浜田幸一は「国会の暴れん坊」と呼ばれた伝説的な政治家

浜田幸一さんは千葉県出身の政治家で、1969年から1980年、1983年から1993年まで自由民主党所属の衆議院議員として過ごしました。

これまでに政治家としては破天荒な言動が多かったため、「ハマコー」という愛称の他に、「野次将軍」や「国会の暴れん坊」などの異名の持ち主です。

政界を引退後は、タンレントとしてバラエティ番組に引っ張りだこになり、その濃いキャラを存分に活かしていました。

2012年8月5日に、享年83歳で死去しています。

浜田幸一の若い頃の経歴①　実はお坊ちゃまで優等生だった

まずは、浜田幸一さん生い立ちや若い頃のエピソードを紹介します。

幼少期の浜田幸一さんは、後年見せる破天荒なキャラとは全く異なる少年だったようです。

父親は大地主

浜田幸一さんは千葉県君津郡青堀町（現在の富津市）出身です。実家は地元の大地主で、4人兄弟の次男として誕生しました。

浜田幸一さんの名前には由来があり、「浜で働き、田で働き、一生懸命働いて一番幸せになる」という願いを込めて付けられたのだとか。

通っていた小学校は自宅から徒歩15分という距離でしたが、1歩も他人の土地を通らずに通学できたというエピソードがあるくらい、土地持ちの裕福な家庭だったようです。

そんな小学校時代の浜田幸一さんは県知事表彰をされるくらいの優等生で、中学校も授業料免除の特待生として、千葉県立木更津中学校（現在の千葉県立木更津高等学校）に通っていました。

その後、第二次世界大戦が勃発し、中学校3年生の時に海軍の予科訓練生の試験を受けたところ、年齢的にまだ早いという理由で不合格になります。

後年、浜田幸一さんは「もし、この時に合格になっていたら戦後まで生きることが難しかっただろう」と戦争の厳しさを語りました。

浜田幸一の若い頃の経歴②　戦後は荒れて傷害罪で逮捕される

浜田幸一さんは1945年に南満州鉄道に就職が決まっていましたが、出発目前にして終戦を迎え、満鉄への就職はできませんでした。

また戦時中、浜田幸一さんの父親は町の助役を務めていましたが、戦時下の国民統制の組織「大政翼賛会」の役員であったことから、戦後は戦犯として扱われた上に公職を追放されます。

さらに、浜田家の長男だった浜田幸一さんの兄は、出征して戦死しています。

職を失い、子供を失った悲しみで、その後の父親は博打にのめり込んでいき、戦後2～3年で全ての資産を失ってしまったそうです。

そんな家庭状況の中、浜田幸一さん自身も心が荒み、毎日喧嘩に明け暮れて、夜は芸者遊び、賭博場に出入りする日々だったといいます。

そんなある日、知り合いが経営する天ぷら屋で暴れていた若い衆5人を相手に激しく争った結果、傷害罪で逮捕されてしまったのです。

更生を決意

傷害罪の罪により1年の懲役を終えた浜田幸一さんは、母親に付き添われて出所します。

母親は涙ながらに「今のまま死ぬのか？温かい物を食べさせてくれた、故郷のおじいちゃんとおばあちゃん、そういう人達のために死ねる男になれるのか考えてごらん」と訴えたそうです。

母親の言葉が刺さった浜田幸一さんは、「これからは親を大事にして、故郷の人のために身を捧げよう」と決意を固め、まずは地元の青年団に入団して地域に貢献する活動を開始しました。

