椎木隆太さんは「鷹の爪」を生んだ株式会社ディー・エル・イーの創業者で、最近では娘・椎木里香さんの結婚でも話題です。
今回は椎木隆太さんの出身大学や経歴、粉飾事件での解任、結婚した嫁・子供、自宅や資産、現在ををまとめました。
この記事の目次
- 椎木隆太のプロフィール：慶応義塾大学卒・会社は「鷹の爪」で有名
- 椎木隆太の経歴① 周囲に自営業の人が多く、自然に起業を志すように
- 椎木隆太の経歴② 「鷹の爪」の会社「ディー・エル・イー」を設立
- 椎木隆太の経歴③ 「鷹の爪」誕生までは苦労の連続だった？
- 椎木隆太の経歴④ 「鷹の爪」作者・フロッグマンと出会い、状況が一転
- 椎木隆太の会社が起こした粉飾決算事件とは
- 椎木隆太の会社が起こした粉飾決算事件のその後
- 椎木隆太が結婚した嫁とはどんな人？上場時に持ち株を全部売却していた
- 椎木隆太の子供：娘は”女子高生実業家”として注目を集めた椎木里佳
- 椎木隆太と娘・椎木里佳の親子仲
- 椎木隆太の娘・椎木里佳のプロフィール
- 椎木隆太の自宅がスゴイ
- 椎木隆太の現在① ディー・エル・イーを離れてからの収入や資産
- 椎木隆太の現在② 娘・椎木里佳が結婚を発表・会社上場も近い？
- まとめ
椎木隆太のプロフィール：慶応義塾大学卒・会社は「鷹の爪」で有名
椎木隆太さんは実業家で、株式会社ディー・エル・イーの創業者です。また、福岡県知事顧問を務めるなど、そのほかの分野でも活躍しています。
慶応義塾大学を卒業し、有名企業での勤務を経て同社を設立。
同社はアニメーションをはじめとする映像コンテンツ会社で、代表作にはアニメ「鷹の爪」「パンパカパンツ」などが挙げられます。
また、娘である椎木里佳さんも早くから実業家として活躍。実業家親子としても有名です。
椎木隆太の経歴① 周囲に自営業の人が多く、自然に起業を志すように
椎木隆太さんの父方は大正時代から続く写真館を営んでおり、母方は医師の家系だったそう。
近所の住人も自営業だという人が多く、「会社員」という働き方をする人たちは縁遠かったのだとか。そのため、「いつかは自分も起業を」と自然に思うようになったのといいます。
その後、慶應義塾大学へと進学。学生生活を満喫し、2年生の時にはアメリカ留学も経験しています。
東京での学生生活を満喫しまくり、気がついたら就職活動の時期だったという椎木隆太さん。
アメリカ留学の経験などから、何となく「世界を相手に仕事がしたい」とは思っていたものの、明確な目標もなければ、何の資格もなかったそう。
そんな中、「尊敬する起業家のもとで働きたい」と思うようになり、大学卒業後は株式会社ソニーに入社。
その後、1992年に「ソニーインターナショナルシンガポール」へと駐在したのちに、1995年には「ソニーベトナム」のハノイ支店長に就任しました。
ソニーという一流企業、さらには海外で経験を積んだ椎木隆太さんは1997年に帰国。
ソフトウェアビジネスに方向性を定め、「株式会社SPEビジュアルワークス(現在へのANIPLEX)」で海外ライセンス部門長に就任しました。
椎木隆太の経歴② 「鷹の爪」の会社「ディー・エル・イー」を設立
椎木隆太さんは2001年にソニーを退社。ついに有限会社パサニア（現在の株式会社ディー・エル・イー）を設立します。
同社の代表取締役となった椎木隆太さんはソニー時代の経験を活かし、同社の代表作となったアニメ「鷹の爪」や「パンパカパンツ」などを生み出しました。
その後、同社は欧米・アジアといった海外の有力パートナーとも締結を結び、グローバルに事業を展開。
2003年に社名を現在の株式会社ディー・エル・イーと改めた後も飛躍的に成長し、2014年にはマザーズで上場。
さらに、2015年6月にはファッションショー「東京ガールズコレクション」の商標権を買収し、その翌年の2016年には東証一部への市場変更も果たしています。
椎木隆太の経歴③ 「鷹の爪」誕生までは苦労の連続だった？
順風満帆かのように思われる椎木隆太さんですが、会社設立から最初のヒット作・鷹の爪誕生までの5年間は、いわゆる”暗黒期”だったのだとか。
また、当初はアニメではなく漫画事業の会社からスタートしていたのだそう。
鎌田：で、DLE作られて、最初にやったことは何だったんですか？キャラクター作るとかそういうことだったんですか？
椎木：最初はマンガ事業からなんです。世界にマンガ文化が日本ほど大きくないって言うのはおかしいと。こんなに凄いIPで、ニッチとはいえアニメは世界中で愛されているわけですので。
