国土交通省の公務員がバラバラ遺体になって発見されるという痛ましい事件が起こりましたが、犯人の動機が不明で、大きな注目を集めています。
東大阪バラバラ遺体事件の概要と被害者である神岡孝充さんの身長や生い立ち・家族と学歴(高校や大学)、経歴、自宅マンションと結婚した嫁や子供について、犯人の大木滉斗の動機などをまとめました。
この記事の目次
神岡孝充は東大阪バラバラ遺体事件の被害者
出典:fnn.jp
神岡孝充(かみおか たかみち)さんは、東大阪バラバラ遺体事件の被害者です。
2024年12月28日ごろに犯人の大木滉斗に殺害され、1月25日にバラバラ遺体の一部が発見されました。
犯人は同じマンションに住む無職の大木滉斗が犯人として逮捕されましたが、神岡孝充さんは国土交通省の公務員で人に恨みを買うタイプではなかったそうで、犯人の大木滉斗の動機がまだはっきりとは分からず、犯人は「サイコパス」だった可能性も指摘されています。
神岡孝充が被害者となった東大阪バラバラ遺体事件
神岡孝充が行方不明になる
2024年12月27日(金)、オンラインでの在宅勤務を午後3時ごろに終えた神岡孝充さんは2024年の仕事納めをして、フィリピンに住む妻に会うために出国する予定でした。
しかし、搭乗予定の飛行機に乗ることはなく、そのまま行方不明になってしまいます。
12月29日に、神岡孝充さんと連絡が取れないことを心配した妻が大阪府警に相談し、警察官が大阪市内の神岡さんの自宅マンションを訪ねますが、神岡さんは不在でした。
2025年1月1日に神岡さんの親族が行方不明届を提出し、1月4日に大阪府警が神岡さんの自宅マンションの室内に入ると、出国のために用意された荷物が残されていましたが、室内が荒らされた形跡はありませんでした。
同じマンションの大木滉斗も行方不明に
警察は神岡孝充さんが事件に巻き込まれた可能性があると見て、自宅マンション内で聞き込みをしていたところ、1月中旬ごろから同じマンションの住民の大木滉斗の姿を見ないという情報を掴みます。
マンション内で聞き込みをしていると、エントランスで偶然居合わせた1人の男性が、「マンションに住む息子が1月中旬から行方不明になっている」と話した。この息子が、後に死体遺棄の疑いで逮捕されることになる大木滉斗容疑者(28)だった。
そして、1月20日に大木滉斗の親族から警察に「大木滉斗と連絡が取れない」と相談がありました。
バラバラ遺体を発見
出典:mainichi.jp
神岡孝充さんが2024年末から行方不明になり、同じマンションに住む大木滉斗も2025年1月中旬から行方不明になったことで、警察は大木滉斗の足取りを追いました。
すると、防犯カメラの映像から大木滉斗の怪しげな行動が見えてきたのです。
【12月28日夜】
大木滉斗が自宅近くで長い金髪のカツラをかぶって歩く。保冷バッグのような袋を載せたキャリーケースを持っていた。
【12月28日夜②:上記の20分後】
違う防犯カメラには黒の帽子をかぶっていて、金髪のカツラは亡くなていた。保冷バッグはなくなっていた。
【12月28日夜③】
キャリーケースを持って電車に乗り、近鉄「額田駅」で降りた
そして、2025年1月25日、額田駅から約600m離れた空き家やその付近で、身元不明の頭部や両腕・両脚が発見されました。また、このバラバラ遺体の近くには、防犯カメラに映っていた大木滉斗が持っていたキャリーケースとよく似たバッグも見つかっています。
犯人の大木滉斗を逮捕
遺体が見つかる約2週間前の1月10日には、大木滉斗によく似た人物が神岡孝充さんのキャッシュカードを使ってATMで50万円を引き出しているのがわかっていますが、その後の足取りは追えていませんでした。
そのような中、2月2日に大木滉斗が和歌山県警に保護されます。大木滉斗は和歌山県白浜町の景勝地「三段壁」付近で、3時間くらいうろうろとしていたため、不審に思った地元の人が和歌山県警に連絡し保護されました。この三段壁は「自殺の名所」としても知られている場所です。
三段壁近くの施設で働く男性(60)は、崖に面する柵付近を容疑者とみられる男が2~3時間にわたりうろうろするのを目撃。大きな荷物を持っていなかったため観光客ではないと思い、柵を乗り越え身を投げるのではないかと案じて同僚に通報を依頼した。
そして、和歌山県警が大阪県警に連絡し、大阪県警が任意で事情聴取をしたところ、神岡孝充さん事件への関与を認めたため、死体遺棄容疑で逮捕されました。
その後の供述により、2月2日には大阪市中央区内の廃墟アパートの敷地内で遺体の頭部が発見され、2月5日に司法解剖の結果、バラバラ遺体の身元が神岡孝充さんであると判明しています。
神岡孝充の身長は小さい
神岡孝充さんの身長は140cm前後です。
1月25日に頭部や両腕・両足が見つかった時点での遺体の情報は次のように報道されました。
遺体は奈良との府県境付近の山中で1月25日に見つかった。胴体から頭や手足が切り離されており、司法解剖の結果、年齢は40~50代前半で、身長は135~145センチとみられる。
