「酒々井バラバラ事件」の犯人・竹内愛美ですが、異常な家族関係やルックスが話題です。
今回は「酒々井バラバラ事件」の経緯、犯人・竹内愛美と父母や弟など家族関係、高校時代、かわいいとのネットの声、その後や現在を紹介します。
この記事の目次
「酒々井バラバラ事件」とは
「酒々井バラバラ事件」は、2016年8月31日頃、千葉県印旛郡酒々井(しすい)町の一軒家で、竹内諒さんが姉・竹内愛美に殺害され、その後遺体がバラバラにされた事件です。
酒々井バラバラ事件発覚の経緯
この「酒々井バラバラ事件」が発覚したのは、事件の発生から約2週間後、2016年9月12日でした。
竹内愛美と竹内諒さんは、事件現場の一軒家に当時2人で住んでおり、竹内諒さんと連絡が取れなくなった事を心配した竹内涼さんの友人らが9月12日午後、この一軒家を訪ねています。
応対した姉の竹内愛美は「ごめん、(諒は)ちょっといないんだよね」と、友人らが家に入る事を拒否します。
友人らは竹内愛美の態度を怪しく思い、「自分たちの目で確かめたいので部屋を見せて欲しい」と食い下がります。
竹内愛美は「お腹の病気で部屋に臭いがしているので入れられない」などと言って、弟の友人らを家に入れる事を頑なに拒みました。
入りたい、入れられないの押し問答がしばらく続いた後、竹内愛美は「バイトの時間があるから」と言って、玄関を閉ざしてしまいます。
弟の友人らはこの竹内愛美の様子を不審に思い、警察に110番通報。
駆けつけた警察官によって、その日の夜、家の中からパーツごとにバラバラに切断されてビニール袋に入れられ遺体が発見されます。
被害者の姉・竹内愛美が犯人として逮捕される
発見されたバラバラの遺体は、その後の鑑定で竹内愛美の弟の竹内諒さんのものと判明。
警察の取り調べを受けた竹内愛美は「2週間くらい前に1人でやった」と、弟を殺害してバラバラにした事を認めたため、9月14日に死体損壊容疑などで逮捕されます。
さらにその後の取り調べで、竹内愛美が「些細な事で姉弟間のトラブルになり、殺害してしまった」「遺体の一部をゴミとして捨てた」と供述し、殺人や死体遺棄の疑いでも逮捕されました。
「酒々井バラバラ事件」の犯人・竹内愛美の弟殺害の動機とは
竹内愛美は、その後の取り調べや裁判で、事件の核心に迫る質問を受けると必ず「覚えていない」と答えているため、明確な弟殺害の動機は判明していません。
ただ、弟・竹内諒さんのTwitter投稿内容や身近な関係者の証言から、事件の少し前から姉弟仲が悪化していた事が分かっており、竹内愛美はその事で精神的に不安定になっていたようです。
弟・竹内諒の音ゲーの騒音に不快感を示していた?
竹内諒さんが大の音ゲー(音楽のリズムに合わせてコマンド入力するリズムゲーム)好きで、ゲームセンターさながらに音ゲーの筐体を自宅に設置し、友人を招いて連日遊んでいました。
その騒音に、姉の竹内愛美が不快感を示していたとの情報が出ています。
父の遺産を竹内愛美が独り占めしていたとの情報も
その他に噂される姉弟の不仲を裏付ける情報としては、父親の遺産が挙げられます。
竹内愛美が、事件の2年前に亡くなった父親の遺産を弟に黙って自分1人だけで受け取っており、その事実を弟・が事件発生竹内諒さんの少し前に知ったようです。
「本当なら折半のはずなのに、知らなかった」と言って竹内諒さんは不快感を示し、「遺産を独り占めするなら家から出て1人で暮らしてほしい」と言っていた、との証言があります。
父親の遺産は、年金として年に150万円ほどが竹内愛美の口座に振り込まれていたそうです。
それにも関わらず、竹内愛美は金遣いが非常に荒く、弟の竹内諒さんから生活費を借りる事もあったとされます。
口論の末突発的に犯行に至ったとの見方が有力
竹内愛美は裁判で、次のような趣旨の主張をしています。
「事件の日に弟と激しい口論になり、弟が包丁を持ち出して竹内愛美の下半身を蹴るなどの暴行を加えてきたので、危機感を抱いてとっさに自分も包丁を持ち出し、反射的に弟の太ももあたりを刺してしまった。」
このため、姉弟仲がもつれ、激しく口論した末に突発的に殺害に至ったとの見方が有力とされています。
「酒々井バラバラ事件」の犯人・竹内愛美の家族関係① 姉弟らは母から虐待
出典:http://livedoor.blogimg.jp/
