突発性難聴とは

突発性難聴とは、ある日突然耳が聞こえなくなる、もしくは聞こえにくくなる病気です。特に、耳の病気があったわけでもなく、そのほかの不調があったわけでもないのに、気づいた時には耳が聞こえなくなってしまうのです。

この突発性難聴の特徴は、とにかく「いきなり・突然」耳が聞こえなくなることです。そのため、徐々に耳が聞こえなくなってきたという場合は、そのほかの症状が似たようなものであったとしても突発性難聴ではありません。

厚生労働省の2001年の調査によると、突発性難聴の患者データは次の通りです。

年間35,000人が発症と考えると、突発性難聴はとても身近な病気に感じますね。

突発性難聴の症状

突発性難聴の症状の特徴をご紹介します。

突発性難聴は、本当に突然耳が聞こえなくなり、本人もそれに気づきます。そのため、突発性難聴が発症した時に、患者本人は何をしていたか（テレビを見ていた、家族と会話をしていた、就寝していて起きたら聞こえなかった等）をきちんと説明することができます。

突発性難聴の原因

突発性難聴の原因は実は解明されていません。原因不明の病気なんです。ただ、原因とされる有力な説はあります。

この2つの説が突発性難聴の原因としては有力ですね。

ウイルス感染説はヘルペスウイルス（水疱瘡のウイルス）やムンプスウイルス（おたふくかぜのウイルス）が原因ではないかと言われています。

循環障害説ではストレスなどによって血流が悪くなったり、血栓が詰まって血流が悪くことで、突発性難聴が起こるのではないかと考えられていますね。

どちらの説も完全に突発性難聴を説明できない部分がありますが、現在のところはウイルス感染説がちょっとだけ有力かもしれません。

突発性難聴の芸能人・有名人19人

突発性難聴を患った芸能人・有名人をご紹介していきます。芸能界にも突発性難聴になった人はたくさんいるんです。

1．Kinki Kids　堂本剛さん

Kinki Kidsの堂本剛さんは、2017年6月に左耳が突発性難聴になったことを告白しています。その後治療をしましたが、完全に治ることはなく、現在も突発性難聴の症状は残っているようです。

突発性難聴になっても、ヘッドホンなどをして可能な範囲でライブ活動をしていますね。突発性難聴を発症した当初は、「ドラム缶の中でガンガン鳴らされているみたいな感じ」と突発性難聴の症状を表現しています。

2．浜崎あゆみさん

歌手の浜崎あゆみさんは、2000年に左耳の突発性難聴を発症しています。ツアー直前に発症したとあって、なかなか治療に専念できなかったらしく、治療を後回しにしてツアーを強行した結果、左耳の聴力は回復しなかったようです。

2008年には左耳の聴力は完全に失われてしまったことを告白しています。

3．相田翔子さん

元Winkの相田翔子さんは、2014年に補聴器のイベントで26歳の時に突発性難聴になったと告白しています。

「あるとき平衡感覚がおかしくなってしまい、歌ったり踊ったりするのがとてもつらくなって。おかしいなと思っていたら、耳の中でゴーと大音量が鳴るようになり“もう限界”となって、２週間入院治療をしました」

 

引用：相田翔子、アイドル時代の突発性難聴を告白　「２週間入院治療をしました」 | Daily News | Billboard JAPAN

相田翔子さんの場合は治療がうまくいって、聴力が回復されているとのことです。

4．　サカナクション　山口一郎さん

ロックバンドのサカナクションのボーカル兼ギターの山口一郎さんは、2010年に右耳の突発性難聴を発症しています。

「ツアーの3日前くらいだったかな……急にめまいがして、耳鳴りもすごいし、変だなと思って病院行ったら、突発性難聴だって言われて」と当時の状況を振り返った。

 

引用：サカナクション・山口一郎、突発性難聴発症時の状況明かす 「ほんとにバカだった」 | RBB TODAY

ツアー前の発症だったために、治療に専念できなかったとのことです。現在は右耳はほとんど聞こえていないそうです。

5．藤あや子さん

演歌歌手の藤あや子さんは、2010年6月にご自身のブログで突発性難聴の疑いがあり通院していることを明かしています。その当時は毎日点滴を行い、全体安静だったとのこと。

当時のブログは削除されていますが、演歌歌手にとって聴力はとても大切なものだと思いますので、当時は本当に不安だったと思います。

6．大友康平さん

HOUND DOGのボーカルでもある大友康平さんは、2012年にご自身のブログで2011年に突発性難聴を発症していたことを告白しています。

治療は思ったように進まず、手術もしましたが聴力は戻っていないとのことです。ただ、歌うことに支障はないとして、突発性難聴を前向きにとらえ活動を継続されています。

7．スガシカオさん

シンガーソングライターでSMAPの「夜空ノムコウ」の作詞家としても有名なスガシカオさんは、2011年に右耳の突発性難聴を発症しました。そのことは、ご自身のブログで詳細に述べられています。

発症してから3週間後に初めて病院を受診したため、治療が遅くなったこともあり、治療は完全には治りませんでしたが、多少は回復しているとのことです。

現状、おれの右耳は周波数帯によっても違うのだけれど、調子のいい時で70～８０％くらいまで持ち直している。

 

引用：【告白・突発性難聴との戦い】最終回 | スガ シカオ　オフィシャルブログ　コノユビトマレ　Powered by Ameba

8．エレファントカシマシ　宮本浩次さん

エレファントカシマシのボーカルである宮本浩次さんは、2012年10月に突発性難聴であることを発表し、エレファントカシマシのライブは無期限休止することになりました。

