2014年に起きた「大韓航空ナッツリターン事件」は韓国での財閥叩きの流れを作った事件で、ナッツ姫一族の現在も話題です。
今回はナッツ姫の人物像、父母や妹~旦那や子供など家族、余罪や判決・お家騒動など現在を紹介します。
この記事の目次
- ナッツ姫が起こした「大韓航空ナッツリターン事件」とは?前代未聞の珍事件
- ナッツ姫のプロフィールと人物像
- ナッツ姫の家族① 父親・趙亮鎬(チョ・ヤンホ)について
- ナッツ姫の家族② 母親・李明姫(イ・ミョンヒ)について
- ナッツ姫の家族③ 妹・趙顕旼(チョ・ヒョンミン)について
- ナッツ姫の家族④ 旦那と子供
- 「大韓航空ナッツリターン事件」のその後と現在① ナッツ姫は副社長を解任
- 「大韓航空ナッツリターン事件」のその後と現在② 訴訟問題に発展
- 「大韓航空ナッツリターン事件」のその後と現在③ 父親・趙亮鎬(チョ・ヤンホ)は会長の座を追われた後…
- 「大韓航空ナッツリターン事件」のその後と現在④ 家族に次々と有罪判決
- 「大韓航空ナッツリターン事件」のその後と現在⑤ お家騒動が勃発中
- まとめ
ナッツ姫が起こした「大韓航空ナッツリターン事件」とは?前代未聞の珍事件
「大韓航空ナッツリターン事件」は、2014年12月5日に米ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港で、離陸のために滑走路に向って動き始めた大韓航空86便機内で発生しました。
同機のファーストクラスには、大韓航空を傘下に収める韓進グループ会長・趙亮鎬(チョ・ヤンホ)の長女にして、当時大韓航空の副社長だった趙顕娥(チョ・ヒョナ)が搭乗していました。
その趙顕娥(チョ・ヒョナ)は、CA(キャビンアテンダント)に出されたナッツが袋に入ったままだったことに激昂!
同機は既に離陸に向けて動き出していたにも関わらず、機内のサービス責任者だったチーフパーサーを機内から降ろすために、機長に命令して無理矢理搭乗ゲートまで機体を戻させたのです。
出典:https://www.recordchina.co.jp/
飛行機が機体トラブルなどが原因で搭乗ゲートに戻ることを「ランプリターン」と言いますが、ナッツを理由に戻させたことから、いつしかこの事件は「ナッツリターン」と呼ばれるように。
ナッツ姫の「大韓航空ナッツリターン事件」の一部始終
「機内サービスがなっていない!」
大韓航空機86便のファーストクラスの席上で、同社副社長・趙顕娥(チョ・ヒョナ)がこのように怒鳴り散らしたのは、袋に入ったままのナッツを提供されたという些細な理由からでした。
当のCAは、ナッツを袋のまま提供したのはナッツアレルギーを持っている乗客への配慮のためであり、機内マニュアルにもそのように書いてある旨を必死に説明したといいます。
ですが、趙顕娥(チョ・ヒョナ)の怒りは収まりません。遂には「マニュアルを見せろ!」と騒ぎ立てる始末。
その趙顕娥(チョ・ヒョナ)の怒鳴り声は、ファーストクラスの後方にあるエコノミークラスにまで届くほどの大声だったそう。
その声を聞きつけたチーフパーサーのパク・チャンジン事務長が駆けつけて、副社長への事情説明に当たりました。
出典:http://netanarugazou.doorblog.jp/
しかし、余程ムシの居所が悪かったのか、趙顕娥(チョ・ヒョナ)の怒りはますますエスカレートしていくことに…。
そして、彼女の怒りが頂点に達すると、チーフパーサーに対して次のように言い放ちました。
「この飛行機から降りろ!」
そして、趙顕娥(チョ・ヒョナ)はチーフパーサーを機から降ろすべく、あろうことか既に滑走路に向かって動き出していた大韓航空機86便を搭乗ゲートに戻すよう機長に指示したのです。
しかし、当初機長はさすがに「理由もなく戻ることはできない」と拒否したようですが、これに対して趙顕娥(チョ・ヒョナ)は、ただならぬ形相で次のように命じました。
