人食い熊(クマ)の事件19選・有名ランキング!日本と世界別・場所や遺体の状況も徹底解説【2024最新版】

「プーさん」などかわいいフォルムで愛される熊ですが、実はとても獰猛で人を食べることもあり、熊害事件は昔から世界中で起きています。

 

今回は有名な熊害事件(人食い熊事件)を日本と海外別にそれぞれランキングでまとめました。

熊害事件(人食い熊事件)有名ランキング:日本編 12位~11位

第12位 大雪山事件

 

日本の熊害事件(人食い熊事件)有名ランキングの12位は、大雪山事件です。

 

・発生日時:1949年7月30日
・場所:北海道大雪山旭岳
・被害者:男性1名死亡
・熊の種類:ヒグマ

 

北海道の大雪山旭岳で登山をしていた若者9名のうち、4名が疲労のために途中で引き返すことにしました。

 

その4名が第二展望台に着いた時、ヒグマが姿を現し、男性に襲い掛かりました。

 

残りの3人は森に逃げ込んで難を逃れ、後に頂上に向かった5人と合流しました。

 

翌日から襲われた男性の捜索が行われましたが、男性はヒグマに食い尽くされた無残な遺体となって発見されています。

 

 

第11位 木古内熊襲撃事件

 

熊害事件の有名ランキングの11位は、木古内熊襲撃事件です。

 

・発生日時:1999年5月8日
・場所:北海道木古内町
・被害者:男性(47歳)1名死亡
・熊の種類:ヒグマ

 

47歳の男性が1人で渓流釣りに出かけて夜になっても帰ってこなかったことから、警察に捜索願が出されました。

 

捜索した結果、川岸で遺体となって発見されています。

 

遺体は顔や首の筋肉部や右上肢・右胸部の筋肉部が食べられた状態で、男性を食べたと思われる熊は捜索中に射殺されています。

 

この男性が襲われた翌日にも、付近で同じ個体と思われる熊に女性2名が襲われた事件がありました。

 

 

熊害事件(人食い熊事件)有名ランキング:日本編 10位~9位

第10位 大成町宮野事件

 

熊害事件(人食い熊事件)の有名ランキングの10位は、大成町宮野事件です。

 

・発生日時:1977年5月27日、同年9月23日
・場所:北海道大成町宮野(炭鉱の沢)
・被害者:男性1名死亡(5月27日)、男性1名死亡(9月23日)
・熊の種類:ヒグマ
 
1977年5月27日、山菜採りに出かけたまま帰ってこない男性を警察が捜索したところ、顔面が食べられた状態で発見されました。遺体には笹がかけられていました。
 
その約半年後の9月23日には、渓流釣りの男性がヒグマに襲われ、自分の車に逃げ込もうとしましたが、その直前で熊に捕まり、森の方に引きずり込まれていきました。
 
その様子を、偶然通りかかったダンプカーの運転手が見ていました。
 
ダンプカーの男性は後続車の2人組に見張りを頼み、自分は警察に通報するためにその場を離れましたが、見張りの後続車は恐ろしくなり、その場を離れてしまいました。
 
熊に襲われた男性は、熊に食べられた状態の遺体となって発見されています。
 
この5月と9月に起こった熊害事件は同じ熊が起こしたものと見られていて、その熊は渓流釣りの男性が遺体で発見された翌日に、射殺されています。
 

 

第9位 秋田八幡平クマ牧場事件

 

熊害事件(人食い熊事件)の有名ランキングの第9位は、秋田八幡平クマ牧場事件です。

 

・発生日時:2012年4月20日
・場所:秋田県鹿角市にある
・被害者:女性2名死亡
・熊の種類:ヒグマ
 
秋田八幡平クマ牧場は、秋田県にある熊専門の動物園(テーマパーク)です(現在は閉園)。
 
ヒグマやツキノワグマ、コディアックヒグマなどが合計30頭前後飼育されていて、観光客から人気でした。
 
冬期(10月下旬~4月下旬)は積雪のために閉園となっていました。事件が起こったのは、閉園中の4月20日のことです。
 
男性従業員1名、女性パート従業員2名の合計3名で熊に餌やりをしていましたが、熊が飼育場から逃げ出して、女性従業員2名に襲い掛かりました。
 
男性従業員はかろうじて脱出し、経営者に連絡、さらに近所の猟友会メンバーの家に駆けこんで救助を求めました。
 
熊の飼育場は高さ4.5mの塀がありましたが、積雪と不適切な除雪で、塀近くに高さ3.5mもの雪の山ができていました。つまり、この事件が起こった時、塀の高さは実質1m程度しかなかったのです。
 
