秋野太作のプロフィール　【芸名を変えた理由も紹介】

秋野太作さんは、今でこそこの名前が定着していますが、若い頃は本名を名乗って芸能活動をしていました。

父親のちょっとしたアドバイスから、芸名変更に踏み切ったそうです。

まずは、秋野太作さんのプロフィールからおさらいしてみましょう。

秋野太作のプロフィール

父親の提案で芸名を変更していた

本名の「津坂匡章」で俳優デビューして以降、女性ファンも多く、ドラマや映画に出演するなど順調な芸能活動をしていた秋野太作さん。

しかしある時、父親が知り合いから「津坂匡章の名前のままだと、いずれ交通事故死する」「この次は（秋野太作が）死ぬ」と断言されて、父親が心配しているらしいという話を耳にします。

秋野太作さんは、実はそれまでに2～3回そうなってもおかしくない事故にあった経験を持っていました。

また、ちょうどその頃の秋野太作さんは、俳優として成功していただけでなく、結婚して子供も生まれた頃で、家族を置いて死ぬわけにはいかないと考えたそう。

その当時出演していた作品「俺たちの朝」で出演した役名「秋野太作」をもらい、以降は秋野太作と名乗るようになったのです。

秋野太作に似てる芸能人2人

秋野太作さんは、よく「誰かに似ている」と言われることが多いそうです。

ここでは、実際にネットで話題になった、秋山太作さんに似ている芸能人を調査しました。

寺田農に似てる説

寺田農さんは、俳優だけではなく声優としても活動しています。「天空の城ラピュタ」のムスカ大佐の役は有名ですよね。

また、その落ち着いた語り口調から、ナレーターとしても活躍中です。

そんな寺田農さんは、ファンから「秋山太作さんに似ている」と言われているようです。

ネット上でも同様の声があり、Yahoo!知恵袋でも「2人が似ていると思いませんか?」という質問が出ています。

回答内容を見ると、「似てますね」、「バラバラに出ていたら見分けが付かない」、「雰囲気だったら似ているかな」と賛同する意見が多く見られました。

よく見ると、寺田農さんの方が目尻の下がり方が大きい点や口の大きさなどに違いがあるものの、一緒に出ていなかったら間違えてしまうのも頷けるくらい雰囲気が似ています。

窪田正孝に似てる説

年齢はかなり下ですが、俳優の窪塚正孝さんに似ているとも言われています。

Twitterを検索してみたところ、窪田正孝さんの写真をアップして「この顔は津坂匡章の頃の秋野太作さんにそっくりだと思う」という声が寄せられていました。

秋野太作の若い頃①　父子家庭に育つ

秋野太作さんの家族について紹介します。両親は再婚同士だったことことから、かなり複雑な環境だったようです。

若い頃の秋野太作さんについて振り返ってみましょう。

親戚に預けられて育った

父親は1909年生まれの「芳太郎」さん。具体的な誕生日や、職業や顔写真など個人情報に繋がるような情報は不明です。

両親はお互いに離婚歴があり、それぞれ前の配偶者との間に子供がいたので、兄弟は4歳下の実弟の他に、父親の違う兄が2人います。

かなり複雑に見えますが、秋野太作さんによると「僕が生まれた下町では珍しいことではなかった。クラスの半分くらいは複雑だった」と、当時の環境について語っています。

その後、結核に罹患した母親がサナトリウム（療養所）に入ったため、母親の最初の嫁ぎ先の家庭に預けられたそう。

暫く遠縁の親族に養われていましたが、母親が亡くなったため、父親に引き取られています。

父親は印刷業を営んでいた

第二次世界大戦に入る前まで、第一勧銀（今のみずほ銀行）に勤務していた父親は、戦後から印刷会社を設立しています。

会社が忙しくなったことで、秋野太作さんは近所の家をあちこち転々としていたそうです。父親ときちんと顔を合わせられるのは土曜日と日曜日だけでした。

それでも父親が大好きだった秋野太作さんは、一緒に都電に乗って外食して、夜一緒に眠ることが楽しかったのだとか。

