大谷亮介は「相棒」などの人気作品に出演する俳優

大谷亮介さんは、名脇役として人気ドラマに多数出演してきた俳優です。

2016年、かつて高畑淳子さんと不倫関係にあったことを認め、高畑裕太さんの実の父親であることが判明し、話題を呼びました。

そんな大谷亮介さんは現在、舞台俳優をメインに活動しているため、ご存知ない方もいるかもしれません。まずは、プロフィールを紹介します。

大谷亮介のプロフィール

大谷亮介さんは、ファザーズコーポレーションに所属する俳優です。同じ事務所には、蛭子能収さんや小日向文世さん、坂田聡さんがいます。

趣味はジャズダンス、サッカー、殺陣、ウクレレ、スキーとアクティブなものが多いようです。

大谷亮介の若い頃の経歴①　学生時代は学者を目指していた

2022年現在、68歳になる大谷亮介さんですが、若い頃は俳優とは全く異なる夢を持っていました。

また、学生時代は趣味にも挙げているサッカーの名選手だったそうで、父親の影響が大きかったといいます。

大谷亮介さんが俳優になる前の若い頃について紹介します。

父親は元サッカー選手の大谷四郎

兵庫県西宮市で生まれ育った大谷亮介さんは、父親の影響を受けてサッカーに夢中な少年でした。

父親の大谷四郎さんは、兵庫県立神戸高等学校に在籍中は2年連続で全国大会を制するなど抜群の才能を持つFWとして知られていた存在。

そんな大谷四郎さんは大学卒業後、朝日新聞の記者をしながら「全日本実業団サッカー選手権」や「朝日招待サッカー」などの運営に携わり、サッカーを普及させる活動にも尽力したそう。

1973年に朝日新聞を退職すると、フリーのスポーツライターとして活動しながら、神戸FCの運営に携わり、日本代表のコーチも務めて後身の育成に力を入れてきました。

こういった父親の遺伝子を引き継いだ大谷亮介さんも、学生時代はサッカーの才能を開花させています。

インターハイにレギュラーとして出場

大谷亮介さんは中校と高校時代は、中高一貫の私立男子高校である「六甲学院中学校」に進学。

サッカー部に入部するとレギュラーに選ばれ、インターハイに出場したことも。

ただ、大谷亮介さんが学生だった頃はまだJリーグは発足しておらず、その道で食べていくという選択肢はなかったようで、生物学者を夢見て卒業先の進路に東京海洋大学を選んでいます。

大学を中退して演劇の世界へ

大学に入学後、思ったよりも大学の勉強が楽しくないと感じるようになった大谷亮介さんは、次第に勉強する気も失せてきて、授業には出ずに遊んでばかりの日々を送りました。

そんなある時、友人から「お前向いてるんじゃない？」と演劇の世界を勧められたそう。

そして興味本位で劇団の入団試験を受けてみたところ、見事に合格。学校に通いながら演技の勉強をすることになりました。

その後の1977年、「オンシアター自由劇場」に入団し、同年10月には「風吹がらす疾送記・異説のすかい・おらん」で初舞台を踏みました。

演劇の世界の魅力にどっぷりと浸かった大谷亮介さんは、大学を中退し、本格的に俳優としての道へと進むことになるのです。

大谷亮介の若い頃の経歴②　劇団を旗揚げ

大学を中退して演劇の道を選んだ大谷亮介さんは、演技力を磨いた後、自身で劇団を旗揚げしています。

役者集団東京壱組

新たな劇団の立ち上げを決意した大谷亮介さんは、1985年、「オンシアター自由劇場」で一緒に活躍していた女優の余貴美子さんと共に退団、「役者集団東京壱組」を旗揚げしました。