そのため、塀を乗り越えて、ヒグマが逃げ出し、女性従業員に襲い掛かったのです。
 
警察と猟友会が救助に向かった時は、既に女性従業員2名は死亡していました。
 
特に、そのうち1名は遺体の損傷が激しく、顔面や右腕、左手の指が食べられて、射殺された熊のお腹からは人肉が出てきたとのことです。
 
この事件後、秋田八幡平クマ牧場の経営者と除雪責任者は業務上過失致死で逮捕されています。
 
実はこのクマ牧場は経営状態が思わしくなく、熊の餌代が不足していて、熊がやせ細っていることが問題視されていました。
 
すでに2012年の秋には閉園が決まっていましたが、事件を受けて、2012年6月に閉園しています。

 

 

熊害事件(人食い熊事件)有名ランキング:日本編 8位~7位

第8位 風不死岳事件

 

熊害事件の有名ランキングの第8位は、風不死岳事件です。

 

・発生日時:1976年6月4日~9日
・場所:北海道千歳市の風不死岳
・被害者:男性2名死亡、3名負傷
・熊の種類:ヒグマ

 

風不死岳事件は、1976年6月4日~9日にかけて風不死岳で起こった3件の人食い熊事件の総称です。

 

まず、6月4日に伐採業の男性がヒグマに襲われます。男性は持っていた鉈で応戦し、同僚の男性も駆け付けたため、ヒグマは逃げていきました。

 

翌日の6月5日には、タケノコ採りに来ていた53歳の男性が帰ろうとしたところをヒグマに襲われました。

 

この男性はヒグマを見つけた時に、熊を刺激しないようにそっと後ずさりしながらその場を離れようとしますが、足元の藪に足を取られて転んでしまいました。

 

その瞬間、ヒグマは男性に襲いかかり、左足に噛みついて食いちぎろうとしてきました。

 

一緒にタケノコ採りに来ていた親戚の男性が、その騒ぎを聞きつけて駆け付け、大声を出して威嚇をしたところ、熊は逃げていき、男性は一命をとりとめます。

 

警察にも通報したことで前日の6月4日の事件も発覚しました。

 

警察は風不死岳にヒグマ出現警報を出し、風不死岳への入山を控えるように呼びかけました。

 

しかし4日後の6月9日、4家族11名のタケノコ採りグループが、風不死岳に入ります。このグループはヒグマが出没していて、ヒグマ出現警報が出ていることを知っていました。

 

この11名グループは各自分かれてタケノコ狩りをしていましたが、集合時間のお昼になっても3名が戻ってこなかったため、男性2名が探しに出かけます。

 

捜索中、熊に襲われて大けがを負った1名を発見し、救急搬送しました。男性2名はさらに捜索を進め、瀕死の重傷を負っている男性1名を発見します。

 

救助しようとしたものの、近くにヒグマがいて、襲ってきそうな気配があったために、負傷者を救助できず、安全な車まで避難します。

 

警察と猟友会が現場に到着した時には、その負傷者は既に足の筋肉などを熊に食べられていて、遺体となっていました。

 

さらに、もう1名も遺体となって発見されています。

 

熊は猟友会のメンバーによって射殺されています。

 

 

第7位 戸沢村3人食害事件

 

熊害事件の有名ランキング、第7位は戸沢村3人食害事件です。

 

・発生日時:1988年5月~10月
・場所:山形県戸沢村
・被害者:男性1名・女性2名死亡
・熊の種類:ツキノワグマ

 

山形県戸沢村で1988年5月25日、タケノコ採りをしていた男性が熊に襲われ、臀部から両下肢にかけて筋肉を食べられました。

 

捜索によって深夜に遺体で発見されていますが、近くに熊がいて動かなかったため、遺体は翌日に収容されています。

 

同年10月6日には、5月に男性が熊に襲われた場所から約500m離れた地点で、クルミ採りに出かけた女性が、翌日になって右胸や右太もも、右腕の筋肉を食べられた状態の遺体で発見。