年齢は40~50代前半で身長は135~145cmとのこと。成人男性が身長135~145cmというのは、平均身長よりも約30cm低いです。
神岡孝充さんは子供の頃の事故が原因で身長が伸びなくなったようです。
孝充は、小さい頃に交通事故にあって、身長が伸びるのが止まってしまったそうです。そういう身体的ハンデがあったからかな。
引用:(2ページ目)“東大阪バラバラ遺体事件”亡くなった国交省職員の同級生が語る明るい素顔「卒業文集には身分制度、太平洋戦争などないような世の中にしたいです」 | 文春オンライン
子供の頃の交通事故が原因で、身長を伸ばすための成長ホルモンが出なくなってしまったのかもしれません。
これだけ身長が低いと、「障害者?」と思われるかもしれませんが、身長が低いものの、そのほかのハンディキャップがあったわけではなく、あくまでも「健常者」のようです。
神岡孝充の家族や生い立ち
出典:bunshun.jp
神岡孝充さんは東京都足立区で生まれました。
父親は鍛冶屋をしていて、仲が良い家族だったとのこと。ただ、父親はすでに亡くなっているとのことです。
小学生の頃に野球を始め、中学校でも野球部に入っていました。
中学校までの彼は明るくて、クラスの人気者でした。大体『たかちゃん』『たかみち』なんてみんなに呼ばれててね。小学校の頃は地域のリトルリーグに入っていて、中学でも野球部に入ってた」
引用:(2ページ目)“東大阪バラバラ遺体事件”亡くなった国交省職員の同級生が語る明るい素顔「卒業文集には身分制度、太平洋戦争などないような世の中にしたいです」 | 文春オンライン
ただ、野球一直線のやんちゃな少年というわけではなく、子供の頃から将来を見据えていて、小学生の頃から、しっかり勉強して公立の高校に行きたいと考えていました。
神岡孝充さんの同級生によると、神岡さんは明るい努力家だったそうです。
神岡孝充の学歴:高校や大学
出典:facebook.com
神岡孝充さんの最終学歴は拓殖大学卒業です。
神岡さんのものとされるFacebookには、学歴が次のように書かれていました。
・大学:拓殖大学
青井高校は神岡さんの地元である東京都足立区にあるので、このFacebookが神岡さんのものであることはほぼ間違いないでしょう。
高校では将来のことを本気で考えて、都内の私立大学に進学したんです。当時、ウチの高校で大学に行くのは10~20%位でかなり少なかったと思います」
引用:(2ページ目)“東大阪バラバラ遺体事件”亡くなった国交省職員の同級生が語る明るい素顔「卒業文集には身分制度、太平洋戦争などないような世の中にしたいです」 | 文春オンライン
当時の青井高校の大学へ進学率は10~20%程度とのことですので、その中から拓殖大学に進学した神岡孝充さんは、しっかり勉強したのでしょう。
神岡孝充の経歴:国土交通省の公務員
出典:x.com
将来を見据えて拓殖大学に進学した神岡孝充さんは、国家公務員試験を受けて合格し、卒業後は国土交通省に入省しました。国土交通省では主に航空関係を管轄する部署で事務官として働いていました。
神岡さんは次のようは役職を歴任しています。
・本省航空局管制課係長
・大臣官房危機管理官付テロ対策官
・航空局安全部安全企画課専門官
また、2022年4月からは大阪府泉佐野市にある航空保安大学校に赴任しています。この航空保安大学校は航空管制官などを教育する国土交通省の施設で、神岡さんはここで機材の入札を発注・管理などをしていたとのことです。
この大阪への赴任に伴い、東京から大阪に引っ越してきたようです。
障害者枠ではなく一般採用
神岡孝充さんは身長が低かったことから、障害者枠での採用では?と勘ぐる人もいるようですが、障害者枠ではなく一般枠での採用でほぼ間違いありません。
なぜなら、障害者枠での採用なら、航空保安大学校の課長まで昇進できない可能性が高いからです。しかも、ノンキャリアの国家公務員の中でも優秀な方だろうという投稿もありました。
2025/02/05(水) 23:51:32.05ID:tiwALmVS0
航空保安大学校の課長なら行政職(一)の6級だろノンキャリアで入って普通より頑張ってないとなれんよ
引用:【大阪】東大阪の切断遺体は国交省職員(52) 容疑者と同じマンション 在宅勤務後、外国にいる妻に会うため渡航予定が連絡取れず… [ぐれ★]
神岡孝充さんは優秀な公務員で間違いないでしょう。
神岡孝充の職場での評判
神岡孝充さんの職場での評判は上々です。
・明るく人一倍頑張る努力家
・トラブルを抱える人ではない
・仕事に前向きで周囲に愛されるタイプ
・真面目で頑張り屋のいいやつ
勤務態度はまじめで、同僚の一人は「仕事をしっかりやってくれる人。人付き合いもいいし、部下の面倒見もいい」と話す。
理不尽な上司の指示なんかについても、我々と一緒に裏で文句を言いつつ汗をかいて仕事してくれていました。本当に人懐っこい人でよく喋り、事務官の文句も管制官の文句も面白おかしく話す人でした。
真面目で優秀で周囲からの人望が厚い国土交通省の公務員は、なぜ殺害されて、バラバラにされてしまったのでしょうか…。
神岡孝充の自宅マンションはどこ?