浜田幸一の若い頃の経歴③　 町議会から政界へ挑戦

心を入れ替えた浜田幸一さんは、別人のように、地元のためにと一心不乱に働き続けました。

そして、町会議員を経て政界へと進みます。

無謀にも町議会から衆議院出馬

浜田幸一さんは地元の青年団での活動を通して、後の総理となる竹下登さんや、自由民主党の幹事長を務めた野中広務さんと出会い、交流を深めていきました。

そして、街づくりの活動が認められた浜田幸一さんは、1955年に町会議員選挙に立候補し、トップ当選を果たします。

それからわずか5年後、小さな町の町会議員という立場から、いきなり衆議院議員に立候補。

周囲の予想通り大敗を喫してしまいますが、勉強不足だったと反省した浜田幸一さんは、次に県会議員に挑戦します。

そして5年間県会議員を務め、その後にようやく2回目の衆議院議員選挙に、自由民主党から旧千葉3区で立候補しました。

ただ、普通の選挙では負けてしまうだろうと考え、一風変わった選挙戦を展開。

自分の応援歌を作って、オーケストラや混声合唱団のプロに依頼して行進曲のような楽曲に仕上げ、それを選挙カーからガンガン鳴らして町を走り回ったといいます。

また、奇抜な作戦だけではなく、日頃から町の安全に気を配り、大雨が発生した時には、1軒ずつ家を回ってろうそくを配ったりと、地道な活動もしました。

このような活動が功を奏し、1969年の衆議院議員総選挙で初当選をつかみます。

なお、同期当選者は小沢一郎さん、森喜朗さん、羽田孜さんなど現在の政界のそうそうたる顔ぶれが揃っていたようです。

浜田幸一さんはこれ以降、通算当選7回という選挙の強さを発揮していきます。

浜田幸一の功績は東京湾アクアライン

７回に渡る当選を果たした浜田幸一さんは、長い議員生活の中で、様々な施策に取り組んできましたが、最も有名な功績は、東京湾アクアラインの開通でしょう。

しかし、開通したての頃は批判も多かったと言われています。

ここでは、東京湾アクアラインを巡るエピソードを紹介します。

東京湾アクアラインを開通

1997年に開通した東京湾アクアラインは、東京湾の中央部を横断する全長15.1kmの自動車専用の有料道路で、千葉県の木更津市と対岸の神奈川県川崎市を15分で結んでいます。

木更津と川崎市の間には、東京湾アクアブリッジと呼ばれる橋があり、海ほたるパーキングエリアが設けられ、観光スポットとしても知られています。

開通前は木更津と川崎間が100kmでおよそ90分かかっていましたが、東京湾アクアライン開通により、その距離は30km、時間も15分に短縮されました。

しかし、15km程の短い道路にも関わらず、建設費用は1兆5000億円もかかってしまったことも注目を集めました。

そのため、浜田幸一さんは「東京湾アクアラインの立役者」と呼ばれている一方で、批判も浴びています。

100年後の意義を伝えた

高額な建設費用に充てるため、当初の東京湾アクアラインの通行料金は4千円と高額でした。

そのため、開通当時は予測よりも通行する車両数が少なく、事業的に赤字を計上。これも国会で問題視されました。

この時の浜田幸一さんは「私の責任だ」としつつも、「あと100年したら、必ずこの事業の意義が分かる」と答弁。

その後、館山自動車道が全線開通したことで、東京から南房総間の所要時間が1時間程短縮。

さらに、2009年には森田健作さんが「ETC無線走行に限り、普通車の通行料金を800円とする」という公約で千葉県知事に当選しました。

2013年4月には、圏央道が東金JCTまで開通したことで房総半島を横断できるようになったため、茂原市や夷隅郡などの外房地域へもアクセスが良くなりました。

そのため、東京湾アクアラインにより首都圏の物流の効率性がアップし、房総半島の経済発展と木更津市と川崎市の相互交流にも貢献。

京浜地域で勤務する労働者が、こぞって木更津市に引っ越しをするなど、浜田幸一さんが言った通り、時間が経ってから開通にメリットを感じる人が多くなったのです。

浜田幸一の伝説的エピソード①　暴力団・稲川会に所属していた？

浜田幸一さんには数々の伝説と呼ばれるエピソードが存在しています。

元ヤクザを公言

浜田幸一さんは、元ヤクザであることを公言してきた異例の議員です。

傷害事件を起こすなど非行に走っていた若い頃に、稲川会の関連組に所属していたといいます。

1950年代半ば、所属していた組の組長が死去して、熱海の暴力団の初代会長・稲川聖域氏にこの先の身の振り方を相談したところ、「別の道を探しなさい」とアドバイスを受けたそう。

