「帯広殺人事件」で元同僚の教師宮田麻子さんを殺害した容疑で起訴されている片桐朱璃容疑者が注目されています。
この記事では片桐朱璃容疑者の実家や生い立ち、結婚した嫁や子供など家族、大学や赴任した高校など経歴、犯行動機や文春報道の内容、現在などについてまとめました。
この記事の目次
片桐朱璃は帯広殺人事件で元同僚女教師殺害の容疑者の高校教師
片桐朱璃(かたぎり・しゅり)容疑者は、2022年6月2日に、北海道帯広市南町南8線の森林公園「帯広の森」で女性の遺体が見つかった「帯広殺人事件」で、元同僚の女性教師・宮田麻子さんを殺害して遺体を遺棄した容疑で逮捕された高校教師です。
片桐朱璃容疑者は逮捕当時35歳で、北海道で高校教師として働いていました。殺害された宮田麻子さんは事件発覚当時47歳で、同じく北海道で高校教師をしており、2人は2022年3月まで同じ高校の同僚だったという事です。
片桐朱璃容疑者と宮田麻子さんの関係は元同僚という事しかテレビや新聞では報道されていませんが、文春オンラインなど一部のメディアは、12歳の年齢差のある2人が不倫の関係にあったとする内容を伝えており、この点でも世間の注目を集めています。
ここではこの帯広殺人事件逮捕された片桐朱璃容疑者について現在までにわかっている内容をまとめていきます。
片桐朱璃の生い立ち① 実家や小学生時代の同級生の証言
片桐朱璃容疑者の実家について、北海道網走市出身であることが明らかになっています。実家は酪農家ではないかとの声もありますが、親についての明確な情報はありませんでした。
片桐容疑者は北海道網走市出身で、高校時代は野球部に所属。
片桐朱璃容疑者の生い立ちについては詳しい事は明かされていませんが、文春オンラインの記事に小学生時代の同級生の証言が掲載されています。
その証言によると、片桐朱璃容疑者は幼い頃から男女問わず人気で、一緒に部屋に集まってテレビゲームで盛り上がる事がよくあったとの事です。
しかし高学年に上がった頃に片桐朱璃容疑者が野球を始めた頃から疎遠になったという事です。
片桐朱璃容疑者の当時のあだ名は「しゅっこ」で、スポーツ万能で頭も良かったため女子からも人気があったそうです。
小学校の同級生は「幼少期から男女問わず人気者だった」と証言する。
「片桐とは小学校低学年の時はよく一緒に遊んでいました。みんなで部屋に籠って『ロックマンエックス』などのゲームを楽しんでいたんですけど、高学年になって片桐が野球を始めると疎遠になってしまいました。 確か、朱璃という名前からあだ名は『しゅっこ』。顔も悪くなくてスポーツ万能、頭も良いので女子からも人気でした」
引用:《帯広殺人事件》「関係に疲れてしまった」泥沼W不倫の加害エリート教師に“女性のウワサ”が絶えなかったワケ「彼の結婚相手は別の女性かと…」
片桐朱璃の生い立ち② 北海道網走市出身で高校時代は野球部
出典:https://parupunte-life.com/
「日刊ゲンダイ」などによると、片桐朱璃容疑者は北海道網走市の出身だという事です。
また、高校時代は野球部に所属していたとの情報も報じており、小学校時代に始めた野球を高校までずっと続けていたようです。
片桐容疑者は北海道網走市出身で、高校時代は野球部に所属。
片桐朱璃容疑者の生い立ちについて、わかっているのは現在のところはこれらの情報だけで、どのように成長したのかの詳細は不明です。
片桐朱璃の家族① 結婚しており嫁は小学校教師
片桐朱璃の家族については、結婚していて嫁は小学校の教師をしている事が文春オンラインなどの記事で明らかにされています。
また、殺害された宮田麻子さんも結婚していて、旦那さんも高校の教師をしていた事も明らかにされています。
近隣住民らによると、片桐容疑者の妻は小学校の教師で、宮田さんの夫も高校教師だ。
加害者と被害者がいずれも高校教師で、お互いの配偶者も皆教師という点も、小さなコミュニティの中でのドロドロとした関係性の果ての殺人事件のように連想されてしまいます。この点も帯広殺人事件が世間の関心を集めている要因にもなっています。
片桐朱璃の家族② 子供は事件当時2歳の娘が1人
