中年になっても実家に住み続ける「子供部屋おじさん」ですが、悲惨な末路も話題です。
今回は子供部屋おじさんの意味、何歳から?など定義や特徴、最強説や問題点、婚活市場での価値や気持ち悪いと差別される理由、末路をまとめました。
この記事の目次
子供部屋おじさんとは 【定義や意味・何歳から】
子供部屋おじさんとは、中年になっても実家に住み続ける男性のことです。
中年になっても実家に住み続けるおじさんはおかしい・気持ち悪いという意味を込めて、「子供部屋おじさん」という呼ばれるようになりました。
子供部屋おじさんを略して「こどおじ」と呼ぶこともあります。
ですが、子供部屋おじさんはただ単に「実家に住み続ける中年男性」ではありません。
きちんとした定義はありませんが、基本的に次のような条件に当てはまると、子供部屋おじさんと呼ばれます。
・子供部屋に住み続け、子供の頃の勉強机が置きっぱなしのことも
・家事全般は親
・生活費も基本的に親
このように、年齢を重ねても、子供の頃と生活環境が全く変わらないまま生活している中年の独身男性が子供部屋おじさんです。
つまり、中年になっても、経済的・精神的・生活環境的に自立できていない独身男性が当てはまります。
「子供部屋おじさん」という言葉が最初に使われたのは2ちゃんねるです。
2014年にプロゲーマーのウメハラ氏の部屋がテレビで放送された際、2ちゃんねるの住民が「まるで子供部屋」とバカにしました。
その発言に対して、「実家暮らし子供部屋おじさんがプロゲーマーのライフスタイルに説教を垂れるって歪んでない?w」とレスをつけたことが「子供部屋おじさん」の始まりです。
しかし、「子供部屋おじさん」が2ちゃんねるの外でも使われるようになったのは、2019年になってからです。
女性は子供部屋おばさん
中年になっても、ずっと実家暮らしをしている中年男性は子供部屋おじさん。略して「こどおじ」です。
中年になっても実家暮らしをし続けているのは男性だけではありません。女性もいます。
独身のままずっと実家暮らしをし続けている女性は、「子供部屋おばさん」「こどおば」と呼ばれます。
パラサイトシングルとの違い
子供部屋おじさんと似た言葉に「パラサイトシングル」があります。
パラサイトシングルは、社会人全般を指しますので、実家に住む若い世代を指すことが多いです。それに対し、子供部屋おじさんは、中年になっても実家に住み続けている人を指します。
また、パラサイトシングルは行政でも使われる言葉であり、市民権を得ている言葉で揶揄する意味はありません。
それに対し、子供部屋おじさんはインターネットスラングで、実家に住み続ける中年男性を小馬鹿にして揶揄する意味が含まれます。
子供部屋おじさんは何歳から?
子供部屋おじさんは「中年になっても実家に住み続ける男性」を指しますが、具体的には何歳からでしょうか?
「子供部屋おじさん」という言葉自体がきちんとした定義がないので、「何歳から」という定義もありませんが、基本的には子供部屋おじさんは40歳以上の人を指します。
つまり、「40歳になっても実家に住み続ける自立できていない独身男性が、子供部屋おじさんである」と定義づけることができるでしょう。
子供部屋おじさんが気持ち悪いと差別される理由
子供部屋おじさんは気持ち悪いと言われ、差別されることが多いです。
ではなぜ、子供部屋おじさんは気持ち悪いと差別されるのでしょうか?