神岡孝充さんの自宅マンションは大阪市中央区日本橋にあるグルーヴ日本橋と言われています。グルーヴ日本橋の外観と週刊文春などでモザイクありで報じられているマンション画像がほぼ一致します。
また、神岡孝充さんの自宅として報じられている「築15年で13階建て、大阪・ミナミの繁華街から近い」という条件にも当てはまります。
被害者の神岡孝充さんと、大木滉斗(ひろと)容疑者=死体遺棄容疑で逮捕=が住んでいたのは、築15年ほどの13階建てマンションだった。大阪・ミナミの繁華街からほど近いが、住人らによると、静かな住環境で目立った騒音トラブルもなかったという。
このグルーヴ日本橋はなんば駅から徒歩7分程度で非常に便利な立地にあるマンションです。1Kや1DKの間取りが多く、家賃は平均で6万円程度になっています。
「職場である航空保安大学校は泉佐野市にあるのに、なぜ大阪市内に住んでいるの?」と思う人もいるかもしれませんが、ターミナル駅の難波近くに住んでいるので、航空保安大学校までは乗り換えなし&ドアトゥードアで1時間もかかりません。
リモートワークの日もあったようですので、このマンションを選んだのは納得です。ただ、犯人である大木滉斗と同じマンションだったために、神岡孝充さんは恐ろしい事件に巻き込まれ、殺害されてしまったのです。
遺体発見のマンションは自宅ではない
神岡孝充さんの遺体の一部が発見されたのは、自宅ではありません。大阪府大阪市中央区島之内2丁目3−7 インペリアルヤマトという廃マンションです。この敷地内に犯人の大木滉斗が神岡孝充さんの遺体の一部を遺棄しました。
神岡さんの自宅マンションからほど近い場所ですが、この遺体が遺棄された廃マンションのエリアはあまり治安が良くない雰囲気が漂っています。
ニュースではこの遺体が遺棄されたマンションの外観が映りますが、ここはあくまでも「遺体遺棄」の現場であり、神岡孝充さんの自宅があるマンションではありません。
神岡孝充の結婚した嫁や子供
神岡孝充さんは事件当時52歳でしたが、結婚したばかりの新婚でした。
嫁はフィリピン人
神岡孝充さんが結婚した相手はフィリピン人女性のエレーヌさんです。神岡孝充さんとエレーヌさんがどこで出会ったのかは不明ですが、嫁のエレーヌさんは事件当時は日本ではなくフィリピンに住んでいましたので、フィリピンで出会ったのかもしれません。
また、ネットの情報によると、エレーヌさんの年齢は27歳とのこと。25歳差の夫婦です。
11月に結婚したばかり
神岡孝充さんと嫁のエレーヌさんは2024年11月に結婚したばかりでした。
11月にフィリピンで結婚式を挙げたようです。
12月27日に仕事を終えた後、フィリピンに行って、そこから2人でパラオに新婚旅行に行く予定でした。
結婚したばかりで、新婚旅行にワクワクしていた幸せの絶頂の時に、神岡孝充さんは殺害されてしまったんですね。
愛がなかったわけではない?
