永瀬正敏のプロフィール

永瀬正敏さんは、1989年制作のアメリカ映画「ミステリートレイン」に出演してブレイクした俳優です。

主に映画俳優として活動していますが、近年は写真家や映画監督としての顔も持っています。

曽祖父は薩摩藩武士

永瀬正敏さんは宮崎県出身。先祖は薩摩藩の武士だったそうです。

曽祖父は、日本の転換期に起きた「戊辰戦争」や「西南戦争」に参戦した記録が残っており、鉄砲の弾が当たったものの、九死に一生を得たこともあったそうです。

さらに91歳で大往生した際には、地元の新聞に「最後の薩摩武士逝く」と逝去を報じられました。

永瀬正敏の身長

永瀬正敏さんの身長は172cm。とてもスラリとして見えるため、もっと身長が大きいと感じる人が多いようです。

体重は公式サイトによると61kg。映画「64」の役作りの一環で、2週間で14kgのダイエットに成功したことが当時大きな話題を呼びました。

永瀬正敏の若い頃①　いきなり映画デビュー

ここからは、永瀬正敏さんのデビュー秘話について見ていきましょう。

いきなりの映画デビューで、演技経験がなかった永瀬正敏さんは非常に苦労したのだとか。

下積みなしでいきなりデビュー

永瀬正敏さんが、芸能界デビューを果したのは1983年に公開された映画「ションベン・ライダー」です。下積みがなかったにもかかわらず、メインキャラクターに抜擢されました。

作品の監督は相米慎二さんです。かなりスパルタな監督だったそう。

毎日毎日リハーサルだけの日が続き、周囲のスタッフから「今日もカメラを回さないのか」という目で見られているような気持ちになり、申し訳ない思いをしたと明かしてします。

永瀬正敏さんの何が悪いのか、どのように改善すべきなのか、監督には一切言葉で伝えてもらえず、喧嘩をしたこともあったそうです。

「『教えろよ！』とずっと思ってましたよ（笑）。こんなド素人つかまえて、なんで何も教えようとしないんだ？　って。

でも、相米さんには『お前の役なんだから、お前が一番知ってるに決まってるだろ。オレだって知らねーよ』と言われました。

 

引用：【インタビュー】永瀬正敏 映画を愛し映画に愛された男の30年 – CinemaCafe,net https://www.cinemacafe.net/

監督から返ってきた言葉を、余計腹立たしいと当時は感じていた永瀬正敏さん。

しかし、「今思い返すと、何もできないヤツにあれこれ言っても上っ面の芝居になるだけだから、僕が役とリンクしていくのをただ待っててくれたんです。」と後に語っています。

