「志村どうぶつ園」に出演し、天才チンパンジーとして人気を博したパンくんの今現在をまとめました。
パンくんと志村けんとの絆や関係性、女性飼育員に襲いかかって重傷を負わせた暴力事件、死んだ噂と現在の状況をまとめてお届けします。
この記事の目次
パンくんとは？志村どうぶつ園に出演の天才チンパンジー
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名前：パンくん
性別：オス
生年月日：2001年10月1日
日本テレビの動物バラエティ番組「天才！志村どうぶつ園」に出演し、ブルドッグの「ジェームズくん」と共に人気を博した天才チンパンジーの「パンくん」。
宮崎市フェニックス自然動物園で生まれ、のちに阿蘇カドリー・ドミニオンに移され、テレビ出演やショーへの出演などを行い活躍しました。
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パンくんを育てていたのは宮沢厚トレーナーです。
宮沢厚さんは東京農業大学畜産科を卒業しており、元々は「宮崎市フェニックス自然動物園」で飼育員をやっていました。その後、栃木県にある「那須ワールドモンキーパーク」に転職して、動物ショーの担当を始めました。
そして、動物ショーの責任者として「阿蘇カドリー・ドミニオン」と専属契約を結ぶこととなった宮沢さんは、2004年より「みやざわ劇場」をゼロから立ち上げました。
パンくんは「志村どうぶつ園」で見せる志村けんとの関係性や絆、まるで人間のように振る舞う天才チンパンジーの愛らしくてお茶目なキャラクターが人気を集め、多くの人に愛される存在でした。
しかし成長して狂暴化した時期に女性飼育員に襲いかかって重傷を負わせたことから、その後テレビ出演やショーへの出演が難しくなっています。
ここでは天才チンパンジー・パンくんの志村どうぶつ園での活躍と志村けんとの関係、暴力事件の詳細とその後、死んだと噂される現在の状況をまとめてお届けしていきます。
パンくんの活躍や志村けんとの関係
パンくんとジェームズのコーナーは人気だった
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2004年から2012年にかけて、日本テレビの「天才！志村どうぶつ園」に出演し、ブルドッグの「ジェームズくん」とともに愛らしい姿を見せて人気を博した天才チンパンジーのパンくん。
志村どうぶつ園は動物を取り扱うバラエティ番組で、志村けんの冠番組であり嵐の相葉雅紀、タレントの山瀬まみらがレギュラー出演しています。
今話題の動物のニュースや、レギュラー出演者と動物との触れ合いが楽しめる温かみのある番組で、中でもパンくんとジェームズのコーナーは特に高い人気を誇り、番組の看板コーナーとも言える存在でした。
パンくんが暮らす「阿蘇カドリー・ドミニオン」では動物園の入口の看板にパンくんとジェームズが並び、文字通りの看板チンパンジーとなります。
パンくんとジェームズがショーに出演する「みやざわ劇場」は園の目玉となり、志村どうぶつ園を見た視聴者がパンくん目当てに全国各地から訪れる人気施設となりました。
その知名度と人気により、パンくんの関連商品が多数販売されています。
DVD「パンくんとジェームズのおつかいシリーズ」はシリーズものとして多数販売され、食品のパッケージにも使われてパンくんとジェームスが「高校生のコメロンパン」とタイアップしました。
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パンくんは生まれた時から人間と共に生活してきたため、人間の生活を理解して人間のような行動を取ります。
衣服を着用し、ジェームズの散歩の時はリードをきちんと持って散歩させ、買い物も一人でできるほどの高い知能を持っていました。
人間と同じように趣味を持ち、カメラで写真撮影したり、食事をとる時も箸やスプーンを器用に使っている姿を見せてくれました。
パンくんと志村けんの仲について
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志村けんに会うと挨拶代わりのバック転が定番となり、志村けんと共にシャボン玉で遊んだ時は初めて見るものに最初は警戒していたものの、次第に慣れてくると志村けんの真似をしてシャボン玉で遊ぶ姿も見せていたのです。
器用な手先を活かしたジェンガが得意で、志村どうぶつ園で志村けんとジェンガ対決をした際にはスムーズに次々とジェンガを抜き取り、志村けんに勝利する姿も放送されています。
人間よりもバランス感覚に優れ、人間に勝てるほど手先が器用なパンくんですが、パンくんが愛される理由はそれだけではありません。
パンくんは人間に慣れており、初対面の人物でも好意を持てば抱きついたりといった愛情表現を見せてくれました。
