托卵は自分の産んだ卵を他の個体に育てさせるカッコウなどに見られる習性ですが、最近は人間界にも托卵が存在すると話題です。
今回は人間界の托卵の意味、托卵をしている女性を指す「托卵女子」の割合、托卵スキャンダルが発覚した芸能人や有名人についてもまとめました。
この記事の目次
托卵の本来の意味
「托卵」とはカッコウなどの鳥類や、爬虫類、魚類などに見られる習性で、自分の生んだ卵を他の個体に託し、育てさせる事を言います。
他の種類の生物に自分の生んだ卵を託して育てさせる「種間托卵」と、自分と同種の他の個体に卵を託す「種内托卵」に分けられます。
自然界の「托卵」をいくつか紹介してみましょう。
カッコウの托卵
「托卵」をする動物として最も有名なのはカッコウです。カッコウはモズやホオジロなどの鳥の巣に、卵を託します。
卵から孵ったカッコウの雛は、その巣の本来の卵を巣の外に押し出してしまいます。結果として、托卵された巣の鳥は、自分の子供ではないカッコウの雛に餌を与えて育てる事になります。
ダチョウの托卵
ダチョウも「托卵」する事で知られています。ダチョウの場合は「種内托卵」で、ダチョウのオスが最初に地面に穴を掘り、そこにダチョウのメスが卵を産みます。そこに別のダチョウのメスも卵を産む習性があるのですが、その全ての卵を最初に卵を産んだメスが抱卵し孵化させます。
ナマズの仲間・シノドンティス・ムルティプンクタートスの托卵
ナマズの仲間であるシノドンティス・ムルティプンクタートスという魚は、口の中で卵や稚魚を保護する魚シクリッドに自分の卵を「托卵」します。
シノドンティス・ムルティプンクタートスは、シクリッドの卵を口内で食べて育ちます。
フロリダアカハラガメの托卵
北米大陸に生息するフロリダアカハラガメという亀は、アメリカアリゲーターというワニの巣に卵を託す事があります。
これは、アメリカアリゲーターに卵を保護してもらう目的があると考えられています。ただ、アメリカアリゲーターに卵を潰されたり、孵った子亀が捕食されてしまう場合もあるようです。
托卵は人間界にもある「托卵女子」とは
ここ数年「托卵」が人間界にも存在する事が話題になっています。
どういう事かといえば、他の男性との子供を妊娠した女性が、夫に黙って出産し、夫婦の子供として育てる事を指して「托卵」という言葉がネット上で使われ始めたのです。生物界の托卵に当てはめれば、人間界の托卵は「種内托卵」という事になります。
そして、夫に黙って浮気相手の子供を育てさせている女性を指して「托卵女子」と呼びます。男性には恐ろしい話ですが、この「托卵女子」は思いの外多数存在している事が判明しています。「托卵女子」の割合については、このあと詳しく紹介します。
また、ここ最近、芸能人や有名人に「托卵」が発覚するケース見られ大きなニュースとして報じられています。これについてもこのあとで詳しく紹介します。
托卵女子の割合が怖すぎる
それでは早速「托卵女子」の割合について紹介していきます。
2015年、アンケートサイト「マインドソナー」が323名の全国20代から50代までの既婚の男女を対象に「夫以外の男子との間に出来た子供を、夫に育てさせている知人はいる?」という調査を行いました。
その結果、なんと「いる」と答えた人の割合は「9.6パーセント」にも上ったのです。つまり、全国の10人に1人の割合で、托卵をしている女性の知人がいるという事になります。
また、2016年にはニュースサイト「しらべぇ」が「夫以外の男性との間に出来た子供を、夫婦の子供として内緒で育てている?」という、さらに突っ込んだアンケートを、20代から60代の既婚女性435名を対象にして実施しています。
その結果、なんと「6パーセント」の割合の既婚女性が「育てている」と回答しています。托卵をしている本人による回答であるため、この「6パーセント」という割合はかなり実態に近い数値であると推測されます。