その後、治療がうまくいったため、2013年9月には復活の野外ライブを行い、「耳は本当によく聞こえる」と全快をアピールしました。その後も音楽活動を続けています。

9．萩原聖人さん

俳優の萩原聖人さんは、2000年12月に突発性難聴を発症しました。1ケ月後の2001年1月には蜷川幸雄氏演出の『真情あふるる軽薄さ2001』に出演予定でしたが、突発性難聴のために降板されています。

10．坂本龍一さん

ミュージシャンで「世界のサカモト」とも呼ばれる坂本龍一さんも、突発性難聴を患ったことがあるようです。詳しい情報は不明ですが、発症当時は「音楽活動断念か？」とも言われたそうですね。

11．小室哲哉さん

2018年1月に芸能界を引退された小室哲哉さんは、2018年5月に突発性難聴を発症したことを週刊誌にスクープされています。

「突発性難聴の治療です。片方の耳の聴力が聴音検査でほとんど聞き取れないくらいに悪化して。（記者会見の前より）状態は悪くなっています。音に触れないほうがいいということで急遽、入院命令が出て、2週間ほど療養していました。ちょっと情けないんですけれど」

 

引用：小室哲哉　突発性難聴で入院していた！状態悪化で2週間療養 | 女性自身

不倫スクープをきっかけに芸能界を引退されましたが、一連のことがストレスで、それをきっかけにして発症したのでしょうか…？

12．布施明さん

歌手の布施明さんは、2009年5月にテレビ番組の「徹子の部屋」で突発性難聴であることを告白しています。そのほか、多発性大腸ポリープ、良性発作性頭位めまい症、声帯ポリープなどの病気を患っていますので、病気と闘いながら芸能活動を続けられているようです。

13．千原ジュニアさん

千原ジュニアさんは、2015年にご結婚されていますが、一人暮らしが長かったためか、結婚生活にストレスを感じて、突発性難聴を患ったそうです。漢方薬を調合してもらって、それを飲んでいたら、2週間程度で症状は治まったとのこと。

これは、テレビ番組の「サワコの朝」で告白していますね。

14．平松邦夫さん

第18代大阪市長の平松邦夫さんは、大阪市長の任期中である2008年11月に突発性難聴を発症しています。

私の右耳は08年11月から突発性難聴のため聴こえません。耳鳴りは絶えずあります。今日のように新しいフェスティバルホールを両耳のステレオで聞きたいなぁと思いますが、完全に難聴の方に比べれば恵まれてもいます。音の広がりはこうだろうなという想像力を働かすのも一興かと。

— 平松邦夫 (@hiramatsu_osaka) April 26, 2013

2009年2月には突発性難聴のために4日間入院されていますね。ただ、ツイートからも分かるように、右耳の聴力は回復されていないようです。

15．明坂聡美さん

声優の明坂聡美さんは、2018年3月に突発性難聴を2度も患ったことをきっかけにして、声優ユニット「Roselia」の白金燐子役を卒業することになりました。早期に治療したことが功を奏して、聴力は回復しているそうですが、回復の危険性を考えて、このような決断に至ったとのことです。

16．杉原杏璃さん

元グラビアアイドルで現在はタレント活動中心の杉原杏璃さんは、2015年にご自身のブログで突発性難聴になったことを告白しました。

ずっと 耳の中、蓋がしまったような

エレベーターで高層階に行った時のようなつまってる感じを治してもらいに耳鼻科で診察してもらってきます

 

引用：ちょっとそこまで | 杉原杏璃オフィシャルブログ「Chu！」Powered by Ameba

耳は…突発性な難聴でした

しょうがない！ 忘れた頃に治るでしょ。

 

引用：お喋り！ | 杉原杏璃オフィシャルブログ「Chu！」Powered by Ameba

ブログでは明るく振舞っていますが、本当は不安でいっぱいだったのかなと想像してしまいます。

17．桑田真澄さん

元プロ野球選手の桑田真澄さんも、どうやら突発性難聴にかかった経験があるようです。

歌手の浜崎あゆみや藤あや子、音楽家の坂本龍一、そして元プロ野球選手の桑田真澄氏らが発症したことで注目を集めるようになった突発性難聴。

 

引用：佐村河内氏もビックリ？　突発性難聴にもクラシック音楽が効く！ (2014年2月24日) – エキサイトニュース

詳細は不明ですが、こちらの引用記事は2014年2月のものですので、その時点ではもう突発性難聴になっていたということですね。

ただ、これ以外のニュースソースはなかったので、ガセという可能性もありますが…。

18．田口壮さん

元メジャーリーガーの田口壮さんは、1992年にオリックスでプロデビューしていますが、当時は監督からの厳しい指導によるストレスで突発性難聴を発症したそうです。

その後は内野手から外野手へと転向し、堅実な外野守備を見せ、着実に結果を残し、メジャーリーガーとなっています。

19．GENKINGさん

タレントのGENKINGさんは、2015年に自身のブログで突発性難聴で左右の耳の聴力が弱いことを告白しています。メニエール病にもなっているとのことです。

突発性難聴だけでなく、メニエール病にもなっていると、本当に大変そうですよね。

まとめ

突発性難聴の症状や原因、突発性難聴を患った芸能人・有名人をまとめましたが、いかがでしたか？突発性難聴は発症してからいかに早く治療を始めるかが聴力回復のカギとなります。医師いわく発症2週間以内に治療を始めないと、回復の見込みは非常に低いとのこと。

もし、突然片耳が聞こえなくなったり、耳が詰まったような感じになったら、とにかくすぐに耳鼻科を受診しましょう。どんなに仕事が忙しくても、後で後悔しないためには、まずは病院受診を優先してくださいね。