 

そして、その3日後の10月9日には、栗拾いをしていた家族5人が熊に遭遇し、1人逃げ遅れた61歳の女性が熊に襲われました。

 

夫が熊を追い払い女性を助けますが、女性は既に出血多量で死亡していて、臀部から両下肢にかけて筋肉部が食べられていました。

 

この3件の食害事件を起こしたツキノワグマは、10月9日の午後に猟友会メンバーによって射殺されています。

 

 

熊害事件(人食い熊事件)有名ランキング:日本編 6位~5位

第6位 乗鞍岳クマ襲撃事件

 

熊害事件の有名ランキングの第6位は乗鞍岳クマ襲撃事件です。

 

・発生日時:2009年9月19日
・場所:岐阜県と長野県の県境の乗鞍岳
・被害者:9名が負傷(重傷3名、軽症6名)
・熊の種類:ツキノワグマ

 

2009年9月19日は連休中で、乗鞍岳の魔王岳の登山口近くにある畳平バスターミナルには1,000人近い観光客がいました。

 

そして午後2時20分頃、魔王岳の中腹からツキノワグマが現れ、カメラで風景を撮影していた男性に襲いかかりました。

 

その後すぐに、熊は登山客の男女を襲い、観光客への避難を呼びかけていたロッジの経営者などを次々に襲います。

 

さらに、駐車場管理人の詰め所でパトロール員を襲ったり、100名が避難していたバスターミナル館に侵入して、従業員などが襲われました。

 

従業員が消火器で応戦し、土産物内に熊を閉じ込めることに成功してようやく事件は終息、現場に到着した猟友会メンバーによって熊は射殺されました。

 

 

第5位 十和利山熊襲撃事件 

 

熊害事件の有名ランキング、第5位は十和利山熊襲撃事件です。

 

・発生日時:2016年5月~6月
・場所:秋田県鹿角市十和利山山麓
・被害者:4名死亡・4名負傷
・熊の種類:ツキノワグマ

 

2016年5月~6月にかけて、十和利山山麓で次々と人間が襲われる熊害事件が起こりました。

 

・5月20日:タケノコ狩りの男性が遺体となって発見される。噛まれた痕あり
・5月20日:タケノコ狩りの60代の女性が熊に腕をかまれて負傷する
・5月22日:タケノコ狩りの夫婦が襲われ、夫が死亡。噛まれた痕あり
・5月22日:女性が熊に襲われて軽傷を負う
・5月29日:女性が臀部を熊に噛まれて軽傷を負う
・5月30日:25日から行方不明の男性が遺体で発見。熊に食べられた痕あり
・6月10日:3日前から行方不明の女性が遺体で発見
・6月15日:4名が熊に襲われ、1人が負傷
・6月30日:男性が熊に襲われて頭部を負傷

 

次々に人間を襲った熊は「スーパーK」と呼ばれていて、同年9月に捕獲檻に入っているところを発見され、射殺されています。

 

また、第3の犠牲者を襲ったのはスーパーKの母熊ではないかと見られています。

 

人間を襲ったのはスーパーKが多いですが、襲ってはいないものの一緒に食害に加わった他の熊もいたと推測されています。

 

 

熊害事件(人食い熊事件)有名ランキング:日本編 4位~3位

第4位 札幌丘珠事件

 

熊害事件の有名ランキングの第4位は、札幌丘珠事件です。

 

・発生日時:1878年1月11日~18日
・場所:北海道札幌村(現在の札幌市東区丘珠町)
・被害者:3名死亡・重傷者2名
・熊の種類:エゾヒグマ

 

急ピッチで開墾が進む北海道札幌市内で起こった人食い熊事件です。

 

冷え込みがきつく吹雪いている札幌の1月。熊は当然冬眠中でした。

 

それを猟師が発見し、猟銃で撃ち殺そうとしますが失敗し、熊に襲われ返り討ちに遭います。

 

その後、熊討伐隊が結成され、熊の行方を探しますが、吹雪だったこともあり発見できませんでした。

 

その熊は、丘珠町に住む親子3人が住む小屋を襲いました。父親は侵入してきた熊の一撃を食らい昏倒します。

 

母親は子供を抱っこして逃げようとしますが、熊に襲われ、子供を落としてしまい、子供は熊に食べられてしまいました。

 

