【解決】失踪・行方不明事件衝撃度ランキング最新版　TOP10-6

10位：札幌女児行方不明事件

「札幌女児行方不明事件」は、2014年1月27日、札幌市白石区在住の当時9歳だった小学3年生の女児が行方不明になった事件で、北海道警察は翌月2月2日に同市白石区東札幌在住の無職の男・松井創を監禁容疑で現行犯逮捕しています。

女児は、事件当日の午後3時頃、母親に「ノートを買いに行く」と告げて外出しましたが、夕方になっても戻らなかったことから午後6時50分頃に母親が110番通報し、警察は女児が誘拐や事故に巻き込まれた可能性があると、29日には公開捜査に踏み切っています。

その後、目撃情報を集めていると、女児の自宅周辺に集中していたため、地元民の犯行とみて翌月1日から周辺を徹底的に捜索しました。

犯人・松井創の住んでいたアパートの近隣住民から「子供の悲鳴が聞こえた」とネットに書き込みがあり、その悲鳴が聞こえた場所を警察に通報し、その情報を元に警察が松井創の自宅を訪ね、任意で室内に入ると、リビングに置いてあったイスに女児が座っていて、比較的元気な様子を見せていたそうです。

女児は、外傷もなく無事保護されていますが、松井創の裁判が札幌地裁で行われ、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を負わせたとし、懲役7年(求刑懲役12年)が言い渡されました。

9位：浅草男性殺害事件

「浅草男性殺害事件」は、2009年に東京都台東区の飲食店経営者・小林和之さん（当時27歳）が行方不明になった事件です。

その後に逮捕された島岡丞は、小林和之さんから2000万円程の借金をしていて、金銭トラブルの末に殺害したことを認めています。

島岡丞とその弟・吉田慶太らは、小林和之さんが行方不明となった2年間の間、都内の倉庫の冷凍庫に保管していた事を供述していて、その後に新潟県にて凍った遺体をハンマーで砕きバラバラにしてバーベキューコンロで焼き、カレーで煮込み、長野県白馬村の山中に埋めたことを供述しました。

島岡丞と吉田慶太と言えば、甲子園出場の常連校で活躍した野球選手でもあり、島岡には高校時代に20人近い親衛隊がいたほど人気と実力を兼ね備えた優秀な選手で、高校卒業後は社会人硬式野球クラブに所属するなどし、吉田慶太もまたリトルリーグの名門チームで活躍していました。

8位：大分県日出町2歳児失踪事件

「大分県日出町2歳児失踪事件」は、2011年9月13日、大分県日出町にあるスーパーの駐車場にて停車した後、目を離したわずか3分の間に、当時2歳だった江本琴音ちゃんが行方不明になった事件です。

しかし、失踪から5か月後の2月5日、母親である江本優子（当時35歳）が琴音ちゃんの死体遺棄容疑で逮捕されるという衝撃の結末を迎える事件でした。

江本優子は、フェリー会社に勤務していた旦那と小学1年生で当時7歳の長男、そして江本琴音ちゃんの4人暮らしでした。

船で海に出ることが多かった旦那は、1週間ほど家を空けることも多く、基本的に2人の子供の子育ては江本優子に任されていたようです。

ですが、長男には軽い障害があり、琴音ちゃんもまた足が不自由という障害を持って生まれてきたため、子育ては過酷を極めていき、江本優子は次第に精神を蝕まれ、犯行に及んでしまった模様です。

事件発生直後のネット上では、事件の概要からも母親を疑う声が殺到し、

といった矛盾が指摘されていました。

7位：千葉県茂原市女子高生失踪事件

「千葉県茂原市女子高生失踪事件」は、2013年7月11日、千葉県茂原市在住の当時17歳だった県立高校の女子生徒が行方不明になった事件です。

女子生徒は、失踪当時の所持金が1500円だったそうで、事件当日、学校の農園で収穫したポリ袋2袋分のトマトを持っていたことなどから、発見が遅れれば餓死する可能性があるとして一刻も早い発見が急がれていました。

