生徒会長金子はピン芸人

お笑い全盛期と言われた2000年代、乱立したお笑い系番組の中でも、ひと際人気だった「エンタの神様」は、お笑い第5世代に属する芸人を中心に数多くの人気芸人を輩出した番組です。

ここでは、「エンタの神様」でブレイクした芸人の1人、生徒会長金子さんについて詳しく見ていきましょう。

生徒会長金子のプロフィール

生徒会長金子さんがテレビに初めて出演したのは、2008年です。それまでは全く売れず、約11年間下積み生活をしていたことを明かしています。

2017年に5月に、占い師の姓名判断を受けて、芸名を「カネッシー金子」に改名しました。

しかし、公式サイトでは「生徒会長金子」になっているので、元に戻したのかもしれませんね。

生徒会長金子の経歴　【エンタの神様でブレイクするまでを紹介】

突然のピン芸人への転向

2008年にエンタの神様に出演した時の生徒会長金子さんはピン芸人ですが、実はもともとはコンビ芸人でした。

1997年頃からコンビ漫才をしていましたが、相方が当時のマネージャーと大喧嘩して飛び出してしまい、突如コンビは解散。

ピン芸人として再出発したものの、オファーは一切なく、ニート生活を1年以上に渡って送り続けてきたのだとか。

渡辺国民学校に助けられた

ニート生活を送る生徒会長金子さんを、先輩お笑い芸人である「渡辺塾国民学校」さんが何かと気にかけてくれていたそうです。

例えば、お笑い芸人の飲み会に誘ってくれたり、渡辺塾国民学校さんの単独ライブの手伝いをするなど、目を掛けてくれたから今があると生徒会長金子さんは語っています。

ちなみに、渡辺塾国民学校さんとは、体育教師ネタが得意なお笑い芸人です。

ライブでもジャージを着てネタを披露するのですが、生徒会長金子さんは「生徒役をやって欲しい」と頼まれて学ランを着て出演。

すると、生徒会長金子さんがジワジワと注目を集めるようになったのです。

手伝いを続けて2年が経過した頃、渡辺国民学校さんから「そろそろ、これだという自分のキャラクターを作ったほうが良いのでは」と、アドバイスを受けました。

そして、今まで手伝いで生徒役演じてきたことからヒントを得て、生徒会長という路線でやっていくことに決めたのです。

生徒会長金子のネタ動画を紹介

ここからは、生徒会長金子さんのネタについて紹介します。

YouTubeなど、動画サイトで閲覧が可能です。

甲高い声とハイテンションが特徴的

生徒会長金子さんのネタは、基本的に全校集会に参加する生徒会長という設定です。

学ランを着て登場し、周囲の生徒に向かって注意喚起を促すというネタでした。

そして甲高い声と、かなりのハイテンションで話す独特のスタイルが楽しいと話題を呼びました。

生徒会長金子はエンタの神様で大ブレイク

生徒会長金子さんは「テレビに出るまで11年地下芸人をやっていた」と語っており、デビューしてからブレイクするまでにかなりの年月を要していることが分かります。

エンタの神様に出たことで、人生が変わったという話をYouTubeで赤裸々に語っています。

渋谷で知名度を実験したことも

エンタの神様に初めて出演したのは、2008年5月10日の放送です。当時のエンタの神様は、視聴率20%越えが当然というオバケ番組でした。

エンタの神様に初出演後、どれくらい知名度が上がったかを実験することを思いついたそう。

そして、タスキにマジックで「生徒会長金子」と書き、学ラン姿で渋谷を練り歩いたところ、次々にファンに声を掛けられて、気が付いた時には人だかりができていたと語っています。