片桐朱璃容疑者は結婚していて嫁がいる事が明らかにされていますが、その嫁との間には2020年5月に生まれたばかりの子供がいる事も文春オンラインが報道しています。
それによると、片桐朱璃容疑者の子供は女の子だという事です。
2020年5月、片桐容疑者には第一子となる女の子が生まれた。
引用:《帯広殺人事件》「関係に疲れてしまった」泥沼W不倫の加害エリート教師に“女性のウワサ”が絶えなかったワケ「彼の結婚相手は別の女性かと…」
一方、殺害された宮田麻子さんにも子供が2人いる事が明らかにされています。
宮田麻子さんの子供は2人とも息子さんで、下の子供が中学に上がっている年齢である事も明かされています。また、近隣住民から見た様子では宮田麻子さんの家族仲はとても良い印象だったという事です。
「10年ほど前のことです。夏休みになると家の敷地に昼間キャンプ用の小さいテントを張って、子供2人が楽しそうに遊ぶ姿をよく見かけました。宮田さんの家の目の前の公園で、息子2人とお父さんが楽しそうにバドミントンをする姿もよく見ました。4~5年前には、町内会のメンバーが集まって焼き肉を食べる親睦会に家族全員で参加していました。座って仲良くご飯を食べていた姿も印象的でした」
片桐朱璃の経歴① 出身高校
片桐朱璃容疑者の帯広殺人事件を起こすまでの経歴についても現在までにわかっている内容をまとめていきます。
まず、片桐朱璃容疑者は網走市の出身で高校時代は野球部に所属していた事は明らかにされていますが、具体的に出身高校がどこなのかは現在の時点では判明していません。
片桐朱璃の経歴② 出身大学は酪農学園大学か
片桐朱璃容疑者の出身大学についても情報がありませんが、最終学歴は「酪農学園大学の大学院」である事が明らかにされています。
片桐先生は酪農学園大学の大学院出身。北海道の農業教員の多くがここの卒業生です。
引用:《帯広殺人事件》「関係に疲れてしまった」泥沼W不倫の加害エリート教師に“女性のウワサ”が絶えなかったワケ「彼の結婚相手は別の女性かと…」
この事から、片桐朱璃容疑者の出身大学は酪農学園大学ではないかとも言われていますが、別の大学を卒業後に酪農学園大学大学院へと進んだ可能性もあります。
仮に片桐朱璃容疑者の出身大学を酪農学園大学だとした場合、おそらく獣医学群ではなく農食環境学群に所属していた可能性が高いと思われます。酪農学園大学の農食環境学群の偏差値は「52~54」です。
片桐朱璃の経歴③ 高校教師としてこれまでに赴任した学校
片桐朱璃容疑者は酪農学園大学の大学院を卒業後は農業科担当の高校教師として北海道の各地の高校に赴任しています。
出典:https://www.trattoria-confortevole.com/
上の画像は、北海道ニセコ高校の公式ウェブサイトの2012年4月の日記をキャプチャしたものですが、これに片桐朱璃容疑者が北海道真狩高校から赴任してきたと書かれています。
この事から、片桐朱璃容疑者は、酪農学園大学の大学院卒業後の2011年頃、24歳頃には真狩高校におり、2012年4月の25歳の頃にニセコ高校に転属してきた経歴を持つ事がわかります。
「日刊ゲンダイ」の記事によると、それからわずか1年後、片桐朱璃容疑者は2013年4月に美幌町の美幌高校に転勤になっています。
この美幌高校に2016年に英語教師として赴任したのが帯広殺人事件で殺害された宮田麻子さんだったという事です。
片桐容疑者は農業科の担当として2013年4月に美幌高校に配属され、3年後の16年、英語を担当する宮田さんが同校に着任。2人は同じ学校で4年間過ごした。
片桐朱璃容疑者は、美幌高校には9年間勤務し野球部の監督も務めていたという事です。
片桐朱璃容疑者はその後、2022年の春に美幌高校を離れて帯広農業高校に赴任しています。帯広農業高校では2021年に甲子園出場も果たした野球部の副部長(監督、部長に次ぐ第3顧問)も任されています。
片桐朱璃が起こした帯広殺人事件の内容
片桐朱璃容疑者が死体遺棄容疑などで逮捕された帯広殺人事件の内容も改めて紹介しておきます。
2022年5月29日、宮田麻子さんは家族に「釧路に行く」と伝えて北海道北見市の自宅を出ました。
