渋谷恭正がリンちゃんを殺害した「千葉小3女児殺害事件」とは

2017年3月24日、千葉県松戸市在住のベトナム国籍で小学3年生の9歳だった女の子、レェ・ティ・ニャット・リンちゃんが、終業式に出席するため家を出た直後に行方不明になりました。

懸命な捜索もむなしく、失踪3日目の3月26日朝に、同我孫子市北新田の排水路脇の草むらで遺体となって発見されました。

その後、遺体発見現場から約20km離れた茨城県坂東市の利根川河川敷で、リンちゃんの赤いランドセルや衣服などが見つかっており、捜査本部は土地勘のある者の犯行と見ていたようです。

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そして、事件発生から約20日経過した2017年4月14日、千葉県警は千葉県松戸市に住む渋谷恭正容疑者を、死体遺棄容疑で逮捕しました。

逮捕理由としては、リンちゃんの遺体に遺された遺留物のDNA型が渋谷恭正のそれと一致したためだと発表されました。

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また、渋谷恭正の軽自動車の後部で採取された毛髪のDNAが、リンちゃんと一致しました。

警察は、渋谷恭正がリンちゃんを軽自動車で連れ去った後、遺体を遺棄するまでの間に殺害した可能性があると判断。

5月5日に渋谷恭正を殺人とわいせつ目的誘拐、さらに強制わいせつ致死の容疑で再逮捕しています。

渋谷恭正はリンちゃんの小学校の保護者会長だった　

なんと「千葉小3女児殺害事件」の犯人として逮捕された渋谷恭正は、リンちゃんが通う小学校の保護者会長を務めていた人物でした。

また、ほぼ毎朝のように通学路に立って、児童の登校を見守る活動をしており、リンちゃんとは顔見知りだったと言います。

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しかも、自分の子供もリンちゃんと同じ小学校に通っており、リンちゃんとは同じ学年だったのだとか…。

また事件発生後、リンちゃんの遺体が発見された後も、渋谷恭正は防犯パトロールを行ったり、保護者会長として他の保護者と接するなど、何食わぬ顔で平静を装っていたと言います。

リンちゃんのお別れ会は、家族がインフルエンザになったことを理由に欠席したが、今月5日には渋谷容疑者の名前で、リンちゃんの遺族の渡航費用の寄付を願う文書が配布された。11日に行われた小学校の入学式には来賓として参列し、祝辞を述べ地域の見回り活動も続けていた。防犯対策について新たな提案をし、予算を集めることも検討していたという。

 

引用：＜リンちゃん殺害事件＞「会長が犯人では？」保護者からの質問に容疑者が放った言い訳 | 週刊女性PRIME　https://www.jprime.jp/

逮捕されたPTA会長の渋谷恭正、女児殺害後も何食わぬ顔で見守りボランティアを続けていて、自ら殺害した女児の葬儀費用捻出のため募金を募り、さらにベトナムの家族の渡航費用を募るチラシを自分名義で作って配布するとか、サイコパスすぎる。
胸くそ悪い。 pic.twitter.com/lroDoqAlvG

— おばけ (@obakemoji) April 14, 2017

渋谷恭正が「千葉小3女児殺害事件」の犯人と疑われる数々の根拠

前述したように、渋谷恭正の直接の逮捕理由は、リンちゃんの遺体に遺された遺留物のDNA型が渋谷恭正のそれと一致したという動かぬ証拠が得られたからです。

しかし、それ以外にも渋谷恭正が「千葉小3女児殺害事件」の犯人と疑われる数々の状況証拠が浮上していました。

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さらに、同じ小学校の保護者による次のような興味深い証言もあります。

「“二小会”の集まりのとき保護者のお母さんが冗談で“会長が犯人なんじゃないですか”って言ったんです。みんな冗談だって思っているのに、すごくうろたえて“そんなわけないでしょう。当日、私にはアリバイもあるんですから”って必死に否定していました。気が弱い感じの人なので、びっくりしただけかなと思っていたんですが……」

 

引用：＜リンちゃん殺害事件＞「会長が犯人では？」保護者からの質問に容疑者が放った言い訳 | 週刊女性PRIME　https://www.jprime.jp/

渋谷恭正の生い立ち

渋谷恭正の生い立ち

渋谷恭正の父親は、複数の不動産を所有し、そこから不動産収入があった上、郵便局員として働いていたことから、かなり裕福な家庭に生まれたようです。

しかし、渋谷恭正の幼少期に両親が離婚し、渋谷恭正と父親違いの姉は母親に引き取られたと言います。

そして渋谷恭正の母親は少し変わっていたようで、性格は豪快で威勢が良く、トラックなどを乗り回す地主で、自分の思い通りにいかないとすぐに怒鳴り散らすような人だったそうです。

