レミオロメンとは　

出典：https://twitter.com/

レミオロメンは、2012年2月1日に正式に活動休止を発表していますが、現在に至るまで、解散したとの発表はなされていません。

つまり、レミオロメンは現在も活動休止の状態が続いている状況のようです。

ただ、現在もソロ活動を積極的に展開している藤巻亮太さんによれば、レミオロメン活動再開の光もかすかながら見えてきているとも言われているんですよね。

今回は、そんなレミオロメンが活動休止に至った本当の理由と、各メンバーの現在の活動やグループに動向についてまとめてみました。

レミオロメンのメンバー①　藤巻亮太

レミオロメンのメンバー②　前田啓介

レミオロメンのメンバー③　神宮司治

レミオロメン活動休止の理由と現在①　ヒット曲から分かるメンバーの葛藤

そんなレミオロメンは、2005年にリリースした「粉雪」が空前の大ヒットを記録し、一躍トップバンドに躍り出ることになります。

しかし、実はその翌年である2006年頃から、既にレミオロメンは音楽の方向性に迷い出していたそうです。

と言うのも、「粉雪」の大ヒット以降、周りからは「粉雪」のようにより多くの人の心に響くような音楽、悪く言えば一般ウケする音楽を求められるようになったのだとか。

それでも“あくまで自分たちの音楽を貫きたい”という想いとの葛藤が、常につきまとっていたと言います。

そんな彼らの葛藤は、2006年にリリースされた「アイランド」や、2008年にリリースされた「Wonderful & Beautiful」の歌詞に滲み出ていると言われています。

君に好かれて　君からは嫌われたんだ

僕は後ろ側　仮面を忍ばせる

 

笑った顔は引きつって 流した涙は冷めていた

理想や愛の言葉は口よりも前へ響かない

心臓の音が鼓膜破るよ

 

引用：レミオロメン アイランド 歌詞　http://j-lyric.net/

特に、この歌詞の中にある「君に好かれて」の“君”は新しいファンを意味し、「君から嫌われたんだ」の“君”はレミオロメンの初期の頃からのファンを意味するのだとか。

この「Wonderful & Beautiful」は、サビの“Wonderful”と“Beautiful ”というポジティブな言葉の後に、あえて対比するネガティブな言葉を続けることで微妙なバランスをとっているそう。

Wonderful　間違えもある

＆Beautiful　不完全でも

そこがいいって君が笑ってくれたら

Wonderful　救われるかな

＆Beautiful　どんな背伸びも

自分を越えられなくて

光を探したのさ

 

～

 

Wonderful　変わりたいんだ

＆Beautiful　奇跡だろうと

降りしきる雪を越え

光を探したのさ

あなたを探したのさ

 

引用：レミオロメン Wonderful & Beautiful 歌詞　http://j-lyric.net/

つまり、この「Wonderful & Beautiful」は、芸能界は魅力的で華やかな世界だけど、実はその裏で犠牲にした“大切なもの（レミオロメンらしさ）”があると表現していると言われています。

アルバム「花鳥風月」の全国ツアーを経て活動休止へ…

そんなレミオロメンのメンバーの葛藤などお構いなしに、事務所のここぞとばかりのプロデュースは展開し、2010年にはアルバム「花鳥風月」の全国を回る全国ツアーが敢行されています。

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「この波を逃しちゃいけない！」そんな所属事務所の思惑も十分に理解できますが、レミオロメンのメンバー達にとっては、体力的にも精神的にもキツいツアーとなってしまいました。

結局、「花鳥風月」の全国ツアー終了後、2011年の藤巻亮太さんのソロ活動発表を経て、2012年にはレミオロメンは活動休止に至ることになります。

レミオロメン活動休止の理由と現在②　不仲で解散？メンバー3人のその後

藤巻亮太は所属事務所から独立し、現在もソロ活動を続けている

その後、藤巻亮太さんは、2011年に発表した通りにソロ活動を開始し、「オオカミ青年」、「日日是好日」、「北極星」と3枚のアルバムをリリースしています。

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この後詳しく見ていきますが、実は藤巻亮太さんのソロ活動は、決して順調なものではありませんでした。