ところが宮田麻子さんが向かったのは、釧路市ではなく自宅から2時間半ほどの距離にある帯広市の野球場でした。この野球場では、片桐朱璃容疑者が副部長に就任したばかりの帯広農業高校の野球部の試合が行われており、ここで宮田麻子さんと片桐朱璃容疑者は会ったようです。
その日の夜まで、宮田麻子さんは旦那さんとLINEで連絡を取り合っていましたが、連絡が途絶えて翌30日になっても帰宅しませんでした。31日に宮田麻子さんの旦那さんは北海道警察に行方不明者届を提出し捜査が開始されています。
宮田麻子さんの旦那さんが警察に片桐朱璃容疑者が関与している可能性があると伝えたため道警は31日には片桐朱璃容疑者を任意で事情聴取。片桐朱璃容疑者は当初は「宮田さんには会っていない」と容疑を否認していましたが、6月1日に一転して「車の中で宮田麻子さんの首をシートベルトで絞めて殺害した。遺体は車で運んでスコップで穴を掘って埋めた」などと供述し容疑を認めています。
6月2日の午前2時頃、片桐朱璃容疑者立ち会いの元、北海道帯広市南町南8線の森林公園「帯広の森」の雑木林を捜索したところ、土の中から衣服を着た状態の宮田麻子さんの遺体が見つかりました。宮田麻子さんの首には絞められた跡が確認されています。
遺体発見を受けて、片桐朱璃容疑者は死体遺棄の容疑で緊急逮捕されました。2022年7月、片桐朱璃容疑者は殺人と死体遺棄の容疑で起訴されています。
片桐朱璃の犯行動機を文春オンラインが報道
片桐朱璃容疑者の宮田麻子さんを殺害した動機を文春オンラインが報じています。
文春オンラインでは、捜査関係者からの情報として、片桐朱璃容疑者は警察の取り調べに動機として「別れ話でもめてしまい関係に疲れてしまった」と供述している事などが明かされています。
片桐容疑者は宮田さんを殺害した動機について、「別れ話でもめてしまい関係に疲れてしまった」とも話しているという。
引用:《帯広殺人事件》「関係に疲れてしまった」泥沼W不倫の加害エリート教師に“女性のウワサ”が絶えなかったワケ「彼の結婚相手は別の女性かと…」
片桐朱璃と宮田麻子さんが不倫関係にあったとも文春は伝えている
片桐朱璃容疑者と殺害された宮田麻子さんの関係については、元同じ高校の同僚とのみ報じているメディアが大多数ですが、文春オンラインなど一部のメディアは2人は不倫関係にあったとする情報も伝えています。
帯広殺人事件の内容が報道された当初からネット上でも2人は不倫の関係にあったのではという憶測が広まっていましたが、文春オンラインの第1号記事では、宮田麻子さんを知る近隣住民からの証言として「(宮田さんは)不倫なんかする人ではない」との声が数多く出ていると書かれていました。
ネットなどでは、今回の事件に関して「片桐容疑者と宮田さんは不倫関係だったのではないか」などと“憶測”が広がっており、捜査関係者も同様の見立てを明かしている。しかし、今回取材に応じた全員が、口を揃えて「(宮田さんは)不倫なんかする人ではない」と語ったのが印象的だった。
また、第1号記事の翌日に配信された文春オンラインの帯広殺人事件に関する続報記事では、片桐朱璃容疑者の知人が「片桐先生は不倫をするような人間とは思えない」と証言した事も報じています。
教師になりたてのころの片桐容疑者を知る人物は「片桐先生は不倫をするような人間とは思えない」とした上で、こう話した。
しかし一方で文春オンラインの続報記事では、捜査関係者からの情報として、片桐朱璃容疑者が宮田麻子さんと不倫の関係にあった事を認める供述をしているとの情報も報じられました。
捜査関係者が明かす。
「逮捕された片桐容疑者は警察官の聴取に素直に応じている。本人の供述から遺体が見つかった上、先月29日に宮田さんと会い、日付が変わった30日に首を絞めて殺害したと話している。2人が“不倫関係”にあったことも認める供述をしている」
さらに、文春オンラインの記事では、宮田麻子さんの旦那さんも妻と片桐朱璃容疑者の不倫関係を疑っており、それを疑っていたからこそ北海道警にすぐに片桐朱璃容疑者の名前を伝えたとする内容も明かされました。
