くも膜下出血とは

くも膜下出血とは脳のくも膜の下で出血が起こる病気です。

出典：ns.yawata-mhp.or.jp

脳は頭蓋骨の下に外側から「硬膜」・「くも膜」・「軟膜」の3つの膜で覆われています。3つの膜の真ん中にあるくも膜の下に出血を起こすのがくも膜下出血なんです。

くも膜下出血の原因のほとんどが、脳動脈瘤の破裂です。脳の動脈にこぶのようなものができてしまい、何らかの拍子でそれが破裂すると、クモ膜下出血を起こします。

また、転倒や交通事故などで頭を強打することで、クモ膜下出血を起こすことがあります。

くも膜下出血の男性芸能人・有名人18名

くも膜下出血を患った男性芸能人・有名人をご紹介していきます。まさかのあの人気芸能人も、くも膜下出血を患っていたんです。

1．星野源さん

俳優としても、ミュージシャンとしても大人気の星野源さんは、2012年の年末にくも膜下出血を発症し、芸能活動を一時休止しています。約2ヶ月後に仕事復帰を果たしますが、同年6月にくも膜下出血を再発し、手術を行って、9月には無事仕事復帰しています。

その後の快進撃は、皆さんご存知の通りですよね。

2．ジャニー喜多川さん

ジャニーズ事務所の創設者であるジャニー喜多川さんは、2019年6月18日にくも膜下出血を発症し、救急搬送されました。これは、2019年7月1日に嵐の松本潤さんの口から発表されましたね。

そして、7月9日にお亡くなりになりました。

3．米良美一さん

もののけ姫の主題歌を歌ったことで有名な米良美一さんは、2015年4月7日にくも膜下出血を発症し、緊急入院しています。その後、リハビリに励み、同年の9月に仕事復帰を果たしています。後遺症なく仕事復帰できたのは、治療とリハビリの成果もありますが、運の良さもあるかもしれませんね。

4．伊藤俊人さん

テレビドラマの「ショムニ」に出演したり、三谷作品には欠かせない名脇役だった伊藤俊人さんは、2002年にくも膜下出血で亡くなっています。40歳という若さでした。

突然の死だったために、訃報に驚いた人も多かったと思います。

5．ハヤブサさん

プロレスラーのハヤブサさんは、2001年に試合中の事故で頚髄損傷を負い、その後はリングを離れ、リハビリ生活を送ります。杖で歩けるようにはなったものの、リングに戻ることはできず、俳優の活動を始めていました。ただ、本人は現役復帰を諦めていなかったようですね。

そんな中、2016年にくも膜下出血を起こし亡くなっています。

6．田宮五郎さん

田宮二郎さんの息子である俳優の田宮五郎さんは、2012年4月12日にくも膜下出血を発症しています。その後、療養生活を続けていましたが、2014年11月2日に再発し、その4日後に息を引き取っています。

7．木村拓也さん

日ハムや広島、巨人でユーティリティープレーヤーとして活躍し、巨人で内野守備走塁コーチもしていた木村拓也さんは、2010年4月2日に試合前のノック中に突然意識を失い倒れ、4月7日に息を引き取っています。現役コーチの突然の死に、野球ファンは衝撃を受け、死去当日はプロ野球の全試合会場で半旗が掲げられました。

8．吉田栄勝さん

オリンピック3連覇で「霊長類最強女子」である吉田栄勝さんは、レスリングの女子代表監督・コーチとしてレスリング指導をしていましたが、2014年3月に自動車運転中にくも膜下出血を起こしたようで、車を路肩に停めて、ぐったりしているところを発見され、そのまま死亡が確認されています。

9．堀禎一さん

『妄想少女オタク系』や『魔法少女を忘れない』の作品で知られる映画監督の堀禎一さんは、2017年7月14日にくも膜下出血を起こし、4日後の7月18日に息を引き取っています。47歳という若さでした。

10．竜鉄也さん

歌手の竜鉄也さんは中学2年生の頃に失明した盲目の歌手です。流しの歌手として活動した後は、「奥飛騨慕情」でデビューしました。このデビュー曲はミリオンセラーになるヒットになり、紅白歌合戦にも出演を果たしています。

