渡辺美里は36年間ファンを元気付け続けるミュージシャン

渡辺美里さんと言えば、数々のパワフルなヒット曲や、西武球場など大きなスタジアムでのライブを成功させてきたアーティスト。

2021年でデビュー36周年を迎え、今でも第一線で活躍する渡辺美里さんですが、若い頃をご存知ない方もいるかもしれません。

まずは、プロフィールを紹介します。

渡辺美里のプロフィール

渡辺美里さんがデビューしたのは1985年。翌年、リリースした「My Revolution」の大ヒットにより、一気にトップシンガーの地位を確立しました。

この年からずっと続けている西武ライオンズ球場や名古屋球場などでのコンサートはもはや伝説で、圧巻のパフォーマンスで多くのファンを魅了してきました。

また、テンポが速く明るい楽曲が多く、渡辺美里さんの音楽を聴いて勇気をもらったという人が後を絶ちません。

渡辺美里の若い頃①　中学時代はいじめが原因で登校拒否

元気になれる明るい曲と勇気づけるような歌詞で、若い世代にエールを送ってきた渡辺美里さんですが、若い頃はいじめに悩む中学生だったそうです。

全身から溢れるエネルギーからは、到底そのような暗い過去があるようには見えませんね。

ここでは、若い頃の渡辺美里さんについて振り返ってみましょう。

自身でも周囲を拒否していた

渡辺美里さんは、中学生時代に登校拒否だった過去があると告白しています。

クラスメイトから無視されたことで学校に行くことが辛くなってしまい、学校に行かない日々が続いたそう。

一方、都立の高校に行きたいという気持ちがあったので、頑張って登校だけはするようになったのです。

内申書を悪くしないための登校だったので、周囲と打ち解ける努力をすることはなく、教室では気配を消して、誰とも喋らず授業だけ参加して帰宅。

渡辺美里さん自身が周囲の人間を拒否を続けていたと語っています。

また、この鬱屈した感情は、歌手になりたいという気持ちを燃やすのに欠かせないものになったとも明かしました。

渡辺美里の若い頃②　高校からバンド活動を開始

なんとか中学校を卒業し、念願の東京都立松原高校に入学。同校の先輩には作曲家の清水信之さん、EPO、音楽プロデューサーの佐橋佳幸さんがいます。

高校に入ると渡辺美里さんの世界は一転しました。ラグビー部のマネージャーになり、アマチュアロックバンドの活動も開始。

バンドは同じ高校の友人で結成し、学園祭で舞台に立つなど活発に活動していたそうです。

高校時代の渡辺美里さんは、中学時代の悔しい思いをバネにして、夢に向かって走り出したばかりでした。

渡辺美里の若い頃③　ミス・セブンティーンコンテストでデビュー

渡辺美里さんが歌手デビューしたのは1985年ですが、実はその前にモデルとして活動していたんです。

そのため、本当の意味での芸能界デビューは1984年になります。

芸能界デビューしたきっかけは、1984年に開催された「ミス・セブンティーンコンテスト」に応募したことに遡ります。この時の渡辺美里さんは18歳でした。

オーディションへの応募数は18万325人という熾烈なものでしたが、渡辺美里さんは歌手部門で「最優秀歌唱賞」を受賞。

そして、歌手デビューまでは、Seventeenの誌面を飾るモデルとして活動していました。

渡辺美里の若い頃④　歌手デビュー後は下積み生活も経験

出典：https://okmusic.jp/

1985年5月2日、デビューシングル「I’m free」でメジャーデビュー。この楽曲はTBSのドラマ「スーパーポリス」の主題歌に起用されました。

オリコンの順位は最高で64位なので、デビュー曲はそれほどヒットしなかったようです。

それでも、ライブハウスを回ったり、当時同売れっ子だった白井貴子さんのコーラスを務めたりなど、下積み生活を送りながら音楽活動を続けていました。

所属レーベルは？

所属レーベルを渡り歩く歌手は珍しくありませんが、渡辺美里さんはデビュー時から「エピックレコード」にずっと所属しています。

現在のエピックレコードには、鈴木雅之さん、いきものがかり、菅田将暉さん、宇多田ヒカルさんなど著名なアーティストが多数所属。

渡辺美里さんがデビューした頃にも、TM NETWORKや佐野元春さん、大江千里さんなど、新たなジャンルの音楽を切り開くネクストブレイクのアーティストが大勢所属していました。