「関係ない!止めろ!!副社長命令だ」
この命令に、機長は副社長が激怒している理由が分からないまま、機体を搭乗ゲートに戻すしかなかったと言います。
「大韓航空ナッツリターン事件」が韓国財閥“韓進グループ”衰退の第一歩に…
袋に入ったままのナッツを提供されたという理由だけで、大勢の乗客や空港関係者に多大な迷惑をかけたこの事件は、やがて「大韓航空ナッツリターン事件」と呼ばれることになります。
そして、この前代未聞の珍事件を引き起こした大韓航空副社長・趙顕娥(チョ・ヒョナ)は、「ナッツ姫」との称号を得ることになるんですよね。
出典:http://dailynewsonline.jp/
そして、この事件をきっかけに、韓国10大財閥の1つである韓進グループの創業者一族の傲慢な体質が次々と明らかになっていくことに…。
ナッツ姫のプロフィールと人物像
プロフィール
・名前:趙 顕娥 (チョ・ヒョナ)
・愛称:ナッツ姫
・生誕:1974年10月5日
・出身地:韓国ソウル市江西区
・学歴:コーネル大学ホテル経営学部卒業
・職業:実業家
・配偶者:朴 鐘周(パク・チョンジュ)
・子供:双子(2013年誕生、米国籍)
・父親:故・趙 亮鎬(チョ・ヤンホ)
・母親:李 明姫(イ・ミョンヒ)
・兄:趙 源泰(チョ・ウォンテ)
・妹:趙顕旼(チョ・ヒョンミン)
“ナッツ姫”こと趙顕娥(チョ・ヒョナ)について、コーネル大学ホテル経営学部時代の元同級生は次のように語っています。
「目的意識が明確でリーダーシップがあり、自分の意見をはっきり言える人間だった」
ちなみに、コーネル大学は富裕層の子女が多く通うことでも知られ、高額な家賃の部屋に住む学生が多い中、ナッツ姫は韓国有数の財閥令嬢にも関わらず、質素な学生生活だったようです。
しかも、この事件の報道でバンバン出てくる傲慢さは、学生時代には微塵も感じられなかったとも…。
平均的な家賃のアパートを3人でシェア、目立ったブランド品も買うことなく堅実な生活ぶりだったという。
また彼女は、裕福だからといって自分より下の人を見下す人ではなく、プライドを持って仕事をしており、後述の事件(大韓航空ナッツリターン事件)について彼女を怒らせるよほどのことがあったのではないかと述べている。
引用:Wikipedia-趙顕娥 https://ja.wikipedia.org/
では、“ナッツ姫”こと趙顕娥(チョ・ヒョナ)が、あのような事件を起こすに至る傲慢な体質に変わっていった元凶とも言われている、彼女の父親と母親について見ていくことにしましょう。
ナッツ姫の家族① 父親・趙亮鎬(チョ・ヤンホ)について
ナッツ姫の祖父で財閥・韓進グループの“始祖”である趙重勲(チョ・ジュンフン)は、第二次世界大戦終了時は、わずかトラック1台を有する運送屋の社長に過ぎなかったと言います。
そんなチョ・ジュンフンを支援し、韓国の一大企業グループへと育て上げたのは、故田名角栄元総理の盟友・小佐野賢治氏だそうです。
その後、チョ・ジュンフンは日韓の利権構造の調整役として暗躍したと言われています。
ナッツ姫の父・趙亮鎬(チョ・ヤンホ)は、チョ・ジュンフンの跡を継いで大韓航空社長、そして韓進グループ副会長、大韓航空会長を経て、2003年に韓進グループ会長に就任しました。
ナッツ姫の父・チョ・ヤンホは、2014年~2016年まで平昌冬季オリンピックの大会組織委員長を務めるなど、韓国国内で強大な影響力を有していたと言います。
出典:https://hk.on.cc/
しかし、そんなチョ・ヤンホも、2018年5月31日に脱税や横領などの容疑で逮捕され、公判中の身となっていました。
ナッツ姫の家族② 母親・李明姫(イ・ミョンヒ)について
そんな韓進グループの会長・チョ・ヤンホを、妻として支えたのが、ナッツ姫の母である李明姫(イ・ミョンヒ)です。
しかし、このイ・ミョンヒもまた、2018年5月6日、工事作業員らへの暴行と業務妨害の疑いで警察に立件されています。