父親は剣舞の達人でもありました。この特技のおかげで、戦時中は兵隊にはならずに済み、従軍慰問団の1人として戦地を回る生活を送っていたようです。

秋野太作さんも父親から剣舞を学んでおり、今では秋野太作さんの特技にも剣舞と書かれています。

秋野太作の若い頃②　俳優の道を選んだのは継母が理由？

秋野太作さんは、東京都立文京高校を卒業後、日本大学に進学しています。この頃には、父親が再婚していました。

継母とはあまり関係がよくなかったことから、俳優の道へと進むことになります。

継母に出ていけと言われた

日本大学法学部に進学後、20歳の時に継母から「出ていけ」と言われてしまったそうです。かなり険悪な関係性だったことが窺えますね。

秋野太作さんは迷わず家を飛び出し、大学も中退しています。

以前から興味のあった俳優になりたいと考え、「俳優座養成所」の門を叩きました。

俳優になることを父親は賛成してくれたそうで、金銭面の援助をしてもらい、俳優座養成所の第15期生として演技の勉強をすることになった秋野大作さん。

同期には、赤座美代子さん、小野武彦さん、地井武男さん、夏八木勲さんなど、豪華なメンバーに囲まれていたのです。

また、同期の1人には後に嫁になる大地喜和子さんもいました。結婚に関しては、この後の章で紹介します。

秋野太作の若い頃③　ブレイクのきっかけ

日々演技力を磨き続けた秋野太作さんは、1967年にテレビデビューを果たしています。その後地道に作品に出演を続けて、1975年に俳優としてブレイク。

デビュー後の秋野太作さんの経歴を振り返ってみましょう。

舞台仕込みの演技が監督の目に留まった

1967年放送の「記念樹」の第45話にゲスト出演を果たした秋野大作さん。

最初の撮影の時、監督が「ワンシーンをワンカットでいきます」と伝えると、メインキャスト達はみなうろたえたそう。

しかし、秋野太作さんはずっと舞台でやってきたので、全ての台本は頭に入っていましたし、一気に演じることに関しても何も問題ありませんでした。

ベテラン勢が真っ青になっているのを尻目に演技を続けていると、周囲から「凄い新人が出てきた」と自然に話題に上るようになったのです。

その演技力に目を留めた監督から、その後も「今年の恋」、「女と刀」、「おやじ太鼓」などコンスタントに仕事をもらえるようになったといいます。

「俺たちの旅」で当たり役を演じた

1975年に日本テレビで1年間放送された「俺たちの旅」において、秋野大作さんは準主役となる「グズ六」役に抜擢されました。

グズ六は、女性にとにかくモテる男で、気に入らないことがあると上司を殴って会社を辞めるというとんでもない性格の持ち主の設定でした。

もともと俳優座時代から女性ファンが多かった秋野大作さんでしたが、この役が大当たりして以降、ますます女性ファンが増えたそう。

今で言うところのアイドルのような人気だったんだとか。

秋野太作が長年俳優を続けられたコツ

芸能界は人気稼業なので、一時的な人気を得ても長い目で見るとトータルではマイナスということも珍しくありません。

1967年にテレビデビューして以降、俳優としてずっと一線を走り続けるコツについて、秋野大作さんは次のようにインタビューで語っています。

30代酒もタバコも止めて健康を意識

「俺たちの旅」で一時はアイドル的人気を誇った秋野大作さんでしたが、高い演技力を買われて、実力派俳優として多数の作品に出演してきました。

「舞台俳優は体が元気でないと務まらない」と考えていた秋野大作さんは、若い頃から毎年健康診断を受けて健康に気を遣ってきたそうです。

30歳を越えてからは、仕事のためと考えて酒もタバコも止めています。また、激しい運動はしませんが、ジムに通って筋肉トレーニングをずっと続けてきたのです。

秋野太作さんによると、「恋を繰り返したり、酒を浴びるように飲んだりして芸の肥やしだと言う人がいるけど、そんなことでは病気になって芝居ができなくなる」と、冷静に語っています。