・炊事や洗濯などは全部母親にやってもらっている
・経済的に自立していないのにそれを問題視していない
・中年が子供部屋に住むなんて違和感ありすぎ
・子供がそのまま大きくなったようで、精神的に幼稚さがにじむ
子供部屋おじさんを気持ち悪いと差別する人は、「社会人になったら自立すべき」という価値観を持ち、「いい年をして自立もしないで、親に頼りきりなんておかしい」と考えているのです。
「気持ち悪い」までは行かなくても、1人の人間として、自立をするのは大切なことかもしれませんね。
まぁ、40歳過ぎのおじさんが子供部屋に住んでいて、親に依存していたら、「気持ち悪い」と思うのは仕方がないかもしれません。
しかも、40歳になれば、親を介護していたり、親を経済的に援助している人もいます。そういう人からすると、子供部屋おじさんを差別したくなる気持ちもわからなくはありません。
子供部屋おじさんの特徴:生活環境編12個
子供部屋おじさんの特徴を見ていきましょう。まずは、子供部屋おじさんの生活環境からです。
1.子供部屋に住んでいる
子供部屋おじさんの特徴は、子供部屋に住んでいることです。
40歳になっても実家に住み続けるだけでなく、子供の頃に自分の部屋だった「子供部屋」にいまだに住み続けているのが、子供部屋おじさんなんです。
2.勉強机はそのまま
子供部屋おじさんは、子供部屋に住み続けています。しかも、子供部屋を模様替えしたり、リノベーションするわけではなく、子供の頃の家具をそのまま使い続けているんです。
子供の頃の勉強机やベッド、本だな、タンスなどですね。30年以上経っても、小中学生の時の部屋に住み続けているのです。
おじさんが子供部屋に住み、子供の頃の家具をそのまま使い続けているから、違和感があるし、そのちぐはぐさが世間的には気持ち悪いと受け取られてしまうのです。
3.生活費は親が負担
子供部屋おじさんは経済的に自立できていないケースが多く、生活費は親が負担していることが多いです。
実家に住んでいても、当然家賃なんて払わないし、光熱費も払わない。食費も払わない。下手をしたら服も母親が買ってきてくれるという環境です。
子供部屋おじさんは40歳以上ですから、親は定年退職をして、年金暮らしをしている人がほとんどです。
親の年金で生活していて、経済的に自立できていないのが、子供部屋おじさんなんです。
4.身の回りの世話も母親がやる
子供部屋おじさんは、家事はほぼやりません。家事をやるのは母親です。子供の頃からの関係をそのまま続けているので、「家事をやる」という概念が頭にないのです。
・食事の片づけ
・掃除
・洗濯
・アイロンがけ
・お弁当作り
・日常生活品の買い出し
5.親は経済的に中~上
子供部屋おじさんに共通しているのは、親は経済的にそれほど苦労していないことです。
経済的には中~上レベルにあることが多いです。年金暮らしだとしても、貯金や退職金があり、年金だけでも十分にやっていける親ですね。
そして、中年になった息子を養えるだけの経済的余裕があります。
もし、貧乏で親が息子を養う余裕が全くなかったら、子供部屋おじさんは強制的に自立しなければいけません。
子供部屋おじさんはそこそこ裕福で経済的に困っていない親がいることが多いのです。
6.親も甘やかしている
子供部屋おじさんが誕生する背景には親の影響があります。親が自分の息子を甘やかしているから、子供部屋おじさんが誕生するのです。
厳しく自立を促すわけではなく、実家から追い出すわけでもありません。さらに、親もなんだかんだ言いながら、子供部屋おじさんの身の回りの世話をしてしまうのです。
だから、子供部屋おじさんは子供部屋おじさんのままでいられるんですね。子供部屋おじさんは親が甘いという特徴があるんです。
7.引きこもりというわけではない
子供部屋おじさんは実家の子供部屋に住んでいますが、引きこもりというわけではありません。
仕事に行く人もいるし、外に買い物に行くこともあります。親とも良好な関係を築き、場合によっては一緒に買い物に行くこともあります。
だから、「部屋から出てこない」「親とコミュニケーションがない」「家から一歩も出られない」という状況ではありません。
外で普通の社会生活を送っているけれど、自立せずに実家に暮らしているのが、子供部屋おじさんの特徴です。
8.金銭感覚がずれている
子供部屋おじさんは子供の頃からおじさんになるまで、ずっと親のお金で生活してきました。
40歳になっても家賃も払わないし、光熱費がどのくらいかかるかもわからない。1ヶ月の食費がどのくらいなのかもわからないんです。
だから、子供部屋おじさんは金銭感覚がずれていることが多いです。新車の価格、外食費などは知っていても、生活費のことは一切知らない。それが子供部屋おじさんです。
9.仕事をしている人も少なくない
子供部屋おじさんはニートではありません。正社員として働いている人も少なくありません。
