元谷外志雄のプロフィール

元谷外志雄（もとや としお）さんは実業家です。

ビジネスホテル「アパホテル」をチェーン展開している企業「アパグループ」の会長を務めています。

また、「藤誠志」というペンネームでエッセイも執筆しています。

元谷外志雄の経歴①　最終学歴は慶応義塾大学中退

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元谷外志雄さんの父親も実業家で、元谷外志雄さんも幼少の頃から稼業を手伝っていたようです。

1962年に石川県立小松高等学校を卒業し、同県に本店を置く小松信用金庫（現在のはくさん信用金庫）に入庫されています。

そして、働きながら慶応義塾大学経済学部通信教育部に通っていましたが、しばらくして中退したそうです。

元谷外志雄の経歴②　アパグループを一代で築きあげる

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元谷外志雄さんは、小松信用金庫に9年ほど勤めたのちに退社し、現在のアパ株式会社の前身である注文住宅販売会社を立ち上げます。

ホテル事業を始めたのは節税対策のため

元谷外志雄さんが設立した信用開発株式会社は、地価高騰の波に乗り、33歳の時にはマンション事業を開始します。

そして事業をどんどんと拡大していき、1984年に最初のホテルを石川県金沢市に建設しました。

ホテルは償却資産となるため、節税対策のために事業に乗り出したそうです。なお、償却とは、固定資産の購入費用を使用可能期間にわたって、分割して費用計上できる会計処理を指します。

(ホテルを始めたのは)償却メリットがあるからです。償却節税。償却が終わるたびに投資利回りが上がってきます。土地は償却できないけれど、建物も備品も償却できる。と、いうことで最大限の償却をします。

 

引用：【ホテル経営者必読インタビュー】アパホテル代表 元谷外志雄氏が語る、コロナ禍でも揺るがないアパホテルの成り立ちやホテル経営における勝ちパターンとは？

その後のバブル崩壊をいちはやく察知した元谷外志雄さんは、不動産を次々と売却。

バブル崩壊前に売れたことで多額の資金を手にし、それを元手として、バブル崩壊後に安くなった土地をたくさん購入し、さらにホテル事業を拡大させていきました。

そして現在は、一代で築き上げた「アパグループ」の代表として、マンション・ホテル・レストラン業を中心とする14の企業を有しているそうです。

「自由な経営をすること」を大切にしている

元谷外志雄さんは創業当初、社員持ち株会や金融機関に株式を融通していました。

株式上場についても、「会社を経営するにあたっての手段の1つ」と考えていたそうですが、「自由な経営ができなくなるのでは」と思い直したことで、すべての株を買い戻したそうです。

以降、一度も自社の株を手放したことはないと語っています。

元谷外志雄の経歴③　耐震強度偽装問題の危機を乗り越えた

元谷外志雄さんが経営するアパホテルは、2007年に最大の危機に瀕しました。それが、アパホテルの「耐震強度不足問題」です。

設計士の偽装による耐震強度不足が、アパホテル2棟で発覚したのです。

この耐震偽装が社会問題にまで発展したことで、元谷外志雄さんは銀行から借入金の全額返済を迫られ、数多くの不動産を手放さざるを得ない状況となります。

しかし、いずれも高値で売却できたため、今度はその資金で都心の土地やマンションをキャッシュで購入。

また、2008年頃から続いたリーマンショックによる日本経済の危機的状況下においても、アパホテルは拡大路線を貫き通し、客室数を増やし続けました。

元谷外志雄の経歴④　新型コロナウィルスすら商機に転換

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元谷外志雄さんは、2020年から続いている新型コロナウィルス感染拡大に伴う世界的経済不調についても、「シェアをさらに拡大するチャンス」と捉えているそうです。

経営不振によって転売・廃業する好条件のホテルを買い取る意向を見せており、「将来的には、日本国内のホテルシェア20%を目指している」とも語っています。

さらに、アパホテルはコロナ軽症者向け宿泊施設としていち早く自社のホテルを貸し出しています。

2020年には28ものホテルを各自治体に融通しており、社会に貢献する企業としてさらにその知名度を高めました。

元谷外志雄の経歴⑤　リストラ・赤字は創業以来１度も出していない

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元谷外志雄さんは経営に対する考えについて、以前受けたインタビューで以下のように語っています。

日本は天皇を中心とする家族国家だと私は考えています。ですから、日本の企業は家族経営であるべきです。私は社員に対し、どんなに大きくなってもアパは家族経営なんだと言っている。つまりアパは社員とその家族も含めて、大家族なのです。