幼少期の渋谷恭正は体が大きく、比較的おとなしい子供だったようで、小学校時代は「シブデブ」と呼ばれていたのだとか。

ただ、母親の性質をしっかりと受け継いでいた渋谷恭正は、次第にキレやすい一面も見せるようになっていったようで、中学生時代にそんな凶暴な性格が遂に顕在化することに…。

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何らかの理由で渋谷恭正が教師からビンタを受けた際、これに過剰に反応した渋谷恭正は、「お返しです」と呟くとその教師を血まみれになるほど殴りつける事件を起こしたのです。

さらに、この件を知った渋谷恭正の豪快な母親が登場し、「顎が外れた、耳が聞こえない」などと言いがかりを付け、この教師から慰謝料として15万円をせしめたと言います。

おまけに、「親の顔が見てみたい」と、教師の親にまで謝罪をさせるというモンスター・ペアレントっぷりを発揮したのだとか。

そんな母親の活躍により、自らの明らかに異常な行為を何ら咎められることなく、しかも正当化することに成功した渋谷恭正。

もしかするとこの一件が、その後の渋谷恭正を狂わせるターニングポイントになったと見て良いのかもしれませんね。

渋谷恭正の嫁や子供など家族　

渋谷恭正は千葉県松戸市の出身ですが、1990年に高校を卒業した後、北海道の養豚場に就職しており、その際に北海道で最初の結婚をして、この時の嫁との間に子供を1人授かっています。

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なお、この最初の嫁とは数年で離婚するのですが、子供の親権は渋谷恭正が有しています。

その後、4年ほど北海道に滞在して転職を繰り返すのですが、やがて実家近くの茨城県坂東市に戻ると、居酒屋やコンビニなど職を転々とし、その間に2度目の結婚をしています。

この時の嫁の間にも子供を1人授かるのですが、最初の結婚同様にほどなくして離婚し、この時も子供の親権は渋谷恭正が有しています。

2001年に母親が死去したことで、千葉県松戸市のマンションを相続した渋谷恭正は、2007年前後に茨城県坂東市からこのマンションへ引っ越しています。

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その後も、中国人女性と再婚、そして離婚を繰り返しており、逮捕当時は独身だったものの、同居している女性がおり、松戸市のマンションで同居女性と子供2人の4人暮らしでした。

渋谷恭正のフェイスブックから子供の顔と名前も判明

逮捕される前まで渋谷恭正はフェイスブックを運営しており、現在もまだ公開状態になっていて、そこには前述した2人の子供の写真などもアップされているんですよね。

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子供には何の罪もないので、目隠しを入れさせていただいたのですが、実際にアップされている写真は修正などは一切入っていません。

また、間が悪いことにこの写真、それぞれの前にあるケーキのプレートに名前が入れられており、ハッキリと判別できることから、幼い2人の子供の名前まで判明してしまうことに…。

もちろんこの記事では公表することは差し控えますし、プレートにもモザイクを入れさせていただきました。

渋谷恭正を犯人とする様々な“2ちゃんねる”情報

さらに、巨大ネット掲示板「2ちゃんねる」では、渋谷恭正に関する様々な情報が集積されていきました。それらをまとめたリストを見つけたので、引用しておきましょう。

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・子供は男女、計2人(兄はりんちゃんと同級生)

・妻とは離婚したと言っており、子供2人と女性(アジア系)の4人で暮らす

・失踪当日、突然見守りサボり

・ランドセルからでた遺留物のDNAが一致

・近所に女児の唾液見ると興奮すると発言していた(ZEROで報道)

・ランドセルなどが発見された場所に昔住んでいた

・保護者会会長なのにお別れ会ボイコット(理由はインフルエンザ)

・お別れ会に出なかったから疑われていると発言

・児童への挨拶はリンちゃんに対してだけ暗い感じだったとの証言あり

・元職場にて女の子は若ければ若いほどいいと発言

・同店舗に大人と子供の組み合わせが来店すると、あの2人付き合ってる、親子じゃないなどのロリコントーク

・所有車がシルバーの軽(事件前に子供を追いかけた不審車もシルバー)

・ランドセルが捨てられてた付近で目撃された車もシルバーの軽

・死体遺棄現場で目撃された車もシルバーの軽

・そのシルバーの軽自動車のナンバーは黄色いプレートに「４４－６５」

・失踪日の夕方に被害者宅の付近をウロウロしていた

・被害者の自宅は見守りポイントじゃないのに見守りする時の服装で夕方にウロウロ

・警察の調べに対し、防犯カメラ映像とは異なる供述をした

・リンちゃんの遺体発見現場から直線距離で１～2ｋｍしか離れていない場所でフィリピンハーフの9歳女児が失踪(2002年、未解決)