大谷亮介さんは役者兼演出家として、長年座長の座に就き、劇団を盛り立ててきたのです。

1991年に「分からない国」、「箱の中身」、「お金」の企画と演出を担当し、紀伊国屋演劇賞個人賞を受賞しています。

1996年に劇団を一度解散したものの、2001年に再び「劇団壱組印」を立ち上げています。

大谷亮介の代表作品は？

大谷亮介さんは、舞台をメインに活動されていますが、人気のドラマにゲストとして多数出演しています。

その中でも、特に大谷亮介さんの演技が光る作品について見ていきましょう。

相棒

「相棒」は、2000年からテレビ朝日で放送されている人気の刑事ドラマです。

大谷亮介さんが初めて出演したのは2000年6月3日放送分で、この時は室谷警部補役で1話限りの出演でした。

その後、2001年からレギュラーの三浦刑事役に抜擢されました。つまり、1人で2人の役を演じたことになりますね。

そんな三浦刑事は警視庁捜査一課7係の係長で、最初の頃は主人公の右京を疎ましく思っている人物として登場しました。

一緒に仕事をする中で次第に右京に信頼を寄せるようになっていきますが、ある事件で足を刺されて大怪我を負い、警視庁を去っています。

そのため、大谷亮介さんも2013年のseason12の第1話をもって「相棒」卒業となりました。

ス・ワ・ン

2003年から、篠井英介さんと深沢敦さんと3人で「軒茶屋婦人会」を結成して、女形芝居に拘った舞台を続けています。

これまで10代のチアリーダーや30代の独身女性、80代の老婆など幅広い世代の女性を演じてきました。

2015年に演じた舞台「ス・ワ・ン」は、バレリーナ3人組という設定。

YouTubeで舞台の告知動画もアップされているのですが、体格の良い3人の壮年男性が、バレリーナの恰好をしていて、何も知らないで見るとコントの宣伝だと勘違いしそうですよね。

大谷亮介が結婚した嫁や子供

ここからは、大谷亮介さんの結婚歴と結婚相手について見ていきましょう。

嫁は同じ劇団に所属していた人

大谷亮介さんはプライベートを語らない俳優で、結婚や嫁はベールに包まれてきましたが、2011年に「徹子の部屋」に出演した際に結婚について語りました。

出演当時、入籍したのは2年くらい前と明かしており、2009年頃に結婚ということになります

嫁について聞かれると「同じ劇団の人」と答えていましたが、舞台に立つ女優とは限りません。バックオフィスや経営など色々な職種の方がいるので、一般人なのか線引きが難しいですね。

嫁の名前や顔写真の画像、年齢などのプロフィールが非公開であることを考えると、仮に女優だったとしても既に引退していて、一般人になっている可能性も考えられます。

嫁との馴れ初めは？

大谷亮介さんは、嫁との馴れ初めも明かしていません。

ただ、2人が出会った時期についてはドラマ「相棒」が始まった頃と回答していますので、2000年頃と考えられます。

結婚を決めたのは、長い年月交際を続けたある日、「年も取ってきたし、ちゃんとしなければいけないだろうな」と、けじめをつけたいと考えて踏み切ったそうです。

子供はいるの？

大谷亮介さんは嫁との子供の有無についても触れていません。

大谷亮介さんが意図して内緒にしているのかもしれませんが、2009年に結婚と考えた場合、当時の年齢は55歳ですから、そもそも嫁との間には子供がいない可能性も考えられますね。

大谷亮介の気になる人間関係①　子供は俳優の大谷亮平？

ここからは、大谷亮介さんと気になる「あの人」たちとの関係性について紹介します。

まずは、俳優として活躍している大谷亮平さんです。一部では「親族ではないか？」、「大谷亮介さんの子供なんじゃないの？」と言われているんです。

最近は二世俳優としてデビューする人も珍しくはありませんが、本当に大谷亮介さんと大谷亮平さんは親子なのでしょうか。

大谷亮平のプロフィール

大谷亮平さんは、大学を卒業後に東京でモデルをしていたのですが、周囲の勧めもあり、2003年から韓国に拠点を移し俳優に転向しました。

渡韓時、韓国語は会話も読み書きもできない状態だったそうですが、1年間大学に通って習得したそうです。

2006年から本格的に俳優活動を開始して、数多くの作品に出演。韓国ドラマアワード2014グローバル俳優賞を受賞したことで、日本からも注目を集める俳優になりました。

