和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件では、主犯の原田亜矢子の悪女っぷりと演技力が話題になりました。
今回は犯人の名前（原田亜矢子/安芸健太郎）と顔画像の有無、被害者殺害の経緯や判決、アンビリバボーや映画化、現在をまとめました。
この記事の目次
和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件とは
和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件とは、2002年7月7日に起こった殺人事件と7月13日に起こった強盗傷害事件の総称です。
出会い系サイトを通じて知り合った男女2人は恋愛関係になりましたが、やがて男性が女性に対して強く執着するようになります。
その強い恋愛感情を利用して、女性は男性にお金を貢がせます。さらに自分にとって邪魔な人物を殺害させ、強盗殺人をさせようとしました。
この犯人の女性は演技力が高く、電話で別人を演じて犯人の男性や被害者をだまし続け、サイコパス気質を持っているとも言われています。
和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件の犯人の名前：主犯は原田亜矢子
和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件の犯人の名前、1人目は原田亜矢子です。テレビ番組のアンビリバボーでは「小池翔子」という仮名で登場しました。
原田亜矢子は和歌山県那賀郡打田町出身です。事件当時24歳（一部情報では23歳）だったので、1978年生まれだと思われます。
高校3年生の時に結婚して2人の子供を出産しますが、夫の浮気が原因で、共犯の安芸健太郎と出会う約1年前（2000年ごろ）に離婚して実家に戻りました。
離婚した時点で、原田亜矢子は多額の借金がありました。原田は借金返済のために、働くのではなく、出会い系サイトで知り合った男性からお金をだまし取っています。
ある男性1人には、暴力団関係者の男性を装って電話をかけて脅迫し、多額のお金をだまし取りました。
別のもう1人の男性には、お金を貸していないのに無理やり借用書を書かせて、お金をだまし取っています。
そして、2人の子供の育児は自分の母親に任せて、自分は男漁り・男遊びに必死だったようです。
和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件の犯人の名前：実行犯は安芸健太郎
和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件の犯人の名前、2人目は安芸健太郎です。
事件当時はアンビリバボーでは「斎藤祐介」という名前（仮名）だった人物で、事件当時は32歳でした。
安芸健太郎は2001年3月、スナックで知り合った女性とスピード婚をします。女性の借金を代わりに返済するなど尽くしましたが、妻は結婚後も夜遊びを止めず、すぐに別居状態に。
そのため、結婚から5ヶ月後の2001年8月には協議離婚しています。ただ単に女性の借金を肩代わりしただけの結婚と言えるかもしれません。
この結婚で傷ついた安芸健太郎は、悩みを聞いてくれて癒しをくれる出会い系サイトにはまっていくのです。
和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件の犯人の顔画像はない
和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件の犯人は、原田亜矢子と安芸健太郎ですが、この2人の顔画像は、現在インターネット上にはありません。
なぜ、顔画像がないのかは不明ですが、事件名や名前を検索して出てくる顔画像は、アンビリバボーで原田亜矢子役・安芸健太郎役を演じた俳優さんや事件の犯人です。
Wikipediaでは、原田亜矢子は「容姿端麗」と表現されています。しかも、本命の恋人である被害者の弟には「国際派モデル」という経歴で近づいています。
そのため、おそらく原田亜矢子は相当な美人であると思われますが、2ちゃんねるの評判を見ると、美人ではなさそうです。
220 ：名無しさん＠３周年：02/08/28 13:22 ID:pws6rMWu
安芸は原田にセクース支配されてるんだな。
原田はブサイクなのにセクースで他人を支配できて、
おもしろかったんだな。
227 ：名無しさん＠３周年：02/08/28 22:00 ID:ZMaMoPFI
今テレビで顔を見たがブッサイクやなー
273 ：名無しさん＠３周年：02/09/02 07:55 ID:CNugeQhd>>269
23で、このブスな容姿に思わず¨エッ¨って感じ。
ブス過ぎブス過ぎ。
当時のニュースには顔写真が出ていたようですが、現在はすべて削除されています。
和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件の詳細① 出会いから事件前まで
