南部虎弾は電撃ネットワークのリーダー

南部虎弾（なんぶ とらた）さんは、パフォーマンス集団「電撃ネットワーク」のリーダーを務めていた方です。

「電撃ネットワーク」は体を張った芸が欧米諸外国でも大人気で、海外では「TOKYO SHOCK BOYS」というグループ名で活動しています。

芸のためであれば命も惜しくないと語っていた南部虎弾さん。ここでは、芸風や芸名、見た目のインパクトも強烈だった南部虎弾さんについて、プロフィールや本名を紹介します。

南部虎弾の本名などプロフィール

本名は佐藤道彦

南部虎弾さんの本名は「佐藤道彦」さんといいます。芸名が独特なので、普通過ぎてなんだか違う人のように思えますよね。

「南部虎弾」という芸名は、市原悦子さんに付けてもらったそうです。

南部虎弾の髪型の秘密や素顔画像

南部虎弾さんは、スキンヘッドの左右にツノのように生えている独特の髪型が特徴となっていまいました。

サングラスをかけていることも多かったのですが、素顔も気になりますよね。

ここでは、南部虎弾さんの髪型の秘密や素顔の画像を紹介します。

実はハゲじゃなかった

南部虎弾さんは、電撃ネットワークを結成当初から同じヘアスタイルを貫いていました。

ほぼスキンヘッドですが、耳の上の一部分だけ髪の毛を生やしていて、その部分を斜め上に固めたり、毛先部分をクルンとカールさせたり、アレンジしていることも。

そんな南部虎弾さんは実は「ハゲ頭」ではありませんでした。

画像の頭頂部をよくよく見ると、短い髪の毛がかなりの密度で生えています。

専用のカミソリを使ってあの髪型を長年維持していたようで、頻繁にお手入れする必要があったそうです。

浅野忠信がモノマネしたことも

イケメン俳優の浅野忠信さんが、2015年3月に自身のインスタを更新し、衝撃の髪型を披露しました。

南部虎弾さんを真似たことがすぐにわかる、完成度の高い髪型が話題に。

画像を加工したのでは？とも思われましたが、ハッシュタグには「#加工なし」と設定されていて、浅野忠信さんは自前の髪の毛でチャレンジしたようです。

素顔の画像はあるの？

南部虎弾さんの画像を検索すると、圧倒的にサングラスをかけているものが多いものの、素顔が分かる写真もみつかります。

素顔を見る限り、顔のパーツは中心に寄っていて、大きな黒目がちな瞳が特徴的な顔立ちです。

サングラスをしていても、していなくても、目を引く風貌であることには変わらなかったようですね。

南部虎弾の若い頃の経歴①  いじめに悩んだ学生時代

南部虎弾さんは若い頃は周囲と馴染めずに悩んだこともあったそうです。

南部虎弾さんの知られざる学生時代について見ていきましょう。

特殊学級に通っていた

南部虎弾さんは、山形県鶴岡市で6人兄弟の第2子として誕生しました。実家は自転車屋さんを営んでいます。

子供の頃から極度に内向的で集中力が続かず、学生時代はいつも落ち着きがなくソワソワしていたそうです。

中学校では特殊学級で過ごし、特殊学級内で同じような子達と波長が合ったこともあり、いつもつるんでいたそうです。

ただし、一般学級の子供達からは、石を投げられて頭から血まみれになったこともあるなど、きついいじめに遭いました。

その後、地元の山形県立鶴岡高校に進学したものの、やはり馴染むことができないまま3年間を過ごしたといいます。

環境を変えたいと考えて、大学は地元から離れた高崎経済大学を選びましたが、最終的には中退しています。

南部虎弾の若い頃の経歴②　サラリーマンから舞踏団まで

フランス留学を経てロシアへ

大学中退後の南部虎弾さんは、生命保険の営業マンを経て、22歳の時にフランスに渡りました。