つまり、100人に6人の割合の男性が、自分の血を受け継いでいない子供をそうとは知らないまま育てているという事になります。
世の男性にとってあまりにも恐ろしい結果が出たと言えるでしょう。
托卵が発覚した芸能人・有名人① ファンキー加藤とアンタッチャブル柴田の妻
続いては、芸能人や有名人の「托卵」発覚事例を紹介していきます。
芸能人・有名人の托卵スキャンダルとしてここ最近で騒動になったのが、2016年6月に発覚した、音楽グループ「ファンキーモンキーベイビーズ」のリーダー(当時)のファンキー加藤さんと、人気お笑いコンビ「アンタッチャブル」の柴田英嗣さんの妻(当時)の不倫スキャンダルに端を発する托卵事件です。
ファンキー加藤の不倫スキャンダルが発覚
2016年6月7日発売の週刊誌「週刊女性」が、ファンキー加藤さんが、友人である柴田英嗣さんの妻を妊娠させたという衝撃的内容を報じました。
ファンキー加藤さんがいうには、2014年の末頃に飲み会の席で柴田英嗣さんの妻と偶然知り合い(柴田さんの妻だと知らないまま)男女の関係になったという事でしたが、この時ファンキー加藤さんは結婚しており、その妻は妊娠していました。
いわゆるW不倫という事ですが、ファンキー加藤さんは、不倫の末できた子供についても認知し、養育費を払うなど責任を取っていくと表明しています。
ファンキー加藤が猛烈な批判を受ける
ファンキー加藤さんは、スキャンダル発覚後芸能活動を継続しており、2019年5月にバラエティ番組「しゃべくり007」に出演しました。その出演時の発言が「あまりにもクズすぎる」と大批判が巻き起こっています。
番組内のトークで「タイムマシン」について話が及ぶと、ファンキー加藤さんは自ら「タイムマシンにいくらまでなら出せるか」と考えた事があると話し始めました。
それによれば、ファンキー加藤さんは「1億5千万円までなら出せる」という事。これを受けて共演者達が「タイムマシンでどこに戻りたいの?」と話を振ると、ファンキー加藤さんはすかさず「5年くらい前」と回答します。
さらに続けて、ファンキー加藤さんは、過去に戻って「(当時の自分を)ぶん殴る」、「お前ふざけんな」「今大変なんだよ」などと発言しました。
これを受けて、視聴者からは「父親が1億5千万円かけてでも自分の誕生を阻止したいと思っていると知ったら、その子供がどんなに悲しいか想像できないのか?」「本当に自分の事しか考えていないクズ人間」など、猛烈な批判が噴出しています。
ファンキー加藤さんは子供を認知しており、養育費を払っていると言う事もあり完全な「托卵」とは言い切れませんが、こうした発言を見てしまうと、ファンキー加藤さんが自分のした事への責任を本当に感じているのかについて、疑問に思う人が多いのではないでしょうか?
何れにしても、生まれてきた子供には何の罪もありません。金銭面の支援だけして他の事を「托卵」してしまうのではなく、父親としてその子供に対して何ができるのかについても真剣に考えて欲しいと願います。
托卵が発覚した芸能人・有名人② 大沢樹生と喜多嶋舞
続いて紹介するのは、2013年12月に発覚した「光GENJI」の元メンバーとして知られる大沢樹生さんと、元女優の喜多嶋舞さんとの間に生まれた長男が「托卵」だったという衝撃的なスキャンダルです。托卵発覚に至る経緯も含めて見ていきましょう。
大沢樹生と喜多嶋舞が離婚
大沢樹生さんと、喜多嶋舞さんは、1996年に妊娠3ヶ月を機に結婚(できちゃった婚)していますが、2005年9月に離婚しています。離婚理由については「性格の不一致」と発表されています。
当初、母親の喜多嶋舞さんが長男の親権を持ちましたが、長男の学校を転校させたくないという理由で、大沢樹生さんがシングルファザーのような形で長男の面倒を見ていました。