まさに毎日身体を張る思いで撮影に取り組み、無我夢中になるうちに「この現場に居続けたい」と考えるようになりました。

この作品と関わったからこそ、映画が好きだとハッキリと意識し、自分が進むべき道が見えたようです。

永瀬正敏の若い頃②　数々の賞を受賞する実力派俳優へと成長

下積みなしでいきなり鮮烈なデビューを果した永瀬正敏さんは、その後、海外作品でも注目を集めました。

ミステリートレインでカンヌ国際映画祭へ

1990年に公開された映画「ミステリートレイン」は、アメリカの映画。

浅野忠信さんは「強烈に憧れていた。日本の俳優であんなにカッコよく海外作品に出演する人もいるんだ、と考えてますます尊敬してしまった」と、当時を振り返っています。

この作品は、カンヌ国際映画祭最優秀芸術貢献賞を受賞しました。

息子で日本アカデミー賞受賞

翌1991年に公開された映画「息子」に出演した永瀬正敏さんは、日本アカデミー賞、ブルーリボン賞、キネマ旬報、日刊スポーツ映画大賞において助演男優賞を受賞。

この作品への出演が決まった時、すでにブレイクしていた永瀬正敏さんは、怖い物知らず状態で撮影に臨みました。

しかし、共演の三國連太郎さんの芝居に圧倒されて、初心に帰って勉強し直したというエピソードが有名です。

永瀬正敏の若い頃③　写真家として活動

永瀬正敏さんは2001年から写真家として活動を開始しています。曽祖父は武士でしたが、祖父は写真屋を経営していました。

物心ついた頃には祖父は写真屋を廃業していたのですが、写真屋と祖父について様々な思い出話を祖母から聞いて育ったそうです。

永瀬正敏さんは、祖父の存在が写真家としての活動に影響を与えたと語っています。

写真を通じて、祖父との心の繋がりを感じている

写真家の活動を「DNAのリベンジだ」と語る永瀬正敏さん。

写真屋を経営していた祖父は戦時中、出張カメラマンのような仕事を請け負い、戦後は食糧難を凌ぐために大切にしているカメラを売って米と交換していたのだとか。

戦後は写真屋以外の仕事に就いていたようですが、かなり芸術肌だったことから、もしも戦争がなければ好きな写真を撮影したのだろうと考え続けてきました。

廃業を余儀なくされた祖父を思い、カメラを構えると祖父と一緒に撮影しているような感覚に陥り、「じいちゃん。これで良いかな?」と心の中で問いかけることもあるのだとか。

世界中を飛び回り撮影を続けている

そんな永瀬正敏さんが写真家を始めたのは、2001年に映画監督の行定勲さんが担当した映画「贅沢な骨」のポスター撮影がきっかけでした。

その後は、フジ子・ヘミングさんのCDジャケットや満島ひかりさんをモデルとしたアート作品などを手掛けています。

日本のみならず、世界中をカメラを持って飛び回り、写真集を出版し続ける永瀬正敏さん。海外の撮影場所で見た街や人の様子について、ネットで連載コラムも担当しています。

永瀬正敏の結婚した元嫁は小泉今日子

ここからは、永瀬正敏さんの結婚について見ていきましょう。永瀬正敏さんの元嫁は小泉今日子さんです。

小泉今日子さんは当時トップアイドルだったので、2人の結婚は大きな話題になりました。

小泉今日子のプロフィール

小泉今日子さんがデビューしたのは1982年。同期には、シブがき隊をはじめ、松本伊代さん、早見優さん、堀ちえみさんがおり、「花の82年組」と称されていました。

小泉今日子さんは、5作目のシングル「まっ赤な女の子」でブレイク。月曜ドラマランド「あんみつ姫」の主演に抜擢されると、さらに注目を集めました。

1984年に発売した「渚のはいから人魚」で初のオリコン1位を獲得し、この年に紅白歌合戦への出場を果たして以降、1989年まで5年連続で出場する華々しい記録を持っています。

こうして、不動のアイドルにのし上がっていったのです。

永瀬正敏と小泉今日子の馴れ初めや結婚式

小泉今日子さんとの結婚に至った馴れ初めが気になりますよね。

2人は、交際を隠したくないと、堂々と恋愛を楽しんでいたようで、驚く人が多かったそうです。

馴れ初めや、当時では珍しい価値観を持った2人の結婚について見ていきましょう。

雑誌の対談で急接近

2人が出会ったのは、1993年5月に行われた女性雑誌の対談でした。

対談は大いに盛り上がり、小泉今日子さんは「私たち世代の女性は、永瀬さんが好きなんですよ」と嬉しそうに話している様子が目撃されています。

2人はすぐに意気投合し、交際に発展。同年9月には、小泉今日子さんが永瀬正敏さんのマンションを訪れている様子や、2人が仲良く買い物している様子を週刊誌記者に激写されています。

当時の小泉今日子さんは国民的アイドルとしてポジションを確立していたので、2人の熱愛報道で世間は大騒ぎに。

しかし2人共、「コソコソと隠れるような恋愛はしたくない」と意見が一致したようで、堂々と交際を続けたのです。

結婚式はしていない

2人が結婚を発表したのは1995年2月22日。夫婦の日を選び、婚姻届けを提出しました。

形式的なことはやりたくない、という理由で、披露宴や新婚旅行などのイベントは行いませんでした。

今でこそ、結婚式は行わずに新生活にお金を投資するのは珍しくありませんが、2人が結婚した当時、売れっ子芸能人は盛大な披露宴をテレビ中継するのが定番でした。

そのため、2人の決断が斬新だと世間の注目が集まりました。

その代わり、メディア向けの結婚記者会見が行われました。会場の画廊には、2人のオフショット写真が多数飾られていたというエピソードが知られています。

永瀬正敏さんは、「2人を応援してくれたファンの方たちに、私達が結婚に至るまでの履歴を見て欲しかったので」と、写真を披露した理由を明かしています。

永瀬正敏と小泉今日子の離婚原因

1995年に結婚した永瀬正敏さんは、小泉今日子さんとの熱々の新婚生活をスタート。

お似合いのカップルと呼ばれた2人でしたが、数年後に離婚危機との報道があり、2004年に離婚を発表しています。

一体どのような離婚理由があったのでしょうか。

価値観の相違が原因だった

結婚から4年が過ぎた頃、2人の間には不仲説が流れるようになりました。

永瀬正敏さんは、撮影の合間を縫って、1人で海外旅行に出かける姿を目撃されていたほか、関係者に「もう駄目かもしれない」と夫婦仲の悩みを打ち明けていた、という報道も出ました。