その愛情を注ぎ合っていたのが、志村どうぶつ園の園長である志村けんです。
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志村けんとの関係性や絆が人間と動物の枠を超えたハートフルなもので、そのあたたかさに心を癒されて多くの人気を集めました。
志村けんと別れるのを嫌がって後を追ってきたり、抱きついて首に手を回してギュッと抱きしめたりと、パンくんと志村けんの絆は固く深く結ばれていました。
志村けんも、志村どうぶつ園でパンくんと共演してからというもの、パンくんに大きな愛情を注いでいる姿が色々なところで見られました。
他局の番組でも「パンくんはほんとに可愛い」と頬を緩ませて語る姿が放送されています。
また、志村どうぶつ園で共演している山瀬まみは、酒の席で酔った志村けんが「パンくんに会いたい」と泣くことがあると暴露しました。
志村けんにとってパンくんはお互いに大きな愛情を注ぎ合った親子のような関係であり、志村けんは本当に我が子のようにパンくんを可愛がっていたのです。
そんなパンくんですが、成長して繁殖期を迎えるという時にチンパンジー特有の狂暴化により、女性飼育員に襲いかかって重傷を負わせてしまう事件が起きてしまいました。
この暴力事件により志村どうぶつ園への出演は見合わせとなり、志村けんとパンくんはしばらく会うことができなくなってしまったのです。
以下でパンくんが起こした暴力事件の詳細とその後をまとめました。
パンくんが起こした暴力事件の詳細① 女性飼育員研修員に噛みつく
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2012年9月6日、パンくんが出演して芸などを披露する「みやざわ劇場」の公演終了直後、舞台袖にいた女性飼育員研修員に突然飛びかかり、噛み付くという事件が起きました。
志村どうぶつ園にも登場する「宮沢さん」として知られる宮沢トレーナーがすぐさま引き離したものの、女性飼育研修員は額、耳の後ろ、腰、足首を噛まれて約2週間の重傷を負ってしまいました。
園は当面の間パンくんが出演するショーを中止することになり、志村どうぶつ園への出演も見合わせることになります。
チンパンジーは大人になるとメスへの優位性を示そうと攻撃的になることがあるとされ、女性飼育研修員を襲った原因は不明なもののこれが関係しているのではないかと分析されました。
この事故が起きたのは2012年9月ですが、元々パンくんは2013年4月の公演をもってショーの主演を引退すると発表されていました。
その理由は、10歳になったパンくんと恋人のポコちゃんが繁殖にチャレンジするためです。
パンくんが起こした暴力事件の詳細② その後は予定より早く引退
パンくんは本格的な繁殖準備に入るため、引退公演が2013年4月まで行われる予定でした。しかし暴力事件により今後のショーの開催は厳しくなり、一般公開もされず謹慎扱いとなってしまったのです。
引退公演を全うすることは難しくなり、予定より早く引退することになったパンくん。しばらくの間は人目に付かない飼育舎で謹慎していましたが、事故から78日後の2012年11月に一般公開が再開されました。
パンくんが一般公開されているのは園内の「チンパンジー学習の森」で、恋人のポコちゃんと共に一般公開が再開され、園からは「赤ちゃん誕生が待ち遠しい。温かく見守ってほしい」とコメントが発表されました。
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一方、喜ばしい報告だけでなく、今後パンくんが「チンパンジー学習の森」から外に出すことはできなくなり、劇場出演や園外へは出られなくなったことも語られました。
パンくんが主演していた「みやざわ劇場」は主演をブルドッグのジェームズにして再開され、宮沢トレーナーも出演しています。
志村けんと親子のように仲の良かったパンくんですが、今までのように番組ロケに出演することは難しく、これまで志村けんと様々な場所に訪れてきたパンくんの姿は、今後は見ることができなくなりました。
しかし、志村どうぶつ園は事故から1ヶ月後の2012年10月に園にロケに赴き、志村けんがパンくんを訪れる様子を2012年12月に放送してくれました。
園を訪れた志村けんに宮沢トレーナーが「パンくんに会ってほしい」と話し、会うことになった志村けんですが、事故のこともあり一般見学者と同じようにガラス越しでしか対面が叶わず、志村けんの顔には寂しげな表情も浮かびました。
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パンくんは志村けんの来訪に喜び、これまで番組で披露してきた技を繰り返しますが、志村けんが住処の中に入ることは許されません。
志村けんの「パンくんごめんね。褒めてやりたいけど…」と語りかける姿に、心を痛めた視聴者も多かったのではないでしょうか。