週刊漫画誌という文化がないアメリカで、より一層の漫画普及のために週刊漫画誌発行に着手したのだとか。
椎木：自分で立ち上げて、作家さんとか大きな企業から出資を受けて、僕が筆頭株主で20％オーナーで社長になって。で、僕、当時サラリーマン辞めていきなりだったんで何も知らなかったんですね。20％保有して社長だったら、無敵だと思ってたんですよ！
しかし、退職金や人生をかけて挑むため慎重に物事を進めたい椎木隆太さんに対し、そのほかの出資者は「失敗してもいいから手早く進めたい」と考えていたそう。
それにより足並みがそろわず、気づけば発刊を前に解任させられていたといいます。
危機的状況となった椎木隆太さんですが、それを救ったのが、アニプレックス時代の経験と人脈でした。
当時は「出入りの業者」のような立場となり、日本のコンテンツを海外に売るという形で利益を上げることができていたのだそうです。
椎木：それで僕、ソニーピクチャーズのアメリカ本社との関係がすごく深くて、ハリウッド人脈とかそこでできたんです。それを持っているのは業界で僕しかいないという自負もあって、そのノウハウは強いなとは思っていたんです。
椎木隆太の経歴④ 「鷹の爪」作者・フロッグマンと出会い、状況が一転
そんなある日、椎木隆太さんがネットで見つけたのが、「鷹の爪」を生み出したフロッグマンのFlashアニメ作品。椎木隆太さんはすぐに「一緒にやりたい！」と感じたそう。
短期間での制作が可能なFlashアニメの利点を生かし、「カジュアルなキャラクターアニメーションを、個人クリエーターが連発で仕掛けてアニメを民主化したい！」と考えた椎木隆太さん。
フロッグマンを「僕と一緒に世界に行きましょう！」と口説き、そして誕生したのがアニメ「鷹の爪」です。
フロッグマンや椎木隆太さんが会社に300連泊し、睡眠時間を削りに削って制作したという同作はあっという間に人気コンテンツへと成長。
何度も劇場版が公開されているほか、NHKで放送されるほどの作品となりました。
「秘密結社鷹の爪」……世界征服をたくらむが、何をやっても失敗ばかりの鷹の爪団を描いた脱力系コメディ。2006年、『THE FROGMAN SHOW』（テレビ朝日系）内で放送されるや大ブレイクした、フロッグマンの代表作。その後5回に渡り劇場映画化。2012年からはＥテレで放送
しかも、鷹の爪完成前にテレビ放送枠を抑えていた、というのだから驚きです。
「鷹の爪」が生まれる前から、テレビの枠を買っちゃってたんだよね。それで、「THE FROGMAN SHOW」という当時まったくの無名だった島根のおっさんの名前を番組名につけちゃった。だから、彼もクリエイターとして責任重大で絶対失敗できない、人生最初で最大の大勝負と思ったはず。
椎木隆太の会社が起こした粉飾決算事件とは
椎木隆太さんが設立した株式会社ディー・エル・イーは、2016年に晴れて東証一部の上場企業となりました。
しかし、それからわずか2年後の2018年、不正会計の疑義がかけられる事態に。
その後、マザーズ上場前～東証一部市場変更後にかけての粉飾決算が発覚しています。
1億3540万円の課徴金納付が報告されたほか、東京証券取引所より上場契約違約金3360万円の支払いを命じられています。
2018年9月、過去の財務諸表に会計上の疑念があるとして、定時株主総会の開催が延期、第三者委員会が設置されました。証券取引等監視委員会は同社が架空の売り上げを計上など4年間で約23億円の有価証券報告書への虚偽記載があったとして金融庁へ1億3540万円の課徴金納付を勧告しました。また、東京証券取引所は同社を特設注意市場銘柄に指定、上場契約違約金3360万円の支払いを命じました。
椎木隆太の会社が起こした粉飾決算事件のその後
出典：https://pixabay.com/
粉飾決算を受け、株式会社ディー・エル・イーは2019年5月に「朝日放送グループホールディングス」と業務資本提携を発表し、同社の子会社に。
それにあたり、椎木隆太さんは辞任。朝日放送ラジオの勝山倫也さんが新社長として就任しました。
元々クリエイティブ関連の業界は特殊で、細かい契約などを結ばずに取引が進むことも多いのだとか。
会計士・税理士といった有識者は同件に関して、業界としての問題点を指摘する声も多く、業界全体で是正していく必要がありそうです。