しかし、女子生徒の発見につながるような有力な情報はなく、失踪から1ヶ月経過した8月7日には、100人体制での公開捜査に踏み切りました。

ネット上では「神隠しにあった」「彼氏の家にいるらしい」などと、様々な声が挙がっていましたが、失踪から78日目に、千葉県茂原市にある「日枝神社」の社の中で倒れている女子生徒が発見されました。

発見した人は、当時70歳の飯塚眞敏さんで、年2回お供えする鏡餅の交換時期が近付いていたので、同神社の様子を見に行った際に、愛犬が社の方を見て唸り吠え始めからでした。

その後、女子生徒の家庭は統一教会信者だとことが判明し、合同結婚式を挙げた両親から生まれた「祝福二世」でもあり、家庭の狂信的な信仰について悩んだ末の失踪だったことが分っています。

6位：福島県南相馬市女子高生失踪事件

「福島県南相馬市女子高生失踪事件」は、2011年2月19日、福島県南相馬市在住の当時18歳の高校3年生・清水沙也香さんが失踪した事件であり、遺体が発見されたのは「東日本大震災」後の5月6日で、遺体の損傷が酷いことから津波に巻き込まれた可能性が高く、刑事事件には発展していません。

失踪した当日、清水沙也香さんは財布も持たずに外出しようとしたので、父親が誰と会うのかを尋ねると、当時24歳の交際相手の名前を挙げ、「すぐ戻るから」と告げて外出しましたが、午後10時を過ぎても戻らなかった事から、失踪事件として福島県警が捜索を続けました。

その後、「東日本大震災」から約２ヶ月後の2011年5月6日、警察は同県南相馬市内で4月に見つかった遺体が行方不明になっていた清水沙也香さんであるとし、死因や事故の可能性は不明としました。

遺体の損傷が激しかったことなどから、警察はDNA採取後に「身元不明の遺体」として市に引き渡して火葬していましたが、その後のDNA鑑定の結果、清水沙也香さんだと判明したのです。

【解決】失踪・行方不明事件衝撃度ランキング最新版　TOP5-1

5位：アベック失踪事件

「アベック失踪事件」は、1978年の夏に複数のアベック（カップル）が行方不明となった事件で、その後に北朝鮮による拉致だと発覚しました。

失踪したのは、福井県（地村保志さん・浜本富貴恵さん）、新潟県（蓮池薫さん・奥土祐木子さん）、鹿児島県（市川修一さん・増元るみ子さん）の3件で、いずれも失踪するような動機がないことと、海岸まで乗ってきたとされる車が残されているといった共通点があり、不可解な事件として捜査が進められてきました。

そして、1997年の横田めぐみさんの北朝鮮拉致報道がきっかけとなり、政府は北朝鮮による日本人拉致事件だと判明し、このカップル3組もおそらく北朝鮮に拉致された可能性が高いと結び付けられたのです。

ちなみに、北朝鮮に拉致されていた地村保志さん、浜本富貴恵さん、蓮池薫さん、奥土祐木子さん4人は、2002年10月15日に無事帰国を果たしています。

4位：朝霞市女子中学生誘拐事件

「朝霞市女子中学生誘拐事件」は、2014年3月10日、埼玉県朝霞市で当時24歳の大学生だった寺内樺風が、当時中学1年生（15歳）の少女を誘拐し、2016年3月に保護されるまでの約2年間に渡り監禁した事件です。

この事件は、周到な計画を用意して犯行に臨んでいて、下校中の少女に声を掛け「両親が離婚することになったから弁護士から話がある」と嘘を付いて車に乗せて、「両親が借金のために君の臓器を売ろうとしている」などと脅して、自宅アパートに監禁しました。

「君は家族から見放されている」などと心理的に少女を追い詰めていき、脱出の意思を奪い、さらに洗脳するためにアサガオの種から抽出した麻薬成分を食事に混ぜるなどといった異常行動をしていました。

寺内樺風は、少女を監禁しながら大学生活を続け、就職活動の末に内定も獲得しましたが、少女は監禁から1ヶ月後には鍵が開いていたことから脱出しましたが、助けを求めた人々から取り合ってもらえなかったので、絶望してアパートに戻ってしまい、無意識に寺内樺風に依存した状態が出来上がっていたそうです。