当時のプロデューサーは「女性は手掛けない」と言い切っていたのですが、渡辺美里さんに関しては「この子なら良い」とポリシーを変えてきたそう。

プロデューサーの意見を変えさせるほど、渡辺美里さんの才能が抜群だったんですね。

渡辺美里の若い頃⑤　My Revolutionでブレイク

渡辺美里さんがブレイクを果たしたのは「My Revolution」の大ヒットでした。

このヒットによって、初の生放送番組出演や大きなライブなど新たな挑戦をしています。

ここでは、楽曲のヒットにまつわるエピソードを紹介します。

小室哲哉の初ヒットだった

歌手デビューした翌年の1986年1月22日に発売されたシングル「My revolution」は、作曲は小室哲哉さんが担当しました。

当時の小室哲哉さんはまだ作曲家として歩き始めたばかりで、曲ができた時に渡辺美里さんのもとに走り、ピアノを弾いて曲のイメージを伝えたのだとか。

一方の渡辺美里さんは、その音を聞いて「体に電流が走ったような気持ちになった」と後年語っています。

週間オリコンチャートは1位を記録し、売上累計枚数は70万枚と、新人のシングルとしては桁外れのセールスを記録。

小室哲哉さんもこのヒットで作曲家として名前が一挙に知られるようになり、お互い時の人になったのです。

初めての生放送出演

「My revolution」は1986年1月から3月まで放送されたTBSドラマ「セーラー服通り」の主題歌として起用されたことで、ますます注目を集めます。

それまで生放送の歌番組への出演経験がなかった渡辺美里さんでしたが、「ザ・ベストテン」で初めて生放送出演。

その後、第28回レコード大賞では金賞を受賞しています。

こうして押しも押されぬ人気シンガーになった渡辺美里さんは、これまでに57枚のシングル、20枚のアルバムをリリースしています。

渡辺美里の若い頃⑥　思わぬヒットで困ったことも

渡辺美里さんが歌手デビューする前から出演していた数少ないレギュラー番組の1つに、ラジオ番組「MBSヤングタウン」がありました。

デビュー後もしばらく売れなかったので、プロモーションの一環で「レコードを買って番組に送ってくれたら、全部にサインを入れて返却する」と番組で企画。

その後、渡辺美里さん自身やスタッフが思っていたよりも「My revolution」が売れたことで、結果的にサインするレコードがとんでもない枚数に及んでしまったことを明かしています。

渡辺美里の歌声が多くの人を支えてきたことがわかるエピソードを紹介

2008年1月24日、渡辺美里さんはフジテレビの情報番組「とくダネ!」にゲスト出演します。

スタジオで「My Revolution」を生歌で披露すると、佐々木恭子アナウンサーは「中学生の時に皆で歌って励まし合ったことを思い出した」と号泣。

当時の佐々木アナと言えば、既にベテランアナウンサーであり、部長の肩書きを持つ立場でしたが、思わず涙が止まらなくなってしまう程に心を揺さぶられたということでしょう。

そして韓国の芸能事務所「JYPエンターテイメント」の創業者であるパク・ジニョンさんも、中学生の時によく聞いていた楽曲だったとインタビューで答えています。

渡辺美里の家族エピソード

ここからは、渡辺美里さんの家族について紹介します。

父親は自衛官だった

渡辺美里さんの父親は、自衛隊で自衛官を務めていたそうです。一時は防衛大学に勤務した経験もあるとのこと。

とても優しくて子供を溺愛するタイプの父親だったようで、可愛がられて育ったことを明かしています。

母親のスパムおにぎりが絶品

渡辺美里さんの母親は、長年全力で歌手活動を続ける娘を陰ながら支え続けている存在であることで知られています。

とても料理上手で、バリエーションも豊富な母親の定番料理の中でも、最近好物になったものが「スパムおにぎり改良版」だそうです。

スパムはハワイのローカル料理ですが、四角い缶詰でソーセージのような肉は、日本でもスーパーやコンビニでよく見かけますし、最近ではおにぎりの具として挟む食べ方もお馴染みです。