留学先では、主に知的障がい者の支援をするボランティアに力を入れていたそうです。

とにかく誰かの役に立てるのが嬉しく、フランスで色々なことに挑戦するうちに、将来はエンターテインメントの世界で生きていきたいと考えるようになった南部虎弾さん。

その後、ロシア音楽舞踊団に入団したものの、看板女優と体の関係を持ったことがばれて、クビになってしまったそうです。

日本に戻った南部虎弾さんは劇団に入団。この時に、肥後克広さん・寺門ジモンさん・上島竜兵さんと出会い、「ダチョウ倶楽部」を結成します。

南部虎弾さんは1985年から1987年まで、「ダチョウ俱楽部」のリーダーを2年ほど務めました。

南部虎弾の若い頃の経歴③  ダチョウ倶楽部を脱退した理由

南部虎弾さんがダチョウ倶楽部を脱退した理由について調査しました。脱退理由は、どうやら自身の若気の至りにあったようです。

毒舌すぎて反感を買った

お笑い芸人としてデビューしたばかりの頃の南部虎弾さんは、失礼な口のきき方で共演者を怒らせることで、番組も盛り上がり、ダチョウ俱楽部の人気にも繋がると信じていたといいます。

例えば、タモリさんに向かって「お笑い芸人らしいことをしていないのに、笑いの帝王と呼ばれるのはおかしい」と暴言を吐くなど、先輩後輩問わず誰にでも毒舌でした。

タモリさんは「君、面白いねえ」と流してくれたものの、中には顔を真っ赤にして怒る人も。

実際にテレビ番組側は喜んでくれたようですが、肥後克広さん・寺門ジモンさん・上島竜兵さんは「根回しもなしにそんなこと言うなんて」と注意されることが多かったそうです。

そのうち、「もう僕らは知りません」と3人から突き放された挙句、ある日テレビをつけると、3人だけで番組に出演しているのを見つけて愕然とした南部虎弾さん。

南部虎弾さんはこの時、「これは実質上のクビ宣告なんだな」と悟り、グループから脱退を決意しました。

南部虎弾の若い頃の経歴④　電撃ネットワークを結成

南部虎弾さんは1990年、過激パフォーマンス集団「電撃ネットワーク」を結成しました。

命知らずの芸は、最初こそ大受けしていたのですが、次第に観客はドン引きしてしまうように。

ここでは、電撃ネットワークでの活動を紹介します。

電撃ネットワークとは

1990年に結成され南部虎弾さんがリーダーを務めた「電撃ネットワーク」は、現在のメンバーはキュウゾウ、ダンナ小柳、今日元気、ランディー・ヲ様、リチャードくんで構成されています。

フジテレビの深夜番組「オールナイトフジ」でテレビデビューを果たしました。グループの名前は、東京フィルムフェスティバルで上映されていた映画の名前から付けたそうです。

芸は多岐に渡り、とにかく体を張った危ないものばかり。

例えば、布団袋に入って空気を抜いたり、液体化したロウの中に顔を入れたり、ドライアイスやサソリ、ピラニアなどを生のまま食べるなど危険な芸のオンパレードです。

海外で大人気

日本では、面白いと言ってくれる人もいたものの、子供が真似をすると苦情が多数寄せられていました。

しかし1991年、ロサンゼルスの人気番組に出演したことをきっかけに海外で注目を集めます。

英語はできませんでしたが、早口に「FUJIYAMA! TOYOTA! GEISHA!」など海外で知られているであろう日本語をシャウトすると、観客は手を叩き喜んでくれたのだとか。

これまでに、アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、エルサレムなど各国のメディアに登場しており、VIP待遇で迎えられたといいます。

