アメリカの大手デザイン会社に転職をします。
その外資系デザイン会社では、シニアコンサルタントの役職に就き、マーケティングコンサルタントやCI(企業のイメージ統合戦略=コーポレート・アイデンティティ)を担当しました。
40歳の頃には、イギリスの大手デザイン会社に転職しています。イギリスのデザイン会社でも、CI部門のリーダーとしてCIのデザインを担当していました。
宮沢みきおさんは英語が堪能で、デザイン面のスキルにも長けていた人物と言えるでしょう。
また、当時は黎明期でもあったIT関係にも詳しかったようで、「インターネットでわかったこと・できたこと」という本を共著で出版しています。
元上司からは、「発想が奇抜で優秀だった」という評価を受けています。
宮沢みきお(世田谷一家殺人事件の被害者)の家族
宮沢みきおさんの家族の情報を見てきましょう。宮沢みきおさんは4人家族でした。
・母親:宮沢泰子(当時41歳)
・長女:宮沢にいな(当時8歳、小学2年生)
・長男:宮沢礼(当時6歳、保育園児)
宮沢みきおの両親
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宮沢みきおさんの両親は、世田谷一家殺人事件が起きてからずっと情報提供を呼びかけ、駅前などでチラシを配っていました。
そして2009年2月、「殺人事件被害者遺族の会」(宙の会)を結成して、時効撤廃運動の先頭に立って活動しています。
宮沢みきおさんの父親の良行さんは2012年に84歳で亡くなっています。母親の節子さんはその後もずっと活動を続けています。
嫁・宮沢泰子の両親と家族
宮沢みきおさんの妻である宮沢泰子さんの実家は、東京都品川区の旗の台で不動産業を営んでいました。泰子さんの家族構成は以下の通りです。
・母親
・杏さん(姉)
・泰子さん
姉の杏さんと泰子さんは仲が良く、宮沢みきおさんと結婚後には泰子さんや姉の杏さんと一緒に学習塾を開いています。
宮沢みきお(世田谷一家殺人事件の被害者)の自宅は地上げ屋に狙われていた?
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宮沢みきおさんの自宅は東京都世田谷区上祖師谷にありました。世田谷一家殺人事件の報道で何度も自宅前からのニュースが流れたので、覚えている人も多いでしょう
この世田谷区上祖師谷の自宅は1990年5月に購入したもので、二世帯住宅になっています。
この住居の購入は、宮沢みきおさん夫婦と泰子さんの姉夫婦、泰子さんの母親が約1億5000万円で共同購入したもので、購入後には平屋から3階建ての二世帯住宅にリフォームしています。
リフォーム後には、泰子さんが1階で学習塾を始めました。
このため、宮沢みきおさんの自宅のすぐ隣(同じ敷地内)には、泰子さんの姉夫婦と母親が住んでいました。
事件翌日の12月31日は、母親と泰子さんは一緒におせち料理を作る予定でした。
なかなか泰子さんや子供たちが来なかったことから、母親が宮沢みきおさんの自宅を訪ね、4人の遺体を発見しています。
地上げ屋に狙われていた?