渡辺美里さんの母親は、旅先でスパムおにぎりの存在を知ったものの、大味に感じたようです。

そこで、俵型のおにぎりの上に、京都に住む親戚に送ってもらったキュウリの漬物を刻んで乗せ、さらにその上にスパムを乗せて海苔で巻いてアレンジ。

そうすると、「程よい塩加減で、ツルツルッといくらでも食べられる」という絶品になったそう。

スタッフの分も多めに作ってもらうこともあるそうですが、あっという間に売り切れてしまい、評判が良いそうです。

食べたい料理が以心伝心

母親について聞かれると、渡辺美里さんは「一卵性親子」と表現しています。

日々、「今日はこれが食べたいな」と頭に思い浮かんだ料理が、家に帰ると用意されていることが多いのだとか。

これまでの以心伝心ぶりについては、インタビューで以下のように語っています。

たとえば「今日はどうしてもちぎりこんにゃくのピリ辛いためを作ってもらいたい」と、ちぎりこんにゃくを買い込んで実家へ。

すると「冷蔵庫に同じこんにゃくが」――。同じ現象は「極上の納豆に刻んだ青ジソ載せ」「韓国チヂミ」など「100回くらいはある」

 

引用：歌手生活25年支えた母の味 – NIKKEI STYLE https://style.nikkei.com/

昔から母親の以心伝心力には驚かされているそうです。

そんな渡辺美里さんは、10代の頃はファストフードを食べることを禁止されてきました。

成人すると制約はなくなり、ハンバーガーを食べてからライブに臨んだところ、途中でバテてしまうことに気が付いたそうです。

食の重要性を実感してからは、「母親への感謝を絶やすことは決してない」とインタビューで語っています。

渡辺美里の家族は韓国人？噂と真相

出典：https://ja.wikipedia.org/

以前から、渡辺美里さんの家族は韓国人なのでは？との噂が浮上しています。

一体どのような理由から来ているのでしょうか。そして噂は本当なのでしょうか。

自衛隊の規定を読むと、日本国籍を有してない者は試験を受けることができないと書かれているので、父親は日本人で確定でしょう。

母親は京都出身で、親族が近所に住んでいることを明かしているので、数代前から親族が居住しているのであれば、母親も日本人である可能性が高いでしょう。

渡辺美里さんや家族が韓国人という噂の出所を追跡してみましたが、明確な理由は見当たりませんでした。

芸能人には真偽に関わらず、何かと外国人の噂が付きまといますので、そういった類なのかもしれませんね。

渡辺美里が結婚しない理由とは？

渡辺美里さんは、どうやら現在まで結婚歴はないようです。結婚しない理由が気になりますね。

歌うことが楽しすぎるから？

これまでの経歴を見る限り、結婚の発表は見当たりませんでした。

もちろん、極秘結婚している可能性はゼロではありませんが、今現在も売れっ子アイドルというわけでもありませんので、隠すメリットは薄そうです。

そのため、今のところ独身であると考えても良いでしょう。

結婚しない理由を渡辺美里さん本人が語ってはいませんが、インタビュー記事からある程度推察できます。

インタビュアーから「音楽以外でハマっているものはありますか」と聞かれると、以下のように回答しています。

これまで、一瞬でも歌から離れたいと思ったことがないんです。ワーカホリックなのか、すぐに歌いたくなっちゃう（笑）。
歌っているとどんどん元気になるんです。気が巡りだして。

心も身体も新陳代謝をよくするのに音楽って大事だと思うんです。

 

引用：渡辺美里が歌い続ける理由 – 週刊女性PRIME https://www.jprime.jp/

歌うことが何よりも大好きなので、恋愛や結婚で穏やかな生活を送るよりも、少しでも歌っている時間を大事にしたいのかもしれません。

言わば「仕事が恋人」というところでしょう。

渡辺美里の彼氏疑惑が出た男性芸能人①　小室哲哉

渡辺美里さんはこれまで結婚歴がありませんが、過去に熱愛が噂された男性が2人います。

1人は、小室哲哉さんです。

若い頃の小室哲哉さんは、バンドマンとして「TM NETWORK」でシンセサイザーを担当し、一世を風靡してきました。

その後、作曲家活動を開始し、渡辺美里さんの「My revolution」が大ヒットしたことで、他のアーティストへの楽曲提供や、プロデューサー活動を手がけるようになります。

