遊園地やテーマパークに行くと、絶叫マシンに乗るのが楽しみという人は多いと思います。絶叫マシンと言えば、ジェットコースターですよね。ジェットコースターは安全に設計されていて、日々点検し、安全性が確保されているものですが、事故が起こることもあります。
ジェットコースター事故の怖い事例・原因ランキングを国内・海外に分けてまとめました。
この記事の目次
ジェットコースター事故の怖い事例と原因ランキング:国内10位~6位
第10位 東京ディズニーシー(レイジングスピリッツ)の事故
東京ディズニーシー(レイジングスピリッツ)の事故
日時:2012年5月28日
被害:男性が脚に軽傷を負った
原因:安全バーが下りなかった
2012年5月28日に、東京ディズニーシーの「レイジングスピリッツ」というジェットコースターで事故が起こりました。
1人の客の安全バーが下がらない状態でジェットコースターが出発してしまい、その客が降りようとしたところ、ジェットコースターに引きずられるような状態になって、その客が脚に軽傷を負いました。
レイジングスピリッツで事故〜(´Д`) 人が落ちたよ 見ちゃったよ!!
— 深瀬(アダムシルバー) (@kk32428) May 28, 2012
東京ディズニーシーはこのレイジングスピリッツの当面の間運休しています。
この事故の直接的な原因は安全バーが上がったままジェットコースターが動き出したことですが、安全バーが上がった状態のまま動き出した原因は、安全バーの仕組みに関する教育が徹底
できていなかったため、状況を誤って認識したことにあると、東京ディズニーシーを運営するオリエンタルランドは結論付けています。
第9位 東京ドームシティアトラクションズ(サンダードルフィン)の事故
出典:laqua.jp
東京ドームシティアトラクションズ(サンダードルフィン)の事故
日時:2012年12月5日
事故概要:ボルトが落下し、9歳少女が負傷
原因:ボルトが折れたため
2012年12月5日に東京ドームシティアトラクションズのサンダードルフィンというジェットコースターで、走行中にボルトが折れる事故がありました。その折れたボルトは地面に落下して跳ね返り、地上を歩いていた9歳の少女の脇腹に当たりました。
この少女は不幸中の幸いで軽症で済んでいますが、上からボルトが降ってくるのは怖いですよね。
原因追及のためにも、サンダードルフィンは運休になり、運転が再開されたのは2013年8月になってからのことです。約8ヶ月間、運休になりました。
第8位 城島高原パーク(ジュピター)の事故
城島高原パーク(ジュピター)の事故
日時:2017年8月12日
事故概要:点検中に作業員2人がはねられ1人が死亡・1人が重傷
原因:作業員と捜査した職員の意思疎通が不十分
2017年8月12日に大分県別府市の遊園地「城島高原パーク」の木製ジェットコースターであるジュピターで事故は起こりました。
作業員2人がレールを点検中だったにも関わらず、ジェットコースターを試運転してしまい、作業員2人がはねられて、1人が死亡・1人が重傷という事態になりました。
元々は試運転のみで点検をする予定はなかったとのことですが、作業員2人が無線で点検することを運転室に報告せずに点検を始めてしまったことが原因のようです。
第7位 としまえん(ブラワーエンジン)の事故
としまえん(ブラワーエンジン)の事故
日時:2011年3月29日
事故概要:女性の足がプラットフォームとジェットコースターの間に挟まり3ヶ月の重傷を負う
原因:客が怖くなってしまったため
2011年3月29日に東京にある遊園地のとしまえんのジェットコースター「ブラワーエンジン」で、乗客の女性の足がプラットフォームとジェットコースターの間に挟まり、足の甲を切るなど3ヶ月の重傷を負った事故がありました。
この女性は「怖くなって足を出した」と証言しています。職員は足が出ていることに気付いて注意しましたが、間に合わなかったようです。また、安全バーはしっかり降りていたということですので、客側の過失が原因と思われます。