工事現場で工事作業員らを小突いたり、盛大に書類をバラ撒く様子を捉えた動画が公開され、日本でも話題になりましたね。
動画が撮影されたのは、グループ内のホテル建設現場だとされる。李氏とみられる女性は、女性スタッフの腕をつかんで引きずり回し、さらには逃げる彼女を追い掛けようとするのを男性作業員が必死にとどめた。すると怒りが収まらないのか、揚げ句の果てには作業員が持つ大量の書類を床にぶちまけた。
引用:「ブチ切れ大暴れ動画」の母も立件…ナッツ姫一家と日韓政治の闇 https://news.yahoo.co.jp/
しかし、彼女の悪行はそれだけにはとどまりませんでした…詳しくは後ほど!
ちなみに、“ナッツ姫”の趙顕娥(チョ・ヒョナ)や妹の趙顕旼(チョ・ヒョンミン)の異常なまでのヒステリーは、母・イ・ミョンヒの性格を受け継いだものと言われているようです。
ナッツ姫の家族③ 妹・趙顕旼(チョ・ヒョンミン)について
ヒステリックに激昂する体質は、母のイ・ミョンヒと姉の趙顕娥(チョ・ヒョナ)だけでなく、次女の趙顕旼(チョ・ヒョンミン)も同様だったようです。
チョ・ヒョンミンも、姉が起こした「ナッツリターン事件」の直後にパワハラ容疑で捜査されています。
当時、大韓航空の専務だったチョ・ヒョンミンは、本社の執務室で、幹部級社員相手に激昂し、絶叫しながら水の入ったペットボトルを投げつける音声が公開され、大変な話題になりました。
「この人何なの!」
「事前に私に報告するべきだろう!」
「覚えておけと言ったでしょ!」
「なのになんで!」
「何よ!私が聞いているじゃないの!私がお前に聞いているんだから」
「私に向かって何なのよ!本当に!!」
「私狂ってしまいそう マジで」
「お前は何だよ!!もういい出ていけ!あーもう本当に」
この音声の提供者によると、このようなチョ・ヒョンミン専務の怒鳴り声は、執務室があるフロアで仕事をしている社員誰もが聞こえるほど大きく、また日常的に聞こえていたと言います。
出典:https://www.fnn.jp/
この件により、姉の“ナッツ姫”に対して、“水かけ姫”と呼ばれるに至ったチョ・ヒョンミンは、2018年4月16日付けで停職処分にされたことが発表されました。
ナッツ姫の家族④ 旦那と子供
小学校の同級生だったカリスマ外科医の旦那と結婚したナッツ姫
“ナッツ姫”こと趙顕娥(チョ・ヒョナ)は、2010年10月、小学校時代の同級生であり、カリスマ外科医として活躍していたパク・チョンジュと結婚しています。
2013年5月には、ナッツ姫は双子の男児を出産するのですが、事前に大韓航空から転勤辞令を受けてハワイに赴き、現地の病院で出産しています。
これについて世間では、子供にアメリカ国籍を取得させることで、兵役逃れを画策したとの批判の声が挙がっていたようです。
ナッツ姫が2019年2月に別居中の旦那から刑事告訴される
ナッツ姫と旦那のパク・チョンジュは、2017年5月頃から別居状態にあり、2018年4月から離婚訴訟が継続されていました。
そんな中だった2019年2月20日、ナッツ姫は旦那・パク・チョンジュにより、彼に対するDVや双子の子供に対する虐待を理由に刑事告訴されています。
ナッツ姫の旦那・パク・チョンジュによると、彼への暴行や子供たちへの虐待は、2014年に起きた「ナッツリターン事件」の後にエスカレートしたそうです。
ナッツ姫による、旦那へのDVや子供に対する虐待の具体的な内容は次の通り。
パクさんは告訴状で、趙前副社長による暴言や暴行の状況について「腹が立つとの理由で『死ね』と叫んで首を絞められたり、タブレット端末を投げられ足の親指がえぐれる傷を負ったりした」と説明した。離婚訴訟を担当する裁判所には、パクさんの首や足にできた傷の写真や動画が証拠として提出されたという。
パクさんは趙前副社長が「双子の息子を虐待した」とも主張し、「子どもたちがご飯を食べないとの理由で箸を投げたり、寝ないとの理由で暴言を浴びせたりした」と説明。