 

引用：たすけて！りんちゃん殺害の容疑者「渋谷恭正」の周辺のうわさや未解決事件が多すぎてまとめきれない – Not Quick a Nine　https://notquicka9.hatenablog.com/

詳しくは後述しますが、渋谷恭正は現在も裁判で冤罪を主張しています。

しかし、こうやって渋谷恭正に関する情報を一覧してみると、“限りなく黒に近い”と言えそうですね。

渋谷恭正の余罪の噂　【周辺で女児を対象とした未解決事件が多数…】

渋谷恭正が「千葉小3女児殺害事件」の犯人として逮捕された後、ネット上では渋谷恭正に関する様々な情報が集められていったのですが、そんな中で浮上したのが…

という疑惑でした。

出典：https://headlines.yahoo.co.jp/

「千葉小3女児殺害事件」に関してすら関与を否定し、冤罪を主張している渋谷恭正ですから、余罪に関しても噂の域を出ないと言わざるを得ません。

しかし、事件の概要が見えてくる程に、渋谷恭正と関連がありそうに見えてくることから、今回はあくまで“噂”であることを前提とした上で、紹介することにします。

渋谷恭正の余罪の可能性①　大川経香ちゃん行方不明事件

渋谷恭正の余罪ではないかと噂になっている事件として、2002年に起きた大川経香ちゃんというフィリピン人の母親をもつ当時9歳のハーフ女児の行方不明事件です。

出典：http://i2.wp.com/

この事件と捜査の概要は次の通り。

取手市台宿２丁目の飲食店店員、大川アナベルさん（30）の長女で、市立取手小３年の大川経香（きょうか）ちゃん（９歳）が自宅から遊びに出たまま行方不明となり、約２カ月経った今も依然足取りがつかめていない。

 

取手署などは、6月28日までに延べ1530人の捜査員を投入し、経香ちゃんの自宅から半径3km周辺の川や神社、空き家、側溝、雑草地などを捜索した。

 

引用：【2002/05/19　大川経香（当時9歳、女）茨城・取手市】 – 未解決事件2chまとめ@Wiki – アットウィキ　https://w.atwiki.jp/

渋谷恭正の余罪と噂される根拠としては、当時、大川経香ちゃんが失踪した場所が、今回「千葉小3女児殺害事件」でリンちゃんの遺体が発見された場所から2kmほどしか離れていないこと。

また、大川経香ちゃんが、渋谷恭正が執着していたとされる東南アジア系のハーフであること、さらに年齢などを考慮すると、渋谷恭正の関与が強く疑われる事件なんですよね。

15年ほど前、千葉県我孫子市の川向こう、茨城県取手市で発生した大川経香ちゃん（フィリピン人、当時9歳）が行方不明になった事件（未解決）などにも関与してませんかね…？。渋谷恭正容疑者、ずっと地元で生活して、前職の飲食店で店長に「小学生が好きだ」と話すような人物ですが。

— グリーン蒼山 (@0323Step) April 15, 2017

渋谷恭正の余罪の可能性②　佐藤麻衣ちゃん殺人遺棄事件

渋谷恭正の周辺で起きた女児を対象とした未解決事件は、前述の大川経香ちゃんの事件の他にもまだあります。

フィリピンハーフの大川経香ちゃんが行方不明になった事件の翌年である2003年7月にも、ヨルダンハーフの佐藤麻衣さんが殺害され、その遺体が遺棄された事件が発生しているのです。

出典：https://www.sankei.com/

佐藤麻衣さんの事件当時の年齢は15歳と、その他の事件に比べると若干上ですが、同じハーフ女児を対象とした事件であること。

さらに、佐藤麻衣さんの遺体発見現場が、リンちゃんのランドセルが発見された現場の隣町だったことから、「この事件も渋谷恭正の余罪では？」と囁かれているようです。

渋谷恭正の余罪に関するまとめ

実は、渋谷恭正の余罪が噂される事件は他にもあります。

2004年6月に遺体で発見された当時16歳の平田恵里奈さんの遺体発見現場も、前述したリンちゃんのランドセルが発見された坂東市の利根川沿いの用水路脇だったんですよね。

出典：https://twitter.com/

ただ、渋谷恭正が以前に「15歳以下じゃないと興味がない」と発言していることから、平田恵里奈さんの事件に関しては、渋谷恭正が関与している可能性は低いと見られているようです。