そして、不動産取引のノウハウを教えてくれたり、富津町議会議員の選挙支援をしてくれたりと、浜田幸一さんが政治の世界に入るのをバックアップしてくれていたようです。

このため、衆議院議員当選後も、稲川会に恩があることを一切隠さずにいました。

周囲から「元ヤクザ」と罵られることもあったようですが、浜田幸一さんは「自分にはそんな時代もあった。それは否定しない」とコメント。

さらに、「しかし、それをもって私の存在自体を否定したり、また再びチャレンジできないような社会を作ってはいけない」と反撃しました。

日本では、人生一度の失敗を許容しないという風潮がありますが、失敗しても挽回できる、チャンスは与えるべき、という浜田幸一さんの強いメッセージがうかがえますね。

浜田幸一の伝説的エピソード②　ラスベガスカジノ事件

浜田幸一さんの伝説的エピソードの中でも、ラスベガスカジノ事件が真っ先に思い浮かぶという方も多いのではないでしょうか。

ダイナミックなお金の使い方はもちろん、カジノで使った莫大な資金源についても大きな疑惑が浮上し、浜田幸一さんは辞任に追い込まれています。

一晩で4億以上使っていた

衆議院議員として順調なキャリアを形成してきた浜田幸一さんですが、1980年に行われていたロッキード事件の裁判の中で、検察側から驚きの証言が飛び出します。

それは、実業家・小佐野賢治被告がロッキード社から受取った20万ドルは、ラスベガスで「Kハマダ」が負けた450万ドルの返済に充当されていたというものでした。

この「Kハマダ」という人物は、浜田幸一さん以外に該当者がいないだろうと、読売新聞が夕刊で報じています。

実際、浜田幸一さんは1973年11月にラスベガスのカジノを訪れ、当時の外貨レートで4億5千万～6千万に相当する金額を一晩ですっていたようです。

この事実関係については、アメリカ合衆国の議会でも証言が出ていて、アメリカでも騒ぎになりました。

浜田幸一さんは、千葉の土地を売却してカジノでの借金の返済に充てていたようですが、ロッキード社からの収賄を受取っていた人物と繋がっていたことで批判を浴びています。

事件のその後

読売新聞が疑惑を報じた後、テレビも週刊誌も、浜田幸一さんのラスベガスでの行動や、過去の非行について面白おかしく書き立てたことで、浜田幸一さんは非難の矢面に立たされました。

野党からも国会で徹底的に追及され、浜田幸一さんは1980年4月10日、自民党の離党と議員辞職願を提出し、翌日に辞職が認められています。

しかし、それから3年後の1983年の衆議院議員総選挙に旧千葉3区から出馬し、見事に国会に返り咲いています。

なお、ラスベガスの日本人向けツアーでは、浜田幸一さんが大損をしたホテルが組み込まれ、「ここが、ハマコーさんが4億6千万円をすったホテルですよ」とアナウンスしていたそう。

浜田幸一の伝説的エピソード③　法務大臣をぶん殴る

浜田幸一さんの3つ目の伝説は、1984年9月19日、成田空港第二期工事に反対する新左翼の中核派が、自由民主党本に放火したことがきっかけで発生した「法相殴打事件」です。

浜田幸一さんはいち早く本部に駆けつけて、消火活動を担っていたところ、そこに現れたのは当時の法務大臣を務めていた佳栄作さんでした。

佳栄作さんは当時かなり酔っぱらった状態だったようで、「マッチポンプな真似しやがって」と吐き捨てたといいます。

マッチポンプとはいわゆる自作自演のことで、これに怒った浜田幸一さんが佳栄作さんを殴りつけ、殴り合いの喧嘩に発展。

自民党員同士の暴力騒動は前代未聞で、浜田幸一さんは再びマスコミから注目を集めました。

なお、後に佳栄作さんは不適切な発言だったと謝罪しています。

浜田幸一の伝説的エピソード④　野次将軍

浜田幸一さんと言えば、現在でも「野次将軍」の異名で呼ばれ、当時の映像が放映されることもたびたびありますよね。

実は、野次にはポリシーを持っていたことを語っています。

野次のルールを持っていた

歯に衣着せぬ物言いが特徴だった浜田幸一さんは、衆議院予算委員会で、日本社会党の安宅常彦さんに向かって「黙れ強姦野郎！」と野次を飛ばして問題になったことがありました。