私も経験がありますがこういったクリエイティブな業界というのは狭い世界であるのでお互いの信頼や口頭でのやりとりで様々な取引が進められる傾向があります。これ自体は否定しませんが、上場企業ではきちんとした会計処理を行わなければ投資家等利害関係者に迷惑をかけますからそのようなことは許されないはずです。
また、同件に関してはCFOの男性が主導していたと言われており、「椎木隆太さんが気づけなかった可能性もある」という意見もあります。
実際のところはわかりませんが、かなり悪質とされている同社の粉飾決算。社内のチェック体制などで防ぐこともできたのではないでしょうか。
椎木隆太が結婚した嫁とはどんな人？上場時に持ち株を全部売却していた
椎木隆太さんは、自身の結婚や嫁の詳細について多くを語っていません。
娘である椎木里佳さんとの親子対談は多いものの、お互いのことやビジネスについて語ることが主で、嫁に関する情報はほとんどない状態です。
ネットでは、名字が同一であることや株式会社ディー・エル・イーの保有株が多かったことから、嫁は稚木友里江さんという方ではないか？ともささやかれています。
そんな稚木友里江さんは、株式会社ディー・エル・イーがマザーズに上場した際、持ち株22万株をすべて売却したことが話題に。売却分だけで6億円ほどの利益を得たと見られています。
マザーズ上場時に持ち株をすべて売却というのはなかなか思い切った判断ではありますが、その後の粉飾決算の発覚などを考えるとかなりいい時期に売却したと言えますね。
椎木隆太の子供：娘は”女子高生実業家”として注目を集めた椎木里佳
椎木隆太さんには子供が2人おり、そのうちの1人が娘である椎木里佳さんです。
椎木里佳さんは中学3年生の時に、父親である椎木隆太さんに助言を受けつつ、株式会社AMFを設立。
親子実業家として注目を集め、2人でメディアのインタビューを受けることもしばしばあります。
「会社を設立したい」と娘が言い出したのは、彼女が中学3年生の時。ひとりで法務局に行って会社の登記についても調べたと聞き、「これは本気だな」と判断して行政書士さんを紹介しました。後は手出しをしないようにしてきましたが、たまに相談には乗ります。僕は会社を作って15年になりますから、経営の先輩として彼女の話を聞くと、もちろん未熟なところばかりですよ。
そんな椎木隆太さんと椎木里佳さんは、忙しい中でも食事や犬の散歩を通じて語り合う時間を作ってきたそう。語る内容は仕事の内容から人生についてまで様々だといいます。
「娘によく話しているのは“経営者は社員のヒーローであれ”ということ。この人についていきたい、と思ってもらえるような圧倒的なセンスや美意識がないと。ファッションひとつとってもね」と語る隆太さん。「おしゃれ好きは遺伝かも」と朗らかに笑う里佳さんにとって、お父さまはいちばん近くにいるお手本であり、よき相談相手です。
椎木隆太と娘・椎木里佳の親子仲
出典：https://pixabay.com/
また、椎木里佳さんは椎木隆太さんをビジネスパーソンとしてだけではなく、分け隔てなく人と接するコミュニケーション能力やその人望なども尊敬しているそう。
そんな椎木隆太さんは、まだまだブルーオーシャン（競合他社がおらず、一人勝ちのような状態）にあるという女性目線のサービスに商機があると考えているといいます。
そのため、娘の椎木里佳さんのますますの活躍に期待していると次のように語りました。
「ジェンダーレスな時代とはいえ、日本はまだ女性目線のサービス、ビジネスが少ない。つまりビジネスチャンスは女性にある」と隆太さんも後押し。「今や、SNSで公私が全て明るみに出る時代ですから、プライベートでもリスペクトされるような、人間力のある経営者を目指してほしいですね」と、里佳さんへの熱い期待を語ってくれました。
親子仲も良いようで、誕生日には小物をプレゼントしてもらうことが多いのだとか。
これまでにピンバッジやブローチ・キャップなどを受け取ったそうで、くせのあるオシャレなものが多いそうです。
椎木隆太の娘・椎木里佳のプロフィール
生年月日：1997年11月21日
出身地：東京都
職業：実業家、YouTuber
所属：株式会社AMF、株式会社Alink
椎木里佳さんは実業家で、株式会社AMF、株式会社Alinkの代表取締役を務めています。
中学3年生だった2013年に、同じく実業家である父親・椎木隆太さんの助言を受けつつAMFを設立。
同社は、「かわいいを社会に発信」をテーマとしたメディア・プロデュース事業を展開しており、女子中高生をターゲットとした分野を主力としています。