出会い系サイトで犯人2人が出会う
和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件は、犯人の2人が出会い系サイトで出会うことから始まります。
2001年8月に2人は出会い系サイトで知り合い、「メル友」になります。メールで連絡を取り合ううちに意気投合して、翌月の9月末には実際に会って交際するようになりました。
しかし、原田亜矢子は安芸健太郎の束縛に嫌気がさして、別れ話を切り出します。安芸健太郎は原田亜矢子に夢中になっていたため、別れに応じませんでした。
そこで原田亜矢子は安芸健太郎の元妻を利用して、ウソをついて別れようとします。
・元妻にお腹を蹴られて流産した
また、「腎臓が悪くて、私は余命半年」という嘘もつきました。
しかし、安芸健太郎は別れるどころか、「俺が原田亜矢子を守らなくては！」と考えて、原田亜矢子に強く執着するようになります。
原田亜矢子は安芸健太郎に嘘をついて貢がせる
原田亜矢子は安芸健太郎が別れてくれないなら、せめて金を貢がせようと考えるようになります。もともと原田亜矢子は借金があり、その返済に困っていたのです。
原田亜矢子はヤクザの組員を装って、安芸健太郎に電話して次のように話しました。
・お前の元妻はヤクザを使って亜矢子さんに嫌がらせをしている
・嫌がらせを止めさせるために、組長に登録料10万円を払え！
この電話は原田亜矢子がヤクザを装って声色を変えて、安芸健太郎に電話しているのですが、安芸健太郎は素直にこの電話を信じて、原田亜矢子に10万円を払いました。
そして、それからも「護衛料」や「組長が事故に遭った」、「組員が亡くなった」などの嘘で、原田亜矢子は安芸健太郎からお金をだまし続けます。
さらには、組からの脱退医療として85万円をだまし取ったのです。
この頃になると、自分の給料だけでは支払いきれず、安芸健太郎は闇金に手を出すようになります。
その後、借金取りが会社に押しかけたため、会社を退職せざるを得なくなりました。
安芸健太郎は借金まみれになり犯罪に手を出す
安芸健太郎が無職になると、原田亜矢子は安芸健太郎からもうお金を引き出せないと思い、距離を置くようになりました。
それに焦った安芸は、知人や社長宅に空き巣に入るようになります。
それでも、あまり成果を上げることができず、原田亜矢子も窃盗に手を貸すようになりました。
そして、2002年3月に2人は窃盗の容疑で逮捕されています。
原田亜矢子は懲役1年執行猶予3年、安芸健太郎は懲役1年6ヶ月執行猶予3年の有罪判決でした。
和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件の詳細② 殺害から逮捕まで
国際派モデルとして本命と付き合う
犯人の原田亜矢子と安芸健太郎が出会ったのは2001年8月。
しかし、原田はすぐに安芸への愛情はなくなり、安芸に金を貢がせていました。そして、同時に本命彼氏も探していました。
そして2002年、出会い系サイトで出会ったのが会社員の男性A（被害者の弟）です。
原田亜矢子は大阪在住の男性Aに対し、「自分は国際派モデル」と偽って付き合い始めました。
そして、原田と男性Aは安芸健太郎が貢いだお金で豪遊します。この頃には安芸健太郎が原田亜矢子に貢いだお金は100万円にもなっていました。
原田亜矢子にとって本命は男性A、そして安芸健太郎は完全に金ヅルだったというわけですね。
彼氏の姉が邪魔になる
男性Aは姉と仲が良く、原田亜矢子と遊ぶ時に姉を連れてくるようになりました。
姉は誰からも好かれるようなタイプで、原田亜矢子とも仲良くなりましたが、病弱な体質でした。
原田亜矢子は男性Aと結婚したら、将来的に病弱な姉の面倒を見なければいけないと考えるようになり、姉の存在が邪魔だと思い始めます。
原田亜矢子は姉を排除するために、また電話を利用します。
原田はまず男性Aに「原田亜矢子の兄の小鉄」と称して電話をし、「亜矢子を幸せにしてやってくれ」と話します。そして、その後に男性Aの姉に電話をして、会話をするようになります。
姉と小鉄（原田亜矢子が偽装している架空の人物）は意気投合して、さらに姉は小鉄に好意を抱き、小鉄に「電話で話すだけでなく会いたい！」と言うようにまでに。
ここで、原田亜矢子は「姉を排除するチャンス！」と思い、便利な存在の安芸健太郎を使いました。
安芸健太郎に殺害を指示
この頃、安芸健太郎は原田亜矢子演じるヤクザから、「原田亜矢子と結婚したいなら、毎月20万円を払え。それを8ヶ月続けられたら、結婚を許す」と言われていました。
そして、真面目にも毎月20万円を工面して払っていましたが、その支払いはやがて滞ります。闇金に追われ、アパートも引き払い、車中生活を余儀なくされている状態でした。
その時、愛する原田亜矢子から連絡が来ます。そして、原田は次のように安芸に言いました。
原田は安芸に「小鉄」を演じるように言います。そして、原田亜矢子は会社員Aの姉に小鉄に会わせる約束をします。
2002年7月7日、原田亜矢子は会社員Aと、会社員Aの姉は小鉄とドライブデートをする予定になっていました。