神岡孝充さんは25歳年下のフィリピン人女性と結婚しましたが、「若いフィリピン人女性と結婚したら、フィリピン人女性は完全にお金目的だったのでは?」と思うかもしれません。
でも、嫁のエレーヌさんは12月27日にフィリピンに来るはずだった神岡孝充さんと連絡が取れなくなったことを心配して大阪府警に相談していますし、自分からSNSを通じて、神岡孝充さんの友人に何か知っていないかと尋ねていました。
神岡さんの妻だという女性から突然SNSのメッセージが届いたという。
女性は神岡さんと海外で会う約束をしていたが、会うことができず、「何か知っていますか」と情報を求めていた。
数日後に返事を送ると、女性は神岡さんと4日間連絡が取れておらず、悲しんでいる様子だったという。
お金目当てだったら、ここまでしないはずですよね。
子供はいない
神岡孝充さんに子供はいないものと思われます。
友人の証言から神岡孝充さんは初婚と思われますし、嫁のエレーヌさんとは殺害される1ヶ月前に結婚したばかりですから。
神岡孝充が被害者となった東大阪バラバラ遺体事件の犯人・大木滉斗
出典:jiji.com
神岡孝充さんが殺害された東大阪バラバラ遺体事件の犯人は大木滉斗です。
大阪出身の大木滉斗は子供の頃からピアノを習い、しかも成績も優秀で、府内でもトップクラスの公立高校に進学しました。
「偏差値が70弱の、大阪トップクラスの公立高校に進学。理系で、高校の代表として研究の成果を発表することもあるほど優秀な生徒でした。
1年浪人した後、国立大学の和歌山大学に進学しました。しかし、寮生活が合わずに逃げ出し、大学に通わずに大阪でバイト生活を送るようになります。
大学は中退し、単発のバイトを繰り返しながら、生活をしていたようです。両親には契約社員をしていると話していたようですが、逮捕時の報道では「無職」でした。
大木容疑者の両親によると、大木容疑者は和歌山県の大学を途中で辞めていて、最後に会った去年11月末には、『今は契約社員だからしっかりとした仕事に就けるように頑張る』と話していたという。
ただ、母親とはあまり相性が良くなかったようで、大木滉斗自ら母親と距離を取り、連絡はしていなかったようです。また、消費者金融から30万円の借金をしていたという情報もあります。
神岡孝充を殺害した犯人の大木滉斗の動機
神岡孝充さんはなぜ大木滉斗に殺害されなければいけなかったのでしょうか。
東大阪バラバラ遺体事件の犯人・大木滉斗の動機は、まだ明らかになっていません。
2人の共通点は「同じマンションに住んでいたこと」のみです。年齢も2回りほど違いますし、国家公務員と無職と職業も異なります。
そのような中、神岡孝充さんはなぜ殺されたのか、犯人の動機を探っていきましょう。
お金目的か?
犯人の大木滉斗の動機の1つ目は、お金目的です。
大木滉斗は定職に就いておらず、消費者金融から30万円の借金があったという情報があります。また、家賃なども滞納していたようです。
「大木容疑者は弁護士事務所や債権回収会社から、何度も連絡を受けていた。現住所の家賃や水道料金も滞納している状況だったようです」
さらに、神岡孝充さんを殺害後、神岡さんのキャッシュカードを使って50万円を引き出しています。
お金に困っていた大木滉斗は、同じマンションに住み、公務員でお金を持っていそうで、しかも年齢・体格的に必ず自分が勝てそうな神岡孝充さんを殺害したのかもしれません。
大木滉斗は28歳で身長170cm程度です。52歳の140cmの神岡孝充さんなら、抵抗されても殺害できてお金を盗み出すことができると考えてもおかしくはありません。
背の低い男性を狙うサイコパス?
犯人の大木滉斗は背の低い男性を狙うサイコパスだった可能性もあります。
週刊文春の取材で、神岡孝充さんや犯人と同じマンションに住む身長160cmくらいの男性が、大木滉斗からストーカーのように付け狙われていたことがあったという事実が判明しました。
「僕はずっと周りに言ってたんです。『キモいやつおるねん』って。『ドラマとかの見過ぎかもですけど、付けられてるんちゃうか』って。被害者が背の低い男性ということなら、僕も身長が小さいし、もしかしたらあいつに狙われてたのかもしれない。そう思うと怖すぎる……」
引用:(4ページ目)「キモいやつおるねん」“東大阪バラバラ遺体事件”28歳容疑者の幾多の奇行と近隣住民の恐怖体験「僕もアイツに狙われたのか?」「真夜中にこちらをじっと見て…」 | 文春オンライン
夜9時ごろに職場の外で街灯の下に立って、じっと見られていたこともあったそうです。
神岡孝充さんが殺害されて、神岡さんの身長が低かったを知った時、この男性は震え上がったはずです。
神岡孝充のまとめ
東大阪バラバラ遺体事件の概要や被害者の神岡孝充さんの身長や高校・大学などの学歴、国土交通省での経歴、自宅マンションの場所、結婚の有無や嫁・子供について、犯人の大木滉斗の動機などをまとめました。
神岡孝充さんがなぜ殺害されなければいけなかったのか、事件の全貌が明らかになるのを待ちたいと思います。