熊谷真実は石井組で知られる実力派女優

年齢を重ねても可愛いらしい女優として知られる熊谷真実さんは、ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」など名演出家として知られる石井ふく子さんの作品に多数出演しています。

このことから「石井組」とか「石井ファミリー」と呼ばれることもあります。

ここでは、そんな実力派女優として若い頃から第一線を走り続ける熊谷真実さんについて、プロフィールから見ていきましょう。

熊谷真実のプロフィール

熊谷真実の生い立ち

両親は店の経営で忙しかった

熊谷真実さんは、父親が婦人服店「熊谷商店」を営んでいました。

後ほど詳細に紹介しますが、熊谷真実さんは姉と妹が1人ずついる3人姉妹。

当時実家は、東京都杉並区阿佐ヶ谷の商店街の中に店舗兼住居があったそうですが、6畳1間という、かなり狭い場所だったのだとか。

さすがに両親と子供3人の5人で住むことができず、3人姉妹は両親が借りたアパートで暮らしていました。

両親は1年中店の経営に忙しく、父方の祖父母に預けられたこともしばしばあったそうです。

最終学歴は？

東京都杉並区で育った熊谷麻実さんは、中学から中野区に所在する中高一貫の女子校「新渡戸文化高校」へ進学。当時は、東京文化高校という名前でした。

その後、日本女子体育短大の舞踏科に進学していますが、芸能活動が多忙になったことを機に中退しています。

熊谷真実の家族①　両親は一般人

ここでは、熊谷真実さんの家族愛に溢れるエピソードと両親について紹介します。

父親は破天荒で憎めない人物

熊谷真実さんの父親・行年（ゆきとし）さんは、東京都杉並区阿佐ヶ谷で、婦人服店「熊谷商店」を営んでいました。

元々は九州出身で絵に描いたような典型的な九州男児だったそう。例えば、冷えた食事を出しただけで、烈火のごとく怒り、ちゃぶ台をひっくり返していたと熊谷真実さんは語っています。

家族の旅行に平然と愛人を同行させるような、普通では考えられない破天荒な男性だったようです。

母親が死去した際、父親は妻の死を悼み、庭に15ｍもある観音像を建ててしまったそうです。

既に父親も逝去していますが、熊谷真実さんのインスタを見ると、父親の写真がアップされています。

熊谷真実さんのコメントには「そういえば父は赤と白が大好きでその色しか着なかったな。だから、サンタって呼ばれてたな。良い男だったな」と、書かれています。

破天荒であっても、決して憎むことのできない不思議な魅力を持っていた男性だったようですね。

母親は阿佐ヶ谷のひまわり

熊谷真実さんの母親の名前は清子（きよこ）さんといいます。

美しいだけでなく明るい女性だったことから、「阿佐ヶ谷のひまわり」と呼ばれていたそう。

小学生だった熊谷真実さんは、母親の美しさや素晴らしさを称えた作文を書いてはクラスで自慢していたそうです。

母親は映画や観劇が趣味で、熊谷真実さんを連れてよく観に行っていたようで、熊谷真実もいつしか演劇に惹かれていったそうです。

がんが発覚し、1年に渡る闘病生活を送った母親は、熊谷真実さんが最期を看取っています。

後年、「子供の頃は、母親が多忙であまり一緒にいる時間を取れなかったので、とても幸せな期間だった」と明かしています。

熊谷真実の家族②　妹は女優・松田美由紀

熊谷真実さんの兄弟構成は3人姉妹。姉が1人、妹が1人という構成です。

姉は一般人のため、個人情報に繋がりそうな情報が公開されていませんが、妹は女優で松田優作さんの嫁である松田美由紀さんです。

松田美由紀のプロフィール

「北の国から」に出演してブレイク

松田美由紀さんは10代の頃からモデルとして活動していましたが、1979年につかこうへいさんからの抜擢により、「金田一耕助の冒険」で女優デビュー。

その後、フジテレビの人気ドラマ「北の国から」に出演したことで注目を集め、その後も数々の作品に出演し、人気女優のポジションを確立しました。

松田優作の嫁でもある

松田美由紀さんは、俳優の松田優作さんとドラマ「探偵物語」で共演したことがきっかけで、プライベートでも仲を深めました。

当時の松田優作さんは既に別の女性と結婚していたのですが、どうしても諦めきれない松田美由紀さんの情熱に動かされて、離婚が成立しています。

松田優作さんと松田美由紀さんの間には3人の子供にも恵まれて、まさに幸せいっぱいの家庭を築いていた矢先、松田優作さんががんが罹り、1989年11月6日に40歳の若さで死去。