もちろん、仕事をせずに無職だったり、アルバイト・派遣社員だったり、正社員として働いてもすぐに退職して、転職を繰り返すような子供部屋おじさんもいます。
でも、正社員として長く堅実に働いている子供部屋おじさんもいるんです。そこがニートとの大きな違いですね。
10.年収はそんなに多くはない
子供部屋おじさんは正社員として働いている人も少なくありません。でも、年収はそれほど多くない仕事をしている人が多いです。
年収200~300万円程度の人も多いですし、ほとんどは500万円以下になります。
これ以上年収が高い人は、自然に自立していることが多いですし、婚活市場での価値が高いので、サクッと結婚していることが多いです。
働いてはいるものの、経済的に自立が難しく、婚活市場でそれほど人気がない中年男性が子供部屋おじさんになるのです。
11.貯金がしっかりある人も
年収がそれほど高くない子供部屋おじさんですが、貯金がしっかりある人もいます。
年収は高くなくても、支出は自分のお小遣いくらいなので、正社員として働いているなら、自然に貯金が増えていきます。
40歳で2000万円以上の貯金を持っている子供部屋おじさんもいるほどです。
12.やむを得ない事情がある子供部屋おじさんもいる
子供部屋おじさんの中には、好きで「子供部屋おじさん」になったわけではなく、やむを得ない事情で子供部屋おじさんになった人もいます。
どんなに頑張っても、収入が少なくて子供部屋おじさんになった人、借金があって子供部屋おじさんになった人、親の介護で子供部屋おじさんになった人…こういう人もいるんです。
子供部屋おじさんの特徴① 性格編8個
1.計算高い
子供部屋おじさんは、計算高い人が多いです。子供部屋おじさんは、自立することと実家に居続けることのどちらが得策か考えて、実家に居続けることを選んでいます。
自立したら家賃もかかるし、食費などの生活費もかかるから、自分のために使えるお金は少なくなるし、生活レベルを落とさなくてはいけなくなります。
さらに、家事全般をやってくれる人がいなくなるから、全部自分でやる必要があります。
それなら、子供部屋おじさんのままでいたほうが絶対に得だと計算したのです。子供部屋おじさんは意外に計算高いんですね。
2.自分たちを変だとは思っていない
子供部屋おじさんとその両親は、現在の自分たちの状況を変だとは思っていません。中年になっても実家に住み続け、親が身の回りの世話をすることが当たり前だと思っているのです。
「社会人になったら自立しなければいけない」という考えはなく、今のままで何も問題はないから今のままでいいと続けているから、子供部屋おじさんが誕生するんですね。
3.面倒くさがり屋
子供部屋おじさんは、面倒くさがりという特徴を持っています。
自分で家事をやるのが面倒くさい、「親がやってくれるならそれでいいじゃないか。わざわざ自分でやる必要はない」という考えの人が多いです。
4.趣味に時間とお金を費やす
子供部屋おじさんは趣味に時間とお金を費やしている人が多いです。
アニメや車、サバゲ―など趣味は人それぞれですが、親のお金で生活しているので、お金に余裕がある子供部屋おじさんは多いです。
また、家事をしなくて良いし、休日は家族と一緒に過ごすわけでもない。だから、時間にも余裕があるんです。
お金と時間に余裕があれば、趣味に走るのは当然のことですね。
5.想像力が乏しく、計画性に欠ける
子供部屋おじさんは想像力が乏しく、計画性に欠けるという特徴もあります。
子供部屋おじさんは、「親が死んだらどうなるんだろう?」「これからどうしていくべきだろう?」という想像・計画がありません。
ある意味、「今が良ければそれでいい」と思っているし、「将来は何とかなるだろう」と楽観視していることが多いです。そして、その結果、悲惨な末路をたどることになることもあります。
6.変化を好まない
子供部屋おじさんは変化を好みません。現状維持が好きなんです。だから、子供の頃から何十年も変わらない環境に居続けているんです。
変化を好む人、新しいチャレンジが好きな人は子供部屋おじさんになることは少ないですね。たとえ収入が少なくても、なんとか自立をしている人が多いです。
変化を好まないから、子供部屋おじさんが誕生するのです。
7.仕事をしなくても焦りがない
子供部屋おじさんは楽観的な人が多いです。子供部屋おじさんは中年になって無職でも、アルバイトでも、別に焦りません。経済的に両親が助けてくれているので、困ることはありません。
だから、「仕事をしなくては!」「正社員にならなくては!」という焦りがないまま、中年になってしまいました。
8.基本的に陰キャ
子供部屋おじさんの性格は、基本的に陰キャです。みんなでワイワイやるよりも、一人もしくは少人数でひっそり地味にやる方が好きな性格が多いです。
明るくて友達が多くて、みんなでワイワイやるのが好きなタイプは、早いうちに自立していることが多いです。実家にいるメリットが少ないですから。