2016年には「アミューズ」と契約を結び、日本での活動を開始した大谷亮平さんは、同年10月からTBSのドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」に出演してブレイクを果たしました。

大谷亮介の子供ではなかった

大谷亮介さんとの親子関係が噂された理由は、恐らく名前が一文字違いだからでしょう。

大谷亮平さんの実家の家族について調べてみたところ、母親は教師、そして父親がサラリーマンでした。

血縁関係があるとの情報もなく、つまり、噂はデマということになります。

大谷亮介の気になる人間関係②　かつて女優・高畑淳子と不倫していた

もう1人の気になる人間関係は、大物女優の高畑淳子さんです。

まずは、高畑淳子さんのプロフィールから見ていきます。

高畑淳子のプロフィール

高畑淳子さんは大学卒業後に青年座に入団し、舞台女優としてデビュー。1980年代後半から映画やテレビに出演するようになり、迫力ある演技で人気を博しています。

特に、2003年の「白い巨塔」で演じた東政子役が評価されて以降、バラエティ番組にも出演するようになり、現在は声優の活動も行っています。

高畑淳子とは不倫の関係だった

高畑淳子さんは、これまでに2回結婚し2回離婚しています。

最初に結婚したのは24歳の時で、元旦那は同じ劇団の男性でしたが、わずか1年半で離婚に至りました。

そして31歳の時に一般人男性と再婚し、第1子となる長女が誕生。しかし、いつしか夫婦仲が上手くいかなくなり、別居状態になっていました。

そんな時に高畑淳子さんが出会ったのが、大谷亮介さんでした。2人はすぐに交際をスタートし、事実婚生活が始まったそうです。

ただ、高畑淳子さんは当時まだ離婚しておらず、2人は不倫関係でした。

結婚はせずに破局している

5年半に渡り、事実婚を続けた大谷亮介さんと高畑淳子さんでしたが、高畑淳子さんが旦那と離婚後、大谷亮介さんとも破局したようです。

大谷亮介の気になる人間関係③　子供は高畑裕太

高畑淳子さんは長らく大谷亮介さんとの関係を公表していませんでしたが、息子である高畑裕太さんが大谷亮介さんとの間の子供だと2016年にカミングアウトしています。

高畑裕太のプロフィール

高畑裕太さんは、高校生の頃に鑑賞した高畑淳子さんが出演する舞台「欲望という名の電車」に感激し、俳優を目指します。

高校を卒業後、桐朋学園芸術短期大学に進んで演劇の基礎を学びました。

そして2012年に俳優デビュー。2015年にはNHKの朝ドラ「まれ」に出演し、何回振られても一途に好きな人を思い続ける青年を演じたことで知名度を上げています。

また、母親の高畑淳子さんともバラエティ番組で共演しており、高畑裕太さんの天然キャラとしっかり者の母親との掛け合いが、漫才コンビのようだと注目を集めました。

高畑裕太が大谷亮介の子供だと明かした理由とは？

高畑裕太さんは高畑淳子さんと一般人の元旦那との間に誕生した子供と思われていましたが、2016年に大谷亮介さんの息子だと判明しています。

実は、これまで隠していた本当の父親の名前を明かした理由は、高畑裕太さんが起こした強姦疑惑事件がきっかけでした。

2016年8月23日、高畑裕太さんがホテルの従業員の女性に性的暴行を加えたとして、群馬県警に逮捕されたのです。

取り調べによると、事件当日、映画「青の帰り道」の撮影でホテルに滞在していた高畑裕太さんは、スタッフ達と飲んだ後に「部屋に歯ブラシを持ってきて欲しい」とフロントに連絡。