ちなみに、寺内樺風の逮捕後には、ネット上で「イケメン」という声が数多く寄せられ、「少女の代わりに監禁されたい」などと言った不謹慎なコメントをする女性も現れていたそうです。

3位：新潟少女監禁事件

「新潟少女監禁事件」は、1990年11月13日、新潟県三条市の路上で当時無職で引きこもりだった佐藤宣行（当時28歳）によって、佐野房子（当時9歳）が誘拐され、以降およそ9年間にも渡り監禁した事件です。

事件当日の午後19時45分頃、新潟県三条市内にある駐在所の近隣に住んでいた佐野房子ちゃんの母が、「娘が帰ってこない」と届けを出しました。

佐藤宣行は、下校中の佐野房子ちゃんにナイフを突きつけながら脅し、車のトランクに詰め込んで自宅に連れ帰ったそうで、自宅の2階に佐野房子ちゃんを監禁し、同居していた母には「絶対に2階に上がってこないように」と命令していました。

佐藤宣行は、日常的にナイフやスタンガンを使用して脅し、手足を縛るなどしの暴行をして恐怖による支配をし、逃げる意思を奪っていき、食事も1日1食で排泄も制限し、9年間の監禁生活の中でお風呂に入れたのは1回だけという劣悪な衛生環境に置かれていました。

そして、佐野房子ちゃんは誘拐前は46kgあった体重が、38kgにまで落ちていて、時々失神するほど衰弱していたそうです。

2000年1月28日、佐藤宣行の母親が彼の家庭内暴力についてかかりつけの医師に相談し、医療関係者や市職員が、強制入院させるために自宅を訪れた際に、部屋にあったベッドの毛布の中から佐野房子ちゃんを発見したのです。

性的暴行は行っていなかったようですが、佐野房子ちゃんは「憎いとか怖いとか、そんな感情を出すのがもったいないほど、最低の人だ」と語り、2003年7月10日に、佐藤宣行に対し懲役14年の実刑判決が確定し、千葉刑務所に服役していましたが、2015年4月には出所しています。

2位：八王子ホスト殺害事件

「八王子ホスト殺害事件」は、2010年11月25日、東京・八王子市にあるホストクラブ「バリカン」を経営していた土田正道さんが、共同経営者の玄地栄一郎や同店の元ホスト・阿部秀樹らによって殺害された事件です。

土田正道さんは、当時「西東京のカリスマ」などと呼ばれたほどのカリスマホストだったことから「カリスマホスト殺人事件」などと呼ばれていましたが、玄地栄一郎らによって拉致されていた為、しばらくの間行方不明となっていました。

2人が犯人だと睨んでいた警察は、2009年4月に阿部秀樹の自宅汚水槽から、土田正道さんのインプラントの部品が発見され、この事がきっかけとなり捜査が急展開し、同年9月に土田正道さんを殺害に関与した関係者全員が逮捕されました。

逮捕者はほぼ全員「バリカン」関係者で、主犯格だった玄地栄一郎は判決が降りる前に立川拘置所内で自殺したので公判には至っておらず、実行犯である阿部卓也は懲役20年の判決を受けています。

1位：江東マンション神隠し殺人事件

「江東マンション神隠し殺人事件」は、2008年4月18日、東京都江東区潮見にあるマンションに住んでいた星島貴徳が、同マンションの2つ隣に住んでいた東城瑠理香さんを、性奴隷目的で拉致した後に殺害した事件です。

東城瑠理香さんは、会社から帰宅後に行方不明になっていて、マンションに設置された監視カメラには外出した形跡も無いことから「神隠し事件」と呼ばれ世間の注目を集めていました。

マスコミ関係者が、マンションの住人に取材を求めている中で、星島貴徳は何度も素知らぬ顔で取材を受けていて、事件から約1か月後の5月25日、逮捕された際には過去の取材映像での星島貴徳の気持ち悪さがネット上でかなり話題となっていました。

性奴隷にするために、会社から帰宅してきた東城瑠理香さんを待ち伏せし、帰宅直後に彼女の自宅に侵入し、騒がれたことで頭部を殴打して気を失わせ、自室に拉致しました。

東城瑠理香さんと同居していた姉は、帰宅時に玄関に残されていた血痕などから異変に気付いて被害届を提出し、警察がマンションの捜査を始めたことに焦った星島貴徳は、発覚を恐れ、東城瑠理香さんを殺害した挙句細かくバラバラにして、冷蔵庫や段ボールに隠して家宅捜査などを乗り切ったそうです。