ニュースなどで宮沢みきおさんの自宅が映った時、「東京の世田谷にこんなに自然豊かで、周りに家が全くないところなんてあるの?」と思った人も少なくないと思います。
自宅の周りだけ見ると、宮沢みきおさんの自宅以外には他の住宅や建物は見えませんよね。
宮沢みきおさんの自宅は都立祖師谷公園に隣接しており、実は周辺地域は地上げ屋に狙われていました。
1991年ごろから祖師谷公園を拡張する計画が本格化して、東京都側から周囲の住宅に立ち退き交渉が行われ、約20軒の住宅は引っ越していきました。
そのため、宮沢みきおさんの自宅だけが残った状態だったのです。
東京都との直接交渉であれば、交渉がまとまらなくてもそこまでトラブルが起こらなかったかもしれません。しかし、ここにいわゆる「地上げ屋」が関わっていたようなんです。
祖師谷公園の拡張計画が進む中、地上げ屋たちは宮沢みきおさんの自宅周辺に注目し、移転を考えている住宅を安く買い上げて、東京都に高く売りつけるということがあったとのこと。
なかなか移転に応じない宮沢みきおさんの家族情報などを調査して見張っていたとの情報もありますし、移転に応じない場合は圧力をかけたり、嫌がらせをした形跡もあります。
ただ、都東部公園緑地事務所によると、宮沢みきおさんと東京都の間での立ち退き交渉はまとまり、2001年3月には東京都が用意した土地へ転居予定だったそうです。
しかし、なぜか事件が発生した2000年12月30日時点では、宮沢みきおさん一家が転居先予定だった土地は東京都との売買契約が成立していなかったようなんです。
東京都と土地ブローカー、地上げ屋のトラブルがあり、東京都からの立ち退き料などを狙って土地ブローカーや暴力団が事件を計画し、宮沢みきおさん一家は殺害された可能性もあります。
元々立ち退き料目当てだった?
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そもそも、宮沢みきおさんは立ち退き料目当てで、世田谷区祖師谷に引っ越した可能性も捨てきれません。
Google Mapで宮沢みきおさんの自宅の位置(赤丸の部分)を見ると、公園のど真ん中にあるんですよね。明らかに不自然な場所に引っ越しています。
そして、引っ越した翌年に公園の拡張計画が本格化していることから、引っ越しの時点で拡張計画の話が出ていた可能性があります。
妻・泰子さんの実家は不動産ブローカーだったことを合わせて考えると、将来的に立ち退きを求められることを前提にここに引っ越した可能性が出てくるのです。
もちろん、違法なことではありませんし、別に悪いことをしているわけではありません。
でも、もしこの推測が真実であれば、自ら地上げ屋トラブルに突っ込んでいったとも考えられ、少しでも立ち退き料を吊り上げようとして、トラブルを大きくした可能性も十分にあります。
だからと言って、世田谷一家殺人事件が起こって良い理由、4人の家族が惨殺されて良い理由になんて絶対になりませんが。
宮沢みきお(世田谷一家殺人事件の被害者)の宗教は統一教会だった?
宮沢みきおさんが信仰していた宗教は、統一教会だったという噂もあります。
そして、この統一教会がらみのトラブルで、世田谷一家殺人事件は起こったのではないかと言われているんです。
統一教会とは?
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統一教会とは、1954年に韓国の文鮮明によって設立されたキリスト教系の新興宗教です。正式名称は、「世界平和統一家庭連合」であり、合同結婚式で日本でも有名になった宗教ですね。
統一教会は元々は反共産主義で、保守派から支持を得ていましたが、設立者の文鮮明は北朝鮮出身(生まれは北朝鮮建国前)ですし、近年は北朝鮮と親密な関係を築いている宗教です。
日本でも宗教法人として認められていますが、印鑑や壺などの霊感商法が社会問題化し、合同結婚式でのマインドコントロールも問題視されるなど、怪しい宗教のイメージが強いですよね。
統一教会を脱会したために殺された?