この経験から、テレビの影響力の大きさを初めて実感した生徒会長金子さんでしたが、この行為が事務所にバレてしまい、かなり叱られたというオチがありました。

生徒会長金子はエンタの神様の噂に言及している

エンタの神様に毎週レギュラー出演していた生徒会長金子さんですが、「ネタは自身で考えているんですか？」と聞かれることが多いそう。

当時は話せなかったことを、YouTubeで明かしています。

台本は殆ど制作会社がベースを作る

基本的に、生徒会長金子さんが好きなネタを披露できるわけではなかったそう。

毎週のように制作会議が開かれて、生徒会長金子さんもそこに参加していました。

プロデューサーから、「金子君のキャラは面白いけど、ネタはテレビでは使えるものが少ない」と言われ、何人ものプロが集結して台本の元となる素案を大量に渡されていたのだとか。

毎週かなり分厚い素案の中から、生徒会長金子さんがお題を選び、数本を台本に書き起こして番組の制作会社にファクシミリを送るそう。

そして、制作会社側からOKが出たネタで番組を撮影し、また次の週の制作会議に出席する･･･というサイクルの生活だったことを明かしています。

観客に仕込みはいない

エンタの神様の醍醐味の1つには、お笑い芸人が観客に話題を振って、観客からの返しが面白さを倍増させているというライブ感があります。

例えば、2013年に事故で死去した人気芸人・桜塚やっくんも、観客とのやり合いが上手いと言われた1人です。

しかし、あまりにも絶妙な返しが多かったことから、観客には番組が用意した「仕込み」と呼ばれるスタッフがいて、番組を盛り上げているという噂がたびたび浮上していました。

この噂について、生徒会長金子さんは「仕込みはない」と断言。

ただ、観客への振りがある芸人は実は2回撮影をしていたそうです。

1回目はネタを通して披露して、観客からの返しが微妙だったとしてもそのまま続けます。

その後、出演者の撮影をすべて終えた後で、振りのあるお笑い芸人だけもう一度同じネタを披露するそうです。

観客も芸人から急に話しかけられても対応が難しいものの、もう1度同じネタなら、心の準備ができるため、すべることが少ないという理由があるそうです。

また、観客は全員女性であるという決まりがあり、舞台に立っているだけでも笑ってくれるので、自分のネタが面白いんだと勘違いしてしまったと語っています。

そんな生徒会長金子さんは、2009年1月までレギュラー出演していましたが、その後は登場していません。

ちなみに、エンタの神様は2010年3月末に視聴率低迷の影響で打ち切りになっています。

生徒会長金子の現在

2021年の生徒会長金子さんは、45歳になっており、新しいチャレンジをしているようです。

現在の活動について紹介します。

オフィス怪人を退所

2020年11月19日、自身のTwitterをアップして、長年所属していたオフィス怪人を退所したことを発表した生徒会長金子さん。

また、新たな挑戦として、「もう一度全国を目指す事と致しました」と抱負を語っています。

2021年現在、「ドミトリーム・エンターテインメント」に移籍しています。

ニコ生やマシェバラで配信している

2013年頃から、生徒会長金子さんはニコニコ生放送で番組を担当しています。

また、2019年5月からはリアルタイムで芸能人やアイドルとコミュニケーションが取れる配信アプリ「マシェバラ」でも活動中。

「マシェバラeveryday!」という、読んで字のごとく毎日配信をしている番組で、木曜日のMCを担当しています。

まとめ

生徒会長金子さんは、2008年5月から「エンタの神様」に出演して、独特のハイテンションで学校の生徒会長を演じるネタが面白いとブレイクしたピン芸人です。

2009年までレギュラーとして出演しましたが、テレビに出演するまでに11年間も下積み生活を送ってきた苦労人でもあります。

若い頃はコンビを組んで漫才をしていましたが、突如コンビは解散。一時期はニートになっていました。

その後、体育教師のネタを得意とする渡辺塾国民学校さんのライブを手伝うようになり、徐々に人気を獲得して、エンタの神様へのデビューをつかみ取りました。

2020年、これまで所属していた「オフィス怪人」を退所した生徒会長金子さんは、新しい事務所「ドミトリーム・エンターテインメント」に移籍。

近年は、ネット配信でMCを務めるなど活躍中ですが、「全国区をもう一度目指す」と決意したことをTwitterで報告しています。

生徒会長金子さんがどのようにまたスターの地位に返り咲くのか、気になります。これからも応援していきましょう。