竹原慎二のプロフィール

竹原慎二の若い頃①　『広島の粗大ゴミ』と呼ばれていたことも　

広島で生まれた竹原慎二さんは、中学時代は柔道部に在籍し、県大会で優勝も経験しています。

しかしその一方で、喧嘩に明け暮れていた竹原慎二さんは、暴走族にも入るなど不良時代を過ごしていました。

そんな竹原慎二さんは、素行の悪さから地元では『広島の粗大ゴミ』と呼ばれていたようです。

地元の高校を何校も受験した竹原慎二さんでしたが、無残にも全て落ちてしまい、高校進学を諦めて様々な職業を転々とする日々を過ごしていました。

竹原慎二の若い頃②　父の勧めでボクシングを始める

広島の粗大ゴミと呼ばれるほど素行の悪かった竹原慎二さんは、見かねた父親が自身の経営するボクシングジムで無理矢理ボクシングを始めさせます。

こうして当時は嫌々ボクシングを始めた竹原慎二さんでしたが、1988年9月にプロボクサーを目指して上京します。

俺自身は若い頃、全てにおいて中途半端な自分がイヤじゃった。自分を変えたくてしょうがなかったんじゃ。だから、東京へ出てきてボクサーを目指した。http://bit.ly/burkyT #jaano

— 竹原慎二bot (@takehara_shinji) July 25, 2011

そして当時、協栄ボクシングジムに間借りしていた沖ボクシングジムに入門した竹原慎二さんは、内装会社に入社し、ボクシングで生計が立つまで働きました。

竹原慎二の若い頃③　プロボクサーデビュー・圧倒的な強さが話題に

そして上京から1年後の1989年5月、但野正雄戦でプロデビューを果たした竹原慎二さんは、4回KO勝ちを収め、デビュー戦を白星で飾ったのです。

また、同年12月の東日本新人王決定戦に出場した竹原慎二さんは、ビニー・マーチンを6R判定で下し、第46代東日本ミドル級新人王に輝いたのです。

翌1990年2月には、第36代全日本ミドル級新人王に輝き、同年11月には韓国との初国際戦を経験し、1RKO勝ちしています。

そして翌1991年、第41代日本ミドル級王者に輝いた竹原慎二さんは、1993年には東洋太平洋ミドル級王座を獲得してしています。

こうして、17歳でデビューした竹原慎二さんの快進撃はとどまるところを知りませんでした。

世界ミドル級王座を獲得した竹原慎二　

1995年12月、無敗のまま24戦目にして世界に初挑戦した竹原慎二さんは、WBA世界ミドル級王者ホルヘ・カストロに挑みます。

この王者ホルヘ・カストロは98勝4敗2分け、69KOとまさに百戦錬磨の成績を誇り、圧倒的に王者が有利で、誰もが竹原慎二さんは負けると思っていました。

しかし、竹原慎二さんはダウン経験のない王者からダウンを奪い、判定の結果、3-0で勝利し、日本人初の世界ミドル級王者となったのです。

しかし半年後の初防衛戦で敗戦し、世界王座から陥落した竹原慎二さんは、一時は再起に向け練習を再開しますが、その後網膜剥離が判明し、引退を表明しました。

竹原慎二の若い頃④　引退後はタレントとして活動　　

引退後はアルバイトをしながらタレント活動を開始した竹原慎二さんは、最初は仕事に恵まれませんでしたが、2000年に転機が訪れます。

竹原慎二さんは、TBSのバラエティ番組『ガチンコ!』のメイン企画『ファイトクラブ』にコーチとして参加し、一躍注目を集めたのです。

この『ファイトクラブ』は、不良と言われる若者をボクシングを通じて更生させ、プロボクサーに育て上げるという企画で、約3年間も続いたのです。

しかし、あまりの演出の過剰さなどから「やらせではないか？」と指摘され始めました。

そして、週刊誌が竹原慎二さんの尻ポケットに台本が入っている写真を掲載、さらに番組内でボクシングを習っていた一部の生徒がやらせを証言していることから問題視されます。

しかし一方で、竹原慎二さんや制作側は「やらせは一切なかった」と反論してます。

あまりにご都合主義な展開(例えば、カメラが回っているときだけクラブ生同士が喧嘩をするなど)に、開始当初から「やらせでは？」との疑惑が噴出。
決定的だったのが、台本らしきものを腰に挟んだ竹原の写真や、その台本の全文が週刊誌上に掲載されてしまったこと。こうした物的証拠の数々が『ガチンコ!』を窮地に追い込んだのです。