待ち合わせの場所で、姉と会社員Aと会った原田は、姉に対して「あの車に小鉄は乗っている」と指さして、小鉄になりすました安芸健太郎が待つ車に乗せました。
そして、自分は大好きな会社員Aとドライブデートに出かけます。原田亜矢子は途中で安芸健太郎に電話をかけて、殺害を催促しています。
原田容疑者は別の場所から殺害の実行を確認する電話をかけ、安芸容疑者が「まだ」と答えると、「早くやれ」と催促していた。
安芸健太郎は姉にスタンガンを使って気絶させ、さらに首を絞めて殺害しました。
そして、遺体遺棄の際には原田と安芸は合流し、高野山中で灯油を使って12時間かけて遺体を焼き、骨は川に遺棄しました。
さらに強盗殺人を指示
この会社員Aの姉を殺害しても、お金は3万5000円しか奪うことができませんでした。
安芸はガソリン代5000円を貰い、残りの3万円は原田に渡しています。3万円しか奪えなかったことに不満を持った原田亜矢子は、次の強盗殺人を安芸健太郎に指示します。
安芸健太郎は7月13日に、以前勤めていた自動車販売店の店長を襲います。
店長は胸を刺されたものの、自分の車に逃げ込みロックをかけて110番通報します。店長は重傷でしたが、一命はとりとめました。
安芸健太郎は何も奪うことができず、原田亜矢子は安芸に県外に逃げるように指示しました。
2人が逮捕される
安芸健太郎は原田亜矢子の指示通り、現場から車で逃走します。しかし、店長の証言で犯人は安芸であることが判明しています。
そして7月15日、京都府内で車を路上に停めて仮眠をとっていたところを逮捕されました。そして、共犯として原田亜矢子も逮捕されています。
安芸健太郎は、逮捕直後は原田亜矢子のことを一切話そうとしませんでした。しかし、原田亜矢子は「安芸が勝手にやったこと」と供述します。
その供述内容と原田亜矢子の血縁にヤクザはいないという事実を刑事から聞かされた安芸は、すべてを自供しました。
そして、原田亜矢子主導で行われた犯罪であることが明るみなったのです。
・安芸健太郎：強盗殺人、死体遺棄、死体損壊、犯人隠避罪
上記の罪で、それぞれ起訴されました。
和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件の判決
和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件は、2004年の第一審で死刑が求刑されましたが、無期懲役の判決となっています。
この判決に検察側・弁護側ともに控訴し、2005年の第二審では控訴棄却で無期懲役の判決となりました。
安芸健太郎は上告せずに、第二審で無期懲役が確定しています。
原田亜矢子は上告しましたが、最高裁でも上告が棄却され、2005年12月に無期懲役が確定しました。
和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件はアンビリバボーや映画の題材に
出典：twitter.com
和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件は、原田亜矢子の悪女っぷりが炸裂していますが、当時はそこまで大きな事件として話題になりませんでした。
インターネット上で大きな話題になったのは、2014年4月にフジテレビの「アンビリバボー」でこの和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件が取り上げられた時です。
このアンビリバボーで、原田亜矢子と安芸健太郎の犯罪が再現VTRで放送されました。
また、2018年には「愛の病」というタイトルで映画化されています。原田亜矢子を瀬戸沙織さんが、安芸健太郎を岡山天音さんが演じています。
和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件の犯人の現在
和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件の犯人である原田亜矢子と安芸健太郎は、無期懲役刑ですから、現在も刑務所で服役しています。
現在の無期懲役は最低でも30年は服役しないと、仮出所の可能性はほぼないと言われています。
そのため、最低でもあと15年は2人とも刑務所で服役することになるでしょう。
和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件のまとめ
和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件の犯人の名前や顔写真、事件の詳細と判決と現在などをまとめました。
原田亜矢子は電話で声色を変えて、最低でも3人（離婚後に出会い系で知り合った男、安芸健太郎、被害者）をだましています。
男のふりをして会話をして、それに相手が気付かないというのは、原田亜矢子は天性の演技力があったのでしょうか。
その演技力を、違うところに生かすことができていたら、違う人生を歩んでいたかもしれませんね。