実の弟を殺害しバラバラにするという猟奇的犯罪を起こした竹内愛美でしたが、その後の調べにより、彼女の家族との異様な関係性も浮かび上がっています。
竹内愛美は、1991年4月に竹内家の長女として誕生。
その後、次女が誕生し、次いで被害者である弟・竹内諒さんが生まれ、さらにその後に3女が誕生して、4人姉弟を合わせた6人家族として育ちました。
裁判での陳述や公開された調書から、この竹内愛美ら姉弟が、幼い頃に母親からの虐待を受けていた事が明らかになっています。
裁判で示された証拠によれば、竹内愛美の母親は、幼い姉弟らに度々体罰を加えていたとのことで、姉弟らの中でも特に、竹内諒さんに対しては特に激しい虐待が加えられていたようです。
証人として裁判に出廷した竹内諒さんの元交際相手は、以前に竹内諒さんから母からの虐待について聞いていたそうで、以下の証言をしています。
「(諒さんは)母親のことは『あの人』と呼んでいました。ご飯を作ってくれないとか、掃除機でたたかれたとか、小さい時は頻繁に暴力を受けていたと言っていました」
また、この母の弟で、竹内愛美ら姉弟達にとっては叔父にあたる男性も、この母親の虐待に関する証言をしています。
姉は愛美や諒くんなど子どもたちに対して、理由はよくわからないがよく怒っていた。次女と諒くんはよく怒られていて毎回ではないが頭をたたいたりしていた。
竹内愛美の両親は2011年に離婚していますが、その時に4人姉弟らは1人も母親について行かず、父親と暮らす選択をしています。
この事実からも、姉弟らと母親との間には親子としての健全な関係性が全く無かったと見られています。
それを裏付けるように、2014年に父親が亡くなった時にも、姉弟らは母親に連絡する事なく、自分達だけで手続きを済ませ、葬儀を執り行っています。
母親との異様な関係が事件に繋がったとの見方も
一部の専門家は、こうした異様な母親との関係性が、今回の凄惨な事件に深く関係していると分析しているようです。
竹内愛美に対して行われた精神鑑定でも、担当医は「(竹内愛美は)機能不全家族で育ったサバイバー」と評しています。
「機能不全家族」とは、虐待や育児放棄などによって家庭としての機能が崩壊している家族を指します。
一般的に「機能不全家族」で育った子供は、親からの愛情をほとんど受けられず、「自尊心や自己愛を持てない」「他者への共感性に乏しい」との問題を抱える事が多いと言われています。
「酒々井バラバラ事件」は、愛情不足の環境で育った姉弟が、家族としての最低限の信頼関係を築く事ができず、父親の死によって関係が悪化し、最悪の事態に至ったとの推測も出ています。
「酒々井バラバラ事件」の犯人・竹内愛美の家族関係② 父は精神疾患で子供に無関心?
一方、裁判での母親の証言によれば、竹内愛美の父親は子供を虐待する事は無かったようです。
しかし、子育てに関心を示さず、子供達を抱く事も無ければ名前を呼ぶことすら無く、家族と話もせずに1人部屋に閉じこもっていたのだそうです。
ただ、この頃の父親はどうやら精神を患っていたようで、父親は2008年頃に精神疾患を理由に休職し、自宅で療養していたようです。
さらにこの頃に、自殺未遂を起こして病院に搬送されるという事件も起こしています。
そして、この父親は2014年に自宅で突然死(心筋梗塞)しています。
「酒々井バラバラ事件」の被害者である竹内諒さんは、Twitterで「最後の家族まで奪っていくのか」と、この父親の死について触れたと見られる投稿をしていたようです。
竹内諒さんのTwitter投稿からは、父親との関係は良好だったと思われる内容が多く見られ、母親の「子育てに全く関心が無かった」との証言には少し違和感を抱きます。
これは、虐待をしていた母親の自己保身の心理も含まれた、偏った認識ではないかと推測もできそうです。
こうした情報を総合すれば、この父親が子供らに関心を示さないように見えたのは、当時なんらかの精神疾患によって他者との関わりを拒んでいたためだと思われます。
これは、両親の離婚の際に姉弟4人全員が父親(当時は精神疾患で療養中で経済力が無かったにも関わらず)と生活する選択をした事からも推測できます。
少なくとも子供らにとっては、虐待を繰り返す母親よりも、精神を病んだ父親の方が親として相応しいと感じていた可能性は十分に考えられそうです。
そして、父親の死をきっかけに、それまで一緒に住んでいた次女と3女が家を出て行きました。