 

引用：TOKIOのイメージ低下も……やらせ企画が横行した『ガチンコ!ファイトクラブ』 https://www.excite.co.jp/

竹原慎二は「膀胱がん」を発症していた　【ステージや症状も紹介】

『ファイトクラブ』以降もタレントとして活躍していた竹原慎二さんですが、2014年に膀胱がんが判明しました。

ボクシング元世界チャンピオンで、現在はタレントとしても活動する竹原慎二氏は14日、膀胱がんを患っていると発表した。

 

引用：ボクシング元世界チャンピオンの竹原氏、がんを公表「病気をKOして欲しい」 https://cyclestyle.net/

1年前から予兆があった竹原慎二　

2014年2月に膀胱がんが判明した竹原慎二さんですが、予兆は1年前からあったと言います。

1年前の当時41歳の時、1日10回以上という激しい頻尿や残尿感で近くの病院を受診したそうです。

そしてその病院では、菌も検出されていないにも関わらず『膀胱炎』と診断されたのです。

しかし処方された薬を飲んでも症状は改善されず、痛みも続き、薬を飲みながら経過観察してたと言います。

2014年2月に膀胱ガンが見つかった竹原さんだが、予兆は1年前からあった。

「激しい頻尿や、残尿感がひどくて、近所の病院に行ったんです。そうしたら、菌が検出されていないのに、膀胱炎の診断。その後も痛みは続きましたが、服薬で経過を見ていました」

 

引用：元ボクシング世界王者「竹原慎二」ガン治療に600万円 https://news.livedoor.com/

その後の2013年の大晦日、尿道に激痛が走った竹原慎二さんは、大量の血尿が出ました。

そして年明けに急いで別の病院を受診するも、今度は『前立腺炎』と診断され、漢方薬を処方されただけだった言います。

膀胱炎から一転、膀胱がんを宣告された竹原慎二　

2013年から、頻尿などにより2つの病院を受診していた竹原慎二さんは、2014年2月2日、再び血尿が出たことで検査したところ、ステージ4の『浸潤性膀胱がん』と宣告されてしまいます。

しかも、余命は1年と言われたそう。

「そして2月2日、再び血尿が出たので、尿道からカメラを入れて病理検査をしたら、膀胱ガンが見つかったのです。ステージIV。余命は1年でした」

 

引用：元ボクシング世界王者「竹原慎二」ガン治療に600万円 https://ent.smt.docomo.ne.jp/

浸潤性膀胱がんとは

がんが粘膜から粘膜下層にとどまっているCIS、Ta、T1を「表在性がん」、筋層に及んでいるT2以上を「浸潤性がん」に大きく二分し、治療法が検討されます（図3）。

 

引用：泌尿器系疾患について http://jikei-ur.umin.jp/

このように竹原慎二さんの膀胱がんは、すでに根が広く膀胱の壁の深いところまで浸潤しているがんだったのです。

そして宣告されたステージ4はと言うと、がんの末期段階で、深刻な状態にあるのが分かります。

誤診によりがんの発覚が遅れた竹原慎二　

がんと判明した2014年2月の段階でステージ4の膀胱がんだった竹原慎二さんですが、がんの発覚が遅れた原因は、医師の誤診だったのです。

そして竹原慎二さんは、自身の著書『見落とされた癌』で、誤診についても触れています。

竹原慎二さんが最初に診てもらった医師は、長年つきあいのあるホームドクターのA先生で、このA先生からは膀胱炎と診断されます。

その後、A先生の紹介でB先生がいる総合病院の泌尿器科を紹介された竹原慎二さんは、B先生から「様子を見ましょう」と言われます。

しかしその後、再度血尿が出たことをB先生に連絡すると、実は検査結果で『クラスV』という数値が出ており、検査結果の見落としだと判明し、『ガンだね』と告知されたそうです。

「よく調べたら『クラスV』って数値が出てるね～」と、そこで初めて検査結果を見たかのような口ぶりで、僕に「ガンだね」と告げたんです。尿細胞診で「クラスV」というのは「明らかに悪性腫瘍」と診断された結果で、「ガン確定」なんですよ。それなのに1カ月も放っておかれたんですから。自分からB先生を訪ねて行かなければ、何も知らないまま手遅れになっているところでした。

