熊谷連続殺人事件の悲惨な真実!犯人のペルー人や犯行内容と真相・無期懲役判決など総まとめ

子供を含む6人が無差別に殺害された凶悪事件「熊谷連続殺人事件」の犯人のペルー人男性「ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン」への「無期懲役」判決が確定し、遺族や世間からの不満が噴出しています。

 

今回はこの事件の犯行内容、犯人の悲惨な生い立ちと驚愕の真実、現在の様子などについてまとめました。

 

熊谷連続殺人事件」とは?子供を含む男女6人が惨殺

 

出典:https://times.abema.tv

 

「熊谷連続殺人事件」は2015年9月14日、同年9月16日の2日間にわたって、埼玉県熊谷市で発生した連続殺人事件です。犯人は住所不定無職の当時30歳のペルー人、ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンという男で、子供を含む男女6人が惨殺されました。

 

犯人のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンは、意味不明な言動を繰り返し、警察の取り調べに対しても支離滅裂な供述を繰り返したため捜査は難航。その後の精神鑑定によって犯人は「統合失調症」を発症している事なども明らかになり、犯行時の刑事責任能力の有無が認定されるかなど、その後の裁判の行方にも注目が集まりました。

 

次の見出しからは「熊谷連続殺人事件」について、そのおぞましい犯行内容や、犯人・ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンの異常行動、その異常な行動を喚起させた可能性も指摘される、衝撃の真実や、その悲惨すぎる生い立ちにも焦点を当ててまとめていきたいと思います。

 

 

熊谷連続殺人事件」の犯行内容① 犯人は事件直前警察に保護されていた

 

出典:https://twitter.com

 

ここからは「熊谷連続殺人事件」の犯行内容について時系列に沿って詳しく紹介していきます。

 

事件発生前日の9月13日、昼の12時半過ぎから13時過ぎ頃、ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンが、埼玉県熊谷市内の民家敷地内に入り込んでいるのを、近所から帰宅した民家住人(当時60代男性)が発見しました。

 

民家の住人男性が、何事かと思い「何か用ですか?」と語りかけると、ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンは財布を男性に見せ、それをポンポンと叩く様子を見せた後、片言の日本語で「ケイサツ、ケイサツ」「カナ、カナ」などと電話をかけるジェスチャーを示しながら、何かを訴えてきたそうです。

 

男性によれば、この時のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンの様子は「目つきがおかしく、意思がない感じだった」という事です。

 

その後、通報によって付近の交番から警察官2名が駆けつけますが、ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンはスペイン語を話し、日本語がほぼ全くわからない様子だったため、通訳が必要だと判断され、熊谷警察署へと保護されます。

 

 

熊谷連続殺人事件」の犯行内容② 警察署から突如逃亡

 

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熊谷警察署に保護されたナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンは所持品確認や要件の確認などを受け、氏名やペルー人である事などの身元が確認されています。警察の問いかけに対してナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンは、「ペルーに帰りたい」「神奈川県にいるお姉さん」などと繰り返し訴えたようです。

 

また、ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンは警察署員に促され親族に電話をかけたところ、通話中に突然泣き出し、トイレに行くとそこでも突然泣き出すなどし、警察の問いかけにも無視するなど、精神的に不安定な様子を見せました。

 

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ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンは15時半頃「タバコを吸いたい」と訴え、熊谷署員1人に付き添われ、外にある喫煙所で一服。タバコを吸いおえて署員が中に戻るよう促し、先立って背を向けたところ、その隙をついて突然ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンが逆方向へと走り出して逃亡、警察署前の国道を赤信号を無視して横断するなどして署員の追跡を振り切り、そのまま姿を消しました。

 

この段階では警察側もこの男を犯罪者として扱っているわけではないため、突然の行動に対応しきれなかったと思われます。

 

なお、この時、ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンは、現金やパスポート、携帯電話などの所持品を全て警察署に置いていっており、熊谷警察署では、こうした状況から、この後、男が何らかの問題行動を起こす可能性があると見て追跡捜査を開始しています。