そして2018年5月、レミオロメンの活動再開のメドも立たないまま、藤巻亮太さんは所属事務所からの独立を発表しています。

その際の藤巻亮太さんのコメントは次の通り。

HPを見て驚かせちゃったかな。藤巻亮太、一人のミュージシャンとして、人間として、もっと自主的に行動し、感じ、学び、考え、成長するべく、一人で立とうと決意しました。人生の大きなチャレンジです。応援してくれた方々への最大のリスペクトと感謝を胸に、新たな音楽の道を歩いてゆきます。（亮太） pic.twitter.com/RexEWBZ16D

— 藤巻亮太_official (@Ryota_Fujimaki) 2018年5月30日

前田啓介は現在、地元山梨でオリーブ農園を経営

前田啓介さんは、レミオロメンの活動休止した直後こそ、音楽プロデュースなどを手がけていましたが、その後、地元山梨に戻り、現在はオリーブ農園の社長をされているようです。

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前田啓介さんは、後のインタビューの中で、レミオロメン時代の音楽活動について、次のようにコメントされています。

「自分が信じて続けてきた音楽が、いつの間にか『やらされる仕事』になってしまった」前田さんは今、かつてをそう振り返る。

 

（中略）

 

「自分は風のない日にヨットは出さない性格。周囲に言われ音楽をやらされた瞬間、つまらないものしか作れなくなってしまうから…」

 

引用：山梨日日新聞電子版　https://www.sannichi.co.jp/

神宮司治は現在も自由に音楽活動を楽しんでいる

神宮司治さんは、レミオロメンの活動休止後から2015年にかけて、「神宮司治～HappySession～」というライブを精力的にこなしていたようです。

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その後は、DEAN FUJIOKA（ディーン・フジオカ）さんのサポートメンバーとして参加している他、ドラムの指導などをされているようです。

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レミオロメン活動休止の理由と現在③　藤巻亮太のソロ活動で明らかに

その後、レミオロメンの活動を休止した本当の理由が、藤巻亮太さんがソロ活動を続ける中で、少しずつ明らかになっていきました。

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2015年のインタビューの中で、藤巻亮太さんはソロ活動を開始した理由について次のように語っています。

レミオロメンを10年やってきた中で、レミオロメンの文脈とは違ったり、バンドで共有するにはあまりにもプライベートなことを歌として吐き出したいと思ってしまったんですよね。

 

2010年に結成10周年のツアーを回ったんですけど、それが終わったあと、自分にとってリアリティーを持って歌えることが何かを考えたら、そこに触れないわけにはいかないと感じてしまって。ここでその自分の中に溜まったドロッとしたものに向き合っておかないと、これから先やっていけないと思ったんです。それでソロを始めました。

 

引用：藤巻亮太、今だから話すレミオロメン活動休止の理由とソロの迷い　https://www.cinra.net/

確かに藤巻亮太さんは、レミオロメンがリリースした楽曲の全ての作詞と、ほぼ全ての楽曲の作曲を担当していました。

その中で、自身のプライベートすぎる感情を、バンドの楽曲として吐き出すことに違和感を感じていたようですね。

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が、しかし！レミオロメンで歌うにはちょっとパーソナルで、自分の中にあるドロっとした暗い感情を吐き出したい衝動から始めた藤巻亮太さんのソロ活動だったのですが…。

2012年にリリースしたソロアルバム「オオカミ青年」発表の際の心境について、藤巻亮太さんはインタビューの中で次のように語っています。

「それが、リリースしてツアーをしたことで成就したというか、スッキリしちゃったんです。その後、10年間やってきたレミオロメンをどうするのか、僕のソロ活動は暗いものを吐き出すだけでいいのか、それが目の前の現実として浮かび上がった時に、曲が1曲も書けなくなって…」