引用:韓国のナッツ姫、夫に暴行・児童虐待で告訴される「ナッツリターン事件後にエスカレート」 https://www.recordchina.co.jp/
「大韓航空ナッツリターン事件」のその後と現在① ナッツ姫は副社長を解任
ナッツ姫、事件後しばらくは社会奉仕活動をしていたが…
財閥一族の傲慢さを象徴する「大韓航空ナッツリターン事件」は、国を上げての大問題となり、もちろんこの事件の当事者であるナッツ姫には、韓国国民の非難の声が殺到しました。
出典:https://www.nikkei.com/
事件により、大韓航空副社長の座から引きずり下ろされたナッツ姫は、事件後、社会奉仕活動として週1度、ソウル市内の保育園を訪問し、子供たちの“遊びの先生”を務めていたようです。
出典:http://s-korea.jp/
しかし、精神的に追い詰められたナッツ姫は、それすら続けられなくなったようで、その後はほとんど外出することもなく、自宅に引きこもるようになっていたようです。
かつて、大韓航空の美人副社長として注目を集めていた趙顕娥(チョ・ヒョナ)ですが、「ナッツリターン事件」以降は全く別人のようにやつれて果て、老け込んでしまいました。
ネット上にはそんな彼女のものと見られる写真がアップされ、大変な話題になりました。
出典:http://s-korea.jp/
但し、2018年12月頃からは、元の大韓航空ではないものの、グループ系列会社の役員として復帰していると言われています。
「大韓航空ナッツリターン事件」のその後と現在② 訴訟問題に発展
ナッツ姫、ナッツリターン事件の被害者から訴訟を起こされる
「大韓航空ナッツリターン事件」で、ナッツ姫に飛行機から降ろされた当時チーフパーサーのパク・チャンジンは、チョ・ヒョナと大韓航空に対して損害賠償を求める訴訟を起こしました。
出典:http://www.kjclub.com/
パク・チャンジンは、事件後しばらく休職していました。
2016年5月に復職した際、英語能力の乏しさを理由に、チーフパーサーから一般乗務員に降格させられるという、報復人事とも取れる処分を受けていたと言います。
ちなみに、パク・チャンジンは、「ナッツリターン事件」以前は“大韓航空で最も期待されるエース”などと呼ばれていたほどの人物だったそうです。
「21年間乗務員として活動し、10年以上も管理者として働いてきた。機内で数多くのトラブルがあったが、英語ができずに解決できなかったことはない。公正な評価か問いたい」と話した。
要するに、“報復人事”ということだろう。
パク元事務長は慰謝料を要求しており、チョ・ヒョナに2億ウォン(約2000万円)、大韓航空に1億ウォン(約1000万円)の損害賠償訴訟も提起したと韓国メディアは伝えている。
引用:あの珍事件から丸3年…韓国の“ナッツ姫”は今どこで何をしているのか https://news.yahoo.co.jp/
「大韓航空ナッツリターン事件」のその後と現在③ 父親・趙亮鎬(チョ・ヤンホ)は会長の座を追われた後…
ナッツ姫の父親・趙亮鎬の取締役再任案が株主総会で否決される
2019年3月27日、大韓航空は株主総会を開きました。
そして、「大韓航空ナッツリターン事件」後に次々と発覚した、創業者一族による不祥事を理由に、同社の代表取締役会長の座を追われたチョ・ヤンホの取締役再任案を否決しました。
出典:https://www.sankei.com/
韓国における創業者一族の財閥トップが、株主権の行使によって取締役の地位から退くことは極めて異例なことで、韓国メディアはこぞって「歴史的事件」と報じました。
ただ、チョ・ヤンホは依然として大韓航空の最大株主であり、今後も経営の一定の影響力を維持する可能性が指摘されていたのですが…。
2019年4月8日、ナッツ姫の父親・趙亮鎬(チョ・ヤンホ)が渡米先で急死!