その後は、遺体をトイレに流し、ごみの日に捨てるなどし、5月1日までには全てを処理していたといいます。

星島貴徳は、裁判で「死刑が妥当」とされていたのですが棄却されてしまい、2009年9月25日に無期懲役が確定しました。

【未解決】失踪・行方不明事件衝撃度ランキング最新版　TOP10-6

10位：多島斗志之失踪事件

多島斗志之さんは、早稲田大学政治経済学部を卒業後に、広告代理店で勤務していましたが、独立後にはフリーの広告制作ディレクターとなり、その後作家となっています。

代表作は、「海賊モア船長シリーズ」、天海祐希さん主演で映画化されたミステリー小説「クリスマス黙示録」、多重人格者が題材となったサイコスリルサスペンス小説「症例A」などと、名だたる名作を残してきました。

ですが、2009年12月19日に滞在していた京都市内にあるホテルを出発したのを最後に、多島斗志之さんは消息を絶ちました。

多島斗志之さんは右目を失明し、失踪する前日には、長女や兄弟などに「1ケ月前から左目も見えにくい。この年で両目を失明し、人の手を煩わせたくない。失踪する」という手紙が届いていたそうで、失踪した当日は、自身がお世話になった友人や出版社宛てに「筆を置き、社会生活を終了します」という手紙が届いていたそうです。

それ以降は、多島斗志之失さんがどのような生活を送っているのか、またはどこかで自殺を遂げたのかは未だ真相が分かっていません。

9位：坪野鉱泉失踪事件

「坪野鉱泉失踪事件」は、1996年5月5日に発生した事件で、富山県氷見市在住の女性2人が、互いの家族に「肝試しに行く」と告げて外出し、友人のポケベルに「今魚津市にいる」とメッセージを送ったのが最後となり、失踪した事件です。

その後、家族が失踪届を提出して、富山県警は「肝試し」「魚津市にいる」という2つのキーワードから、魚津市にある有名な心霊スポットになっている廃墟の坪野鉱泉旅館跡地に向かいましたが、2人の女性についての手掛かりなどは一切得られず、富山県警は失踪事件と事故の両面から捜索を続けていました。

事件当時、女性の1人が車を運転していましたが、その車も見つかっていないことから、崖から転落した可能性も考えて捜索していましたが見つからず、現地は暴走族のたまり場だったそうで、2人は運悪く暴走族と出くわしてしまい、拉致された後殺害された可能性も高いと考えられています。

8位：正昇建設社長失踪事件

2017年5月、岩本一正さんが死亡したことで、その遺体をバラバラにして遺棄し、神奈川県警は被告らの供述を元に、神奈川県秦野市千村にある「正昇建設」従業員寮の敷地内を捜索した結果、同社の従業員だった岩本一正さんのものと思われる肉骨片300個以上を発見しました。

その後、神奈川県警暴力団対策課が、指定暴力団・六代目山口組関係者で住所不定・無職の松尾亮介被告ら3人を、死体損壊と死体遺棄の容疑で逮捕しました。

被告らは、懲役3年が言い渡されていますが、この事件はそれで終わりなのではなく、同社の社長だった上野正志さんが「会社を乗っ取られる」と言い残し、行方不明になっているのです。

この上野正志さんという方は、2010年に株式会社三葉を設立し、翌年には正昇建設を建設し、業種としては建設作業員を派遣している土木建設会社でしたが、各会社に従業員10人程を抱えていて、業績は好調でした。

ですが、上野さんがヤクザ関係者を運転手として雇った頃から状況が一変したそうで、「会社のお金を勝手に持っていくから注意したら殴られた」「ヤクザに会社を乗っ取られそうだ」と話していたことを周囲の人が聞いていました。