1つの曲を一緒に作り上げる中で、お互いブレイクを果たした2人は、「哲っちゃん」、「美里」と呼び合う仲であることは、関係者なら誰でも知っている事実です。

関係者によると、小室哲哉さんが熱心にアタックしていたという証言がありますが、渡辺美里さんがどのように返事をしたのかは明らかにされていません。

どうやら、渡辺美里さんとしては戦友のような気持ちを持っていたので、その気持ちに応えられなかったのではないかと言われています。

渡辺美里の彼氏疑惑が出た男性芸能人②　大江千里

彼氏疑惑として浮上したもう1人が、ミュージシャンの大江千里さんです。

大江千里さんは1983年にシンガーソングライターとしてデビューし、2007年までに45枚のシングル、18枚のオリジナルアルバムを発表してきました。

2008年に自身が表に出る音楽活動を停止。その後、ニューヨークに拠点を移して、他のアーティストに楽曲を提供し続けています。

渡辺美里さんもこれまでに何度か大江千里さんから楽曲を提供してもらい、仕事では長年の付き合いです。

2人に交際の噂が立ったのは1989年のこと。渡辺美里さんのシングル「すき」は、大江千里さんが作曲を担当し、渡辺美里さんが作詞を担当しました。

「ああ 息もできないくらい胸が熱くなる」、「今のきみとぼくは友達じゃ終われない」といった、友達以上恋人未満の関係にある男女のもどかしい気持ちが前面に出ている楽曲でした。

そのため、渡辺美里さんは大江千里さんに片想いをしていて気持ちを伝える歌詞を作ったのでは？という憶測がファンの間から生まれ、2人の関係に期待が寄せられたようです。

ただ、大江千里さんはその後、一般人女性と結婚しているので、渡辺美里さんとは交際に至りませんでした。

一方で渡辺美里さんの公式YouTubeチャンネルでは、2人が一緒に制作した動画もアップされていて、それを見る限り、気心の知れた仲という雰囲気が伝わってきます。

渡辺美里の現在

最後に、現在の渡辺美里さんについて紹介していきます。

渡辺美里さんは55歳を迎えた現在も歌手として活動中です。

アルバムリリースイベントを開催

2021年10月27日にカバーアルバム「うたの木 彼のすきな歌」をリリース。

さらに、これを記念して渡辺美里さんが自身のYouTubeチャンネルで対談イベントを開催しました。

ROOM3310という名前の付いたオンラインルームにゲストを招き、トークを気ままに行うという趣旨のもの。

ゲストは大江千里さん、山口智充さん、奥野真哉さんの3人でした。

番組の最後には重大発表として、2022年にライブを予定していることが発表されました。

コメントには「又、コンサートへ行きます。次は4月のZeppかな。楽しみです」、「アルバムも買いました」、「歌声が素晴らしくて泣けました」と絶賛コメントが多数寄せられました。

まとめ

渡辺美里さんは、1986年にリリースした「My revolution」が大ヒットし、一躍人気アーティストとして一世を風靡して以降、現在まで現役で走り続けています。

父親は自衛官、母親は京都生まれの女性です。母親は、料理で渡辺美里さんの過酷な音楽活動を支えてきた存在です。

家族が韓国人との噂が浮上していますが、今のところそれを証明する情報は出ていませんので、デマの可能性もあります。

そんな渡辺美里さんは結婚をしておらず、独身を貫いています。結婚しない理由として、歌うことが大好きなので、結婚よりも仕事を優先しているのではないかと見られています。

かつて大江千里さんや小室哲哉さんとの交際の噂が浮上したこともありましたが、どちらも仲の良い友人関係であることがうかがえます。

55歳になった現在もパラフルに活動を続けている渡辺美里さん。10月に新しいアルバムをリリースし、2022年にはライブを開催。

これからも渡辺美里さんの活躍から目が離せませんね。2022年以降も応援していきましょう。