 

引用：竹原慎二「ガン誤診で余命1年」闘病激白！（1）「何もしなければ最悪1年」 https://www.asagei.com/

しかも、がんは2.5cmにも成長しており、膀胱全摘と言われたそうです。

それでも諦めきれなかった竹原慎二さんは、セカンドオピニオン、サードオピニオンも受けますが、最終的に「膀胱全摘しかない」となったそうです。

内視鏡検査の結果、膀胱の右壁に2.5センチの腫瘍が見つかり、それが筋層まで達していたため、膀胱全摘と言われました。それでも諦めきれず、何とか膀胱温存はできないかとセカンドオピニオン、サードオピニオンも受けましたが、結局は「膀胱全摘しかない」と。そしてサードオピニオンの際に宣告されたのが「このまま何もしなければ最悪1年」。この時は「もう死ぬんだ」と、ドン底に落ちた気分でした。

 

引用：竹原慎二「ガン誤診で余命1年」闘病激白！（1）「何もしなければ最悪1年」 https://www.excite.co.jp/

抗がん剤治療そして手術へ

こうして膀胱全摘出への手術へ向けて竹原慎二さんは、手術前にGC療法という膀胱がんの抗がん剤を2クール受けます。

この抗がん剤治療を受けるにあたり医師からは、がんが縮小もしくは消滅する可能性は30～50％と言われたそうです。

そして2クールの治療を終えた竹原慎二さんは、CTを撮ってみたところ、リンパ節のがんがかなり(4分の1ほどに)縮小していたと言います。

その後、抗がん剤の副作用から体を回復させた竹原慎二さんは、役1か月後の2014年6月に手術を受けるのです。

こうして2014年6月に膀胱全摘出手術を行った竹原慎二さんは、開腹手術ではなくダヴィンチという機会を用いた手術を受けています。

このダヴィンチは、カメラで10倍の大きさにまで拡大でき、手ぶれ防止機能があるため細かい作業がより正確に行えるそうです。

また、膀胱全摘出の上に人口膀胱の装着を説明された竹原慎二さんでしたが、サードオピニオンで自分の小腸を切って膀胱を作る最先端の治療法にたどり着き、人口膀胱は免れたそうです。

こうして最先端医療により手術を受けた竹原慎二さんですが、手術は13時間にも及び、とても痛かったそうです。

手術は１３時間かかった。開腹せずに、腹部に開けた小さな穴から内視鏡カメラと、細かい作業をする医療ロボットのアームを入れた先端技術で行われた。

痛みや出血量は少ないと言われていた。だが、１リットルの出血があり、とても痛かった。「でも、ボクシングで痛みに耐えるのは慣れていたから。術後半年の検査で良い結果が出て、ようやく一安心できました」

 

引用：［ボクシング元世界チャンピオン　竹原慎二さん］膀胱がん（６）１３時間の手術、出血１リットル https://yomidr.yomiuri.co.jp/

こうして13時間にも及ぶ手術を耐え抜いた竹原慎二さんは、出血量などの多さもありICUで治療を受けるます。

そんな竹原慎二さんは、ICUでは痛みとの戦いだったことを自身のブログで語っています。

CUで地獄の悶絶中だった

痛くて 寒くて暑くて苦しくての繰り返し

もう2度と経験したくないわ

 