そしてその後、2007年に喜多嶋舞さんが再婚した事を理由に、親権は父親の大沢樹生さんに移されました。しかしその後、大沢樹生さんと長男に関するスキャンダラスなニュースが出てしまいます。
大沢樹生の長男が両親からの虐待を告白も虚偽だと判明
2012年、大沢樹生さんの長男が週刊文春に登場して独白記事を掲載しました。その内容は「自分は父親(大沢樹生さん)と母親(喜多嶋舞さん)に日常的に虐待を受けていた」という衝撃的な内容でした。
大沢樹生さんの長男は週刊文春の記事で、暴言を浴びせかけられ、包丁を突きつけられるなどの暴力を受け、ある時には日本刀(後に模造刀と判明)を喉元に突きつけられ「これを引いたら死ぬぞ」と脅された事などを告白。
これを受けて一時メディアは大騒ぎとなり、大沢樹生さんへの追及も激しくなります。しかし、これを受けて大沢樹生さんは、長男が精神的な病理を患っており、重度の虚言癖がある事を告白。その後の調べで虐待行為は実際にはなかった事などが明らかになりました。
DNA鑑定の結果、親子関係が無い事が判明
大沢樹生さんは、長男の度を過ぎた虚言癖を案じ、もしかしたら息子の心の病には自分の遺伝子が関係しているのでは無いか?と考えたそうです。
そして、思いつめた大沢樹生さんはついに自身と長男のDNA鑑定を実施、その結果、「総合父性指数0」「父性確率0パーセント」と完全に親子の関係では無いと言う驚くべき鑑定結果が示されてしまったのです。
本当の父親が誰なのかはいまだに不明
ここで気になるのは、大沢樹生さんの長男が本当は誰なのか?と言う点ですが、母親の喜多嶋舞さんは、責任を取るという名目で芸能界を引退、真実を何一つ明かす事なく姿を隠してしまいました。
そのため、大沢樹生さんの本当の父親が誰なのかはいまだに不明のままとなっています。
喜多嶋舞は長男の親権を拒否
さらに付け加えれば、喜多嶋舞さんは、この長男の親権を再び持つ事を拒否し、この長男は喜多嶋舞さんの母親である女優の内藤陽子さんと養子縁組する事になりました。
ここまでの顛末を整理すると、喜多嶋舞さんは大沢樹生さんに自分の子供を「托卵」し育児放棄をし、大沢さんにシングルファザーとして長男を育てさせたという事になります。
そして、大沢樹生さんの子供ではなかった事がDNA鑑定によって判明しても、現在の自分の家族を優先して、長男の親権を持つ事を拒否したという事のようです。
身勝手な「托卵」の結果、最も辛い想いをしたのは間違いなくこの長男でしょう。世間からの同情も集まっています。
まとめ
今回は、本来はカッコウをはじめとする動物の生態を指す言葉でありながら、最近は人間界にも存在すると話題になっている「托卵」についてまとめてみました。
「托卵」は自分の産んだ卵を、他の個体に託して育てさせる行動を示す言葉ですが、ネット上では、夫以外の男性の子供を妊娠・出産し、夫に内緒で夫婦の子供として育てる事を指しても使われています。
近年、ネットで開催されたアンケート調査では、托卵をしている女性、いわゆる「托卵女子」の割合が6パーセントから10パーセント近くにまで上ることが判明し、世の男性達を震撼させています。
また、芸能人や有名人の間でも「托卵」スキャンダルが話題になっており、ミュージシャンのファンキー加藤さんが、お笑い芸人の柴田英嗣さんの妻を妊娠させた、不倫托卵スキャンダルや、アイドルグループ「光GENJI」の元メンバー・大沢樹生さんの、元妻で、元女優の喜多嶋舞さんとの間に生まれた長男が、実は大沢さんの子供でなかった事などが判明した托卵スキャンダルなどが騒動になったのは記憶に新しいところです。
何れにしても、こうした身勝手な「托卵」によって、最も傷つくのは生まれてきた子供でしょう。仮に子供や夫に隠し通せたとしても、重大な嘘をついている事実は残り続けます。
家族の信頼関係を根本から揺るがし、子供をはじめ多くの人を深く傷つける事になる身勝手な「托卵」を起こさぬよう、最低限の貞操観念は持っていたいものです。