 

引用：家族経営が染み渡った企業こそが本当の強さを発揮する

社員とその家族を第1に考えており、創業から現在に至るまで誰1人リストラしたことがなく、さらには赤字も1度も出したことがないそうです。

元谷外志雄さんは「社員がリストラの心配をすることなく、お客様・自分・家族・会社の幸せを考えて生きがいをもって働ける”良い会社”」を信念に経営しているとのこと。

そのため、これまでの経営においても、単に売り上げ利益の最大化を狙うのではなく、”家族（社員とその家族）にとっての幸せ”を優先させてきたと語っています。

元谷外志雄の経歴⑥　エッセイストとしても活動中

元谷外志雄さんは月刊誌『アップルタウン』の編集長も務めています。

また、同誌にはペンネーム「藤誠志」として社会時評を題材としたエッセイを掲載するなど、エッセイストとしても活動しています。

台湾の李登輝さん、韓国の金泳三さん、日本の森喜朗さん、アメリカ合衆国のリチャード・アーミテージさんといった大物政治家とも対談を行ったことがあるそうです。

「真の近現代史観」というテーマで懸賞論文を主催したこともあり、歴史学者などからは”歴史修正主義のプロモーター”と評されてます。

元谷外志雄の経歴⑦　2011年に「勝兵塾」を開設

元谷外志雄さんは、2011年に言論活動団体「勝兵塾」を開設。

メディアが報じる内容に疑問を抱くようになり、「自分の思いをしっかりと伝えたい」という思いから開設を決意したそうです。

目的は自虐史観からの脱却、そして議論することによる人材の育成で、3万人以上の塾生が参加しているそうです。

また、塾生の中には現役の大臣・駐日大使・国会議員・大学教授など多様な経歴を持つ人たちが在籍しているといいます。

元谷外志雄が結婚した嫁はアパホテル社長・元谷芙美子　【馴れ初めは？】

元谷外志雄は、1970年に元谷芙美子さんと結婚しました。

元谷芙美子のプロフィール

元谷芙美子さんは福井信用金庫に勤務したのち、元谷外志雄さんと結婚しました。

現在は、元谷外志雄さんが経営するアパグループのビジネスホテルチェーン「アパホテル」の取締役社長を務めています。

同ホテルの広告塔も務めており、自社の広告のみならず数多くのメディアにも出演。

大きな帽子とミニスカートのスーツといった派手なスタイルが特徴的で、「90歳まではこのスタイルを貫く」そうです。

また、若い頃はお茶の水女子大学への進学を志していたそうですが、父親が倒れてしまったため進学を断念。

アパホテル社長となったのちの2001年に法政大学に入学し、長年の夢であった大学進学を果たしています。

2人の馴れ初めは労働組合の大会

元谷外志雄さんは小松信用金庫に勤務していた際、労働組合の大会に出席しました。

大会には北陸に拠点がある各金融機関が集っており、そこで当時福井信用金庫に勤めていた現在の嫁・元谷芙美子さん（旧姓は西川）さんと出会ったそうです。

同大会で演説を終えた元谷外志雄さんに元谷芙美子さんがお茶を出した際、緊張から小指が立っていたのだとか。

その様子に「何事にも一生懸命な子だ」と好感を抱いた元谷外志雄さんは、後日、元谷芙美子さんの上司を通じてデートに誘ったそうです。

嫁の元谷芙美子さんをアパホテルの社長に

元谷外志雄さんは結婚後、嫁となった元谷芙美子さんをアパホテルの社長兼広告塔に抜擢。

その理由について元谷外志雄さんは、日本テレビ系の生活情報バラエティ「がっちりマンデー」で以下のように語っています。

広告塔はやっぱり女性の社長の方が良いし、自分は普段、執筆やビジネスを全般的にやっているのと、見た目もちょっといかついので表に出ていなかったのですが（笑）、この番組は自分が出ないと仕方ないと思った。

 

引用：アパホテル・元谷外志雄代表、バラエティ初出演で“儲かりの哲学”明かす

結婚記念日のプレゼントは”ホテル”