残された松田美由紀さんは、3人の子供を育てながら女優として活動を続け、現在は芸能事務所「オフィス作」の代表取締役を務めています。

熊谷真実の家族③　甥と姪も芸能人

熊谷真実さんの妹である、松田美由紀さんが産んだ3人の子供は、成長して芸能人になっています。

各々の分野で活躍する甥と姪は、1度はテレビで見たことがあるのではないでしょうか。

松田龍平のプロフィール

松田優作さんと松田美由紀さんとの間に第1子として誕生した松田龍平さんは、6歳で父親が死去し、松田美由紀さんの女手一つで育てられました。

中学校3年生の頃まではサッカー選手を目指していましたが、映画監督の大島渚さんが、偶然見かけた松田龍平さんに映画「御法度」への出演をオファー。

最初は断わったそうですが、熱心な説得に折れる形で、演技経験なしでデビューを果たしたのです。

1999年に公開された作品は話題を呼び、「日本アカデミー賞」、「キネマ旬報」、「毎日映画コンクール」など複数の賞において新人賞を総なめにしました。

その後、飄々とした演技を武器に様々なジャンルの作品に出演し、人気俳優として活躍しています。

松田翔太のプロフィール

松田家の第2子として誕生した松田翔太さんは、兄の松田龍平さんと共に中学生頃までサッカーに夢中な少年でした。

また、サッカーの海外留学をしており、イタリアセリエAのサンプドリアのユースチームに所属した実力の持ち主です。

2005年に放送された「ヤンキー母校に帰る～旅立ちの時 不良少年の夢」で俳優デビュー。その後に出演した「花より男子」の西門総二郎役が当たり、ブレイクを果たしています。

数々の作品に出演し、存在感を放ち続ける松田翔太さんですが、プライベートでは、モデルの秋元梢さんと2018年4月に結婚を発表しています。

松田ゆう姫のプロフィール

熊谷真実さんの姪である松田ゆう姫さんは、高校時代からカナダに留学し、現地で音楽活動を開始。ユニット活動だけではなく、自身でも作詞作曲を手掛けています。

2019年頃からは、日本でタレント活動も開始。タメ口トークがネットで話題になりました。

2021年4月には、日本テレビで放送された連続ドラマ「コントが始まる」で女優デビューを果たしています。

熊谷真実の若い頃①　つかこうへい作品でデビュー

熊谷麻実さんは、母親の趣味に付き合う形で観劇や映画鑑賞に幼少期から慣れ親しんでいたため、女優になりたいという気持ちが強くなっていったそうです。

ここからは、熊谷真実さんのデビューのきっかけについて紹介します。

オーディションを受けて女優デビュー

女優デビューしたのは1978年のこと。つかこうへいさんが構成を担当したロックオペラ「サロメ」のオーディションに合格し、女優デビューを果たしています。

同年に放送された「十字路第二部」に出演してドラマデビュー、翌1979年に映画「俺たちの交響楽」でスクリーンデビューを果たすなど、順調な滑り出しでした。

熊谷真実の若い頃②　NHK朝ドラのヒロインで人気女優へ

熊谷麻実さんは、デビューして1年でNHKの朝ドラ「マー姉ちゃん」のヒロインに抜擢されました。

この作品に出演したことで、女優として大きな飛躍をしたと言われています。

ここでは朝ドラの作品紹介と、その後の女優活動について紹介していきます。

マー姉ちゃんとは？

1979年4月から9月まで放送された「マー姉ちゃん」は、サザエさんの作者である長谷川町子さんの自伝エッセイ漫画に登場する、長谷川町子さんの姉・毬子さんが主役です。