2010年にくも膜下出血を起こして亡くなっていますが、それ以前にも脳卒中を起こしてリハビリ生活を送っていたようですね。

11．龍虎勢朋さん

元小結龍虎勢朋さんは、現役を引退し、相撲協会を退職後はタレントとして活躍されていました。

1990年にくも膜下出血を発症しますが、後遺症なく復帰します。しかし、2008年に再発しています。そして、2014年に循環器疾患で他界されました。

12．金田一春彦さん

金田一春彦さんは言語学者・国語学者として有名ですね。国語辞典の編纂者には必ずと言って良いほど金田一春彦さんの名前があるほどの方です。

瑞宝重光章・勲三等旭日中綬章・紫綬褒章などを受賞されている国語学者の権威である金田一春彦さんは2004年にくも膜下出血で亡くなっています。

13．村田渚さん

お笑いタレントで「フォークダンスDE成子坂」や「鼻エンジン」として活動していた村田渚さんは、2006年11月に自宅マンションでくも膜下出血を起こし倒れていたところを発見されます。発見された時にはすでに息はなかったとのことです。

くも膜下出血を起こす数日前には頭痛などの体調不良を訴えていたそうです。

14．首藤剛志さん

ポケットモンスターや宇宙戦士バルディオス、魔法のプリンセス ミンキーモモなどを手掛けた脚本家の首藤剛志さんは、2010年に奈良駅でくも膜下出血を起こして倒れ救急搬送されます。

手術を受けましたが、容体は回復せずに、発症翌日に亡くなっています。

15．神足裕司さん

コラムニストの神足裕司さんは、漫画家の西原理恵子さんとタッグを組んだ「恨ミシュラン」や流行語大賞の審査員を務めたことで有名ですが、2011年に羽田に向かう飛行機の中で体の異常を訴え、到着後に救急搬送されます。

診察の結果、くも膜下出血と診断されます。リハビリを行っていますが、半身麻痺と高次脳機能障害の後遺症が残ったそうです。

16．天知茂さん

イケメン俳優で「マダムキラー」の異名を持っていた天知茂さんは、明智小五郎役などで知られていますが、1985年にくも膜下出血を発症して他界しています。

若い世代にはあまりなじみがない俳優さんかもしれませんが、奥田瑛二さんや宅麻伸さんが天知さんの付き人だったという情報だけでも、すごい俳優さんだったことがわかると思います。

17．Kamiさん

Gacktさんがボーカルを務めたビジュアル系バンドのマリスミゼルのドラム＆パーカッション担当だったKamiさんは、1999年にくも膜下出血を発症し26歳で急逝しています。

くも膜下出血を発症した時は、Gacktさんなどバンドメンバーとは絶縁状態だったため、GacktさんがKamiさんの死を知ったのは、死後半年ほど経ってからだったそうです。

18．小林恭治さん

「おそ松くん」のイヤミ役や巨人の星のナレーターの声でおなじみの小林恭治さんは、2006年に脳梗塞を患い1年間闘病しますが、2007年にくも膜下出血を起こし亡くなっています。

くも膜下出血の女性芸能人・有名人10名

くも膜下出血の女性芸能人・有名人をご紹介していきます。

1．KEIKOさん

globeのボーカルであるKEIKOさんは、2011年に首の後ろの激しい痛みを訴えて救急搬送され、くも膜下出血と診断されました。その後、表舞台を退いて療養生活を送っていますが、高次脳機能障害が後遺症として残っているそうです。

2．SHEILAさん

タレントのSHEILAさんは、2019年5月31日にくも膜下出血を起こして手術を受けたことを所属事務所のホリプロが発表しました。医師とコミュニケーションをとれる状態とのことで、リハビリをしながら、仕事復帰を目指すそうです。

