映画『スタンドバイミー』で世界的に有名な俳優のリヴァーフェニックスさんですが、死因や死顔がフライデーされた騒動も話題です。
今回はリヴァーフェニックスさんの経歴や出演映画、兄弟、死因や死顔騒動もまとめました。
この記事の目次
リヴァーフェニックスのプロフィール
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River Jude Phoenix(リヴァー ジュード フェニックス)
生年月日: 1970年8月23日
出身地: アメリカ合衆国オレゴン州
没年月日: 1993年10月31日
身長: 178cm
『スタンドバイミー』で知られるカリスマ俳優のリヴァーフェニックスさんは、人気絶頂の23歳で急逝したことで、現在でも伝説の俳優として知られています。
ハロウィンの夜に起こった事件でこの世を去ったリヴァーフェニックスさん。世界中のファンが悲しみに包まれました。
一方で、幼少期は性的虐待を受けるなど、壮絶な人生を送ったことで知られています。
リヴァーフェニックスの幼少期が壮絶すぎると話題に
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リヴァーフェニックスさんは、オレゴン州で5人兄弟の長男として誕生。
両親は「神の子供たち」と呼ばれるカルト教団の信者だったことがあり、このことで、リヴァーフェニックスさんは幼少期に辛い思いをすることになったのです。
性的虐待を受けていた
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リヴァーフェニックスさんは、4歳から教団関係者から日常的に性的虐待を受けていたことを明かしています。
時間が経過するにつれ、両親は教団に反感を持つようになり、逃げるように団から脱退したそう。
この時、両親は新しい人生のためにと苗字を「フェニックス」へと変更しました。
その後、父親は大工仕事に就きましたが、生活がかなり苦しく、リヴァーフェニックスさんは、兄弟と路上でパフォーマンスをして生活費を稼いでいたようです。
母親の仕事の関係でテレビ出演
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教団を脱退したリヴァーフェニックスさん一家は、生活が苦しく、母親も外で仕事を持っていました。
NBCに就職した母親の縁で、リヴァーフェニックスさんは10歳の時にテレビに出演すると、子役としてポツポツと仕事が来るようになりました。
そして映画「エクスプローラーズ」で本格的に芸能界デビュー、その後のリヴァーフェニックスさんは、「絶世の美男子」として脚光を浴びることになります。
次からは、リヴァーフェニックスさんの代表作をみていきましょう。
リヴァーフェニックスの代表作品① スタンドバイミー
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世界中にリヴァーフェニックスさんの名前を轟かせた代表作品として、真っ先に思い浮かぶのは『スタンドバイミー』ではないでしょうか。
映画『スタンドバイミー』は、ホラー作家として名高いスティーブンキングさんの原作による短編小説『THE BODY』が原作です。
ただ、映画の中においてホラー要素は一切登場せず、少年4人のひと夏の冒険譚として描かれており、現在でも人気の作品です。
スタンドバイミーのあらすじ
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主人公のゴードンが新聞を開くと、「弁護士のクリストファーが刺殺された」という記事が目に飛び込んできて、殺された人物が幼馴染みだと気が付き、愕然とするシーンから始まります。
そして時代は少年時代に遡り、ストーリーが進みます。
少年時代だった1950年代のオレゴン州のある夏、幼馴染の仲良しグループ4人で集まり、ある噂話で盛り上がっていました。
何日も行方不明になっている少年が、30㎞先にある森の奥で死体になっているらしい、というのです。「もし死体を発見したら僕らは英雄になれる」と、死体探しの4人の旅に出ることに。
線路を歩いて旅する間、列車が来てハラハラする場面や、これまで明かすこと無かった心の闇を打ち明ける感動的なシーンなどが盛り込まれており、長年語り継がれてきた名作です。
リヴァーフェニックスはクリストファー役を熱演
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リヴァーフェニックスさんは、ゴーディの親友・クリストファーチェンバーズ役に抜擢されました。
4人の中でリーダーシップを発揮する一方で、クリストファーの父親はアルコール中毒で、兄は不良という、家庭環境に大きな悩みを抱える少年です。
きっと将来は悪い人間になってしまうだろうと周りからは偏見の目で見られるものの、後に猛勉強の末大学へと進学し、弁護士になった後日談が後半に描かれています。
しかし、レストランで喧嘩の仲裁に入った際、ナイフで刺されて亡くなってしまうという、まるでリヴァーフェニックスさんの未来を予知するかのような儚い役柄でした。
ストーリーの冒頭で亡くなることが示唆されていたことから、ストーリーを追いかける観客は、自ずとクリストファーに注目が集まりました。
撮影エピソード
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『スタンドバイミー』では、素行が悪い少年という設定だったこともあり、クリストファー役のリヴァーフェニックスさんをはじめ、少年がタバコを咥えたシーンが登場しています。
さすがに成長期の子供に本物のタバコというわけにもいかず、キャベツで作った特製の偽物のタバコを使用していたそう。
また、線路を歩いている時に汽車が迫るシーンにおいては、轢かれることが無いように工夫したところ、少年達の演技が平坦になってしまったそう。
そこで、監督が自ら怒鳴り声を上げて、彼らの怯えた表情を撮影することで迫力あるシーンがスクリーンで流れることになったのです。
このように工夫を凝らした作品だったものの、関係者は大ヒットするとは思っていなかったようで、「全米ナンバー1」を獲得すると、映画配給会社は上を下への大騒ぎになったそうです。
日本でも、年齢問わず楽しめる作品として人気を博し、リヴァーフェニックスさんがPRのために日本を訪れた記録が残っています。
メインキャストの少年4人のそれぞれ違った個性が光っていたことや、明るく見えても実は心に闇を抱えている点が等身大だと共感を得たことが、ヒットの要因と言われています。