ただ、浜田幸一さんは何の処分もされず、一方の安宅常彦さんは次の選挙で党の公認を得ることができず、政界からの引退に追い込まれています。

とんでもない暴言を吐いた浜田幸一さんですが、実は野次を行う際にマイルールがあったようです。

1つ目は「女性を野次らない」、2つ目は「国民の皆様に生きがいを与えるものでなくてはならない」、3つ目は「ナイス・ジョークでなくてはならない」というものだそう。

「強姦野郎」がどうしてナイス・ジョークなのかは全く理解できませんが…。

他の議員の野次を押さえていた

衆議院の第68代議長を務めていたのは、元社民党党首の土井たか子さんでした。

女性初の党首として地位も名声も得ていた土井たか子さんですが、「マンションを買ったりして、そのお金のために働くのは嫌なの」と生涯アパートに住んでいたことで知られています。

浜田幸一さんは「本当に清廉潔白な政治家は土井たか子だけだ」と評価し、自身の著書にもそのように明記しています。

「ハマコーさんね、土井さんが代表質問をするときに、他の自民党の議員が野次るのを抑えてくださるんです。あのかた自身が大声で野次を飛ばすことで有名でしたけど（笑い）」

 

引用：「土井たか子は清廉潔白」と自民の野次を抑えた – NEWSポスト https://www.news-postseven.com/

浜田幸一さんは「女性には野次をしない」と公言しており、こういったエピソードを見ても、女性に対しては紳士だったことがうかがえますね。

浜田幸一が結婚した嫁とは

浜田幸一さんは既婚者です。嫁はどんな女性なのでしょうか。

嫁の名前は寿美子さん

浜田幸一さんの嫁は「寿美子」さんといいます。

顔写真や生年月日、出身地など基本的なプロフィールは一切明かしておらず、いつ結婚したのかという情報もないのですが、寿美子さんに関するエピソードが1つだけあります。

かつて、浜田幸一さんにラスベガス事件が発覚した際に、各方面から非難を浴びていたところ、寿美子さんは「一度きちんと出直したら？」と助言したといいます。

この言葉を受けて、浜田幸一さんは潔く辞職を決意したそう。

結果的に3年後に衆議院議員として返り咲いているので、寿美子さんのアドバイスが的確だったということですよね。

浜田幸一の子供（息子）は浜田靖一

浜田幸一さんと嫁の寿美子さんとの間に誕生した子供は、息子の浜田靖一さんです。

1955年10月21日生まれで、地元の木更津高等学校を経て、専修大学経営学部を卒業後に浜田幸一さんと交流があった渡辺美智雄さんの事務所に就職し、秘書官を務めてきました。

1993年、政界を引退した浜田幸一さんの意志を引き継ぎ、旧千葉3区から出馬し初当選を果たしています。

なお、同期の初当選組の政治家には、岸田文雄さん、野田聖子さん、安倍晋三さんなど豪華な顔ぶれです。

小渕内閣では防衛政務官、第一次小泉内閣では防衛庁副長官を務めるなど、順調に出世コースに乗っています。

強面で自己主張の強い浜田幸一さんと比較すると、穏やかな性格でテレビへの出演やマスコミ露出を好まないようです。

浜田幸一の晩年①　メディアに積極的に出演

政界の暴れん坊と呼ばれた伝説の政治家である浜田幸一さんも、1993年に政界を去りました。

しかし、その後の生活については浜田幸一さんのツイッターや、テレビで知ることができます。

ここでは、80歳を過ぎてもITテクノロジーに興味を持っていたと言われる浜田幸一さんの晩年の様子を紹介します。

引退後はタレントや俳優に転身

1990年の総選挙の時に暴漢に襲われた浜田幸一さんは、後に失語症の傾向が出たことで、政治家を継続することを諦め、息子の浜田靖一さんに地盤を渡して政治家を引退しています。