 

引用：レミオロメンを「歌えなかった」藤巻亮太の苦しみと再生 ―『粉雪』『3月9日』を歌えるのは世界中で僕しかいなくて　https://mdpr.jp/

なんと、“藤巻亮太”と“レミオロメン”、今度はその2つの差が藤巻亮太さんに新たな葛藤をもたらすことに…。

「いちばん苦しかったことは、こういう音楽はレミオロメンっぽいとか、僕のソロを確立させないといけないとか、自分に境界線を引いて、心が仕切られてガチガチになっていたことです。『ソロとしてレミオロメンとは全く違うものを作るんだ』ってどんどん狭い方へ向かっていって…」

 

引用：レミオロメンを「歌えなかった」藤巻亮太の苦しみと再生 ―『粉雪』『3月9日』を歌えるのは世界中で僕しかいなくて　https://mdpr.jp/

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こうして藤巻亮太さんの創作の手は、パタリと止まってしまってそうです。

2012年に「オオカミ青年」をリリースした後、思ったように音楽活動ができない時期があり、一時は音楽を辞めようとすら思ったそうです。

そんな藤巻亮太さんを救ったのが…アルピニスト・野口健さんでした。

「音楽だけをやってきた僕を、健さんが山に連れて行ってくれました。山と言っても富士山などではなく、ヒマラヤ山脈のカラパタールって山だったり、タンザニアやウガンダ、ルワンダとかの、5000m級の山々に連れて行ってもらって…。そんな中で僕は、10年間で初めて、自分を客観的に見つめることができたんです」

 

引用：レミオロメンを「歌えなかった」藤巻亮太の苦しみと再生 ―『粉雪』『3月9日』を歌えるのは世界中で僕しかいなくて 　https://mdpr.jp/

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これによって立ち直った藤巻亮太さんは、2016年3月、「オオカミ青年」から実に3年半ぶりのセカンドアルバム「日日是好日」をリリースすることになります。

そんな藤巻亮太さんは、レミオロメンの活動再開について、次のように語っています。

「レミオロメンは、3人揃ってレミオロメンなんです。3人の足並みが揃うことが一番大事。人の気持ちをどうにかしようとすることよりも、人の気持ちを変えるエネルギーを自分のために使いたいと今は思うんです。なので、その先にレミオロメンがあれば嬉しいなとは思っています」

 

引用：レミオロメンを「歌えなかった」藤巻亮太の苦しみと再生 ―『粉雪』『3月9日』を歌えるのは世界中で僕しかいなくて　https://mdpr.jp/

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そして、2017年9月にリリースした藤巻亮太さんのサードアルバム「北極星」の表題曲となった「北極星」は、レミオロメンのメンバーへの藤巻亮太さんの想いが込められているんですよね。

そんなアルバム「北極星」の制作には、前田啓介さんと神宮司治さんも参加しており、3人全員で演奏した曲は無かったものの、個別に会って一緒に音を出すところまでになっているそう。

一部に不仲による解散説まで浮上していたレミオロメンですから、ファンにとってはこの上なく嬉しいニュースではないでしょうか。

レミオロメンの3人の足並みが揃う日も、案外近いかも知れませんね！

出典：https://www.barks.jp/

まとめ

いかがでしたでしょうか。

2012年に活動休止を発表して以来、久しく活動再開の声が聞こえてこないレミオロメン。

今回、そんなレミオロメンのヒット曲から垣間見える活動休止の理由と、不仲による解散説、レミオロメンの3人のメンバーの現在の活動状況と、グループの動向についてまとめてみました。

出典：https://natalie.mu/

もしかすると藤巻亮太さんの突然の所属事務所からの独立は、将来活動を再開したレミオロメンが自分たちの本当にやりたい音楽に自由に取り組むための環境作りだったのかも知れませんね。