リヴァーフェニックスの代表作品② マイ・プライベート・アイダホ
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『スタンドバイミー』が世界中で大ヒットし、リバーフェニックスさんは映画俳優としてのポジションを確立しました。
その後、新しいジャンルの映画である『マイ・プライベート・アイダホ』に出演したことが大きな話題になりました。
マイ・プライベート・アイダホのあらすじ
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主人公は、リヴァーフェニックスさん演じる男娼のマイクと、物語においてもプライベートにおいても親友だったキアヌリーブスさんが演じるスコットの2人でした。
マイクは、ナルコレプシー(睡眠障害)という病気を抱えながら、親友のスコットに恋心を募らせています。
2人はマイクの母親を探す旅に出るのですが、そこには厳しい現実が待っていました。
リスクを覚悟でノーギャラ出演
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すでにヒットメーカーとして売れっ子俳優だったリバーフェニックスさんは、この作品への出演を事務所から大反対を受けています。
男娼という設定や扱うテーマがドラッグや近親相姦などダークなもので、イメージダウンに繋がるという懸念が反対の理由だそう。
しかし、リヴァーフェニックスさんは脚本に惚れ込み、ノーギャラで出演することで、事務所との軋轢を小さくしたのです。
ゲイの設定はリヴァーフェニックスが提案
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作品は、元々低予算で組まれたインディーズ映画で、かなり自由な雰囲気だったそうです。
当初、マイクはゲイという設定ではありませんでしたが、リヴァーフェニックスさんからの提案で追加され、台本が更新されていったのだとか。
これにより、物語後半に2人が焚火を囲みながら話すシーンでは、マイクが心を通わせたい一心で愛の告白をする切ない名場面が生まれ、観客の心を掴みました。
脆い美しさと純粋な心を持つマイクへの反響は、関係者の想像以上のものだったようです。
リヴァーフェニックスさんはこの作品で、ヴェネチア国際映画祭、インディペンデント・スピリット賞において主演男優賞を受賞。
出演を事務所に反対されたものの、結果的にリヴァーフェニックスさんの演技力の高さを世に知らしめることになりました。
リヴァーフェニックスの代表作品③ ダーク・ブラッド
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映画『ダークブラッド』は、リヴァーフェニックスさんの「幻の遺作」と呼ばれています。
撮影期間中に、リヴァーフェニックスさんが急死してしまったことで、代打の役者を立てるわけにも行かず、長い間お蔵入りしていたという経緯があります。
没後20年で公開へ
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作品が公開に動いたのは、当時メガホンを取っていたシュルイツァー監督が、病にて余命宣告を受けたことがきっかけでした。
最後の作品と腹を括ったシュルイツァー監督は、フィルムの権利関係の問題や、撮影が途中で切れてしまった部分の構成問題などを解決していき、2012年にようやく完成。
映画『ダークブラッド』が公開された2013年は、リヴァーフェニックスさんが亡くなってから丁度20年後のことでした。
リヴァーフェニックスの兄弟① 弟はホキアンフェニックス
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リヴァーフェニックスさんは23歳で夭逝しましたが、弟のホキアンフェニックスさんも俳優活動をしています。
ハリウッド俳優や声優、歌手としても活動を続けています。
ホキアンフェニックスのプロフィール
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Joaquin Rafael Phoenix(ホキアン ラファエル フェニックス)
生年月日: 1974年10月28日
出身地: プルエルトリコサンフアン
ホキアンフェニックスさんは、リヴァーフェニックスさんより4歳下の弟。
誕生した年は、ちょうど両親が新興宗教の宣伝部隊を担った時代で、世界をあちこち旅をしていたそうです。
その後、既に芸能界デビューして、美しい子役として大成していたリバーフェニックスさんが出演していたドラマに出演が決定。
子役をしながらも、父親と長い時間をかけて南米旅行に出かけるなど、俳優一色の生活ではなかったのだとか。また、南米で生活したことにより、スペイン語が流暢に話すことができます。
派手さはなく、地道にコツコツと演技の勉強を積み重ねてきたホキアンフェニックスさんは、2019年の『ジョーカー』において、初めてアカデミー賞主演男優賞を受賞しています。
リヴァーフェニックスの兄弟② 妹2人も芸能人
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リヴァーフェニックスさんは妹が3人いることが判明していますが、そのうちの2人の妹は女優の道を選択しています。
妹のレインフェニックスはバンドと女優を兼業中
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レインフェニックスさんは、1972年生れでリヴァーフェニックスさんより2歳下の妹。
1987年から映画に出演し女優業を開始していますが、メイン業はバンド「Paper Cranes」でボーカルを担当しています。
近年、兄を偲んだアルバム「リヴァー」をリリース。レインフェニックスさんは、愛する人を失くした経験のある人が、共感できるような楽曲にするよう心掛けたと、コメントしています。
もう1人の妹のサマーフェニックスは離婚している
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サマーフェニックスさんは、5人兄弟の末っ子として誕生しました。
女優として出演した作品には、『誘う女』『ララミー・プロジェクト』などがあります。
2008年、俳優のケイシーアフレックさんと結婚。2人の子供に恵まれました。
しかし、2016年に離婚を発表し、子供の親権は共同で持って養育することを表明しています。
リヴァーフェニックスの死亡当日の経緯とは?