マスコミなどが会社に電話取材しても、「社長は入院していない」とだけ言い、上野正志さんの所在は現在までに不明となっています。

8位：阿部定事件

「阿部定事件」は、1936年5月18日に東京市荒川区尾久の待合で、鰻料理店「吉田屋」の店主である、石田吉蔵氏を女中で愛人の関係だった阿部定が扼殺し、局部を切り取って持ち去るという猟奇的な事件です。

この事件は、猟奇性であり、それに加え男性を愛するあまりに殺害してしまうというセンセーショナルさから、当時の庶民の間で、強く関心を抱く事件でした。

阿部定が逃亡している間、世間では阿部定の風貌に似た細身の女性を見る度に、皆が大騒ぎしたそうで、逮捕されるまで「阿部定パニック」が続いたといいます。

阿部定は、当初懲役10年という判決でしたが、恩赦によって5年で出所し、その後は料亭「星菊水」の看板女中として働き、また世間から注目され、これまで数多くの作品の題材にされてきましたが、1971年に置手紙を残したまま失踪し、その後の阿部定は行方不明のままになっています。

しかし、阿部定が石田吉蔵氏を永代供養していたお寺に、1987年頃までは毎年命日に花が贈られていたそうなので、この頃まで阿部定は生きていたのではないかと言われています。

6位：高齢者所在不明問題

「高齢者所在不明問題」は、高齢化社会が急速に進んだ2010年以降、数多くの高齢者が戸籍上では存在しているのに、実際は居住の確認や生死の確認などが取れていない社会問題です。

この問題の発端となった背景には、2010年7月29日に東京都足立区に住んでいた、当時111歳の男性が白骨化になって遺体で発見された事件で、調べを進めていくと同様の状態にある例が、数多く存在していることが明らかとなりました。

戸籍が残っていることにより、年金給付の不正受給や詐欺などにも利用されている事例は少なくなく、また家族による死体遺棄事件など様々な問題を抱えているのです。

【未解決】失踪・行方不明事件衝撃度ランキング最新版　TOP5-1

5位：飯塚事件

「飯塚事件」とは、当時小学1年生の女児2人を誘拐し、殺害した容疑者として、久間三千年（くま　みちとし）さんが逮捕され、しかも「冤罪」の可能性を残したままでの死刑判決が下り、執行されてしまうという事件です。

1992年2月20日の朝、福岡県飯塚市内にある同じ小学校に通っていた1年生の女児2人が、登校中に行方不明になり、翌日午前0時10分頃、同県甘木市（現・朝倉市）から嘉穂郡を結ぶ国道を走行していた団体職員の男性が、車を路肩に停めて降りた際に、崖下に2人の少女が倒れているのを発見し、通報しました。

駆け付けた警察官によって現場を捜索すると、道路から約10メートル下にある雑木林の中に女児2人の遺体があったのです。

事件から約2年が経過した1994年9月23日、女児の衣服に付着していた繊維片が、久間三千年さんが所有していた車のシートのものと一致したことから、「死体遺棄容疑」で逮捕されます。

この事件は、「西の飯塚・東の足利」とも呼ばれ、DNA鑑定法で無罪判決が降りた「足利事件」と同じであり、久間三千年さんは一貫して「100％関係ない」と無罪を主張してきましたが、「足利事件」が無罪となり、再鑑定が行われた2008年10月16日から12日後となる10月28日に死刑執行されてしまいます。

2009年には、久間三千年さんの妻が再審請求をしますが福岡地裁・高裁ともに棄却し、現在最高裁に特別抗告中となっています。

4位：伊勢市女性記者行方不明事件

「伊勢市女性記者行方不明事件」は、別名「三重女性記者失踪事件」と呼ばれ、1998年11月24日に、三重県伊勢市で記者をしていた辻出紀子さん（当時24歳）が失踪してしまった事件です。

辻出紀子さんは、この日午後11時頃に勤務先から退社すると、帰宅せずに行方不明となってしまい、翌日に警察が捜索を始めると、伊勢市内の駐車場で辻出紀子さんの乗用車が発見され、車は施錠され、車内を荒らされた形跡もなく、バッグや携帯電話などは置かれていませんでした。

この日、退社後に取材で男性に会っていたそうで、車を駐車場に置いてから近隣で会っていたとさられていますが、非喫煙者のはずの辻出紀子さん車内から、なぜかタバコが残されていたのです。

