2013年に発生した不可解すぎる未解決事件「堺市市営住宅首吊り事件」がネット上で話題になっています。
この記事では堺市市営住宅首吊り事件の概要と発生し正確な場所、なんJなどの匿名掲示板で盛んな、被害者や犯人などの真相の考察などについてまとめました。
この記事の目次
「堺市市営住宅首吊り事件」の概要
「堺市市営住宅首吊り事件」は、あまりにも不可解で不気味な点が多すぎるとしてインターネット上で話題になっている未解決事件です。
事の発端は2013年6月26日、大阪府堺市堺区内の市営団地10階の部屋に住む当時21歳の男性に、「関東弁(標準語)」で話す見知らぬ男から「あなたの部屋で人が死んでいる」という内容の奇妙な電話連絡が入った事でした。
その後、この住人男性(以下B)はこの不審な電話があった事を母親(以下C)に連絡をしようと電話をかけたところ、その内縁の夫(以下D)が出たため事情を説明。
その話がDからCに伝えられ、さらにCから娘の(Bの姉、以下E)に伝えられ、さらにそれが、Eの当時24歳の夫(Bの義兄、以下F)へと伝わり、最終的にこのFがその日の夜に会社の同僚のGを伴ってBの部屋を確認に訪れました。
これだけ読むと複雑に見えますが、とどのつまり、不審な電話を受けたBが家族に連絡し、皆が怖がって見に行く役割を押し付けあい、最終的にBの義兄にあたるFが、用心のために会社同僚Gを連れて確認に向かったという事でしょう。
ただ、訳がわからないのはこの後です。FとGが部屋を訪れたところ、部屋の中には見知らぬ40代くらいの男(以下H)がおり、「確かにこの部屋に、死体がある」と言って部屋の中に入れたとの事。
FとGが部屋に入ったところ、カーテンレールに電気コードをかけ、上半身裸の状態で首を吊っている男性の死体を発見、ここに至ってようやくFとGは警察への通報を行なっています。
そして、この通報の間に、部屋の中にいた見知らぬ男Hは姿を消し、その後見つかっていません。
さらに、遺体発見から2日後の6月28日の時点で部屋の住人のBとは連絡取れなくなっている事がわかっています。
これ以後、警察からの発表や続報などは出ておらず、「堺市市営住宅首吊り事件」の真相は不明のままとなっています。
この「堺市市営住宅首吊り事件」が発生した正確な場所、被害者となった男性(以下A)などの考察はこの後書いていきます。
「堺市市営住宅首吊り事件」の登場人物
「堺市市営住宅首吊り事件」は一見複雑怪奇に見え、混乱する方もいるかと思いますので、JCASTニュースで紹介されていた登場人物説明を引用して紹介します。なお、上の概要説明で使用したA〜Hの表記はこれに対応しています。
A:46歳。26日夜にBの部屋で、遺体で発見される。
B:21歳。Aが発見された部屋の本来の住人。28日時点で連絡取れず。
C:Bの母親。Aとは顔見知りだという。
D:Cの内縁の夫。Bから「死体」の話を最初に聞く。
E:Cの娘。Bの姉に当たる。
F:24歳。Eの夫、Bの義兄。遺体を見つけ警察に通報する。
G:Fの会社の同僚。Fとともに遺体を発見する。
H:40代。Aの遺体をFが発見した際に部屋にいた。通報後、姿を消す。
このように登場人物を羅列すると人数が多いため複雑に見えるのですが、結局のところ謎は、「何故住人ではない男性Aが部屋で首吊り死体となって発見されたのか」、「関東弁で電話をかけてきた人物と、部屋にいた見知らぬ40代の男Hは何者か」、「住人Bは何故姿を消したのか」の3点のみです。不可解なだけで別に複雑ではないです。
