工藤正貴のプロフィール　【井沢八郎の息子・工藤夕貴の弟】

工藤正貴さんは元俳優であり、ハリウッドでも活躍する日本の女優・工藤夕貴さんの弟です。本名は「工藤幸雄」さんといいます。

1988年から1993年までと俳優活動をしていた期間が5年ほどで短かったためか、ネット上には画像があまり残されていません。

また、工藤正貴さんの身長や血液型、趣味などのプロフィールに掲載されるような情報も、残念ながらデータとして残されていないようです。

工藤正貴の家族①　父親は歌手・井沢八郎

工藤正貴さんの家族は華やかで、実の父親は演歌歌手の井沢八郎さんです。

歌手として成功しましたが、プライベートでは淫行罪や交通違反などの不祥事が多く、お騒がせ芸能人のレッテルが貼られていた人物でもあります。

井沢八郎のプロフィール

青森出身の井沢八郎さんは、中学校を卒業すると歌手になるために上京し、1963年に「男船」でデビューを果たしました。

デビュー曲は30万枚を売り上げるヒットを飛ばし、3枚目のシングル「あゝ上野駅」は100万枚のセールスを達成。

「あゝ上野駅」は、集団就職で上京する世代への応援歌で、実際に青森から上京してきた新人歌手が歌ったことで世の中の共感を得て、井沢八郎さんの代表曲と言われるまでになりました。