引用：竹原慎二さんオフィシャルブログ『術後丸5年』https://ameblo.jp/

そして手術から13日目の病理検査結果では、転移のあった骨盤のリンパ節からがんがなくなっていたのです。

こうして膀胱がん発覚から治療・手術した竹原慎二さんは、入院費と手術費などで、約600万円かかったと言います。

そんな竹原慎二さんは当時、家を建てたばかりだったため、愛車のベンツを売ってお金を工面したそうです。

竹原慎二の嫁“香織さん”とは？がんを献身的にサポート

竹原慎二さんは、引退後の25歳の時、1977年に結婚してします。

そんな竹原慎二さんの嫁は“香織さん”というそうで一般人のようです。

当時、世界ミドル級王者としてモテモテだったという竹原慎二さんに言い寄ってくる女性は数知れず。

しかし香織さんは他の女性とは違い、”早くボクシングを辞めて”と体を心配してくれていたそうです。そこに惹かれた竹原慎二さんは、香織さんを選んだのです。

そんな竹原慎二さんの結婚した嫁・香織さんは一般人のため、年齢などの詳しい情報はありませんでした。

がん発覚後、献身的にサポートした嫁　

そんな嫁の香織さんは、竹原慎二さんの命の恩人だそうです。

嫁の香織さんは、竹原慎二さんのがんが発覚すると闘病に寄り添い、献身的に支えたそうです。

「死ぬなら家で死にたい」と弱音を吐く竹原慎二さんに対し、「絶対に死なせないから」と声をかけ、献身的にサポートしたそうです。

しかし、嫁・香織さん自身も本当はとても怖かったそうで、「神様！ どうか助けてください」と神様に祈りを捧げたと言います。

こうして嫁・香織さんに支えられた竹原慎二さんは、愛されていることを実感し、香織さんを大切にしなければと改めて痛感した、と2015年に出演した『徹子の部屋』で明かしています。

　病気になる前は家族思いの夫ではなく、「ひどい旦那だった」という。しかし闘病中は妻の「パパ、絶対に死なせないから」という言葉や献身的なサポートに支えられたといい、「こんなに愛されていたんだなと。女房には頭上がらないし、大事にしないと」と涙を浮かべて感謝。「凄い、いい人見つけたと思います。独りだったらあきらめていますよ、もういいやって」と妻のお陰で今の自分があるとの思いを明かした。

 

引用：「パパ、絶対死なせない」がん克服の竹原慎二　闘病支えた妻に感謝 https://www.sponichi.co.jp/

がんノートを作っていた嫁

こうして竹原慎二さんの命の恩人である嫁・香織さんは、がん発覚後は、がんに関する書籍を何十冊も読み、3冊にも及ぶ『がんノート』を作ったのです。

嫁・香織さんが作ったノートには、竹原慎二さんの検査結果からがんについて調べたこと、そして竹原慎二さんの体調や医師とのやり取り、食事療法などが事細かに書き留められていました。

香織さんはがんという恐怖を感じながらも、夫のため、家族のため、そして自分自身のためになにができるだろうと考えました。夫の健康管理、心理面などを献身的にサポートすることはもちろん、がんについて調べたことや夫の体調、医師とのやり取り、食事療法などを詳細にまとめた“がんノート”を作成し、目の前にある現実を冷静に受け止め、客観視できるように努力します。

 

引用：膀胱がんステージ4の元ボクシング世界チャンピオン 竹原慎二を支えた妻のがんノートを大公開！ https://treasurenews.jp/a

こうして3冊にも及ぶ記録を残した嫁・香織さんのノートは、のちに『夫･竹原慎二のがんを消したカラダにいい食べ物と習慣43』という1冊の本として発売されています。

竹原慎二の子供とは？

1977年に結婚した竹原慎二さんと嫁・香織さんには、子供が2人います。

そんな竹原慎二さんの子供は息子と娘で、竹原慎二さんががんを宣告された時、息子は高校1年生で、娘は中学1年生だったそうです。

そしてステージ4のがんからの復活は、娘の結婚式へ出ることがモチベーションだったそうです。

竹原慎二 死去寸前だった！現在膀胱癌ステージ４からの復活は「娘の結婚式に出る」がモチベーションに！ https://t.co/XPU0DtZChv pic.twitter.com/9W4HMDE9Pw

— みこと (@mikoto1980) July 26, 2017

竹原慎二の現在　

2014年に膀胱がんを患った竹原慎二さんですが、その後は奇跡の生還を遂げ、現在でも元気に過ごしています。

そんな竹原慎二さんは、手術の翌2015年から『竹原慎二&畑山隆則のボクサ・フィットネス・ジム』を運営し、そしてタレントとしても活躍しています。

また、頻繁に自身のブログを更新しており、今年の誕生日である2020年1月25日にも誕生会を開いたことを報告し、現在の姿も写っていました。

そんな竹原慎二さんは現在、YouTuberとしても活動しています。

https://www.youtube.com/channel/UCKKK9zISB9DSgHyEKCoCAAQ

まとめ

いかがでしたでしょうか。

若い頃はプロボクサーとして圧倒的な強さを誇った竹原慎二さんですが、2014年にはステージ4の膀胱がんが判明し、生死をさまよっています。

しかし嫁・香織さんの献身的なサポートにより見事に復活を果たした竹原慎二さんは、現在も元気に、そして精力的に活動しています。

そんな竹原慎二さんの今後の更なる活躍を応援しています。