第6位 NEWレオマワールド(レディーバードコースター)の事故
出典:twitter.com
NEWレオマワールド(レディーバードコースター)の事故
日時:2015年6月13日
事故概要:42歳の女性がろっ骨骨折のケガ
原因:原因不明
2015年6月13日に香川県丸亀市のNEWレオマワールドにあるレディーバードコースターで、このジェットコースターに乗っていた42歳の女性が腰の痛みを訴えて、ろっ骨骨折が判明した事故がありました。
特に安全上には問題がなく、特別な事故が起こったというわけではないのですが、このジェットコースターは左右に揺れながら進むもので、ケガをした女性によると、カーブの時に座席で腰を打ったことがわかっています。
このジェットコースターでは同年5月18日にも6歳の女児が左鎖骨を骨折するという事故があったばかりでした。
ジェットコースター事故の怖い事例と原因ランキング:国内5位~1位
第5位 ナガシマスパーランド(シャトルループ)の事故
2013年2月8日、三重県桑名市にあるナガシマスパーランドのジェットコースターの「シャトルループ」で、従業員の落下事故がありました。このジェットコースターは、最高時速90キロで走り、ループを回って、その先の高さ43mのタワーの頂点に達してから、後ろ向きに引き返すというものです。
従業員14名が乗って試運転をしていましたが、最後尾に乗っていた従業員が10m下へ落下するし、腰の骨を折る重傷を負っています。
原因は安全バーのロックが不十分だったこととされています。ループ中に落下したのでしょうか?それを考えると、とても怖い事故ですよね。
第4位 軽井沢おもちゃ王国(ドラゴンコースター)の事故
軽井沢おもちゃ王国(ドラゴンコースター)の事故
日時:2012年6月17日
事故概要:小学1年生男児が落下し右腕を骨折
原因:安全ベルトが緩かった?
2012年6月17日に群馬県の嬬恋村にある軽井沢おもちゃ王国のジェットコースター「ドラゴンコースター」で、走行中に小学1年生(6歳)の男児が1.5m下のコンクリートに落下し、右腕を骨折する事故がありました。
警察の調べによると、ベルトが緩く、男児の体が抜け落ちた疑いがあるとのことです。ただ、このドラゴンコースターは100cm以上は乗車OKで、この男児は117cmだったとのこと。また、出発前には、係員によるシートベルトの装着もしっかりなされ、弛みがないか直接手で確認をしたそうです。
第3位 郡山カルチャーパーク(ジェットコースター)の事故
郡山カルチャーパーク(ジェットコースター)の事故
日時:2012年9月8日
事故概要:点検中の男性がコースターと軌道に挟まれ死亡
原因:運転を担当した従業員のミス
2012年9月8日、福島県の郡山カルチャーパークのジェットコースターで、営業時間中にちぇーーんの油をさす点検をしていたら、運転を担当した女性が誤ってジェットコースターを発車させてしまい、点検員の男性がジェットコースターと軌道に挟まれ、出血性ショックで死亡しました。
この事故の原因は、運転を担当した従業員のミスです。
ただ、点検中は操作盤に札を掲出し、鍵を作業員が携行するルールになっていたけれど、それが実施されていなかったこと、さらに点検作業は2人以上で行われるはずが、1人で行っていたことなどがあり、ルールが守られていない中でのヒューマンエラーでした。
第2位 東京ドームシティアトラクションズ(スピニングコースター舞姫)の事故
東京ドームシティアトラクションズ(スピニングコースター舞姫)の事故
日時:2011年1月30日
事故概要:乗客の男性が転落して死亡
原因:安全バーが固定されていなかった
2011年1月30日に、東京ドームシティアトラクションズのジェットコースターである「スピニングコースター舞姫」で、ジェットコースターに乗車中の男性が7~8mの高さから落下して死亡する事故がありました。