母親は頭皮をはぎ取られながらも近所の人に助けを求めて一命を取り止めますが、父親も熊の食害に遭い、遺体となって発見されています。

 

この事件で猟師と父親・幼児が死亡、母親と家のお手伝いの女性が重傷を負っています。

 

 

第3位 福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件

 

熊害事件の有名ランキングの第3位は、福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件です。

 

・発生日時:1970年7月26日~27日
・場所:北海道日高山脈カムイエクウチカウシ山
・被害者:3名死亡
・熊の種類:ヒグマ

 

福岡大学のワンダーフォーゲル部の部員5名は、日高山脈を縦走する目的で、7月14日に入山しています。

 

7月25日にヒグマが現れ、部員の荷物を漁り、テントに穴をあけるなどの被害がありました。

 

その日はそのまま交代で見張りをして、夜を明かしましたが、7月26日の早朝、再びヒグマが現れ、宿営地から稜線まで逃げ出します。

 

ヒグマが荷物を漁り、持ち去ろうとするのを見て、リーダーは部員2名に救助要請を依頼し、その2名は救助要請のために下山しました。

 

この2名は途中で北海道学園大学や鳥取大学の部員と会い、彼らに救助要請を託して、残りの3名を助けるために、山に戻っていきます。

 

救助要請から戻った2名と合流した後、テントを修繕しますが、夕方にまたヒグマが出現。

 

彼らは50mほど離れた場所から熊を偵察しましたが、熊は立ち去る様子がなかったために、テントを諦めて、鳥取大学のテントに避難しようとします。

 

しかし、ヒグマは後をつけてきて、まず部員1人を襲い死亡させました。その後、霧が濃かったこともあり、1人がはぐれてしまいます。

 

その1人は鳥取大学のテントにたどり着きますが、鳥取大学の部員は既にヒグマ出現の一報を聞いて避難した後だったため、テントには誰もいませんでした。

 

はぐれた1人はテント内で夜を明かしますが、テント内にいる時にヒグマに襲われて死亡しました。

 

残りの3人ははぐれた部員を捜索中にヒグマに襲われて1名が死亡、残り2名はなんとか下山して、駐在所までたどり着いています。

 

 

熊害事件(人食い熊事件)有名ランキング:日本編 2位~1位

第2位 沼田幌新事件

 

熊害事件の有名ランキングの第2位は、沼田幌新事件です。

 

・発生日時:1923年8月21日~8月24日
・場所:北海道雨竜郡沼田町の幌新地区
・被害者:5名死亡・3名負傷
・熊の種類:ヒグマ

 

1923年8月21日、沼田町内では祭りが開かれ、お開きになったのは午後11時を過ぎてからでした。

 

家路に向かう一団の一番後ろにいた19歳の男性が熊に襲われますが、命からがら逃げだし、前方を歩く人たちにヒグマが出現したことを知らせました。

 

ヒグマは先回りし、18歳と15歳の兄弟に襲い掛かります。

 

15歳の少年は熊に食べられて死亡、18歳の少年は生きたまま熊に地面に埋められてしまいます。翌日、息がある状態で発見され、病院に運ばれましたが死亡しました。

 

兄弟が襲われパニックに陥った一団は近くの家に逃げ込みます。

 

しかし、兄弟に続いて、兄弟の父親が重傷を負い、母親は熊に連れ去られ、下半身を食べられた状態で遺体となって発見されました。

 

熊の食害事件を聞きつけたアイヌの狩人たちが熊の討伐に向かいますが、そのうちの1人はそのまま行方不明になり、そのヒグマに襲われたものと思われます。

 

その後、300名の応援部隊+集落の男衆全員が討伐隊としてヒグマを探しますが、その途中に最後尾にいた男性が熊に襲われて死亡しました。

 

 

第1位 三毛別羆事件

 

日本で一番有名な熊害事件は、三毛別羆事件です。

 

・発生日時:1915年12月9日~14日
・場所:北海道苫前群苫前村三毛別六線沢
・被害者:7名死亡・3名重傷
・熊の種類:エゾヒグマ
 

■12月9日

太田家の内縁の妻である阿部マユと養子に迎えられる予定だった6歳の蓮見幹雄が、窓を破って入ってきたヒグマに襲われて死亡します。

 

 