元谷外志雄さんは、結婚記念日に嫁の元谷芙美子さんへホテルを贈ったことがあるそうです。

板橋駅前に建設されたホテルで、実は全額借入金によるもの。さらに元谷芙美子さんには「利益をしっかりと出して借入金を返済するように」と告げたといいます。

現在は借入金の返済が終了しており、やっと完全な形で元谷芙美子さんのものとなったようです。

ちなみに、元谷外志雄さん・元谷芙美子さん夫妻が所有しているホテルはそのすべてが会社の名義となっています。

そのため、結婚記念日で建てられた板橋駅前のホテルが唯一、個人の名義となっている物件なのだそうです。

元谷外志雄の子供2人もアパグループに勤務

元谷外志雄さんには2人の子供がおり、どちらも息子です。

子供には幼い頃から厳しく接していた

長男の一志さんは、グループを統括する「アパグループ株式会社」で代表取締役社長とCEOを兼任されています。

2010年に同職に就いて以来、東京都心に50のホテルと30のマンションを用地取得する計画「頂上戦略」を推進されているそうです。

一方で、次男の拓さんは、同社で代表取締役専務を務めており、アパホテルの広告宣伝に関する戦略や、イベントの企画運営・セミナーでの公演などを行っています。

なお、元谷家では「勉強ばかりしていると勉強バカになる」と独自の教育方針を貫いており、自宅での勉強は禁止なんだとか。

また、母親である元谷芙美子さんはインタビューで「子供が親の都合に合わせるべき」だとも語っています。

うちでは、赤ちゃんのころから無駄に泣いていたら”ピシッ”（平手打ちのポーズ）。今だとちょっと問題になってしまいそうですが、”泣いても事は済まない”ということを経験として教えていました。また、『ワンワン（犬）』などの子どもの言葉で話しかけたことは一度もないです。同じ目線で話し、子どもとしてではなく一人の”人”として接していました。

 

引用：【アパホテル社長】のブレない教育方針

そのためか、次男の拓さんは自転車に轢かれて足を骨折した際も、痛みを耐えて泣かなかったといいます。

さらに、どちらも幼い頃から両親より”オーナーとしての心構え“を説かれていたそうで、物件の内覧に同行したり、両親が社員と経営に関する議論を行う場に同席したりもしていたそうです。

次男・元谷拓の嫁は元宝塚・葉室ちあ理

次男の拓さんは2007年に結婚しており、お相手は元宝塚の葉室ちあ理さんです。

2人の結婚式には、元首相・政治家・社長をはじめとする著名人のほか、宝塚時代の同僚など1100人もの参列者がいたといいます。

また、公には発表されていませんが、2011年頃に拓さんが小さなお子さんを抱いている写真があり、2人の間に子供が誕生していると言われています。

葉室ちあ理のプロフィール

葉室ちあ理さんは、2002年に88期生として宝塚歌劇団に入団しました。宙組で娘役として活動し、2007年に退団しています。

葉室ちあ理さんの母親は、娘が現役の頃は葉室ちあ理さんのファンクラブ会長を務めていたそうで、その経験から、現在はマーケティングコンサルタントとして活躍されているから驚きです。

元谷外志雄の自宅は港区麻布にある15億の大豪邸

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元谷外志雄さん・ 元谷芙美子さん夫妻はテレビで度々自宅を紹介しています。

東京都港区麻布にある一軒家で、総額はおよそ15億円にものぼるそうです。

間取りは8LDKで、車庫には車が5台。リビングは100畳の広さで、天井高も4.7mあるそうです。

ほかにも、嫁・元谷芙美子さんのトレードマークの帽子専用の部屋があったり、24畳のジェットバス、ドイツ製のシステムキッチンが備え付けられていたりなど豪華な設備となっています。

また、ホームパーティを開催する際にはシェフを呼ぶそうですが、普段の生活においては「自分のことは自分で」というポリシーから、お手伝いさんは雇っていないとのことです。

元谷外志雄は車好き　【高級車を10台以上所有している】

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元谷外志雄さんは昔から運転が好きだといい、車が好きなことでも知られています。

2018年にTBS系の生活情報バラエティ番組「がっちりマンデー」の取材を受けた際には、十数台を所有していると語っていましたが、元谷外志雄さんは正確な台数を把握していないそう。

ホテル建設予定地は必ず自分の目で確かめる主義で、現場が近くであれば自分で運転していくそうです。

さらに、同番組では日産のスポーツカー「GT-R」を運転する様子が映し出され、同シリーズは32、33、34と全型を所有しているとも語っていました。

また、2021年に放送されたテレビ東京系の経済ドキュメント番組「ガイアの夜明け」に出演した際も自らフェラーリを運転。

ロールス・ロイスなども所有していることが明かされています。

元谷外志雄の年収＆資産

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元谷外志雄さんの資産や年収について調べたところ、2019年に日本人長者番付に初めてランクインしていたことがわかりました。