南部虎弾の嫁の情報・馴れ初めと結婚

ここからは、南部虎弾さんのプライベートについて紹介します。

南部虎弾さんの嫁がどんな人なのか、馴れ初めについても調査しました。

嫁の名前は由紀さん

南部虎弾さんが結婚したのは1990年のこと。嫁は由紀さんという一般女性です。

嫁は南部虎弾さんの1８歳年下で、静岡県出身であることが分かっています。

馴れ初めはダチョウ俱楽部の公演

2人が出会ったのは、南部虎弾さんがダチョウ倶楽部のリーダーをしていた頃で、由紀さんは当時まだ18歳の女子高生でした。

地方でのライブ巡業中、静岡県での公演に由紀さんが友人と見に来てくれたことがきっかけでした。

純朴な由紀さんが可愛くて、南部虎弾さんは恋に落ちてしまったそうです。2人は交際に発展し、1990年に結婚しています。

嫁が極貧生活を支えてくれた

新婚時代の南部虎弾さんは、電撃ネットワークを結成したばかりの頃で、まだテレビの仕事もなく、経済的には苦しいものでした。

そのため、結婚したばかりの頃は、嫁は地元の静岡県下田市に住み、南部虎弾さんは東京で仕事をするという、別居状態が続きました。

やっと準備が整い、都内で一緒に暮らすようになったものの、まだ売れる前でお風呂も鍵もない6畳一間のアパートだったといいます。

そんな極貧時代でも、由紀さんは文句も言わず、外に働きに出てしっかりと生活を支えてくれたのです。

南部虎弾と嫁の間に子供はいる？

夫婦仲は良好そのものでしたが、南部虎弾さんと嫁との間に子供はいません。

売れるまでは生活が大変な状況でしたし、売れるようになると海外各国をまわる生活になったので、子供を産み育てることを落ち着いて考える時間がなかったのかもしれませんね。

南部虎弾の病気①　糖尿病で心不全

糖尿病を患っていた南部虎弾さんは、さらに心不全の状態にあることが分かり、心臓の手術を受けています。

全力の芸で無理をしていた南部虎弾さんは、体を壊してしまったようです。

自宅で倒れて緊急入院

南部虎弾さんは2017年3月末、糖尿病が悪化したことで自宅で倒れ、その後救急車で病院に搬送されました。

実は2011年頃から左足の痛みがあり、病院に行ったところ足が壊死していて、2型糖尿病であることが発覚したのです。

2型糖尿病は、不摂生や肥満などの生活習慣が原因で引き起こされます。

体を一切労わらず、命がけで芸をしてきた南部虎弾さんの糖尿病はどんどん悪化し、さらに心不全も患っていることが判明しました。

8時間に渡る心臓バイパス手術は成功し、その後は治療を続けて芸能活動を復帰を果たしています。

南部虎弾の病気②　腎臓移植手術

糖尿病悪化による心不全はなんとか回避したものの、病気が完治したわけではありませんでした。

2019年には腎臓にも異常が見つかり、腎臓機能低下による移植手術を受けています。

嫁がドナーになった

糖尿病の治療を続ける中で問題となったのは、腎機能の悪化でした。

主治医から「もはや腎臓移植しかないでしょう」と言われた南部虎弾さんが嫁に相談すると、「私でよかったら」と嫁はドナーになる事を快諾してくれたのです。

ただし、南部虎弾さんはRHマイナスのO型で嫁はA型。そのままではドナーにはなれませんでした。

そのため、血液の融合剤を使うなど準備期間を経て、ようやく2019年5月28日、腎臓移植手術に踏み切りました。

手術後の経過は良好

手術後の最初の2日間は、水を3リットル飲み、10分から25分おきに尿量を測る必要があり、その間は寝てはいけないという制約があり、とても辛かったといいます。

しかし経過は良好で、翌月に無事退院。9月には「南部虎弾完全復活大感謝祭」を開催し、元気な姿をアピールしファンを安心させました。

退院後も薬の投薬が続き、毎日最低2リットルの水を飲む必要があったり、太るのが厳禁だったりと食生活の制限が多かったそうです。

ただ、どうしてもお酒だけはやめられなかったんだとか。

嫁からも「お酒はやめて」と懇願されたので、ビールはやめて、カロリーの低い焼酎を炭酸で割って飲むという代用品で我慢していたそうです。

南部虎弾さんは2023年には、嫁に腎臓を提供してもらったおかげで、かなり体調が安定していることを明かしていました。

ただ、お酒をやめられなかったことで、嫁からも「腎臓返して！」と冗談ぽく言われることもあったようです。

南部虎弾の現在～2024年に脳卒中のため死去

垢BAN覚悟でYouTubeへ殴り込み

2021年10月23日、電撃ネットワークが公式チャンネルを立ち上げました。

一番最初の動画では、スタッフから「YouTubeのコンプラに耐えられそうですか？」と質問されるものの、お構いなしに過激なパフォーマンスを始めてしまいます。

スタッフから「もう存在が垢BANギリギリですから」と突っ込まれるなど、YouTubeでも自由さは相変わらず。

「芸にインパクトありすぎてメンバーの名前が覚えられない」、「やっぱり凄すぎる」、「めちゃくちゃ面白いです。元気もらいました」と絶賛コメントが多数寄せられていました。