サザエさんが誕生するまでの物語を、毬子役を演じた熊谷真実さんの目線で語られるというストーリー。長谷川町子さんの役は、田中裕子さんが演じています。

視聴率の平均は42.8%と、お茶の間に愛されて放送を終えました。

和気あいあいとした現場だったようで、出演者達による同窓会「マー姉ちゃんの会」がしばしば開催されています。

石井ファミリーへの加入

熊谷真実さんはこれまで数多くの作品に出演し、演技派女優として知られています。

コミカルでパワフルや役はもちろん、大河ドラマや土曜ワイドなどのシリアスな役にも定評があります。

また、石井ふく子さんがプロデュースする作品に起用されることも多く、「渡る世間は鬼ばかり」が代表作品です。

このため、熊谷真実さんは「石井組」とも言われています。

ちなみに石井組には、吉永小百合さん、小川知子さん、若尾文子さん、植草克秀さんなど有名な俳優が名を連ねています。

熊谷真実が結婚した元旦那はつかこうへい　【離婚理由とは】

ここからは、熊谷真実さんの結婚事情について見ていきましょう。熊谷真実さんには、これまでに2回の結婚歴があります。

最初の旦那は、つかこうへいさん。どのような馴れ初めで結婚したのでしょうか。

つかこうへいのプロフィール

つかこうへいさんは日本を代表する劇作家、演出家です。小説も執筆していました。

台本の執筆を机の上でするのは4割で、残りは稽古をしながら作り上げるという特徴を持っています。

プライベートでは、熊谷真実さんと離婚後に生駒直子さんと再婚。

2010年に肺がんを発表し、闘病生活を経て62歳で入院先の病院で死去しています。

2人の馴れ初めは？

2人が結婚したのは1980年のこと。熊谷真実さんは21歳で、つかこうへいさんは33歳という年齢差カップルでした。

2人の出会いは熊谷真実さんがデビューした舞台で、舞台が終わって会えなくなるのが寂しくなった熊谷真実さんがデートに誘ったことが交際のきっかけだったそう。

つかこうへいとの離婚理由は？

1980年に結婚した2人でしたが、1982年に離婚を発表。結婚してから1年10ヶ月というスピード離婚が話題になりました。

離婚会見を開き、理由について問われると「些細な喧嘩が原因」と語っています。

詳細な喧嘩の原因は分かりませんでしたが、喧嘩をきっかけに熊谷真実さんが家を飛び出してしまったとのことです。

スピード離婚をした2人の間には子供は誕生していません。

結婚生活がもっと長く続いていれば、熊谷真実さんとつかこうへいさんとの間にもしかしたら子供が生まれていたかもしれませんね。

熊谷麻実は52歳での再婚が話題に　【旦那は18歳下の書道家】

2012年11月に52歳で再婚した熊谷真実さん。またもや、旦那との年の差が注目を集めました。

旦那は中澤希水

再婚相手の旦那・中澤希水さんは、イケメン書道家として活動中です。書道教室の講師の顔も持っています。

中澤希水さんは1978年生まれなので、年齢が18歳離れた年の差カップルとなりました。

2人の馴れ初めは？

熊谷真実さんが、中澤希水さんが経営する書道教室に通ったことが2人の出会いで、熊谷真実さんの一目惚れだったそう。

熊谷真実さんは後年、「先生がイケメンなら頑張るかなと。タレ目にやられました」と、馴れ初めを語っています。

教室に通って1年経った頃、彼女と別れて落ち込んでいた中澤希水さんを熊谷真実さんが慰めたことがきっかけで2人は距離を縮めたそう。

結婚にあたり、52歳という年齢から子供は難しいがそれでも良いのかと中澤希水さんに確認すると、「2人の子供はお互いの作品だから」と言われて気持ちが楽になったと明かしています。

熊谷麻実の現在①　書道家の旦那と離婚を発表

2021年現在61歳になった熊谷真実さん。今の様子を見ていきましょう。

2012年に18歳年下の中澤希水さんと再婚後、仲睦まじく生活をしていたかと思われましたが、2021年4月10日、所属事務所を通じて突如離婚を発表し、ワイドショーなどで大々的に取り上げられました。

離婚の理由については「お互いの将来の夢のため」と回答していますが、具体的な内容は明かされていません。

熊谷麻実の現在②　離婚後はどこに住んでいる？浜松の理由も紹介

離婚と同時に居住地を移す人も多い中、熊谷真実さんは離婚後、どこに住んでいるのでしょうか。

普通に考えると東京が妥当に思われますが、浜松市に住んでいるという噂について調査しました。

浜松市に居住を続けている

熊谷真実さんは、2020年のコロナ禍で一時的に仕事が無くなったことをきっかけに、2020年8月に中澤希水さんと共に拠点を東京から浜松市に移しました。

それから約半年後に離婚が成立していますが、熊谷真実さんは浜松市がとても気に入ったようで、現在も浜松市に住んでいるんだとか。

仕事がある時には、東京に移動しているそうです。

農業に挑戦中

以前から、自分が食べる物は自分で作るという生活が理想だと考えていた熊谷真実さんは、浜松に移住した後、農業生活を開始しています。

自然栽培にこだわっているそうで、2月に植えた小松菜やほうれん草、人参の収穫がとても楽しみだと語っています。

まとめ

熊谷真実さんは、つかこうへいさんのロックオペラ「サロメ」のオーディションに合格したことをきっかけに女優デビュー。

その後、テレビや映画、舞台にと多数の作品に出演し、デビュー後1年でNHKの朝ドラ「マー姉ちゃん」のヒロインに抜擢されました。

パワフルでコミカルな役から、時代劇やサスペンスドラマなどシリアスな役も演じ分ける実力派女優として知られています。

家族には、妹に女優の松田美由紀さん、甥に松田龍平さんと松田翔太さん、姪には松田ゆう姫さんがいます。

プライベートでは、1980年につかこうへいさんと結婚するも2年弱で離婚。2012年には18歳年下の書道家である中澤希水さんと再婚しましたが、2021年4月に離婚を発表しています。

元旦那2人との間に子供はいません。

離婚後の現在も浜松市に住み続けている熊谷真実さんは、女優を続けながら農業を楽しんでいます。

次々に新たな話題を提供してくれる熊谷真実さん。今後の動向からも目が離せませんね。