■12月10日

マユと幹雄の葬式中に再びヒグマが乱入し、大混乱になるものの、この時には死者・負傷者はいませんでした。

 

しかしその後、太田家から500m離れた明景家にそのヒグマが侵入。

 

明景家には当時合計10人(1人は妊婦)がいて、4人+胎児の5名が熊に殺され、3人が重傷を負っています。

 

 

■12月14日

ヒグマが討伐隊の猟師によって射殺されました。

 

この三毛別羆事件は、胎児を含め7名死亡という日本史上最悪の熊害事件となっています。

 

 

熊害事件(人食い熊事件)有名ランキング:世界編 7位~6位

ここからは、世界のクマによる被害を見ていきましょう。

 

 

第7位 ビンキー襲撃事件

 

海外の熊害事件の有名ランキングの第7位は、ビンキー襲撃事件です。

 

・発生日時:1994年7月~9月
・場所:アンカレッジのアラスカ動物園
・被害者:2名負傷
・熊の種類:ホッキョクグマ

 

ビンキーは孤児のホッキョクグマで、アラスカ動物園に引き取られ、地元の人気者となっていました。

 

1994年7月、オーストラリア人の観光客がビンキーと一緒に写真を撮ろうと、安全柵を越えて檻に近づきました。そうすると、ビンキーが檻の隙間から口を出して、噛みつき負傷させました。

 

6週間後の9月には、ビンキーの飼育場のプールで泳ごうとした10代の若者が裂傷を負う事故がありました。

 

このけがはビンキーの仕業かどうかは不明ですが、ビンキーの顔には血液がついていました。

 

このビンキーの事故は世界中で報道され、批判が集まりました。

 

 

第6位 カナダ母子襲撃事件 

 

海外の熊害事件有名ランキングの第6位は、カナダ母子襲撃事件です。

 

・発生日時:2018年11月26日
・場所:カナダのユーコン準州
・被害者:2名死亡
・熊の種類:ハイイログマ
 
カナダのユーコン準州で妻の育児休暇中を利用して、自然の中の小屋で生活をしていた夫婦と10ヶ月の娘がいました。
 
わな猟から父親が戻る途中、小屋から100m離れた場所で熊が突進してきて、父親はこのクマを射殺しました。
 
そして小屋に戻ると、山小屋の近くで妻と10ヶ月の娘は死亡していました。状況から、父親が射殺した熊に襲われたものと見られています。

 

 

熊害事件(人食い熊事件)有名ランキング:世界編 5位~4位

第5位 鉱山ヒグマ襲撃事件

 

海外の熊害事件有名ランキングの第5位は、鉱山ヒグマ襲撃事件です。

 

・発生日時:2008年7月17日
・場所:ロシア東部カムチャッカ半島
・被害者:2名死亡
・熊の種類:ベーリングヒグマ

 

2008年7月17日、ロシア東部のカムチャッカ半島にあるプラチナ鉱山に、餌を探していた約30頭のヒグマが襲撃し、警備員2名を襲って、食害しました。

 

この鉱山で働いていた労働者400名は、ヒグマの再襲撃を恐れて、鉱山に戻ることを拒否したとのことです。

 

 

第4位 ペトロパブロフスク羆事件

 

海外の熊害事件有名ランキングの第4位は、ペトロパブロフスク羆事件です。

 

・発生日時:2011年8月13日
・場所:ロシアのカムチャッカ半島のペトロパブロフスク
・被害者:2名死亡
・熊の種類:ヒグマ

 

2011年8月13日、19歳の娘が継父と一緒にキャンプ旅行をしていました。

 

川原で休んでいる時に突然ヒグマに覆われ、継父はヒグマの一撃で首の骨を折られて死亡します。

 

その後、娘が襲われ、ヒグマは娘の足を食べ始めます。

 

娘は食べられている最中に母親に電話をして、助けを求めるものの、母親はどうすることもできず、娘がヒグマに食べられている実況中継を聞くしかない状況でした。

 

母親は継父に電話をするものの、継父は既に絶命しています。

 

娘は合計3回母親に電話をし、最後は諦めたかのように「ママ、もう噛まれていないわ…。 痛みも感じなくなった…、今までごめんなさい。凄く愛してる」と話して絶命しています。

 

警察や継父の親戚が現場に駆け付けた時には、ヒグマと子ヒグマ2頭が継父の遺体を食べている状況でした。

 

