LSDという麻薬を知っていますか?LSDは幻覚剤の1つで、サイケデリック体験を引き起こす薬物です。
今回は、麻薬であるLSDの基礎知識やLSDを使ったことがある芸能人・有名人とLSDの症状や副作用、値段などをまとめました。
LSD(薬物)とは
LSDとは合成麻薬の1つで、日本語での正式名称はリゼルグ酸ジエチルアミドであり、ドイツ語の「Lysergsäurediethylamid」の略でLSDと呼ばれています。
LSDはライ麦に帰省する麦角菌に含まれるアルカロイドから合成される幻覚剤です。たくさんある乱用薬物のん中で最も強力な作用を持つ幻覚剤とされていて、サイケデリック体験が主な効果になります。
このLSDは、次のような名前で呼ばれることがあります。
・アシッド
・フェニックス
・ドラゴン
・エル
・ドッツ
・パープルヘイズ
・ブルーヘブン
LSDについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
どんな薬?
LSDは合成した時点では透明な結晶の形をしています。しかし、そこからいろいろな形態に変えられることが特徴です。
・カプセル
・ゼラチン
・液体
・吸い取り紙
・角砂糖
さらに、LSDは無味・無臭・無色であり、しかもごく微量で効果を現す麻薬であるため、液体をチューインガムやお菓子などに垂らして使うこともできるんです。
LSDを作った研究者
LSDは合成麻薬であり、LSDを作ったのはアルバート・ホフマン氏であることがわかっています。LSDはライ麦に寄生する麦角菌に含まれるアルカロイドから合成する麻薬です。
1938年に製薬会社に勤めていたアルバート・ホフマン氏は、麦から抽出した菌類の医療効果を調べていました。その過程で、LSDを偶然発見したんです。
そして1943年に実験途中で偶然にも、自分が世界で初めてLSDを使った被験者になり、LSDには幻覚作用があることがわかりました。
そこから、少しずつ広まっていき、1960年代になるとハーバード大学教授のティモシー・リアリー氏がLSDを広め、ヒッピーの間でよく使われていくようになりました。
日本でのLSDの取り扱い
日本では1970年にLSDが麻薬に指定されました。麻薬及び向精神薬取締法で取り締まっていますので、LSDを輸出・輸入するのはもちろんですが、使用・所持・譲渡なども法律で禁じられています。
LSDに関する刑罰はこちらです。
・輸出や輸入(営利)=1年以上の有期懲役、情状で500万円
・譲受・譲渡、所持、使用(非営利)=7年以下の懲役
・譲受・譲渡、所持、使用(営利)=10年以下の懲役、情状で300万円以下の罰金併科
LSDを使うことは、これだけの罪になるということになります。
LSD(薬物)を使った芸能人・有名人6名
LSDを使ったことがある芸能人や有名人をご紹介していきます。沢尻エリカさん以外にも、LSDを使った芸能人・有名人はいるんです。あの世界的な著名人もLSDを使ったことがあるとされています。
1.沢尻エリカさん
出典:hochi.news
沢尻エリカ
生年月日:1986年4月8日
出身:東京都練馬区
身長:161cm
所属:エル・エクストラテレストレ
血液型:A型
活動:女優
女優の沢尻エリカさんは、LSDをやっていた芸能人です。2019年にMDMA所持で逮捕されていますが、自宅からLSDも押収されています・LSDを染み込ませた紙片を口に含んで使用するタイプのものを持っていたようです。
「これまでに大麻やLSD、コカインも使った」と自供していますので、LSDを使い、さらに所持していたということですね。
2.いしだ壱成さん
いしだ壱成
生年月日:1974年12月7日
出身:東京都
身長:177cm
所属:株式会社神南
血液型:B型
活動:タレント、俳優
タレントで俳優のいしだ壱成さんは、2001年にLSDと大麻を所持していた疑いで逮捕されています。執行猶予付きの判決となっていますが、予定されていた舞台「大江戸ロケット」は途中で降板し、2年間の芸能活動休止に追い込まれています。
3.今井寿さん
今井寿
生年月日:1965年10月21日
出身:群馬県藤岡市
身長:175cm
所属:BANKER
血液型:O型
活動:ミュージシャン
BUCK-TICKのギタリストである今井寿さんは、1989年4月にLSDを所持していた疑いで逮捕されています。懲役6ヶ月執行猶予3年の有罪判決となりましたが、その年の年末のライブで芸能活動を再開させています。
麻薬を所持していて、半年で復帰するというのは今の感覚だと「早すぎじゃない?」と思いますが、おおらかな時代だったのかもしれませんね。
4.勝新太郎さん
勝新太郎
生年月日:1931年11月29日
出身:東京都江東区
身長:170cm
所属:勝プロダクション
血液型:O型
活動:俳優、映画監督
勝新太郎さんと言えば、ハワイでパンツにマリファナとコカインを入れていて逮捕されたことで有名ですが、LSDをやったことがあると本人が告白しています。
「大麻は自分に合っているようで気分が良くなる。食欲が出る。コカインは鼻の周囲がシビれて合わない。覚醒剤はイライラする。LSDは1度だけ」
1度だけとは言っていますが、LSDを使ったことは間違いないようです。それにしても、大麻・コカイン・覚せい剤・LSDといろいろな麻薬を使っていたんですね。
5.スティーブ・ジョブズさん
スティーブ・ジョブズ
生年月日:1955年2月24日
出身:アメリカのサンフランシスコ
活動:アップル社の共同設立者
アップルの創始者であるスティーブ・ジョブズ氏は、自らLSDを使っていたことを告白しています。
「私は1972年から1976年ごろまでの間、10回から15回くらいLSDを使用しました。たいていは独りで、角砂糖やゼラチンにLSDを染みこませたものを摂取していました。LSDの効果を言葉で表現することはできませんが、人生をポジティブに変えた経験だといえます。あの体験を経てよかったと思っています」
LSDの使用を「人生をポジティブに変えた経験」と話しているということは、スティーブ・ジョブズ氏はLSDを肯定的に捉えているということですね。
あの世界のジョブズがLSDをやっていたというのは、ちょっと衝撃的ですよね。
6.ビル・ゲイツさん
出典:wired.jp
ビル・ゲイツ
生年月日:1955年10月28日
出身:アメリカ
活動:マイクロソフト創業者
マイクロソフト創業者であるビル・ゲイツ氏もLSDをやっていた過去を告白しています。
記 者:LSDを使ったことは?