元谷外志雄さんは36位にランクインしており、資産総額が1330億円であると発表されています。

翌年の2000年にはさらに順位を上げ、27位にランクイン。資産総額は1550億円でした。

しかし、2021年以降はトップ50から外れており、現在は50位である1200億円以下となっているようです。

年収は公開されていませんが、2020年に夫婦で受けたインタビューで以下のように語っていました。

外志雄氏　資産はほとんど会社ですよ。家族4人で100％オーナーですから、4人でほぼ4分の1ずつ。もうそれだけです。だから相続対策も必要ないんですよ。

(中略)

芙美子氏　所得は数億円ありますが、全部会社に出資しているんです。そうすると借り入れが少なくて済むじゃないですか。

 

引用：ここにテキスト資産数千億円を一代でつくったアパの元谷夫妻が語る「同族経営の強さ」を入力（URL変更も忘れずに）

アパグループとして毎年数多くのホテルを開業しているため借入も多く、資産総額は常に変動しているそうです。

昨今は個人向けの課税税率が高く、法人税率の方が抑えられている状況であるため、個人所得を増やすことよりもアパグループとしての利益を優先しているとも述べていました。

また、元谷外志雄さんは若手経営者に多いアーリーリタイア「FIRE」にも興味がなく、株式投資も考えていないといいます。

（資産が）一線を越えると使い切れないじゃないですか。増えるばかりですし、使えないならないのと一緒ですね。私は健康が一番大事。健康で闊達に長生きできることが人生の勝者ですよ。お金をたくさん持っただけでは、勝者ではないですね。

 

引用：資産数千億円を一代でつくったアパの元谷夫妻が語る「同族経営の強さ」

元谷外志雄の現在①　アパグループ会長として現役で働いている

元谷外志雄さんは前述の通り、今もアパグループの代表として業務に携わっています。

2020年頃より猛威を振るっている新型コロナウィルス感染症ですが、全世界が混乱する中、元谷外志雄さんは商機を逃がさず、今もなお事業拡大に向けて取り組んでいるそうです。

これまでは、アパホテルの広告塔でもある嫁・元谷芙美子さんがメインでメディア出演をしていました。

しかし、2018年放送のTBS系生活情報バラエティ「がっちりマンデー」に出演したことを機に、経営・経済をテーマとする番組に徐々に出演するようになっています。

元谷外志雄の現在②　アパホテルを”新都市型ホテル”にすることを計画中

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元谷外志雄さんは現在のアパホテルについて「だんだんと大型化・高層化しつつある」と語っています。

また、”新都市型ホテル”という新しい形を提唱しており、一般的にホテルが分類されるビジネス型・都市型・リゾート型とは異なる形を作りだしたいと述べました。

元谷外志雄さんが提唱する”新都市型”とは「都市型を超え、さらに拡大・拡充させたもの」だといいます。

ユーザーは”スペース”ではなく”満足感”を求めているため、「コンパクトなスペースでどれだけ満足できるものを提供できるか」を考えているそうです。

「満足とは何なのか」 と考えると、よりベッドが大きいほうがいいでしょう。テレビは大きいほうがいいでしょうということになる。電気のスイッチなんかも、ベッドサイドに集約させると、わかりやすいし、寝ころんだまま操作ができるメリットがありますからね。ユーザーはそのような、より便利なホテルに満足して、選んでくれるんじゃないかと。

 

引用：【ホテル経営者必読インタビュー】アパホテル代表 元谷外志雄氏が語る、コロナ禍でも揺るがないアパホテルの成り立ちやホテル経営における勝ちパターンとは？

その一方で、これまでこだわり続けてきた駅から徒歩3分以内の立地についても、必須としていくそうです。

まとめ

元谷外志雄さんは、たった一代でアパグループを大企業へと成長させた実業家です。

バブル崩壊・耐震偽装問題・新型コロナウィルス感染拡大など、不動産業やホテル業が軒並み大打撃を受けている中、素早く次の一手を打つことで会社をより良い方向へと導いてきました。

また、「女性を社長に」という当時においては先進的な考えから、嫁の元谷芙美子さんをアパホテルの社長に抜擢しています。

その結果、元谷芙美子さんのトレードマークである派手な帽子とミニスカートといったルックスが世間に強いインパクトを与え、数多くのメディアに取り上げられて知名度が急上昇しました。

2018年以降は、元谷外志雄さんも経済番組などを中心にメディアに出演しているので、これから先はその手腕についても、もっと知ることができるかもしれませんね。