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1993年、リバーフェニックスさんが23歳という若さにしてこの世を去ったというセンセーショナルなニュースは、世界中から注目を集めました。
当日の事件概要
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リバーフェニックスさんが亡くなったのは、1993年10月31日の夜。ハロウィンパーティーが盛り上がっている最中のことでした。
事件が起きた際には、弟のホキアンフェニックスさんとリヴァーフェニックスさんの彼女だったサマンサマシスさんと、クラブで酔いしれていたリバーフェニックスさん。
しかし、突然もがくように苦しみ出したそうです。
その場に居合わせた人々は、なす術もなく、苦しむリバーフェニックスさんを見守ることしかできなかったと言います。
アメリカの救命依頼の番号は911で、電話を受けた救急隊員の耳に聞こえてきたのは、ホキアンフェニックスさんの切羽詰まった声でした。
ホキアンフェニックスさんは「兄が発作を起こしている。すぐに来て!」と慌てた様子で、救急隊員は冷静になるように伝えたようです。
しかし、「お願いだ!頼むから!死んでしまう」と、ホキアンフェニックスさんが泣きながら絶叫したことが明かされています。
周囲が心配する中、病院に着く前にリヴァーフェニックスさんは息を引き取り、23歳の人生に幕を閉じました。
リヴァーフェニックスの死因とは
ドラッグ中毒による心不全だった
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リヴァーフェニックスさんは、コカインやヘロインの類のドラッグを服用していたことが検死により判明しました。
そして、中毒症状を引き起こして心不全に至ったのです。
ただ、ドラッグを常用していた形跡が無く、初めてのドラッグだったのではないかという所見が残されています。
リヴァーフェニックスは死顔がフライデーされている
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リヴァーフェニックスさんの死後、親族のみ参列する葬式が行われました。
生前のリヴァーフェニックスさんは、カリスマ性の高い俳優として、四六時中パパラッチから追いかけられ続けていましたが、亡き後までパパラッチから屈辱を受けたことが判明しています。
死顔を撮影された
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リヴァーフェニックスさんが亡くなる前の言葉は、「パパラッチしないで。そっとしておいてくれ」だったのだとか。
薬物中毒で苦しむ最中に発したこの言葉は、周囲の人間の悲しみを余計に深くすることに。
現在の日本に例えるのであれば、「売れっ子アイドルがフライデーされる」という言葉になるでしょう。
なんとパパラッチは葬式にも潜り込み、棺の中で眠るリヴァーフェニックスさんの死顔を撮影、5000ドルでタブロイド誌に売ったことが判明しています。
まさに死者冒涜する行為で、世にそのような写真が出回ることは家族にとって耐えがたい屈辱ではないでしょうか。
まとめ
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リヴァーフェニックスさんは、憂いに満ちた端正な容貌と、演技力でカリスマ的な存在でした。
俳優を始めたきっかけは、家庭が経済的に苦しく、母親の仕事先のテレビ局の番組で子役を始めたことでした。
順調に仕事の依頼が来て、映画『スタンドバイミー』のクリストファー役を演じたことで世界的に有名なったリヴァーフェニックスさん。
その後は次々にヒット作品に出演し、新しいジャンルにも積極的に取り組み、現在も伝説の俳優として語られています。
23歳という若さで急逝し、死因がドラッグ中毒による心不全というニュースが世界中を駆け巡り、その死を多くの人が悼みました。
リヴァーフェニックスさんの弟・ホキアンフェニックスさん、妹のレインフェニックスさん、サマーフェニックスさんは、リヴァーフェニックスさん同様、芸能活動をしているようです。
この先も、リヴァーフェニックスさんは美しくも儚い伝説の俳優として語り継がれていくことでしょう。
興味が湧いた方は、ぜひ映像化されているリヴァーフェニックスさんの出演作品を観てみてはいかがでしょうか。