 

 

熊谷連続殺人事件」の犯行内容③ 熊谷市内の住宅で夫婦が殺害される

 

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熊谷警察署からナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンが逃げ去ってから、約1時間半ほどの間に、不審な外国人が侵入したという110番通報が2件ありました。

 

通報によれば、ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンと見られる男は、ぐったりと疲れた様子で「カネ、カネ」などと意味不明な言葉を話し、目撃者らに注意されると、慌てた様子で逃げ去ったようです。

 

翌9月14日18時5分頃、熊谷市見晴町の住宅で、夫婦の田崎稔さん(当時55歳)とその妻の田崎美佐枝さん(当時53歳)が何者かに殺害されているのが発見されます。田崎さん夫婦が殺害されていた寝室の壁には、被害者のものと思われる血液で、10文字ほどのアルファベットらしき文字が書かれていました。

 

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警察は、ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンの犯行の可能性が高いと見て、ポルトガル語やスペイン語のわかる警察官を派遣し、文字列の解読を試みましたが、言語の種類や文字列の意味などは判読不能だったという事です。

 

また、その後の現場検証で、田崎さんの宅に残された遺留物からナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンのDNAが検出され、家の中にあった物を飲食した形跡も見つかっています。

 

 

熊谷連続殺人事件」の犯行内容④ 一人暮らしの独身女性が殺害される

 

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警察は、9月14日の殺人事件を受けて、捜査態勢を強化しナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンの行方を追っており、15日の段階で前日の住宅への「不法侵入」の疑いで逮捕状も取っていましたが、発見する事ができませんでした。

 

翌9月16日の16時半頃、熊谷市石原の住宅にて、一人暮らしの独身女性・白石和代さん(当時84歳)が殺害されているのが発見されます。白石和代さんの遺体は空の浴槽の中に入れられ蓋を閉め隠された後がありました。

 

白石和代さんの死亡推定時刻は、15日の夜から16日の未明にかけてで、警察はこれを受け、周辺住宅への聞き込み捜査を開始。

 

 

 

熊谷連続殺人事件」の犯行内容⑤ 身柄を確保後、さらに母娘3人の遺体が発見される

 

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9月16日の17時14分頃、白石和代さんが殺害されていた住宅から西へ80メートルほどの距離にある住宅に捜査員が聞き込みに訪れた際、明かりが付いているにも関わらず応答がない事を不審に思い、捜査員が警戒を強めていたところ、17時27分頃にこの住宅の2階の窓から両手に包丁を持ったナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンが顔を出したのを発見。

 

捜査員は、「包丁を捨てろ」などと呼びかけますが、ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンはそれを無視し、自分の両腕を包丁で斬りつけるようにし、神に祈るように手で十字をきるようにすると、窓から飛び降りました。

 

ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンは、落下して頭を強打して骨折、意識不明の重体に陥ったところを、捜査員によってようやく身柄を確保されました。

 

その後、この住宅内から、この家に住む、母親・加藤美和子さん(当時41歳)、その娘で姉妹の加藤美咲さん(当時10歳)、加藤春花さん(当時7歳)の3人の遺体が発見されます。3人の遺体は鋭利な刃物で刺された後があり、クローゼットの中に隠された痕跡がありました。

 

 

腕を切り飛び降りたのは自殺ではなかった

 

出典:https://bunshun.jp

 

ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンは、警察に発見された際、自分の腕を包丁で切りつけ、その後、窓から飛び降りており、これは当初、逃走を諦めて自殺を図ったと見られていました。

 

しかし、日系ペルー人の多嘉山ペルシー氏によれば、腕を切りつける行為はペルー人特有の相手を威嚇し自分を鼓舞するための示威行為で、この時のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンは自殺などではなく、むしろ自分を鼓舞し抵抗する意思を示すために自分の腕を切りつけた可能性が高いという事でした。

 

 

熊谷連続殺人事件」の犯人や被害者の悲惨な真実・驚愕の生い立ちとは

 