引退後すぐに執筆活動に取り掛かり、「日本をダメにした九人の政治家」を出版しました。この「九人」の中には自身もその中の1人であると自省しています。

1995年時点でこの本の発行部数は168万部と、ミリオンセラーを達成しました。

タレント活動も開始し、様々なバラエティ番組で引っ張りだこに。

さらに、日本テレビのドラマ「お玉・幸造夫婦です」では、八千草薫さんが演じるヒロイン・玉子の旦那役として俳優活動もするなど、かなり多忙な生活だったようです。

浜田幸一の晩年②　趣味をエンジョイ＆SNSを活用

晩年の浜田幸一さんは、船橋駅や津田沼駅をブラブラ歩いているところを頻繁に目撃されています。

また、津田沼囲碁クラブの常連だったことから、晩年は趣味を楽しんで過ごしていたようです。

さらに、新しいテクノロジーに対する興味を持ち続けていた浜田幸一さんは、いち早くブログを始めたり、まだ今ほど普及してなかったiphoneを購入してみたり。

2010年に1月25日には突如Twitterを開始し、「ハマコーこと浜田幸一本人です。Twitter始めました」と元気に呟くとネットで話題になり、半月後にはフォロワーが4万2000人に。

ツイートには、浜田幸一さんが出演した番組宣伝や健康診断など公私問わず、その時に思いついたことをなんでも投稿していました。

ソフトバンクの孫正義さんにiphoneの質問をぶつけたり、堀江貴文さんに挨拶したりと自由奔放に楽しんでいたようです。

本当はiphoneを使えてなかった？

Twitterを開始したばかりの頃、既に80歳を越えていたこともあり、ネットでは「本当にハマコーさんがやっているの？」という疑惑が浮上しました。

すると、浜田幸一さんの事務所スタッフから、本人がやっているのは間違いないものの、電話を使うのに精いっぱいで、実際の投稿自体はスタッフがやっていることを明かしています。

スタッフの説明によると、浜田幸一さんに口頭で呟く内容を一語一句指示を受けて、それをツイートしていたそうです。

スマホに買い替える際「iphoneが欲しいようですが本人は使い方が分かりません。演歌をダウロードして欲しいと言われたらどうしよう」と中の人の苦労のエピソードも明かされています。

ただ、浜田幸一さんは色々な人とやりとりできることが嬉しいようで、生き生きとしていたといいます。

事務所スタッフは大変だったと思いますが、日本中のハマコーファンに元気な様子を伝えてくれて感謝したいですね。

浜田幸一の死因は心不全・自宅で倒れているところを発見される

浜田幸一さんが死去したのは2012年8月5日のことで、富津市の自宅で亡くなっています。享年83歳でした。

倒れているところを家族が発見したようで、死因は急性心不全だったことが発表されました。

葬儀の喪主は息子の浜田靖一さんが担い、当時の首相だった野田佳彦さんは「同郷の大先輩の政治家で、突然の訃報に大変驚いている」とコメントを発表しました。

まとめ

浜田幸一さんは、「政界の暴れん坊」や「野次将軍」などの異名を持っていた自由民主党の政治家です。

若い頃は稲川会との関わりを持ち、それを一切隠さないスタンスは異例中の異例。さらに、ラスベガスカジノ事件や法相殴打事件など、全てが型破り。

到底議員とは思えぬ豪快な性格でしたが、歯に衣着せぬ物言いで多くの人を魅了したのも事実です。

私生活では、寿美子さんという女性と結婚し、息子の浜田靖一さんが誕生しています。息子は1993年に旧千葉3区から出馬し、父親の跡を継いでいます。

政界を引退した浜田幸一さんは、晩年は本を出版してミリオンヒット。さらに、タレントや俳優としても活動し、かなり多忙だったようです。

そして、2012年8月5日に自宅で亡くなっているのを家族が発見し、享年83歳の人生に幕を下ろしました。

昨今の状況では、浜田幸一さんのような政治家は出てこないかもしれませんね。ハマコーと呼ばれ、愛された浜田幸一さんのご冥福をお祈りいたします。