2019年4月8日、大韓航空は同社の元取締役会長だったチョ・ヤンホが、前日7日に滞在先だったアメリカ・ロサンゼルスの病院で亡くなったことを伝えました。
具体的な死因などは明らかにされていませんが、もともとチョ・ヤンホは肺の持病を抱えており、滞在先のアメリカで病状が悪化し、急逝したと言われています。
当時のチョ・ヤンホは、200億ウォン(約20億円)の横領や、未公開株を巡るインサイダー取引、さらに家族経営の会社に不正に仕事を請け負わせていた罪で起訴され、公判中の身でした。
出典:https://www.cnn.co.jp/
「大韓航空ナッツリターン事件」のその後と現在④ 家族に次々と有罪判決
ナッツ姫と母親が出入国管理法違反で有罪判決を受ける
“ナッツ姫”こと趙顕娥(チョ・ヒョナ)と、その母イ・ミョンヒは、2013年から2018年初めにかけて、“大韓航空の研修生”という名目で11人のフィリピン人女性を入国させていました。
しかし、その実情は家政婦として使っていたことが発覚し、出入国管理法違反の疑いで逮捕されました。
チョ・ヒョナは5人、イ・ミョンヒは6人の家政婦をそれぞれ違法に雇用していたと言います。2019年7月2日、ソウル中央地裁で開かれた判決公判の結果は次の通り。
同地裁は趙被告に懲役1年、執行猶予2年、罰金2000万ウォン(約190万円)、社会奉仕120時間の判決、李被告に懲役1年6カ月、執行猶予3年、社会奉仕160時間の判決をそれぞれ言い渡した。あわせて起訴された大韓航空法人に対しては罰金3000万ウォンを命じた。
引用:大韓航空「ナッツ姫」と母に求刑上回る判決 家政婦違法雇用 https://news.goo.ne.jp/
ナッツ姫と母親がブランド品密輸でも有罪判決を受ける
さらに、ナッツ姫と母親は、大韓航空機を使い、2012年頃から海外のオンラインショップで買い付けたハイブランド品を関税を通さずに密輸した、関税法違反の疑いでも逮捕されています。
出典:http://www.wowkorea.jp/
趙被告と大韓航空の社員らは、2012年1月から昨年5月までに海外のインターネット通販で購入したブランド品の衣類やバッグなど時価約8900万ウォン相当の品物を、205回にわたり大韓航空機で密輸したとして在宅起訴された。
李被告も13年5月から昨年3月まで大韓航空の海外支社を通じて陶磁器、インテリア用品、果物など約3700万ウォン相当の品物を密輸したほか、14年1~7月に海外で自身が直接購入した約3500万ウォン相当の家具などを大韓航空が輸入したように装い、税関当局に虚偽の申告をしたとされる。
引用:「ナッツ姫」母娘に懲役刑求刑 ブランド品密輸=韓国検察 https://jp.yna.co.kr/
2019年6月13日、仁川地裁は趙顕娥(チョ・ヒョナ)に、懲役8ヶ月・執行猶予2年を、母親のイ・ミョンヒに、懲役6ヶ月・執行猶予1年の判決を言い渡しています。
「大韓航空ナッツリターン事件」のその後と現在⑤ お家騒動が勃発中
ナッツ姫が兄・趙源泰に反発!