以上のように「熊谷連続殺人事件」の犯人・ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンは、異常な言動を繰り返し、警察から突然逃走した後に、次々と近隣の住人を無差別に殺害するという、狂気的犯行に及びました。

 

その後、まるで怪物のようなこの男の生い立ちに、ある衝撃的な真実が隠されていた事が明らかになりました。

 

 

「熊谷連続殺人事件」の犯人の兄も連続殺人犯だった

 

出典:https://bunshun.jp

 

事件後の調査により「熊谷連続殺人事件」の犯人・ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンの兄が、2000年から2006年にかけて、少なくとも26人のペルー人を殺害し、ペルーで「ペルー史上最悪の連続殺人犯」「死の使者」とも恐れられている、ペドロ・パブロ・ナカダ・ルデニャだと判明したのです。

 

 

犯人・ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンの悲惨な生い立ちも判明

 

出典:https://bunshun.jp

 

「熊谷連続殺人事件」の犯人・ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンは、1985年8月29日にペルーの首都郊外の「エル・アグスティーノ」というスラム地区で生まれました。

 

この地区は、現地を取材した記者によれば、立ち並ぶ掘っ建て小屋の中に人がひしめくように住み、電気やガス、水道なども通っていないような、想像を絶する貧困地域だそうです。

 

ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンは、そんな貧困地区に11人兄弟の1人として生まれました。その兄の中の1人が、上で紹介した「死の使者」ペドロ・パブロ・ナカダ・ルデニャでした。

 

ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンの父は、極度のアルコール中毒で子供らを虐待し、兄弟らは鉄の棒で殴打されるなどしたそうです。

 

また、「死の使者」と恐れられる事になる兄・ペドロ・パブロ・ナカダ・ルデニャは、幼少期に姉からオーラルセックスを強要される、性的虐待設けていたと報じられています。

 

ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンは、こうした日本にいては想像もつかないような過酷な環境で幼少期を過ごし、貧困から脱するために出稼ぎのために日本へと渡ったようです。

 

 

兄の連続殺人を知り統合失調症を発症?

 

出典:https://www.sankei.com

 

ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンは、兄のペドロ・パブロ・ナカダ・ルデニャが、上でも紹介したペルー史上最悪の連続殺人事件を起こした事を日本で知り、そのショックで「統合失調症」のような症状が出たと言われています。

 

この「統合失調症」のような症状が、「熊谷連続殺人事件」の原因となったとの見方が有力になっています。事実、裁判前のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンへの精神鑑定を担当した精神科医からは、「被告は統合失調症の状態にある」との証言が出ています。

 

 

被害者の10歳女児は性的暴行されていた?

裁判資料から、被害者家族の娘の加藤美咲さん(当時10歳)がナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンから性的暴行を受けていたことが明らかになっています。

 

加藤さん宅に侵入したナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンは加藤美和子さんを殺害してクローゼットに隠した後、学校から帰った加藤美咲さんと加藤春花さんも包丁で殺害しました。

 

一審の裁判員裁判で「ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンは加藤美咲さんの両腕をひものようなもので縛り、口に粘着テープを貼って、殺害前後のいずれかにおいて美咲さん着用の短パンと下着を脱がし、下着に精液を付着させた。代わりの短パンや七分丈スボンを着用させた」という内容が明示されています。

 

 

 

 

熊谷連続殺人事件」の犯人の取り調べや精神鑑定

 

出典:https://twitter.com

 

「熊谷連続殺人事件」の犯人・ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンは、最後の殺人現場となった住宅から飛び降りて意識不明の重体になっていましたが、2015年9月24日に意識が回復し、10月8日には退院しています。

 

退院を受け、警察はナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンを殺人や住居侵入の容疑で逮捕し、取り調べが開始されました。

 

しかし、ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンは、事件については全て否認し、「誰かに殺される」「仕事をしており、気がついた病院にいた」などと意味不明な発言を繰り返したため、さいたま検察庁は12月7日付で被疑者の鑑定留置を請求し、精神鑑定が行われています。