「堺市市営住宅首吊り事件」の場所は堺市堺区大仙古墳近くの公営団地
「堺市市営住宅首吊り事件」の場所について現在確認できるの情報としては「大阪市境市堺区」である事、大仙古墳からほど近い場所にある事、市営団地の10階の部屋である事のみです。
現場は大阪市堺市堺区、かの有名な大仙古墳にもほど近い。辺りには大型の市営団地が複数建ち並んでおり、遺体が発見されたのはそんな市営住宅の一棟、10階の部屋だった。
この条件に当てはまる物件を事故物件情報提供サイト「大島てる」で検索したところ、一件だけぴったり条件が当てはまる物件がありました。
場所住所は「大阪府堺市堺区協和町5丁481-2」で、ここにある「市営塩穴団地2棟」の10階で首吊り遺体が発見されたとの情報が付記されています。
この情報を元に過去の新聞記事などを検索したところ、「堺市市営住宅首吊り事件」が発生した翌日の2013年6月27日のスポーツ紙「スポニチ」に以下の記事が記載されています。(ウェイバックマシーンにてアーカイブ確認)
26日午後11時5分ごろ、堺市堺区協和町5丁の市営住宅10階の一室で人が亡くなっている、と110番があった。堺署員が駆け付けると、男性が首をつった状態で死亡しており、住人男性(21)とは別人と確認した。住人とも連絡が取れなくなっていることなどから堺署は事件と自殺の両面で捜査している。
おそらくこのスポニチの記事が「堺市市営住宅首吊り事件」の第一次情報だと思われます。
この記事でも「堺市堺区協和町5丁の市営住宅10階」と書かれているため、「堺市市営住宅首吊り事件」が起きた場所は、「大島てる」にて条件が一致した「大阪府堺市堺区協和町5丁481-2 市営塩穴団地2棟10階」と見てほぼ間違いないと思われます。
ちなみに、確認できたスポニチの第一報記事の続きは以下の内容です。
堺署によると、遺体は3DKの和室で見つかった。目立った外傷はないが、司法解剖して詳しい死因を調べる。堺署によると、遺体を発見したのは住人の義兄(24)ら。
義兄の同署への説明によると、「住人に『部屋で人が死んでいる』と連絡があった」と親族から知らされ、勤め先の同僚と一緒に部屋を訪問。施錠されており呼び鈴を鳴らすと、住人とは別の男性が中におり、義兄らが室内を確認していると立ち去ったという。
「堺市市営住宅首吊り事件」の被害者は部屋の住人の母親の知人男性
「堺市市営住宅首吊り事件」の被害者(自殺の可能性もあるので被害者という言い方が正しいのかは微妙だが)で、住人Bの部屋で首吊りをしていた当時46歳の男性Aは、実はBの母親Cの「昔からの友達」だったという事です。
そして、このCが何故、Bの部屋で首を吊ってなくなっていたのか?に関連しては、「C一家がBの部屋に引っ越す手伝いに駆り出され、前日からこの部屋に泊まり込んでいた」との情報が出ています。
これはJCASTニュースが独自に取材して得られた情報のようです。
この話、奇妙な点がいくつもある。まず、遺体で見つかったAはなぜ赤の他人のBの部屋にいたのか。テレビ朝日の取材にCが答えたところでは、「AはCの『昔からの友達』で、今回はC一家がBの部屋に引っ越すため、その手伝いに駆りだされ、前日からBの部屋に泊まりこんでいた」
被害者Aは、住人男性Bの家族と関係がある事がわかりましたが、ここで引っかかるのが、「C一家がBの部屋に引っ越す」という点ではないでしょうか?