体が資本と考え、体調管理を徹底して仕事に臨んできた姿勢から、真面目な性格が窺えますね。

秋野太作が結婚した元嫁は女優・大地喜和子

ここからは、秋山太作さんの結婚について見ていきましょう。

最初に結婚したのは、女優の大地喜和子さんです。

大地喜和子のプロフィール

大地喜和子さんは、1960年代後半から1990年代前半にかけて、日本の映画を支えた人気女優でした。

女優デビューしたのは、俳優座養成所15期生として入団したことがきっかけ。映画「花を喰う蟲」や「藪の中の黒猫」に出演し、体当たりの演技が人気を博しました。

1992年10月13日、舞台公演があった静岡県伊豆市で、俳優仲間3人と訪れたスナックの帰り、スナックのママが運転する車に乗ったところ、車が海に転落する事故に遭い、死去しました。

同乗していた俳優達は自力で脱出して泳いで岸に辿り着きましたが、大地喜和子さんは、車に乗る前にかなりの深酒をしていたことや、泳げなかったことから命を落としています。

離婚理由は明かされていない

秋野大作さんと大地喜和子さんの馴れ初めや、結婚した時期、離婚時期は明らかになっていません。どうやらかなりのスピード離婚だったようです。

馴れ初めは一部では、同じ俳優座の15期生として共に時間を過ごすうちに仲を深めたのではないかと言われています。

大地喜和子さんによると、「私はサービス精神がある限り、見ている人にこの人は帰ったら所帯があると思わせてはいけない、というポリシーがある」と語っています。

嫁よりも女優としての立場を優先したのかもしれませんね。

秋野太作の再婚相手は元タカラジェンヌ　【子供も3人誕生】

その後、秋野太作さんは元タカラジェンヌの温碧蓮さんと再婚しています。

どのような女性だったのでしょうか。2人の間には子供も誕生しています。

温碧蓮との間に3人の子供が誕生

温碧蓮さんは元タカラジェンヌで、退団後にNHKの「ステージ101」のメンバーをしていました。

温碧蓮さんの生年月日や出身地、本名などを調査したのですが、一切情報が残っていませんでした。

結婚後に芸能活動をしている様子が見られませんので、引退されているのかもしれません。

2人の間には、2人の娘と1人息子と子供が3人誕生しています。

長女はスピリチュアルカウンセラーをしている奥本有里さん、次女はモデルや女優として活躍している津坂早紀さんです。

長男は経済学者兼ダンサーのつさかたくじさん。3人共それぞれの分野で活動しています。

秋野太作の現在　

秋野太作さんは2021年現在、78歳になりました。

一般企業に勤務する人であれば、既にリタイアして第2の人生を送っていてもおかしくはありません。

調べたところ、秋野太作さんは今でも俳優をはじめとして芸能活動を続けていることが判明しました。

撮影以外の時間を有効活用している

演技以外の時間は、エッセイの原稿を書いたり、映画を観て演技の参考にして過ごしている秋野大作さん。

病名を明かしていませんが嫁は難病に罹っているそうで、高齢の両親を心配した次女の津坂早紀さんが実家で暮らし、面倒を見てくれているようです。

秋野太作さんは「僕はオヤジを5年間面倒みたから、子供たちにはなるべく迷惑をかけないよう健康にはずいぶん気をつけているけどね」と、語っています。

息子と娘を温かい目で見守っている

まとめ

名バイプレーヤーとして知られる秋野太作さん。ネットユーザーからは、俳優の寺田農さんや窪田正孝さんに似てると言われることもあります。

若い頃は、かなり複雑な家庭環境で育ち、継母との関係が悪かったことから家を飛び出して俳優の道を選びました。

俳優座の15期生として演技力を磨き、1967年に俳優デビュー。1975年に出演した「俺たちの旅」に出演すると一躍有名になりました。

その後も出演作品を重ね、現在も俳優として活躍しています。

プライベートでは、同じ劇団の大地喜和子さんと結婚したものの、スピード離婚をしているようです。

その後、元タカラジェンヌの温碧蓮と再婚。2人の間には3人の子供に恵まれました。

長女はスピリチュアルカウンセラーの奥本有里さん、次女は女優やモデルをしている津坂早紀さん、息子は経済学者兼ダンサーのつさかたくじさんです。

長い期間俳優を続けるために、日々の健康や体力に気を遣うことが秘訣だと語る秋野太作さんは、78歳の現在も元気そのもの。

これからも周囲を魅了する俳優として活躍してもらいたいですね。今後も応援していきましょう。