ゲイツ:「若気の至り」はとっくの昔に終わった。
記 者:どういう意味ですか?
ゲイツ:25歳になるまでにやってみたことの中で、その後、続なかったものがあるということ。
ビル・ゲイツ氏は1994年にアメリカの雑誌の「PlayBoy」のインタビューで、25歳になる前まではLSDを使っていたことを告白しています。ビル・ゲイツ氏の場合は「若気の至り」と表現していることから、LSDに対してはあまり肯定的な姿勢ではないのかもしれませんね。
LSD(薬物)の効果
LSDは幻覚作用がある麻薬です。LSDを経口摂取することで、30~1時間後に効果が出てきます。LSDの幻覚効果は脳内ホルモンの1つであるセロトニンの働きを阻害することで起こるとされています。
知覚の変化
LSDの効果の特徴は、サイケデリック体験です。サイケな世界に引きずり込まれるようになります。
知覚が増幅されたり、鈍化したりするようになります。知覚が先鋭化し、遠近の感覚がゆがみ、残像が長引き、視界が揺れて波のようにうねって見えて、色彩はより強烈になり、輪郭はより鋭利になり、音楽はより情感を帯び、そして周囲のものが重大な意味を持つもののように思えてくるんです。
さらに、幾何学模様や象徴的な物体が見えてくるようになります。
感情の変化
LSDの効果は、感情にも現れます。人の表情や態度、周囲の環境の変化に鋭敏な反応を起こすようになり、暗示にかかりやすくなるんです。
意識の変化
LSDが強く作用すると、意識にも変化が起こります。自分自身の記憶を再体験したり、夢やイメージの中に自分を登場させたりするんです。そのため、歴史の中や神話の中に自分が登場しているような感覚になることもあります。
自画像が変化
LSDを服用してから、自画像を描かせた実験があります。LSDの効果で自画像が変わっていく様子が非常に興味深いです。
まずは、LSD服用15分後の自画像です。
出典:karapaia.com
次は、LSD服用後3時間30分後の自画像になります。
出典:karapaia.com
こちらはLSD服用6時間後の自画像です。かなりサイケデリックな自画像になってきました。
出典:karapaia.com
こちらがLSD服用6時間45分後の自画像ですね。
出典:karapaia.com
最後がLSD服用8時間45分後になります。
出典:karapaia.com
この自画像の絵を見てみると、LSDの効果がよくわかりますよね。
LSD(薬物)の副作用
LSDはサイケデリック体験の効果が現れて、サイケな世界に入ることができるという効果がありますが、副作用もあります。
LSDを使用している人は「依存性もないし、安全な麻薬」という人もいます。でも、副作用があり、危険な薬物であることは間違いありません。
LSDでパニックを引き起こす
LSDはパニックを引き起こすことがあります。知覚が鋭敏になり、サイケな世界に引きずり込まれる。そして、LSDは摂取経験や、精神状態、周囲の環境によって効果が大きく変化するものです。
そのため、被害妄想や自分が発狂したまま戻れないという不安を感じたり、自分が救世主であり、あらゆる能力を持っているという妄想を持つことで、自殺したり、無謀な行動に出ることがあります。
1度パニックになってしまうと、LSDの効果がなくなった後も、抑鬱や幻覚、狂気への恐怖を持ち続け、それが原因で自殺してしまうこともあります。
フラッシュバック
LSDの服用をやめたあとも、突然LSDを服用している時の感覚、サイケデリック体験の感覚がよみがえることがあります。ストレスを抱えていたり、疲れている時などに起こりやすく、フラッシュバックに恐怖を感じることも少なくありません。
LSDの値段
LSDは麻薬であり、一般販売されているものではありませんので、LSDの値段の詳細ははっきり言って不明です。
LSDは路上販売やインターネット上で取引されていると言われています。値段の相場は紙に吸い込ませたLSDは1枚5,000円前後とされていますが、きちんとした相場は会ってないようなものと言えるでしょう。
まとめ
LSDの基礎知識やLSDを使ったことがある芸能人・有名人とLSDの効果・副作用、値段などをまとめました。
LSDは麻薬ですし、副作用もある薬物ですから、絶対に手を出してはいけません。興味があっても、その時の興味とこれからの人生を天秤にかけて、誤った洗濯をしないようにしてください。