しかし実際のところ、個人差もありますし、15歳も16歳もほとんど変わりないような…。

しかも、2003年の佐藤麻衣さんと2004年6月の平田恵里奈さんは、事件に至る経緯が酷似しているとの指摘もあるんですよね。

具体的には、着衣に乱れが一切なく、行方不明直後に絞殺されて遺棄されている点、靴を履いていなかったにもかかわらず、靴下に汚れが一切なかった点など、複数の共通点があるようです。

渋谷恭正容疑者の引越し先では
未解決の少女殺人事件が6件も起こっていたという
当時採取したDNA情報などがありますように…。https://t.co/IlIiBAcDsY pic.twitter.com/usrGUyEuwS

— 華 鏡 (@rotten_abuse) April 19, 2017

渋谷恭正は「千葉小3女児殺害事件」の裁判で冤罪を主張していた

逮捕の決め手となったDNA一致は警察による捏造？

渋谷恭正が逮捕されるに至った最大の根拠は、DNAでした。

リンちゃんの遺体に残された遺留物のDNA型が渋谷恭正と一致したこと、さらに渋谷恭正の軽自動車の後部で採取された毛髪のDNA型が、リンちゃんのそれと一致したことです。

出典：https://contents.gunosy.com

これだけ証拠が揃っていれば犯人で間違いなさそうですが、渋谷恭正は取り調べでは黙秘を貫き、裁判では証拠となったDNA型一致は警察の捏造として、一貫して冤罪を主張しています。

渋谷恭正の冤罪主張に対するネットの反応は？

松戸女児殺害容疑の渋谷恭正被告弁護側の「意図的に被告のＤＮＡ型が混入された可能性がある」というふざけた指摘を千葉県警科学捜査研究所が完全否定！

弁護士って科学捜査に悪意が潜むなんてマンガやドラマみたいなこと平気で言うんだね。なら警官一人しか見てない信号無視なんか全く証拠にならんな https://t.co/mwUh37EocJ

— 周　健 (@amaneken) June 13, 2018

渋谷恭正が己のしたことを認めないのは、ヤツには愛娘がいるからだろう。娘達にロリコン殺人犯と思って欲しくない故、己の罪を認めないのだ。”冤罪”で死刑になり、娘達に顔を立たせるのが今の夢なのかもしれない。故に今後もヤツは認めないだろう。こんなヤツは絶対極刑にすべきだ！

— zang toh (@zangtoh) June 18, 2018

女児殺害事件の渋谷恭正容疑者、警察では黙秘を続け雑談にも応じないという報道。真犯人なのに冤罪だと潔白を主張するケースもあるが、誰かを庇うためなどの特殊な事情がない限り無実の人が黙秘をすることはない。黙秘は罪を認めないことではなく、罪を自覚している者の姑息な抵抗手法である。

— 小言の唄 (@N_poruto) April 14, 2017

ただ、渋谷恭正が黙秘を続けていると公表されていますが、実際のところは黙秘はしていないとの説もあるようです。

渋谷恭正は黙秘していない。「容疑を否認し、不当な拘束だ！」と訴えている。社会は渋谷を拉致・監禁し、真実を隠蔽し、社会変革の契機にする為に自分たちの都合の情報を大衆に流布しているのです。冤罪・渋谷恭正の人権を守れ！https://t.co/ZgvYXAeAQuhttps://t.co/FgOKKzkRdR

— さゆふらっとまうんどSTAFF (@sayuflatbot) November 29, 2017

ただ、この意見を見る限り、ことあるごとに「人権！人権！」と凝り固まった人権派な人達の強引な意見のような気がしないでもありません。

渋谷恭正の現在…最終的に無期懲役刑が確定

第一審、冤罪主張も無期懲役の判決が下される

2017年4月14日に死体遺棄容疑で逮捕された渋谷恭正は、その後、殺人と強制わいせつ致死、わいせつ目的略取・誘拐、死体遺棄の4つの罪で起訴されました。

しかし、渋谷恭正は初公判では事件への関与を否定し、警察による捜査の不当性を訴えています。

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初公判で「全て違います。検察側の主張は架空、捏造で、一切関与していない」と起訴内容を否認し、無罪を主張。「自分の子供の前で、逮捕状も示されずに拘束され、強制的に連行された」と捜査の不当性を訴えていた。

 