同年5月には、アメブロなどで知られるサイバーエージェントが運営する女子中高生向けサイト「JCJK総研」の編集長に抜擢されました。
以降、“日本一カワイイ女子高生起業家”として国内外から注目を集めました。
その後も、「日経ビジネスオンライン」で連載がスタートしたり、10代向けテレビ番組「Tokyo Teens TV」の制作に関与したりと活躍。
中学時代から学業と事業を両立する必要があり、日中は授業に出て、夕方帰宅してから仕事する生活を送っていました。コスメや携帯アプリの開発など、起業したことで、自分の好きなことを発信する環境が作れたので、忙しさを大変に思ったことはないですね。
それらと並行し、講演活動やTBS系列のワイドショー「サンデー・ジャポン」をはじめとするメディア出演など、文化人としての活動もしています。
これまでに『女子高生社長、経営を学ぶ』や『大人たちには任せておけない！政治のこと』といった著書も発売しています。
また、過去に受けたインタビューでは、「アジアを代表する女性のひとりになりたい」という目標についても語っていました。
椎木隆太の自宅がスゴイ
椎木隆太さんの自宅はクラシックモダンなインテリアでまとめられており、テーブルには椎木隆太さん自らが買い付けたという生花が飾られているそう。
自宅のインテリアや環境にこだわるのは、ビジネスと同じく気配りの精神からだといいます。
経営は顧客や社員、関わる方々のモチベーションを高め、期待を裏切らないことが大事。求められるのは気配りです。家のインテリアも同じ。お花ひとつとってもお招きした方へのおもてなしの心を込めて選びます。
椎木隆太の現在① ディー・エル・イーを離れてからの収入や資産
椎木隆太さんは現在、表立ったビジネスを展開していません。そのため、株式会社ディー・エル・イーにいた頃と比べ、収入は減少しているものと見られます。
とはいえ、椎木隆太さんのようなタイプが何もしていないというのも考えにくく、おそらく資産運用などである程度の収入を得ているのではないでしょうか。
ネットなどでは、少なくても3,000万円ほどの年収があるのではないか、とも噂されています。
総資産も非公開となっていますが、豪華な暮らしぶりからも世間一般でいう「資産家」に値するレベルだと言えます。
椎木隆太の現在② 娘・椎木里佳が結婚を発表・会社上場も近い？
椎木隆太さんの娘・椎木里佳さんが、2022年12月13日にインスタグラムで結婚を発表しました。
お相手は中学校からの先輩で、同じ起業家。学生時代からのお付き合いだったそうで、結婚後は夫となる男性が椎木家へと入籍するといいます。
そのため、椎木隆太さんは「嫁に出す」というよりは「婿を迎える」立場に。
「中学校からの先輩であり、起業家の後輩である方」と入籍したことを報告。「学生時代からパートナーとしてだけではなく、時には親友として、起業家仲間として共に支え合ってきました」とこれまでを振り返り、「新しい夫婦像をパートナーから進んで提案されたこともあり、私の苗字は変わらず、パートナーが椎木さんになります」と明かした。
椎木隆太さんとお婿さんとの関係性などはまだ明らかにされていませんが、椎木家にまた1人実業家の家族が増えたことになります。
また、椎木里佳さんは早い段階から「2020年までに結婚も出産も上場も全てやりとげたい。スーパースターになりたい」とメディアで繰り返し宣言してきました。
2020年までに、という目標は成し遂げられなかったものの、ついに夢の1つである結婚という節目を迎えた椎木里佳さん。
「実現可能性は度外視してもやれることは全てやりたい」とも語っていましたが、次は同じく目標に掲げていた出産が先か、会社の上場が先か…。次なる展開が気になるところです。
まとめ
椎木隆太さんは「鷹の爪」で知られる株式会社ディー・エル・イーの創業者です。
また、娘・椎木里香さんも中学生の時に起業しており、その後”女子高生実業家”として話題となりました。
実業家親子としても注目を集めましたが、椎木隆太さんは粉飾決算の責任を取る形で会社の代表を辞任。
その後、新たな会社を興すなどといった目立った活動はされていませんが、資産運用などをしている可能性が高く、今もある程度の収入は得ていると思われます。
また、2022年に娘の椎木里香さんが結婚。婿も実業家ということで、椎木家にまた一人実業家が増えることに。
椎木隆太さんの動向はもちろん、ますます椎木家から目が離せなくなりそうです。
