田中裕士さんは元俳優で、現在は広島県で経営している古民家カフェが話題です。
今回は田中裕士さんのプロフィール、若い頃の出演作品や峯岸みなみさんとの関係、結婚した嫁や子供、古民家カフェの様子など現在をまとめました。
この記事の目次
田中裕士のプロフィール：元俳優・現在は古民家カフェのオーナー
生年月日：1985年11月9日
出身地：大阪府
所属事務所：エイジアプロモーションほか
田中裕士さんは広島県で飲食店のオーナーを務めています。
元俳優で、若い頃は芸能事務所に所属してドラマや映画などに出演。
のちに所属した劇団「PU-PU-JUICE」公演の舞台では、主演も務めていました。
田中裕士の若い頃の経歴① カラオケのオーディション機能で芸能界入り
両親は薬局を経営しており、田中裕士さんも大学を中退した後は、両親の薬局で仕事を手伝っていました。
そんな中、「遊び半分で受けた」というカラオケボックスから応募するシステムのオーディションに合格。
その際に芸能事務所「ワタナベエンターテインメント」から電話で連絡があったそうですが、周囲からは詐欺だと注意されたそうです。
「東京のワタナベエンターテインメントという芸能事務所から『合格しました』という電話があったんです。周りからは、絶対騙されているから気をつけろと注意されましたが、そう言われれば言われるほど挑戦したくなり、思い切って上京しました」 事務所に入って音楽養成所へ通うことになり、プロの歌手を目指して1年間のレッスンを受けました。
歌手デビューを目指していた田中裕士さんですが、レッスンの合間を縫ってエキストラなどにも挑戦していたといいます。
田中裕士の若い頃の経歴② 映画「ひゃくはち」で俳優デビュー
高校時代まで野球部だったこともあり、高校野球をテーマとした2008年公開の映画「ひゃくはち」のオーディションに初めて応募した田中裕士さん。
この野球経験が功を奏したのか、初オーディションながら湊役を勝ち取り、同作で俳優デビュー・スクリーンデビューを果たしました。
真夏の太陽の下で、必死に白球を追う高校球児たち…を横目に、苦しい雑用と練習に耐え続けるしかない補欠選手たちを主人公にした青春ドラマ。野球ボールの縫い目の、そして煩悩の数である“ひゃくはち“の狭間で葛藤する若者たちの姿を時に爽やかに、時に切なく描いていく。映画出演作の続く注目の若手俳優、斎藤嘉樹と中村蒼が主演を務める。
引用：ひゃくはち
８月公開の映画ひゃくはちに出ています。今までの高校野球映画と違くて補欠が主役の映画なんですけど、笑いあり涙ありでスポーツしていた人は絶対共感出来ると思いますよ。そうでない人も、スポーツの世界が分かるし、最後の方には絶対楽しく見れてるはずですよ。
引用：よろしくお願いします。
ちなみに同作で、中村蒼さん・仲野太賀さん・高良健吾さん・桐谷健太さんらと共演しました。
以降も複数の映画に出演しており、同年公開の「新宿歌舞伎町保育園」や、2009年公開の「守護天使」などに出演。
同年公開の「クローズZEROII」では、鳳仙高校レギュラー幹部の役を演じました。
田中裕士の若い頃の経歴③ 多くのドラマ作品にも出演
出典：https://movie-tsutaya.tsite.jp/
田中裕士さんは映画だけでなく、ドラマにおいては2009年にTBS系列で放送された「JIN-仁- 命を救う事の悲劇」に、レギュラー出演。西洋医学生の役で出演。
2010年には、TBS系列で放送された「ヤンキー君とメガネちゃん」第1話、「ハンマーセッション！」第3話などの作品に、主に単発で出演していました。
同じ2010年、TBS系列で放送された人気作「SPEC〜翔〜／警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿」に出演した田中裕士さん。
これを機に、同シリーズ劇場版である2010年公開の映画「劇場版 SPEC〜天〜」、2013年公開の「劇場版 SPEC〜結〜前篇『漸ノ篇』」「劇場版 SPEC〜結〜後篇『爻ノ篇』」にも出演。