「宮田さんの夫は『妻が朝帰りすることもある』と心配していたんです。周囲からは仲の良い夫婦に見えていたようですが、本人たちの心の中まではわかりません。下の子供が中学生になって、子育てにも手がかからなくなったところで、飲みにいくなど生活を楽しむ自由な時間もある程度確保できるようになったのではないでしょうか。最近は夫婦ともに思うままに過ごしていたようです」
さらに、上の記事から約2週間後に配信された文春オンラインの帯広殺人事件に関する3本目の記事では、片桐朱璃容疑者と宮田麻子さんがいつから不倫関係にあったのかはわからないとした上で、事件が起こる少し前の2022年5月の全道の農業教員会議で片桐朱璃容疑者に久々にあったという知人が「片桐先生が別人のように見た目が変わっていた」と話していた事などを書いています。
それによると、片桐朱璃容疑者は顔色が悪く元気も覇気も無い疲れ果てたような様子に見えたそうです。
「事件が起きる少し前のことです。5月に行われた全道の農業教員会議で彼に会った人が『片桐先生が別人のように見た目が変わっていた』と話していたんです。つい最近までは大学時代と変わらずスポーツマンの好青年という印象だったのですが、顔色も悪く元気も覇気もない疲れた様子だったそうです。
引用:《帯広殺人事件》「関係に疲れてしまった」泥沼W不倫の加害エリート教師に“女性のウワサ”が絶えなかったワケ「彼の結婚相手は別の女性かと…」
文春オンラインは、この様子は片桐朱璃容疑者が宮田麻子さんとの不倫の関係に疲れていたのでは無いかと匂わせるような形で記事を終えています。
片桐朱璃の現在
片桐朱璃容疑者の現在ですが、2022年7月13日に殺人と死体遺棄容疑で釧路地検が起訴しています。
5月、帯広で、高校教諭の男が元同僚の女性教諭を殺害し、遺体を埋めた疑いで逮捕された事件で、検察は、13日、男を殺人などの罪で起訴しました。
その後は続報は出ておらず、初公判の日程も2023年4月の現在は発表されていません。
現在、片桐朱璃容疑者は拘置所か留置場で身柄を拘束されていると思われますが、どこに拘留されているのかはわかっていません。
今後は裁判が開かれ、片桐朱璃容疑者が起こした帯広殺人事件の詳しい内容や動機、宮田麻子さんとの本当の関係なども明らかにされるのではないかと思います。
また、片桐朱璃容疑者は、2022年10月14日付で北海道教育委員会から懲戒免職の処分を受け、教員免許も取り消しになっています。
道教育委員会は14日までに、元同僚の女性教諭を殺害し遺体を遺棄したとして殺人と死体遺棄の罪で起訴された帯広農業高校教諭の片桐朱璃被告(35)を懲戒免職処分としたと発表した。
まとめ
今回は、2022年6月に発覚した「帯広殺人事件」で、元同僚の女性教師を殺害し遺棄した容疑で逮捕起訴されている元高校教師の片桐朱璃容疑者についてまとめてみました。
片桐朱璃容疑者の生い立ちについては、北海道網走市の出身で小学校時代はスポーツも勉強もできて男女からも人気があった事や小学校から高校まで野球部に所属していた事などが明かされています。
片桐朱璃容疑者の家族については、両親や兄弟については不明ですが、結婚していて子供がおり、嫁は小学校の教師、子供は2020年5月に生まれたばかりの娘である事が明らかにされています。
片桐朱璃容疑者の高校は不明ですが、大学については酪農学園大学ではないかと言われています。これは片桐朱璃容疑者が酪農学園大学の大学院を出ているためです。
その後の経歴については、北海道ニセコ高校、北海道真狩高校、美幌高校、帯広農業高校の順に農業科の教師として赴任していた事がわかっています。美幌高校では野球部の監督。帯広農業高校でも野球部副部長を任されていました。
帯広殺人事件の内容は、片桐朱璃容疑者が12歳年上の元同僚教師の宮田麻子さんの首を絞めて殺害し、遺体を埋めたというものです。片桐朱璃容疑者は犯行動機を「別れ話でもめてしまい関係に疲れてしまった」と供述しており、文春オンラインなどは、片桐朱璃容疑者と宮田麻子さんが不倫関係にあったとする内容を報じています。
現在、片桐朱璃容疑者は殺人と死体遺棄容疑で起訴されていますが、初公判の日程は2023年4月の現在は決まっていません。