伸びやかなハイトーンが特徴的で、晩年になってもショーやテレビ番組に出演するなど活躍しましたが、2005年に体調不良で検査したところ、食道がんが見つかりました。

入院して手術を受けるも、2006年5月にリンパ節への転移が見つかります。

闘病生活の末、2007年1月17日に入院先の病院で死去。享年69歳でした。

生前の不祥事とは？

井沢八郎さんは、生前にスキャンダルが多い「お騒がせ」な人物でも知られています。

1983年には交通違反の不出頭がニュースになり、さらに1985年には淫行疑惑が報じられました。

1985年にデートクラブが摘発された時、当時16歳の少女だったデート嬢に事情聴取したところ、客に有名歌手がいたと証言し、その歌手が井沢八郎さんだったことが判明。

さらに、デート嬢は井沢八郎さんとホテルに行ったことも明かし、このネタをつかんだ週刊誌が井沢八郎さんと未成年の少女の淫行疑惑を大々的に報じたのです。

大物歌手の淫行疑惑は日本中に衝撃を与え、井沢八郎さんは記者会見を開いて、デート嬢との淫行を認めました。

ただし、デート嬢が未成年だったとは気づかず、さらに少女の見た目が大人っぽい雰囲気だったので20歳を超えているだろうと疑わなかったと釈明しています。

この件で井沢八郎さんは深く反省していた様子でしたが、追い打ちをかけるように隠し子の存在まで明らかになり、しばらく芸能活動から遠ざかることに。

こういった不祥事の連続により、井沢八郎さんと工藤正貴さんの母親との夫婦仲は決定的に決裂し、1989年に離婚を発表しています。

工藤正貴の家族②　母親は一般人

工藤正貴さんの母親について見ていきましょう。

母親は一般人のため、名前や生年月日などの個人情報は判明していませんが、夫婦仲や現在の様子について姉の工藤夕貴さんによって明かされています。

離婚理由はDVもあった？

工藤正貴さんの母親は、料亭の経営者の娘であることが分かっています。

結婚当初、井沢八郎さんとの夫婦仲は良好だったようですが、井沢八郎さんはお酒を飲むと人格がガラリと変わり、工藤正貴さんの母親に暴力を振るっていました。

酔うと手当たり次第に物を投げつけてきて、姉の工藤夕貴さんは3歳の時にソファーに投げられたこともあったそうです。

そんな毎日に耐え切れず、工藤正貴さんの母親は、幼い子供2人を置いて家を飛び出してしまったこともありました。

離婚の最大の理由は井沢八郎さんの度重なる不祥事と言われていますが、DVをしていたことも影響していると言われています。

現在は鉄板焼き屋を経営

工藤正貴さんの実家は、東京都八王子市にあります。母親は、実家がある八王子で「うかい亭」という鉄板焼き屋を経営しているようです。

うかい亭について調査したところ、2021年に「食べログステーキ百店2021」を獲得し、評判も上々なようです。

工藤正貴の家族③　姉は女優の工藤夕貴

工藤正貴さんの兄弟は姉が1人なので、2人兄弟ということになります。

姉はハリウッド女優として知られる工藤夕貴さんです。

工藤夕貴のプロフィール

工藤夕貴さんは、渋谷でスカウトされたことがきっかけで芸能界デビューします。

親の七光りと言われてしまうことが嫌だった工藤夕貴さんは、父親が井沢八郎さんであることは公表せずに芸能活動をしていました。

しかし、名前が売れるようになってくると、あちこちで父親について囁かれることになり、公然の秘密になってしまったのだとか。

アイドルとして人気絶頂だった15歳の頃、海外ではアカデミー賞を受賞するような大物女優でもオーディションで役を得ているということを聞いて感銘を受けた工藤夕貴さん。

親の力ではなく、きちんと実力を評価されたいと考えて、16歳頃からハリウッドに挑戦を続けてきました。

そして1989年、「ミステリー・トレイン」に出演したことで海外から演技力が高く評価されて以降、多くの海外作品に出演しています。

現在は静岡県で農業に力を入れている

長らく海外を拠点に女優活動をしてきた工藤夕貴さんですが、2005年頃に日本に帰国し、女優業を継続しながら農業に力を入れる生活へとスイッチしています。

静岡県富士宮市にテニスコート100面分という広大な土地を購入。田んぼを耕し、畑を開墾して、お米やオーガニック野菜を育てて収穫するという自給自足生活を送っているのです。

そして、オーガニック野菜をふんだんに使った「カフェナチュレ」も開店させています。

工藤正貴と姉・工藤夕貴は家政婦にいじめられていたことも

工藤正貴さんは生い立ちや家族について語ったことはありません。

しかし、姉の工藤夕貴さんが2018年に出演したトーク番組で、幼少期の壮絶な家庭環境について語り、あまりの過酷さが話題になりました。

家政婦にいじめられていた

東京都八王子市にある実家は豪邸で知られており、テレビで自宅と家族の様子を紹介されたこともあるなど、周囲からは羨ましがられる環境でした。

しかし、父親の井沢八郎さんが酒乱で、暴力を振るうなど手を付けられなくなることは既に紹介しましたが、父親のDV以外にも工藤夕貴さんと工藤正貴さん兄弟は苦労したようです。

両親がまだ離婚をしていなかった工藤正貴さんが小学校1年生の時、母親が家から追い出され、その後は家政婦が家事全般をこなしていたといいます。

母親が家にいないという寂しさだけでなく、その家政婦からいじめも受けていたようです。

例えば、大人達がハンバーグを食べている時に「どうせ食べないでしょ」と目玉焼きだけを出されるなど、成長期の時期に十分とは決して言えない量しか食べさせてもらえなかったそう。

姉の工藤夕貴さんも「育ち盛りなのにクラスで1位2位を争うほどやせ細っていた。普通の両親がいる家に育ちたかった」と当時を振り返っています。

また、12歳の時に芸能事務所からスカウトを受けた時に頭に浮かんだのは「一刻も早く家を出たい」という切実な思いからだったといいます。

工藤正貴さんが中学生だった15歳で芸能界デビューをしたのも、姉同様、家政婦からのいじめや父親の無関心など、家庭で辛い思いを抱えていたことも大きいのかもしれません。

工藤正貴の若い頃の経歴

工藤正貴さんは5年間に渡る俳優活動で、主演を務めた作品もあり、爽やかな青年として注目を集めていたのですが、1993年に電撃引退しています。

どのような理由があったのでしょうか。また、引退後の活動についても紹介します。

引退の理由は明かされていない

工藤正貴さんは、1988年に公開された映画「ぼくらの7日間戦争」で俳優デビューし、注目を集めます。

翌1989年だけでも、フジテレビの連続ドラマ「ヘイ!あがり一丁」、NHKのドラマ「あるときは妻」、テレビ朝日のドラマ「氷点」、TBSのドラマ「アイラブユーからはじめよう」に出演。