志村けんは事故が起きた際、パンくんに対しての気持ちをコメントしています。
「私達のなかではパンくん大好き、いい子です。放送しなくてもパンくんに会いに行きます」と語りました。怪我を追った女性飼育研修員にも配慮し、「アシスタントの女性も癒しに行きたい、動物は優しいよって。人は動物からどんだけ癒されるか」と語っています。
これまでのように抱きしめ合い、手を繋いで散歩するような微笑ましい光景は見ることができなくなってしまいましたが、どれだけ会えなくてもパンくんと志村けんの絆は固く結ばれ、離れることはないと思える言葉でした。
パンくんの現在① 死んだ説もあったが今も生きている
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パンくんが事故を起こしたのが2012年、そこから現在までに月日が流れ、テレビ出演も激減したことから、パンくんは現在死んだのではないかといった噂が浮上することがありました。
また、2016年4月に起きた熊本地震で「阿蘇カドリー・ドミニオン」の建物倒壊により死んだとの噂も流れていました。
死んだという噂も出るパンくんが、2020年現在どうしているのか調査しました。
パンくんが飼育され、一般公開されている熊本県の動物園「阿蘇カドリー・ドミニオン」のサイトを確認してみると、現在もパンくんの紹介ページが存在していました。
2020年現在も「阿蘇カドリー・ドミニオン」で暮らしているパンくん。現在は18歳で、人間の年齢に換算すると30代半ばです。
そして、繁殖にチャレンジしていたパンくんですが、志村どうぶつ園でもすでに紹介されているように2015年9月22日に「プリンちゃん」というパンくんとポコちゃんの子供が誕生しています。
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志村けんはパンくんの子供であるプリンちゃんにも会って触れ合っている姿が放送されており、パンくんと同じように人気を集めていました。
また、パンくんの相方であったブルドッグのジェームズくんは2016年3月に亡くなったことが報告されています。
そして、2019年2月より「阿蘇カドリー・ドミニオン」の園長は宮沢厚さんとなっています。パンくんは現在もトレーナーの宮沢厚さんに育てられているようです。
パンくんの現在② 志村けん死去で再会は叶わず
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しかし、2020年に入ってから世界中で猛威を振るうようになった感染症、新型コロナウイルスによる肺炎に志村けんがかかり、2020年3月30日、闘病の末に死去したことが報道されました。
志村けん死去の報道から一夜明けた31日、パンくんとプリンちゃんが飼育される「阿蘇カドリー・ドミニオン」の公式フェイスブックには、志村けんの死を悼むファンからの投稿が多数寄せられ、世間には悲痛な空気が流れました。
志村どうぶつ園で16年にわたって志村けんと関わってきたパンくんのトレーナー宮沢さんも、報道陣の取材に応じています。
宮沢トレーナーは「パンくんやプリンちゃんが喜びの声を上げて志村さんに抱きつくと、志村さんも本当に嬉しそうに笑って動物たちと抱き合う。あの笑顔が見られないと思うと何とも言えない気持ちになる。心から冥福を祈ります」と語りました。
志村けんの死去により、今後、志村けんとパンくんやプリンちゃんと触れ合う姿を見ることは叶わなくなってしまいました。
しかし志村けん死去後に放送された志村どうぶつ園ではパンくんと志村けんの軌跡を辿るこれまでの放送が総集編として放送され、16年間の歴史を振り返りました。
志村けんとパンくんがこの世で会うことは叶わなくなっても、視聴者の心にはずっとふたりの笑顔が残っているのではないでしょうか。
笑顔になりたいと思った時、愛らしくてお茶目なパンくんの姿を見たいと思った時、是非これまでの志村どうぶつ園の放送やパンくんのDVDを見て、心を癒してみてください。
志村園長と離れるのが嫌なパンくんに
— ゆうぴこ (@amnos_os_aaa_as) April 4, 2020
「また会えるから」「また遊ぼう」
って言っていて、もう2度とその”また”はないんだと思ったら涙が止まらなかった
志村園長が守ってきた志村どうぶつ園をこれからもみんなで守っていってほしい
きっと志村けんさんは天国から見守っているから#志村どうぶつ園 pic.twitter.com/vnu0STfPvP
まとめ
天才チンパンジーとして人気を博したパンくんのこれまでと現在、暴力事件の詳細とその後をお伝えしました。
志村けん死去によりふたり揃った姿はもう見られなくなってしまいましたが、現在も園で一般公開されているパンくんや子供のプリンちゃんに会いに行ってみるのもいいかもしれませんね！