 

熊害事件(人食い熊事件)有名ランキング:世界編 3位~2位

第3位 ティモシー・トレッドウェル殺害事件

 

海外の熊害事件有名ランキングの第3位は、ティモシー・トレッドウェル殺害事件です。

 

・発生日時:2003年10月5日~6日
・場所:アラスカのカトマイ国立公園
・被害者:2名死亡
・熊の種類:グリズリー

 

ティモシー・トレッドウェルはアメリカの熊愛好家であり、自然保護活動家・ドキュメンタリー映像作家として活動していた人物です。

 

アメリカではメディア出演が多かったこともあり、「熊大好きおじさん」として有名でした。

 

そんなトレッドウェルは2003年10月、研究のため、アラスカのカトマイ国立公園内のグリズリーが餌場として好む場所を選び、助手兼恋人の女性と一緒にキャンプをします。

 

10月5日の昼、衛星電話で友人と話しているので、その時までは生存が確認されています。

 

しかし、10月6日に迎えの者が到着した時にはキャンプ地には熊以外はいない状況で、調査の結果、2人のバラバラにされた遺体が発見されています。

 

トレッドウェルが熊に襲われた時、ビデオカメラが作動していて、彼の叫び声と熊が襲う時の音が残されていたとのことです。

 

 

第2位 星野道夫ヒグマ襲撃事件

 

海外の熊谷事件有名ランキングの第2位は、星野道夫ヒグマ襲撃事件です。

 

・発生日時:1996年8月8日
・場所:ロシアのカムチャッカ地方・クリル湖畔
・被害者:1名死亡
・熊の種類:ヒグマ

 

星野道夫さんは写真家・探検家です。

 

TBSの人気番組「どうぶつ奇想天外」で星野さんの持ち込み企画として、「ヒグマと鮭」をテーマにカムチャッカ地方で撮影を行っていました。

 

小屋にはスタッフが泊まり、数メートル離れた場所に星野さんがテントを張って宿営します。

 

7月27日にヒグマが現れたことで、ガイドやスタッフは星野さんに小屋で寝るように勧めますが、星野さんはそれを拒否します。

 

8月6日、再びヒグマがテント周辺に現れましたが、この時も小屋に入ることを星野さんは断固拒否したとのことです。

 

そして、8月8日の早朝4時頃、星野さんの悲鳴とヒグマの鳴き声が響き渡り、スタッフたちが外を見ると、ヒグマが星野さんを咥えて森に消えていく姿が見えました。

 

ガイドたちは救助を要請、星野さんは熊に食い荒らされた遺体となって発見されます。

 

通常ならこの時期の川には鮭が豊富で、熊は満腹状態のため、人を襲うことは少ないとされています。

 

そのため星野さんは小屋に入ることを拒否したのですが、この年は川に鮭が上がってくるのが遅れていて、熊は空腹状態だったようです。

 

さらに、この熊は人間の食料のおいしさを知っていたため、人間への警戒心が薄い個体だったとのことです。

 

 

熊害事件(人食い熊事件)有名ランキング:世界編 1位

第1位 マイソールの人喰い熊

 

海外の熊害事件で最も有名な事件は、マイソールの人喰い熊です。

 

・発生日時:1957年
・場所:インド南部のマイソール
・被害者:少なくとも12名死亡
・熊の種類:ナマケグマ
 
インド南部のマイソールの村に熊が現れるようになり、住民はあれやこれやの手を使って、熊を撃退していました。そのストレスもあったのか、熊は人間を襲うようになります。
 
3回にわたって人里を襲撃し、35~36人を襲って、少なくとも12名が死亡するという、熊害としては世界最悪の事件となりました。
 
死亡した人たちはみんな顔面をむしり取られて食べられていたそうです。
 
このマイソールの人喰い熊は、伝説のハンターであるケネス・アンダーソンによって射殺されました。
 

 

熊害事件(人食い熊事件)のまとめ

熊害事件(人食い熊事件)の有名ランキングをまとめました。

 

日本でも熊に襲われる事件は、毎年のように起こっています。

 

熊の生息地域に入ってしまったら、熊と遭遇するリスクは常に考えておかなくてはいけません。

 

熊に遭遇した時の対処法や準備はきちんとしておきたいですね。

 

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