その後も、映画やドラマと注目作品に出演していましたが、1993年に映画「部屋とYシャツと私」で橋本健一役を演じたのを最後に突然の引退を発表しました。

具体的な引退理由は明かされていません。

20歳で引退した後は、芸能界に復帰している様子はなく、現在も一般人として過ごしているようです。

引退後はDJへ

20歳で俳優を引退した工藤正貴さんは、DJとして活動していたことが判明しています。

ただし、どこのクラブで勤務していたのかなど詳細な情報は明かされていません。

当時はまだSNSも無い時代ですので、目撃情報などもネット上では出回っていない状況です。

工藤正貴の代表作品は？

短い期間であったとは言え、工藤正貴さんは様々な作品に若手俳優として出演してきました。

俳優時代の代表作品について紹介します。

ぼくらの七日間戦争

1985年に公開された映画「ぼくらの七日間戦争」は、工藤正貴さんが注目を集めた作品で、宗田理さんの同名小説が原作です。

原作の「ぼくらの七日間戦争」はシリーズ化されていて、第1作目が実写化されました。なお、このシリーズは「ぼくらシリーズ」と呼ばれ長年、若者層から愛されています。

物語の舞台は東京下町の中学校で、理不尽な校則に立ち向かうべく生徒が立ち上げり、廃工場に集まって知恵を絞りながら悪い大人を懲らしめるという勧善懲悪のストーリーです。

映画では、宮沢りえさん演じる中山ひとみと、菊池健一郎さん演じる生徒達のリーダー・菊池英治、工藤正貴さん演じる相原徹がメインキャストでした。

ぼくらシリーズにおいて、最初は中学生として登場しましたが、年齢を重ねて高校、大学生と少年から青年になるまでの成長を見ることができます。

南くんの恋人

南くんの恋人は、内田春菊さんの同名漫画が原作で、1990年4月28日にTBSで実写化されました。

平凡な高校生の南くんと、突然身長が15cmになってしまった恋人・ちよみとの同棲を描いた作品で、工藤正貴さんは主役の南浩之を演じました。

番組は好評で、第2作としてキャストを新たに1994年1月から3月までテレビ朝日の連続ドラマとして放送。その後も2004年に第3作、2015年に第4作が制作されました。

ちなみにドラマ版ではハッピーエンドでしたが、原作では、南くんとちよみが温泉旅行に行った帰り道に転落事故に遭い、ちよみだけが死亡するというショッキングなエンディングです。

ドラマを見てから漫画を読んだという視聴者が、残酷すぎる結末に衝撃を受けたというエピソードが知られています。

工藤正貴は結婚している？

1993年に20歳で芸能界を引退後、表に出てくることのない工藤正貴さんですが、やはり気になるのは結婚ですよね。

現在アラフィフ世代になった工藤正貴さんですが、やはり結婚しているのか情報がありませんでした。

結婚していれば、すでに中学生や高校生の子供がいてもおかしくはない年齢です。何か情報が入った時には追記していきますね。

工藤正樹の現在

工藤正貴さんは、2022年7月29日の誕生日を迎えると49歳になります。

現在の様子について調査したところ、意外な職業に就いていました。

社長を務めている

2022年現在の工藤正貴さんは、株式会社フラッシュアップという会社の社長を務めていることが判明しています。

この会社は、芸能事務所のヒラタオフィスの新人研修部門として設立されており、これまでに宮崎あおいさん、多部未華子さんといった著名な女優を輩出してきました。

ヒラタオフィスは姉の工藤夕貴さんが所属している事務所なので、姉の縁故で紹介された可能性もあります。

工藤正貴さんが直接、俳優の卵たちを指導しているかは不明ですが、俳優経験を生かした仕事と言えるかもしれませんね。

まとめ

工藤正貴さんは、1988年から1993年にかけて活躍した俳優で、父親は歌手の井沢八郎さんで姉が工藤夕貴さんという芸能一家です。

活動期間が短く、まだネット社会ではなかったこともあって、プロフィールや画像はあまり残っていませんでした。

1988年に映画「ぼくらの七日間戦争」で注目を集め、若手注目株として様々な作品に出演していましたが、1993年に突然の引退。その理由は現在も明かされていません。

引退後はDJとして活動していた時期もありましたが、2022年現在48歳になる工藤正貴さんは、ヒラタオフィスの新人研修を担う会社で社長を務めています。

ツイッターやインスタといったSNSアカウントが見当たらないため、日頃の様子を窺い知ることはできませんが、工藤正貴さんが育成した俳優が活躍する作品が楽しみですね。