かろうじて繋ぎとめられていたこの家族の関係は、この父親の死によって完全に崩壊してしまったように感じられます。
「酒々井バラバラ事件」の犯人・竹内愛美がかわいいとネットで話題に
猟奇的な事件を起こした竹内愛美ですが、その見た目が「かわいい」とネットなどで話題になっているようです。
画像を見ると確かに笑顔が非常に魅力的で、「かわいい」と騒がれるのも分かります。
ただ、こうした笑顔も、母親から虐待されていた生い立ちから、周囲に愛されるような表情を無意識に作っていたのではないかとも思えます。
逮捕直前の竹内愛美の画像では気力のない表情が見られますが、この表情も「かわいい」と騒がれました。
実の弟を殺害しバラバラに解体した後ですから当然と言えば当然ですが、この逮捕直前の表情は明らかに精神的に異常な状態にあるような特徴が見て取れます。
「酒々井バラバラ事件」の犯人・竹内愛美の学歴 【高校時代は明るく活発だった?】
竹内愛美の学歴は、某週刊誌の記事によれば、自宅近くの小中学校を卒業したとの事なので、「酒々井町立酒々井小学校」を経て、「酒々井町立酒々井中学校を卒業」したと推測できます。
また、高校については「千葉県の公立高校に進学」とされています。そして、高校時代は陸上部に所属し、「部活や勉強に一生懸命な活発で明るい少女」だったと報じられています。
ただし、この情報の発信源となった某週刊誌は、デタラメの情報ばかり書く事で有名な週刊誌なので、あまり信頼性の高い情報だとは言えないでしょう。
竹内愛美の高校卒業後は、竹内諒さんがTwitterに投稿した竹内愛美の自室の画像に、2010年度版と思われるどこかの女子大学の赤本が写っており、女子大へ進学した可能性が高そうです。
裁判で示された証拠によれば、竹内愛美は両親が離婚した際、大学を中退して仕事に就き、精神を病んで働けない父親に代わって家族を養っていたようです。
以上から、竹内愛美の最終学歴は大学中退だと断定できそうです。
「酒々井バラバラ事件」の犯人・竹内愛美のその後や現在
竹内愛美の裁判は、事件発覚から1年半が経過した2018年2月に千葉地裁で開かれました。
竹内愛美は一貫して、「殺したいという殺意はなかった」と訴えました。
そして、事件の原因は、被害者の竹内諒さんとの口論がエスカレートし、竹内諒さんが包丁を持って迫ったため、とっさに自分も包丁で反撃したと言う「正当防衛」を主張しました。
これを受け、第一審判決では「体格差があるのに、被告はほとんど負傷していない」として正当防衛は認めませんでした。
しかし明確な殺意も認めず、「傷害致死罪」を適用、懲役18年の求刑に対して懲役10年の実刑判決が下されています。
この判決を竹内愛美は不服として控訴しています。
東京高裁で開かれた控訴審では「正当防衛」は認められないものの「過剰防衛」が認められて、第一審判決が破棄され、懲役7年の減刑判決が出ています。
これについても竹内愛美は不服として上告していますが、最高裁はこの上告を棄却し、2019年7月8日に、竹内愛美の懲役7年の実刑判決が確定しています。
竹内愛美は2020年1月現在も服役しています。
まとめ
同居していた実の弟を殺害しバラバラにした、犯人である姉の竹内愛美についてまとめてみました。
竹内愛美は、2016年8月31日頃に弟の竹内諒さんを殺害してバラバラにして遺棄した容疑で逮捕されました。
犯人の竹内愛美が、何故弟を殺害したのかの理由については確定的情報は出ていません。
ネットでは、竹内諒さんが自宅に音ゲー部屋を作って騒いでいた事に腹を立てた説や、竹内愛美が父親の遺産を独り占めしていた事でトラブルが起きた説などが囁かれています。
また、逮捕された竹内愛美やその弟妹達が幼い頃から母親による虐待を受けていた事も明らかになっており、事件との関連が指摘されています。
その他、犯人・竹内愛美のルックスが「かわいい」と話題になったりと、この事件は様々な点から現在でも注目を集めています。
竹内愛美の裁判は2019年7月に「懲役7年」の確定判決が出ており、あまりに猟奇的な内容に比べて、刑期が短い印象を受ける判決で一旦の終結を見たこの事件。
その注目度からしても、出所後の竹内愛美に対しても好奇の目が向けられる事が予想されます。
竹内愛美の今後の展開についても注目していきたいと思います。