引用：【千葉・９歳女児殺害】渋谷恭正被告「釣りの準備をしていた」　改めて無罪主張　初の被告人質問　https://www.sankei.com/

そんな渋谷恭正に対して、検察は「人間性の欠片も見つけられない」と被告を厳しく断罪し、死刑を求刑するのです。

しかし、2018年7月6日に千葉地裁で開かれた判決公判で、野原俊郎裁判長は、次の判決理由により渋谷恭正に無期懲役を言い渡しました。

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「捜査機関が証拠を捏造したと言ったり、被害は親の責任と言うなど反省は皆無で、被害者の所持品を分散して遺棄し、ドライブレコーダーの記録を消すなど犯行後の情状も悪い」と厳しく批判。一方で、犯行前後の被告の行動について「次々と嘘をついており、行動はむしろ場当たり的なものが多い」として１人殺害で死刑判決が出された他の事案と同じくらいに殺害の計画性が高かったとはいえないと結論づけた。

 

引用：【千葉・９歳女児殺害】渋谷恭正被告に無期懲役判決　殺害の計画性「むしろ場当たり的」（1/2ページ） – 産経ニュース　https://www.sankei.com/

この判決に対して、渋谷恭正の弁護側は即日控訴しました。

第二審でも無期懲役判決

そして2019年9月26日、一審で無期懲役判決が下った渋谷恭正被告の控訴審第1回公判が、東京高裁で開かれています。

一審に引き続き、「信頼を逆手に取った極めて悪質な犯行」と被告を糾弾し、再度死刑を求めた検察側。

これに対して弁護側は、一審判決の根拠となったDNA型鑑定の信用性に疑問を呈しました。

さらに、千葉県警が逮捕前に渋谷恭正被告のDNAを採取した際、「私有地から無断でたばこの吸い殻を持ち去った」と捜査の違法性を訴えました。

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素人目で見ると、「そこ？」って感じの弁護側の抗弁ですよね。

一般市民感情とは激しく乖離した法律上の技術的な攻防にしか見えません。裁判のこういう面を是正するために裁判員裁判の制度が導入されたと思うのですが…。

当然、リンちゃんの父親・レェ・アイン・ハオさんも納得できるものではなく、東京都内で記者会見を開き、渋谷恭正被告に対して次のような悲痛な旨の内を明らかにされました。

出典：https://www.sankei.com/

「裁判所には死刑の判決を早く出してほしい」

 

「最後まで（罪を）認めず、『犯人ではない』と言って謝罪もしない。反省もしていない」と批判。「裁判では渋谷被告に直接質問もできず、リンちゃんのために何もできないことが自分にとって、とてもつらい」

 

引用：元保護者会長、２審でも無罪主張　千葉女児殺害、控訴審初公判　父「早く死刑判決を」 – 産経ニュース　https://www.sankei.com/

レェ・アイン・ハオさんは、渋谷恭正被告に死刑を求める約133万5千人分の署名を街頭やインターネットで集め、この日、東京高検に提出しています。

その後も公判は進み、2021年3月には第二審で無期懲役判決となりました。

2審・東京高裁判決（21年3月）は、マンションのごみ集積所に捨てられた渋谷被告のたばこの吸い殻を千葉県警が令状を取らずに押収してDNA型鑑定をした捜査を違法としつつも、「鑑定結果を証拠から排除しなければならないほど重大ではない」として1審判決を支持した。

上告が退けられ、無期懲役判決確定

その後、渋谷恭正被告は最高裁に上告しました。しかし、上告は退けられ、2022年5月11日に無期懲役刑が確定しています。

渋谷恭正被告（51）の上告審で、最高裁第1小法廷（深山卓也裁判長）は11日付で、無罪主張していた弁護側の上告を棄却する決定を出した。無期懲役とした1、2審判決が確定する。

 

引用：松戸女児殺害　元保護者会長の無期懲役確定へ　最高裁が上告棄却

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「千葉小3女児殺害事件」でリンちゃん殺害し、その遺体を遺棄した疑いで逮捕され、起訴された渋谷恭正。

渋谷恭正の生い立ちと、嫁や子供などの家族関係、そして渋谷恭正の余罪ではないかと噂される数々の未解決事件と、その後の裁判状況についてまとめてみました。

出典：https://www.iza.ne.jp/

噂される余罪はあくまで噂レベルですので、決して鵜呑みにできるものではありませんが、それぞれの事件の概要を知れば知るほど、渋谷恭正が疑わしく思えるのは私だけでしょうか？

「疑わしきは罰せず」…そんな刑事裁判における大原則があることは重々承知しているものの、もしも噂通り渋谷恭正による犯行だったとしたら…。

最後に、この「千葉小3女児殺害事件」で亡くなられたリンちゃんのご冥福を、心よりお祈りいたします。