3．小林カツ代さん

料理研究家である小林カツ代さんは簡単ではあるが手抜きではない料理をモットーにしていて、レシピ集・著作は200冊を超えています。

2005年にくも膜下出血を発症して、第一線を退いて療養生活を続けていましたが、2014年に多臓器不全を起こして亡くなっています。

4．南田洋子さん

女優の南田洋子さんは俳優の長門裕之さんとおしどり夫婦で知られていますが、2009年10月にくも膜下出血を起こし、4日後に他界されています。

その5年程前から少しずつ認知症の症状が出始めていて、一時は意識混濁状態になるなど、晩年は病気との闘いだったようですね。

5．木原光知子さん

東京オリンピックに出場経験がある木原光知子さんは、2007年に親子水泳教室で指導中にくも膜下出血で倒れました。一時は意識が回復したものの、再出血を起こしたためか、発症から5日後に他界しています。

6．白川澄子さん

サザエさんの「中島君」役やドラえもんの「出木杉君」役で知られる声優の白川澄子さんは、くも膜下出血で亡くなっています。

サザエさんの収録に現れなかったため、スタッフが実弟と共に白川さんの自宅を訪れたところ、浴槽に顔をつけた状態で亡くなっていたそうです。

7．諏訪美緒さん

読者モデルとして「小悪魔ageha」や「BETTY」などの雑誌で活躍していた諏訪美緒さんは、2014年11月にくも膜下出血を発症して亡くなっています。

まだ23歳という若さでした。2015年5月にお姉さんがブログで美緒さんが亡くなったことを報告しています。

8．佳那晃子さん

女優の佳那晃子さんは、2013年1月にくも膜下出血で倒れ、意識不明となり救急搬送されました。医師からは植物状態、または脳死と診断されたそうです。

しかし、2013年8月には問いかけに対しまばたきや手足の動きなどで反応を示せるようになっているとのことです。おそらく現在も療養中なのだと思います。

9．花村菊江さん

「潮来花嫁さん」が大ヒットし、紅白歌合戦の出場経験もある花村菊江さんは、2011年6月にくも膜下出血を起こして亡くなっています。この時には、茨城県潮来市の市長から「潮来を心から愛していた花村様を失い、市民にとっても大きな悲しみとなります」というコメントが出ています。

10．如月小春さん

野田秀樹・渡辺えり子らとともに1980年代の小劇場ブームをリードした劇作家・演出家の如月小春さんは、2000年12月に講師をしていた大学内でくも膜下出血を発症し、意識が戻ることなく亡くなっています。

くも膜下出血の症状

くも膜下出血は、発症時に激しい頭痛を感じることが特徴です。くも膜下出血の発症時の頭痛は、次のように表現されることが多いですね。

くも膜下出血の前兆

くも膜下出血は突然発症することが多く、前兆はないことも珍しくありません。

ただ、くも膜下出血が発症する前には血圧が大きく変動することがあり、血圧が高くなることで軽い頭痛が起こることがあります。

また、先ほど説明したマイナーリークの場合も、ある意味くも膜下出血の前兆と言えるかもしれません。軽い頭痛や嘔吐があって、それがなかなか治らず、むしろ吐き気が強くなってくるような場合は、くも膜下出血を疑って、早めに病院を受診した方が良いでしょう。

くも膜下出血の後遺症

くも膜下出血を起こすと、30％の人は何の後遺症もなく社会復帰することができます。しかし、50％は初回の出血やで死亡してしまいます。そして、残りの20％には後遺症が残ってしまいます。

後遺症がどの程度残るかは、出血の程度や適切な治療を早期段階で受けられたかどうかなどによって異なりますが、一般的には次のような後遺症が残ることがあります。

くも膜下出血を起こすと、このような後遺症が残ることもあります。後遺症が残ると、社会復帰が難しくなることも多いんです。

まとめ

くも膜下出血の症状や前兆、後遺症について、またくも膜下出血になった芸能人・有名人をまとめましたが、いかがでしたか？

くも膜下出血は少量の出血であれば、後遺症なく社会復帰できますが、出血量が多いと、そのまま意識が戻ることなく亡くなってしまう病気です。

もし、頭痛などの前兆と思える症状があるなら、早めに病院を受診するようにしましょう。