2019年12月25日、同年4月に急逝したチョ・ヤンホの後継者となった長男・趙源泰(チョ・ウォンテ)に対して、長女のナッツ姫が反発。
チョ・ウォンテの妻や“水かけ姫”こと次女のチョ・ヒョンミンを巻き込んだ、家族内の騒動に発展しました。
父・趙亮鎬の急死に伴って、韓進グループの会長に就任した長男・趙源泰(チョ・ウォンテ)。
ただ、この長男も色々と問題のある人のようで、2005年には自動車を運転中に70代の女性に暴力を振るい検挙されている他、市民団体に暴言を吐くなどの粗暴な言動が報道されています。
このお家騒動の詳細について、韓国メディアが伝えたところによると…
2019年12月25日、趙源泰会長は母親である李明姫氏の自宅を訪問した。この席で、李明姫氏が夫で先代会長である趙亮鎬氏の遺志を尊重して、趙源泰会長が姉である趙顯娥氏と協力するように諭した。これに趙源泰会長が反発して言い争いになり、一部メディアによるとガラスが割れるなどの騒動が起きたという。
引用:大韓航空オーナー家のトンデモ騒動で迷走深まる https://topics.smt.docomo.ne.jp/
と言うのも、この騒動があった2日前、“ナッツ姫”こと趙顕娥(チョ・ヒョナ)が、突然、次のような爆弾コメントを発表したからです。
「趙源泰会長が共同経営をしなさいという父の遺訓に従わず会社を運営している。家族間の協議を誠意なく遅らせている」
出典:https://www.huffingtonpost.jp/
これにはナッツ姫なりの事情があったようで…韓国紙デスクは次のように分析しています。
「趙顯娥氏と趙源泰会長はもともと折り合いが悪かった。趙顯娥氏としては、ナッツリターン事件で事実上謹慎中に弟がさっさと会長になったことが気に入らない」
「妹のチョ・ヒョンミン氏は韓進カル専務に復帰したのに自分はいつ経営復帰できるのかという思いも強かった」
そんな時、2019年末に趙源泰会長が韓国メディアから、趙顯娥氏の復帰問題についての質問を受け「姉も私もそういう時期でないと考えている」と語った。
「これで趙顯娥氏が完全に切れてしまった」という。
引用:大韓航空オーナー家のトンデモ騒動で迷走深まる https://topics.smt.docomo.ne.jp/
このような事情を承知している母親や妹も、ナッツ姫に同情的だったそう。
長男とナッツ姫との間を取りなそうと、12月25日のクリスマスの日に母親・イ・ミョンヒが長男に善処を求めたところ、長男が激昂して大暴れしてしまった…と言うことのようです。
なんともはや、ヒステリックな一族ですよね。
普通は、そういう親兄弟を近くで見て育つと、兄弟のうち1人くらいは彼らを反面教師にしてまともに育つものですが…誰1人としてまともな人がいないというのが、ある意味スゴいですな。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
2014年12月5日に起きた「大韓航空ナッツリターン事件」を起こし、韓国の“財閥叩き”の流れを作ったとも言われている“ナッツ姫”こと趙顕娥(チョ・ヒョナ)。
今回、そんなナッツ姫を激情型の人間に育てた父と母、そして、“水かけ姫”の妹、旦那と子供への暴力などで刑事告訴された上、様々な犯罪が発覚して有罪判決を受けた現在をまとめました。
今後もナッツ姫一族から目が離せません。