第一報のスポニチ記事によれば事件のあった場所は「3DK」と割と広い部屋のようなので、家族で引っ越す事も可能だとは思うのですが、当時21歳で一人暮らしをしていたであろう男性宅に母親とその内縁の夫の家族が引っ越してくるというのに何となく違和感というか、それが事件の真相に関係しているのではないかとの疑いを持ってしまいます。
また、この被害者男性Aがわざわざ泊まり込みで引っ越しを手伝っていたというのも、なんとなく違和感があります。
「堺市市営住宅首吊り事件」の犯人や真相の考察
インターネット上の「なんJ」などの匿名掲示板などでは「堺市市営住宅首吊り事件」の犯人や真相についての考察が色々と上がっています。いくつかそうした真相の考察内容を紹介します。
堺市市営住宅首吊り事件の真相と考察① 他殺で犯人はB説
「堺市市営住宅首吊り事件」のネット上の考察では、真相は他殺ではと疑う声が多いようです。
よく言われているのが、犯人は部屋の住人Bで、何らかの理由で被害者Aを殺害してしまったため、家族がそれを庇うために、自殺に見せかけて架空の話をでっち上げたという説です。
つまり、最初に電話をかけてきた「関東弁」の男も、事件現場にいたという見知らぬ40代の男Hも、家族らがでっち上げた架空の人物で存在しないというのが真相だとする説です。
その後、住人Bと連絡が取れないと説明しているのも、家族がBを何処かに匿っているのではないかと考察されています。
これが真相ならば、ただ単に自殺に見せかければ良く、わざわざ架空の人物を登場させる理由がわからないという意見も出ていますが、これについては警察の目を別の方向に向けようと工作したのではないかといった考察が出ています。
ともあれ、事件について何かを知っている可能性が高いBが、事件後に行方をくらませているわけなので犯人だと真っ先に疑われるのも自然な流れです。
堺市市営住宅首吊り事件の真相と考察② 他殺で犯人はF説
また、住人Bの姉Eの夫であるFが犯人とする考察もあります。
36: 名無しさん@おーぷん:16/06/20(月)01:56:45 ID:dkZ ×
ガイシャAが部屋主Bの姉Eに手出すかなんかでトラブってカッとなった姉Eの夫FあたりがAを殺して死体の始末どうしようってなった時にB、C、Dと相談して部屋主Bの部屋で自殺に見せかけた。Fは力関係で支配できる同僚に上で書いとるような証言を強要した。つまり謎の男は最初からいない
Bは怪しまれてるから身を隠したか家族の中で大事にされてないから口封じされたかって考えると一応話にはならんか?
はっきり言ってかなり書き込み主の妄想が入っているので、これを真相とするのは無理がありすぎます。
堺市市営住宅首吊り事件の真相と考察③ Aは人違いで殺害された説
Bが反社会的勢力から多額の借金をするかトラブルを起こすかしており、その報復に訪れた反社会的な人々に、偶然部屋に居合わせたAが人違いで殺害されたのが真相ではとする考察も出ています。
地域住人の事もあるので詳しい言及は避けますが、大阪府堺市堺区協和町という土地柄からこの事件に反社会勢力が関わっているとの見方が出るのも当然の流れでしょう。
人違い殺人かは別として、これまで出ている考察の中ではこれが最も信憑性が高いように感じられます。
「部屋で人が死んでる」とわざわざ住人に連絡をしている点、確認に義兄Fとその同僚Gが訪れるまで、現場に見知らぬ男Hが留まっていて招き入れた点などから見て、反社会的な人々がこの事件に関わっているのはほぼ間違いないと思います。
堺市市営住宅首吊り事件の真相と考察④ おそらく自殺として処理されている
真相について色々と考察されていますが、結局のところ、その後何の続報も警察発表も出ていないのは、自殺と結論づけられ事件として捜査されていないからでしょう。
この事件は大阪府警でも当事者家族の間でもすでに終わった事件と認識されていると思われます。ただ、その後、この部屋の住人Bが発見されたのか、Aが死亡した理由などの真相が明らかになっていないので、いつまでもインターネット上で考察が行われてしまうのでしょう。
おそらく真相にたどりつくことはないかとは思いますが、色々な意味であまり深掘りしない方が良いかと思います。
「堺市市営住宅首吊り事件」はなんJなど匿名掲示板でも話題
「堺市市営住宅首吊り事件」は「なんJ」など匿名掲示板でも度々話題になり盛り上がっています。登場人物が多く不可解な点が多い事がミステリー小説のようで興味を惹きつけるのでしょう。
「なんJ」などでは現在でも定期的に「堺市市営住宅首吊り事件」についてのスレッドが立てられていて、新たに真相の考察などもおこなわれているので、興味がある方は参加してみると良いでしょう。
まとめ
今回は、インターネット上で不可解すぎる未解決事件として話題になっている「堺市市営住宅首吊り事件」についてまとめてみました。
この事件のあった場所は「大阪府堺市堺区協和町5丁481-2 市営塩穴団地2棟」の10階にある1室です。
この事件はおそらく自殺と結論づけられていて、その後の捜査は行われていないと思います。ただ、インターネット上では他殺ではないかと疑われており、被害者が何故殺害され自殺に見せかけられたのかや、犯人は誰なのかなどの真相の考察が、なんJなどの匿名掲示板で盛んに行われています。
この事件の真相にたどり着く事は難しいとは思いますが、色々な意味であまり深掘りしない方が良いです。