数々の動画がこれまでにアップされていますが、現時点ではアカウントが凍結されてしまったという事態にはなっていません。

気になった方はぜひチェックしてみてください。

電撃ネットワークが公式チャンネルはこちら→電撃TV / 電撃ネットワーク公式

急死した上島竜平を追悼

2022年5月、ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんが急逝しました。

上島竜平さんは自ら命を絶ったとのことで、南部虎弾さんは「ミヤネ屋」にリモート出演し、「自分は２年前に腎臓移植やって、どうやって生きようかと。周りの人も自分の命をどうやって守っていこうかって…。」「命を自分で自分の命を捨ててしまうってのはね、やっぱり竜兵くん、間違ってるよ！間違ってるよといっても、もう帰ってこれないんだから」と声を震わせながら、かつての仲間の死を悼みました。

南部虎弾さんは電撃ネットワークのYouTubeチャンネルでも上島竜平さんを追悼し、「約10個下の上島竜兵が61歳。なんで死ななきゃいけないんだ」と悔しさをにじませていました。

脳卒中のため死去

70代になってからも活動を続けていた南部虎弾さんですが、2024年1月20日に脳卒中のため都内の病院で亡くなりました。72歳でした。

葬儀・告別式は近親者のみで行われましたが、葬儀は南部虎弾さんの嫁・由紀さんの「暗い感じで送りたくない」という意向で「喪服厳禁」のルールでとり行われたといいます。

出席者はツナギや着ぐるみなどを着用して参列したそうで、電撃ネットワークのメンバーたちもツナギ姿で参列。また、メンバーたちは取材に応じ、今日元気さんは、南部虎弾さんが亡くなる3時間前に電話でとりとめのない会話をしていたことを明かしました。

南部虎弾さんが亡くなる4日前、南部虎弾さんが可愛がっていたお笑いタレントのエスパー伊東さんも亡くなっています。

南部虎弾さんはエスパー伊東さんの死にショックを受け「俺がお別れ会をやるよ」と申し出ていたようですが、その直後に自身も急死してしまいました。

そのため、2024年3月23日に、南部虎弾さんとエスパー伊東さんお別れ会が東京・品川グランドホールで合同開催されました。

お別れ会には、南部虎弾さんの嫁やデヴィ夫人、松村邦洋さん、サンプラザ中野くんらが出席。電撃ネットワークのメンバーたちもパフォーマンスを披露したとのことです。

まとめ

南部虎弾さんは、電撃ネットワークのリーダーとして1990年から活動していましたが、実は若い頃は、ダチョウ俱楽部のリーダーでした。

ダチョウ俱楽部の脱退理由は、先輩芸人をわざと怒らせて相手の反応を見せるという芸風が、メンバー3人からは受け入れられなかったことが大きいようです。

実質クビになる形でダチョウ倶楽部を脱退しました。

1990年からは電撃ネットワークを結成し、1991年以降は海外にも進出。日本では敬遠される過激なパフォーマンスが大受けしたことで、諸外国でVIP対応を受けていたといいます。

プライベートでは、1990年に1８歳年下の由紀さんという女性と結婚。当時は無名だったので、自宅は6畳一間でお風呂も鍵もないという環境でした。

夫婦仲は良好でしたが、子供はいないようです。

2017年に糖尿病から来る心不全で手術を行い、2019年には腎機能低下で嫁の腎臓を移植している南部虎弾さん。その後もYouTubeにチャレンジするなど精力的に活動していましたが、2024年1月に脳卒中のため72歳で亡くなっています。ご冥福を心よりお祈りいたします。