また、Vシネマ作品にも出演しているほか、2008年からは劇団「PU-PU-JUICE」の舞台にも出演しました。
第5回、第7～10回公演に出演したほか、2011年の特別公演「クロス」では主演も務めています。
田中裕士さんはインタビューで、そんな俳優としてのキャリアを以下のように振り返っていました。
役者としての経験はとても楽しく、かけがえのない10年だったそうです。「たとえば舞台だと、お越しくださったみなさんを送り出す際、感動で涙を流すお客様の顔を見たり、『明日から頑張れる』とか『人生が変わった』と言っていただいたりしたときなどは、本当にうれしくて、この仕事が辞められなくなったものです」
田中裕士の若い頃の経歴④ 峯岸みなみ主演映画をプロデュース
田中裕士さんは、2016年に公開された映画「女子高」にプロデューサーの1人として参加。
アイドルグループ「AKB48」の元メンバー・峯岸みなみさんが主演を務めた同作のために、オーディションをしたり、資金集めをしたりと奔走しました。
深夜の廃校に同窓会で集まった高橋香月ら6人の同級生たち。卒業してから7年振りの再会に喜び、学生時代の思い出話しに花を咲かせる中、突然教室の電気が消え、一発の銃声が鳴り響く。再び電気がつくとそこには、一人の同級生が胸から血を流し倒れていた。パニックに陥る中、全員の携帯に「犯人は誰だ？」というメールが送られ、そのメールの差出人の名に同級生たちは愕然となる。
引用：女子高
田中裕士の若い頃の経歴⑤ 芸能界を引退
出典：https://hint-pot.jp/archives/185193
田中裕士さんは「女子高」をきっかけにプロデューサー業も手掛けるようになったか、と言えばそうではなく、当時すでに飲食店を経営するため、俳優業も辞める決意をしていました。
充実した生活を送っていた一方、飲食店を経営したいという強い思いが募ってきました。女性アイドルグループ・AKB48の第1期メンバー、峯岸みなみさんが初主演を務めた映画『女子高』に、田中さんはプロデューサーのひとりとして名を連ね、オーディションや資金集めなどに尽力します。「役者の世界に入ってちょうど10年目の節目でした。これを機に芸能界を辞めて、飲食業の道に入ろうと決意しました」
そして、2016年12月をもって俳優業を引退しています。
私事ですが、2016年12月をもって役者を引退させていただきました。今まで応援していただいた方、本当にありがとうございました！！今からは、大阪で、飲食店をオープンさせる為に精進します。東京で出会った皆様、教えていただいた、たくさんの事を力に新たな道で努力します。一期一会とゆうblogに恥じないくらい人との出会いに恵まれておりました。こんな僕ですが、また、どこかで見かけたら声をかけて下さい。
引用：ご報告
田中裕士の若い頃の経歴⑥ 結婚した嫁と餃子店をオープン・子供も誕生
田中裕士さんは既婚で、嫁の咲子さんは幼い頃から料理が得意で、かつては大手コーヒー店のマネージャー、ダイニングバーの店長といった飲食店のマネージメントを経験している女性。
付き合っている頃から2人で飲食店を経営することを夢見ており、俳優引退後に2人で大阪へと移住。
田中裕士さんが接客・宣伝、咲子さんが料理、との役割分担で店を構えるべく動き始めますが、当時はどこからも融資を受けることができなかったといいます。
そんな中、田中裕士さんの学生時代の友人が自身の経営するゲストハウスの1階を貸してくれることに。間借りする形で、餃子店をオープンさせました。
しかし、オープン間近に咲子さんの妊娠が判明。料理を担当するはずだった咲子さんが調理できなくなったことから、田中裕士さんが代わりに調理することになります。
2か月ほどは順調だったものの、すぐに赤字に転落。わずか1年で廃業となってしまいました。