警察は、この日会っていたという男性を容疑者とみて事情聴取をしていましたが、男性は辻出紀子さんの失踪については知らないと主張しました。

ですが、男性はその後別の監禁事件で逮捕されていて、辻出紀子さんについても同様の事件を起こしていたに違いありませんが、一切証拠が出なかったことで無罪判決となってしまいました。

その後、男性は冤罪として国を提訴していますが、すぐに訴えを取り下げるなどの不可解な行動をしたり、限りなく犯人だと思われていますが、証拠がない事から逮捕が出来ずにいる事件です。

3位：泉南郡熊取町小4女児誘拐事件

「泉南郡熊取町小4女児誘拐事件」は、2003年5月20日に、大阪府泉南郡熊取町七山地区で当時9歳で小学4年生の、吉川友梨ちゃんが行方不明になった失踪事件です。

事件当時（2003年5月20日）は、吉川友梨ちゃんが通っていた小学校で、学校行事の社会科見学を終えて、同級生3人と一緒に下校中で、自宅から560メートルほど離れた地点の交差点で友人と別れ、その後は1人で帰宅していましたが、別の同級生が自宅から400メートル離れた地点のところで目撃したのを最後に行方不明となっています。

18時半を過ぎても帰宅してこないことから、心配した家族は学校に連絡し、近隣住民の協力を得て周辺を捜索しましたが、発見できなかったので、19時30分頃に警察へ通報し、行方不明事件として捜索が開始しました。

その後に、自宅から50メートル先のT字路で、男児が白いクラウンに乗った男性と小学生くらいの女の子を目撃していて、助手席に乗っていた女の子が白い服を着て俯いていたそうで、吉川友梨ちゃんの当時の身なりと一致していたので、有力情報提供者には300万円の懸賞金が掛けられましたが、現在までに一切有力情報は寄せられていない状況です。

2位：北関東連続幼女誘拐殺人事件

「北関東連続幼女誘拐殺人事件」とは、1979年以降に栃木県と群馬県の県境20キロ以内で発生した、5人の女児が誘拐及び殺害されてしまった一連の事件の総称で、中には冤罪によって無罪が確定した「足利事件」も含まれています。

この5つの事件の共通点は、

この上記の共通点に加え、5件とも未解決事件で、現在も犯人に繋がる有力な情報が無い状態です。

1位：室蘭女子高生失踪事件

「室蘭女子高生失踪事件」は、2001年3月6日に発生した事件であり、北海道室蘭市に住む当時16歳の女子高校生・千田麻未さんが繁華街で突如行方不明になった事件です。

当時、自宅近所のスーパーの中に入っているパン屋でアルバイトをしていた千田麻未さんは、事件当日、自宅から7キロ離れたパン屋の本店で、オーナーからコーヒーの淹れ方の講習を受ける予定だったそうです。

自宅からバスで本店に向かった千田麻未さんですが、約束の時間だった1時過ぎを超えて、降りる予定のバス停留所「東通」では降りず、3つ先の「東町2丁目」で降りていて、近隣の大型スーパー「サティ室蘭店」に入り、15分ほど化粧品売り場に滞在していたことが防犯カメラの記録に残っています。

その後千田麻未さんは、「東通」までバスで戻り、約束の時間から30分以上過ぎていましたが、パン屋本店前まで来ていたことがPHS（携帯電話）のアンテナ中継地点から分判明しています。

パン屋に入る前には、彼氏から電話があり、千田麻未さんは「今は話せないから、あとで電話するね」と電話を切り、これを最後に行方不明となってしまったのです。

千田麻未さんは、学校ではファンクラブがあるなどマドンナ的な存在であり、その美貌から失踪事件の中でも当時かなり注目を集めましたが、警察が犯人だと睨んでいたパン屋のオーナーからは一切の証拠が出なかった事から、現在までに未解決事件となっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか？

今回は、行方不明になった失踪事件について、解決・未解決別に衝撃順にご紹介してきました！

行方不明・失踪事件で、無事保護されたという事例を除いて、未解決・解決のどちらにせよ、遺族にとっては悲しい結末であることについては間違いありません。

もう2度と、このような事件が起こらないことを祈るばかりです。