この事故の原因は安全バーが固定されていなかったことです。係員が客の安全バーが固定されていないことに気付かずに発車し、客がジェットコースターの遠心力に耐えることができず、落下してしまったということになります。
スピニングコースター舞姫は、この事故をきっかけに撤去されています。
第1位 エキスポランド(風神雷神II)の事故
エキスポランド(風神雷神II)の事故
日時:2007年5月5日
事故概要:ジェットコースターが脱輪し、女性1名が死亡、21人がケガ
原因:車軸の金属疲労による脱輪
大阪府吹田市にあったエキスポランドで2007年5月5日に、風神雷神Ⅱというジェットコースターで、脱輪する事故がありました。脱輪した2両目の車両が大きく45度傾いて、車体とレールの左側の柵に頭を挟まれて死亡しました。
この事故は、2両目の車両の車輪の合金製車軸(長さ40センチ、直径約5センチ)が折れたのが原因とされています。金属疲労が原因とのことです。
エキスポランドは事故直後に休園し、約3ヶ月後に再オープンしましたが、客入りが悪く、結局閉園となっています。
ジェットコースター事故の怖い事例と原因ランキング:海外10位~6位
第10位 スペインのパルケ・デ・アトラクシオネスでの事故
スペインのパルケ・デ・アトラクシオネスでの事故
日時:2017年7月16日
事故概要:ジェットコースターが追突して33人負傷
原因:不明
スペインのマドリードにあるパルケ・デ・アトラクシオネスという遊園地のジェットコースターで、2017年7月16日に事故が起こりました。停止することができず、前方のジェットコースターに追突するという事故です。
幸いなことに死者は出ませんでしたが、33人が負傷し、そのうち27人が病院に搬送されました。
第9位 スコットランドのM&Dでの事故
出典:cnn.co.jp
スコットランドのM&Dでの事故
日時:2016年6月26日
事故概要:車両が落下して10人が負傷
原因:車両の脱線
スコットランドのノースラナークシャー州マザーウェルにあるテーマパークのM&Dにあるジェットコースター“TSUNAMI”で、車両が脱線して支柱に衝突し、客を乗せたまま落下するという事故がありました。
ジェットコースターが脱線して6mの高さからそのまま落下するという大事故にもかかわらず、死者は出ておらず、10人が負傷しています。
原因は車両の脱線ですが、なぜ脱線したのかは明らかにされていません。
第8位 メキシコの遊園地での事故
メキシコの遊園地での事故
日時:2019年9月28日
事故概要:脱線して落下。2人が死亡、2人が重傷
原因:経年劣化?
2019年9月28日、メキシコの首都メキシコシティにあるチャプルテペック公園の遊園地でジェットコースターの事故が起こりました。
ジェットコースターが走行中に突然脱線し、支柱に衝突した後落下しています。この事故で男性2人が死亡し、女性2人が重傷を負っています。
このジェットコースター事故の原因は経年劣化の可能性があります。事故を起こしたジェットコースターは、数十年も使用されてきたもので、この遊園地に来る前にも各地で使われ、転々としてきたものだそうです。
第7位 アメリカのデイトナビーチ・ボードウォークの事故
出典:twitter.com
アメリカのデイトナビーチ・ボードウォークの事故
日時:2018年6月14日
事故概要:10mから2人が落下し重傷
原因:車両の脱線
アメリカのフロリダ州にあるテーマパーク「デイトナビーチ・ボードウォーク」にあるジェットコースターで、車両が脱線し、乗客2人が10mの高さから落下する事故がありました。
また、2人がジェットコースターの車両から出られなくなってしまい、消防隊によって救助されています。
原因は車両の脱線ですが、なぜ脱線が起こったのかは不明で、事故当日の朝の点検では異常が見られなかったとのことです。
第6位 アメリカのラグーンアミューズメントパークの事故
アメリカのラグーンアミューズメントパークの事故
日時:1989年
事故概要:6歳の子どもが落下した後に死亡
原因:安全上の不注意?