 

その結果、「被害妄想はあったが幻覚や幻聴はない」として、犯行時、被疑者には刑事責任能力があったとの鑑定結果が出され、これを受けてさいたま地検は、ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンを「強盗殺人」「死体遺棄」などの容疑で、さいたま地裁に起訴しています。

 

 

 

熊谷連続殺人事件」の裁判や判決~死刑判決から一転して「無期懲役」が確定

 

出典:https://www.sankei.com

 

「熊谷連続殺人事件」の裁判員裁判は、2018年1月26日、さいたま地裁で開廷されました。

 

この裁判では、当初から被告に完全責任能力があったかが争点とされ、検察側は被告には「完全責任能力があった」と主張、対する弁護側は、被告は「心神喪失状態」にあったとして無罪を主張しました。

 

第一審判決は「死刑」

 

出典:https://twitter.com

 

被告は裁判中も心ここに在らずという態度で、裁判長から注意を促されても無視するなどし、また、質問に対して全く関係のない意味不明な回答をするなどしたようです。

 

また、事件に関わる事については、一切何も答えようとしなかったため、「熊谷連続殺人事件」の真相については、ほとんど何も解明されないまま裁判が進行しました。

 

2018年3月9日、判決公判では被告に対して「死刑判決」が言い渡されました。

 

被告側はこれを不服として控訴しました。

 

 

控訴審判決で「無期懲役」が確定

 

出典:https://twitter.com

 

「熊谷連続殺人事件」控訴審は、2019年6月10日から東京高裁で開かれ、改めて被告の責任能力が争点とされました。

 

2019年12月5日、第一審での死刑判決は棄却され、被告は「統合失調症」の状態で妄想状態にあったとし、心神喪失状態とまでは言えないが心神耗弱状態だったと認定し、死刑判決は適切ではないとして、「無期懲役」の判決が下されました。

 

被告側は、これも不服とし「無罪」を主張し上告しますが、これは最高裁に棄却されています。また、検察側も改めて死刑判決を求めて上告を検討しますが、「適法な上告理由が見い出せない」とし、「遺憾ながら」としつつ上告を見送りました。

 

これによって、ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンの「無期懲役」が確定しました。

 

 

熊谷連続殺人事件」のその後や現在

 

出典:https://maidonanews.jp

 

「熊谷連続殺人事件」の犯人、ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンは上記の通り「無期懲役」の判決が決定し、2020年1月現在は勾留中あるいは、すでに服役していると考えられますが、どの刑務所に送られたのかなどは現在のところ不明です。

 

また、被害者らの遺族は、この「無期懲役」の判決に憤りを隠せず、「司法に心を殺された」と司法に対する批判の声を上げています。

 

また、世間でも、この判決に対して疑問の声が多数上がっており、「日本人を守れずして何のための法か」「もう一度裁判をやり直すべきだ」といった不満の声が上がっています。

 

 

 

まとめ

 

「統合失調症」などの精神障害を疑われるペルー人男性が、小学生女児を含む男女6人を次々と惨殺した事件「熊谷連続殺人事件」についてまとめてみました。

 

犯人のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンは、住居敷地に侵入したところを通報されて警察署に連れて行かれましたが、そこから突然逃亡し、その直後に次々と人々を襲い、3日間の内に合計6人を殺害しました。

 

逮捕後の裁判では、犯行時に刑事責任能力があったかを中心に争われ、第一審判決では「死刑」が宣告されたものの、控訴審では心神耗弱が認められ「無期懲役」へと減刑されています。遺族らはこれに納得できず、司法への憤りを露わにしています。

 

世間でもこの判決への不満が噴出しており「熊谷連続殺人事件」は精神病質と凶悪犯罪についての司法のあり方を改めて考えさせられる事件となりました。

 

今後2度とこのような悲惨な事件を起こさないためには、どのようにすれば良いのか、社会全体でもう1度考える時期に来ているのかも知れません。

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