妻が調理に関われなくなったときに、オープンを自重できなかったことがすべてです。私のような素人が少しくらい頑張ったところで、成功するものではありません。仕込みや調理など、昼夜関係なく働きましたが、やればやるほどお金がなくなっていきました。今考えても、あそこで辞める決断をするのは難しかったですね。精神的にもきつくて、どん底まで落ち込みました
田中裕士の現在① 嫁・咲子さんと広島県で古民家カフェを経営中
田中裕士さんはそれでも飲食店経営の夢を諦めていませんでした。
餃子店を閉店する2か月ほど前から行動を開始し、咲子さんの夢だった”古民家カフェ”に方向転換することを決意します。
各地の空き家バンクなどで物件をリサーチして、2019年に広島県三原市に「古民家カフェ＆宿 むすび」をオープン。現在もオーナーを務めています。
なお、広島県三原市には咲子さんの両親がおり、店の近くに住んでいるそうです。
もともと、咲子さんの両親から同市での出店を勧められていたそうですが、田中裕士さんは訪れたこともない土地での出店に不安を感じていたといいます。
築100年以上、7年間空き家になっていた古民家は、ジャングルのようになっていたそうです。JR呉線の須波駅から徒歩3分の好立地ですが、「三原に来て、地元の人から『須波で店を出しても誰も来んよ。ここは田舎だし、三原の人は財布の紐が固くて飽き性だからな』って言われたんで、めちゃくちゃ不安になりました」と、当時を振り返った田中さんから思わず苦笑が漏れました。
大阪での餃子店失敗を経て、借金も抱えていたという田中裕士さん夫妻。しかし、「一度失敗しているので、もうこれ以上落ちることもない」と出店を決めたそうです。
移住した三原市は移住者を積極的に誘致しており、さまざまなセミナーなどを開催していました。また、市街地を活性化させる事業を推進し、創業支援を行う民間企業も。「三原市が開催する、お店をつくる勉強会に4回参加すると、公庫から借り入れる利子が下がる制度もあり助かりました」建物をリフォームするにあたっての建築基準や、経営手法など、学んだことは多かったそうです。
田中裕士の現在② 「古民家カフェ＆宿 むすび」が人気に
出典：https://mj-mihara.com/
Instagramでカフェ開店をアピールした「古民家カフェ＆宿 むすび」は、オープン以来人気を博しており、特にランチ・デザートが絶品なのだとか。
内装にこだわり、ランチはたくさんの小鉢を並べて、SNS映えを意識しているそう。
また、外食＝野菜が不足しているというイメージを払拭するため、3種類の小鉢で野菜がたくさん食べられることをアピール。
今ではたくさんの農家と知り合えたことで、直接仕入れもできるようにもなったそうです。
同店は特に、咲子さんの作るバスクチーズケーキなどのデザートが大人気で、9割ものお客さんが注文するといいます。
2020年からは、新型コロナウィルス感染拡大の影響からお弁当のデリバリーをいち早くスタート。スイーツ通販の「むすびスイーツ」もオープンしました。
さらに、敷地内に店舗兼ケーキ工房の「むすびカフェbettei」を新たにオープンさせています。
バスクチーズケーキは今や全国の催事に出店するほどの人気ぶりで、今後もさらなる飛躍が期待されています。
まとめ
田中裕士さんは元俳優で、現在は広島県で古民家カフェのオーナーをしています。
元々は、カラオケのオーディションをきっかけに芸能界入りしており、歌手デビューを目指していましたが、映画「ひゃくはち」への出演を機に俳優業をスタート。
映画・ドラマ・舞台・Vシネマと様々な作品に出演し、峯岸みなみさん出演の映画のプロデュースも手掛けましたが、飲食店を経営したいという夢のために引退。
その後に結婚した嫁・咲子さんと今も古民家カフェを経営しつつ、次々と新事業を展開しています。
俳優としての活躍が見られないのは残念ですが、今後も素敵なお店を守っていってほしいですね。