でも、陰キャで地味な性格だと、実家が心地よく感じて、実家に居続けるメリットが大きいんです。
子供部屋おじさんの特徴② 恋愛編6個
1.恋愛経験は乏しい
子供部屋おじさんは恋愛経験が乏しい人が多いです。「年齢=彼女いない歴」だったり、40歳になっても童貞のままだったりすることも珍しくありません。
もちろん、今までに彼女がいたことがある子供部屋おじさんもいますが、恋愛に積極的で、ガツガツしているタイプではなく、どちらかというと草食系タイプの男性が多いんです。
2.婚活で失敗の連続
子供部屋おじさんは婚活で失敗ばかりしています。
子供部屋おじさんは婚活市場で人気がありません。それなのに、なぜか上から目線で婚活をするので、失敗ばかりしているんです。
3.女性への理想は高い
子供部屋おじさんは、女性への理想は高いです。子供部屋おじさんが求める結婚相手の条件の一例はこちら。
・正社員として働いてほしい
・自分の親との同居してほしい
これは子供部屋おじさんに限ったことではありませんが、子供部屋おじさんは自分の状況を考慮せずに、女性への理想は高いケースが多いです。
4.亭主関白タイプ
子供部屋おじさんは亭主関白タイプが多いですね。
なぜなら、今まで身の回りの世話を全部母親がしてきて、それが当たり前だからです。
一人暮らしの経験がなく、自分で家事をする大変さを知らず、人にやってもらうのが当たり前なので、結婚相手にもそれを求めます。
さらに、自分の時間を奥さんに邪魔されたくないというタイプも多いです。
5.結婚願望はある
子供部屋おじさんは、ずっと実家暮らしをしていますし、恋愛に対してガツガツしていないので、結婚願望はないと思われがちですが、それなりに結婚願望はあります。
結婚願望はあるけれど、理想は高いし、婚活市場での価値は低いので、なかなか結婚できないだけなんです。
6.本気になれば結婚できると思っている
結婚願望はあるけれど、結婚していない子供部屋おじさんですが、「俺が本気になって婚活をすれば結婚できる」と思っている人が多いです。
なぜか根拠のない自信があり、「本気を出せば結婚できる。今は本気を出していないだけ」と自分に言い訳をしながら、生きているタイプが多いんです。
子供部屋おじさんはコスパ最強?
子供部屋おじさんは揶揄されたり、馬鹿にされたり、気持ち悪いと言われたりします。でも、当の本人はさほど気にしていないことが多いです。
なぜなら、子供部屋おじさんはコスパ最強だからです。よく考えてみてください。
・給料は全部自分のお小遣いとして使える
・身の回りの世話は母親が全部やってくれる
これって最強だと思いませんか?自立したら生活費はかかるし、家事全般を自分でやらなければいけません。
結婚したら、奥さんが専業主婦なら身の回りの世話は奥さんがやってくれるけれど、その分生活費をしっかり稼がなくちゃいけないし、お小遣いは大幅に減ることになります。
それに対して、子供部屋おじさんは生活費はいらないし、給料は全部好きに使えるし、家事もやらなくていいのです。つまり、最強の環境でコスパ最強なんです。
子供部屋おじさんはコスパ最強で、現在の環境に心から満足しているから、周囲の人になんと言われようと、バカにされようとあまり気にならないんですね。
子供部屋おじさんの問題点とは?何が悪い?
子供部屋おじさんは何が問題で何が悪いのでしょうか?子供部屋おじさんはバカにされていますし、「悪いこと」とされています。でも、具体的に何が問題で何が悪いのかわかりますか?
子供部屋に住む中年男性とその両親が「これで良い」と思っていれば、別に悪いこととは言えないと思います。誰にも迷惑をかけていませんから。
・実家の立地が良く、通勤などを考えると、実家を出るメリットがない
子供部屋おじさんが婚活市場で価値が低い理由
子供部屋おじさんが増加している現在、子供部屋おじさんは婚活市場に溢れていることを知っていますか?子供部屋おじさんだけでなく、子供部屋おばさんも同じです。
子供部屋おじさんが婚活を始めるのは「親に促されて」という場合が多いですが、婚活市場では子供部屋おじさんは価値が非常に低く、成婚に至るのは至難の業です。
2.年収が低い
3.40歳以上の中年である
4.家事能力が低い
子供部屋おじさんの悲惨な末路
子供部屋おじさんの末路は、ハッキリ言って悲惨です。子供部屋おじさんは親がいなくなった時のことを考えていないんです。
親が死んでしまったらどうなるでしょうか?
・家事をやってくれる人がいなくなる
子供部屋おじさんのまとめ
子供部屋おじさんの意味、何歳からなのか?など定義、気持ち悪いと差別される理由や特徴、コスパ最強の理由、問題点、婚活市場での価値や末路をまとめました。
子供部屋おじさんは社会的に悪いというわけではないし、家庭外で問題があるわけでもありません。ただ、将来的を何も考えていなければ、悲惨な末路をたどるリスクは大きいでしょう。