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世田谷一家殺人事件の被害者である宮沢みきおさんとその家族は、みんな統一教会の信者だったと言われています。
というのも、宮沢みきおさんと泰子さんが出会った自己啓発セミナーは統一教会主催のものだったという噂があるためです。
つまり、宮沢みきおさん一家はどっぷり統一教会の信者だったというわけですね。
ただ、統一教会を脱会しようとしたことをきっかけに、見せしめとして殺害されたのではないか?と言われています。
統一教会は自分たちが正しいと思うことであれば、目的のためには手段は選ばない宗教団体という噂がありますから、統一教会を脱会しようとしたために殺害された可能性は十分にあります。
「たかが宗教を脱会しようとしただけで、あんなに残酷な殺され方をするの?」と思う人もいますよね。
確かに、統一教会を脱会しても無事だった人はたくさんいます。
元新体操選手の山崎浩子さんも元統一教会の信者で、合同結婚式にも参加しましたが、「マインドコントロールされていた」と訴えて脱会しました。
でも、殺害されておらず、現在は日本代表であるフェアリージャパンの指導者として活躍されています。
なぜ統一教会を脱会しようとしただけで、宮沢みきおさん一家は殺害されたのか?それは北朝鮮が関係している可能性があります。
宮沢みきお(世田谷一家殺人事件の被害者)は北朝鮮のスパイだった可能性も?
宮沢みきおさんは統一教会の信者であり、北朝鮮のスパイだったという情報があるんです。
元々、統一教会は反共産主義で、1990年ごろからは北朝鮮と親密な関係にあったので、宮沢みきおさんが統一教会の信者で北朝鮮のスパイだったというのも、あり得る話ではあります。
そもそも、宮沢みきおさんの妻である泰子さんの実家は在日の不動産ブローカーです。つまり、泰子さんは朝鮮半島に出自を持っていた人物だったということです。
そして、2人は統一教会主催(半島系主催との情報もあり)の自己啓発セミナーで知り合ったのですから、宮沢みきおさんも何らかの形で朝鮮半島とかかわりを持っていた可能性があります。
朝鮮総連幹部を売った?
統一教会の信者で北朝鮮のスパイとして働いていた宮沢みきおさんは、パチンコの売上を北朝鮮に送金したり、政治資金のルートを確保したりしていました。
しかし、統一教会を脱会しようとしたためか、他の理由があったためかは不明ですが、突然裏切り行為を行います。その裏切り行為とは、朝鮮総連の元幹部を売ったことです。
2000年11月21日に朝鮮総連の元幹部であり、北朝鮮のスパイで日本で活動する工作員の親玉的な康成輝(カン・ソンヒ)が逮捕されました。
康成輝(カン・ソンヒ)だけでなく、北朝鮮の工作員だった牧師やパチンコ店店員など12人も逮捕されています。
この逮捕のきっかけを作ったのは宮沢みきおさんであり、宮沢さんが警察に情報提供を行ったのではないかと言われているんです。
そして、この裏切り行為への見せしめに、宮沢みきおさん一家は残酷な形で派手に殺害されてしまったのではないかということですね。
康成輝(カン・ソンヒ)が逮捕されたのは、世田谷一家殺害事件が起こった約1ヶ月前です。時期的につじつまが合うし、納得できる説ですね。
情報提供を土産に転職話が進んでいた?
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世田谷一家殺人事件が起きた2000年ごろ、宮沢みきおさんは日韓ワールドカップのマスコット関係のCI事業を担当していました。
その仕事を隠れ蓑にしながら、韓国・北朝鮮の情報を入手し、スパイ的な活動をしていたという噂があります。
そんな宮沢みきおさんには高額の転職話があったという噂もあります。
北朝鮮のスパイをしていた宮沢みきおさんに転職話が舞い込み、時を同じくして、朝鮮総連を裏切り、警察に情報を売って工作員を逮捕させた…。
これは、北朝鮮の大物工作員を逮捕させたという事実を手土産に、他の国の諜報機関を兼ねている企業へ転職しようとしていた可能性も考えられますね。
まとめ
世田谷一家殺人事件の概要、被害者の宮沢みきおさんの経歴や職業(仕事)、家族の情報、自宅の立ち退きを巡るトラブル、統一教会や北朝鮮との関係をまとめました。
宮沢みきおさんにはいろいろな噂があります。ただこれらはあくまでも噂で、しかも断片的な情報から推測されたものも少なくありません。
それでも、宮沢みきおさんの周辺の情報を見ると、いろいろと想像せずにはいられないのは事実です。