アメリカのユタ州にあるラグーンアミューズメントパークの「リトル・ファイヤー・ドラゴン」で1989年に6歳の子どもが走行中に立ち上がって落下する事故がありました。
落下したものの、1m程度の高さだったため、子どもは大きなけがもなく、またレールによじ登りましたが、ここからさらなる悲劇が起こります。
レールによじ登ったところに、後発のジェットコースターが走ってきて、その子ははねられて死亡しました。
安全装置はつけられていたそうですが、その装置をすり抜けて、立ち上がってしまったことが原因とのことです。
ジェットコースター事故の怖い事例と原因ランキング:海外5位~1位
第5位 アメリカのルナパークの事故
アメリカのニューヨーク州のリゾート地であるコニーアイランドにあるルナパークというテーマパークで、ジェットコースターの事故が起こりました。
木製のジェットコースターである「サイクロン」は、1927年から運転を開始し、1980年代に20代の若者が走行中に立ち上がり、レールに頭をぶつけて死亡しています。
このジェットコースターは今までにいろいろ事故を起こしていて、点検員が走行中に立ち上がって転落死したり、2015年には頂上付近で止まってしまったりしています。
第4位 アメリカのダリアンレイク遊園地の事故
出典:youtube.com
アメリカのダリアンレイク遊園地の事故
日時:2011年7月8日
事故概要:乗客が転落死した
原因:身長が足りていなかった可能性
アメリカのダリアンレイク遊園地にある「ライドオブスティール」というジェットコースターで、走行中に男性が転落して死亡する事故がありました。
この男性は戦争で両足を切断していて、リハビリ後にようやくジェットコースターに乗れるようになったそうです。
このライドオブスティールは身長137cm以上が必要ですが、この男性は義足を外した状態でジェットコースターに乗っています。そのため、事故の原因は身長が足りていなかったため、安全性が確保されていなかった可能性があります。
第3位 アメリカのシダーポイントの事故
出典:ameblo.jp
アメリカのシダーポイントの事故
日時:2015年8月13日
事故概要:立ち入り制限区域内に侵入した男性がはねられて死亡
原因:立ち入り制限区域に入ったこと
アメリカのオハイオ州にあるシダーポイントという遊園地で、2015年8月13日にジェットコースターの事故が起こりました。
ラプターというジェットコースターに乗っていた客が、走行中にスマホを落としてしまいます。ジェットコースターに乗り終わった後、スマホを探すために、その客は立ち入り制限区域に侵入してしまい、ジェットコースターにはねられて死亡しました。
スマホを拾おうとした瞬間に、時速120kmのジェットコースターが突っ込んできたそうです。
第2位 イギリスのオークウッドテーマパークの事故
イギリスのオークウッドテーマパークの事故
日時:2004年4月
事故概要:乗客が30mの高さから落下し死亡
原因:安全バーが外れていた
イギリスのオークウッドテーマパークにある「ハイドロ」というジェットコースターで、2004年4月に16歳の少女が落下して死亡する事故がありました。
このジェットコースターは急降下が人気でしたが、乗車中に安全バーが外れ、16歳の少女が30mの高さから落下し、地面にたたきつけられて死亡しました。
このジェットコースターは日ごろから安全確認が行われていなかったようで、それが事故の原因となっています。
第1位 イギリスのバタシーパークの事故
イギリスのバタシーパークにあるビッグディッパーというジェットコースターで、1972年に大事故が起こりました。
もともとかなりの老朽化が進んでいました。事故が起こったのは頂上付近でのこと。車両を引っ張り上げるロープが切れて、さらに後退防止システムが停止したため、猛スピードで逆走しながら降下し、壁に激突しました。
この事故で子ども5人が死亡して、13人以上が死亡しています。
まとめ
ジェットコースター事故の怖い事例と原因ランキングをまとめましたが、いかがでしたか?ご紹介したジェットコースターの事故の事例を見ると昔のものばかりではなく、つい最近も怖い事故が相次いでいることがわかります。
ジェットコースターはスリルを楽しむもの。しっかりと安全対策が施されていることを願いたいですね。