実は結婚した際、小泉今日子さんは家で家族を支える専業主婦になることを望んでいたそうですが、これを永瀬正敏さんが反対したそう。

また、仕事に対するスタンスも2人の間には隔たりがあったようです。

小泉今日子さんは、仕事をほどほどにセーブしてプライベートを楽しみたい派でした。

一方の永瀬正敏さんは、とことん役に打ち込むタイプ。役になりきった状態で帰宅するので、「色んな男の人が帰ってくるから大変だったわ」と、後年小泉今日子さんに叱られたのだとか。

時間の経過と共に仮面夫婦と呼ばれ、2人が離婚しない理由はCMの契約の兼ね合いなのでは、との噂まで浮上するようになったのです。

別居を経て小泉今日子と離婚を発表

永瀬正敏さんは、2002年に家を出てホテル生活をスタートさせました。その後、小泉今日子さんも引っ越して完全な別居状態に。

そして2004年2月22日、2人の結婚記念日に2人は離婚届を提出しています。9回目の結婚記念日になるはずでした。

永瀬正敏と小泉今日子に子供はいる？

子供はいない

永瀬正敏さんは、小泉今日子さんとの間に子供が誕生しないまま離婚しています。

小泉今日子さんは子供を産みたいという願望があったようですが、当時の永瀬正敏さんは子供を持つことに反対だったとも言われています。

これも離婚原因の1つになった可能性がありますね。

永瀬正敏の現在①　2021年も映画に出演

永瀬正敏さんは、2021年の誕生日を迎えると55歳になります。現在の永瀬正敏さんの活動について見ていきましょう。

「名も無い日」でメインキャストを演じる

2021年6月11日に公開を予定している映画「名も無い日」にメインキャストとして出演します。

この作品は、永瀬正敏さんが長男、オダギリジョーさんが次男、三男を金子ノブアキさんが演じ、3人兄弟の葛藤にフォーカスを当てています。

ストーリーは、弟の急逝の知らせを聞いた永瀬正敏さん演じる長男が、地元の名古屋に帰り、亡き弟の苦悩を辿るというもの。

永瀬正敏さんは「沢山の皆さんに届きますように」と、作品への自信をうかがわせるコメントを発表しています。

永瀬正敏の現在②　映画への想いを語る

劇場関係者に感謝

2020年春先からの新型コロナウイルスの感染拡大により、一時期は全ての撮影がストップしてしまいました。

1回目の緊急事態宣言中、永瀬正敏さんは自宅に篭り、映画を観て過ごしていたそう。

映画業界も大きな打撃を受けていることに心を痛めていることや、頑張る関係者への感謝の気持ちをインタビューで語っています。

「ミニシアターや大手シネコンも当分の間は満席にはならない状況が続くと思います。

しかしそのような状況の中でも劇場を開いてくれている。映画に関わる者として感謝しかありません」

 

引用：永瀬正敏がコロナの時代に考えた　映画のこと仕事のこと – まいどなニュース https://maidonanews.jp/

頑張る劇場関係者のためにできることは、少しでも良い映画に携わり、観客に喜んでもらえるような作品を世に出していくことだと考えているのだとか。

世の中を嘆くよりも、できることに全力を注ぐ永瀬正敏さんの姿勢には勇気がもらえますよね。

まとめ

永瀬正敏さんは、映画俳優や写真家、映画の監督など幅広い分野で活動しています。

1993年、下積みゼロで俳優としてデビュー、映画「ションベン・ライダー」のメインキャストを務めました。その後、海外映画「ミステリー・トレイン」に出演して注目を集めました。

1991年に出演した映画「息子」では、日本アカデミー賞をはじめとした6つの賞を受賞。俳優として華々しいキャリアを順調に歩んでいます。

プライベートでは、女優の小泉今日子さんと結婚していましたが、2002年に離婚を発表。2人の間に子供はいません。

新作映画の公開日も決まり、気持ちを新たにしている模様。これからの永瀬正敏さんの出演作品が楽しみですね。