そして、やって来た女性従業員の手を掴んで部屋に連れ込み、暴行に及んだそうです。

罪が罪なだけに事を重く見た高畑淳子さんは、事務所を通して「高畑裕太の父親が、俳優・大谷亮介氏であることに間違いありません」と発表。

一見、脈絡がない発表に思えますが、一般的に加害者の親にもインタビューが強行されることも多く、実親でない元旦那に迷惑がかからないよう、高畑淳子さんが配慮したのかもしれません。

なお、週刊誌やテレビの取材を受けた大谷亮介さんは、親子関係が事実であること、既に認知をしていることをコメントしています。

高畑裕太は謹慎を経て復帰している

事件後、高畑淳子さんは謝罪会見で、高畑裕太さんが不起訴処分となったこと、所属していた芸能事務所との契約を解除したことを発表しました。

一般人としての生活が始まり、2017年9月には、遺品整理のアルバイトをしていると週刊誌「女性自身」が報じています。

翌年も取材を受けて、芸能界復帰について問われると「それはありません」とキッパリ否定していましたが、2019年8月に3年の謹慎生活を終えて芸能界活動再開を宣言。

舞台「さよなら西湖クン」のオーディションを受けて、ゼロからのスタートになりました。

大谷亮介の反応は？

事件が発覚し、親子関係が明らかになった時、大谷亮介さんは高畑裕太さんとの親子関係について言及しています。

高畑淳子さんと別れた後も高畑裕太さんとは交流を持ち、大谷亮介さんの自宅に招いたり、小学校の授業参観など学校行事には参加していたのだとか。

高畑裕太さんも、幼い頃から実の父親が大谷亮介さんであることは承知していたようです。

ただ、大谷亮介さんが現在の嫁と結婚してからは、親子の交流は途絶えているといいます。

これは、大谷亮介さんが嫁に対して配慮を見せたと言えそうですね。

大谷亮介の現在

息子の不祥事により、大谷亮介さんの俳優生活にも何らかの影響があると見られてきましたが、実際に干されたなどの問題は起きているのでしょうか。

2022年現在の大谷亮介さんの芸能活動について調査しました。

現在も舞台やドラマで活躍中

大谷亮介さんは、現在も役者として活動を続けています。

高畑裕太さんの事件前から舞台をメインとして役者を続けていたことで、それほどダメージがなかったようです。自身が立ち上げた劇団という点も影響していたのかもしれませんね。

2022年3月には舞台「奇蹟 miracle one-way ticket」の公演が行われ、6月に舞台「Secret War～ひみつせん～」が控えています。

また、2022年3月25日からは映画「人生の着替えかた」が予定されており、俳優としてかなり順調な様子です。

ツイッターやインスタを開設していないため、日々の生活の様子をうかがうことができないのが残念ですね。

大谷亮介の息子・高畑裕太の現在

高畑裕太さんの芸能界復帰に関しては賛否両論様々な意見が出ましたが、2022年現在、どのような活動をしているのでしょうか。

劇団ハイワイヤを結成

2019年に舞台で芸能界復帰を果たしたものの、現在は目立ったテレビや映画の出演はしていないようです。

ただ、芸能界復帰前から舞台の演出を手掛けたいと考えていた高畑裕太さんは、3年かけて劇団を立ち上げる準備を進めてきました。

こうして立ち上げたのが「劇団ハイワイヤ」で、企画と演出を自身で手掛け、俳優としても舞台に立っています。

2021年8月7日から初めての公演「ジャム」が開催されるはずでしたが、東京都で新型コロナウイルス感染者数が激増したことにより、中止を発表しました。

その後も自身の劇団の舞台公演は思うようにできていないようですが、2022年5月11日からは舞台「焔～おとなのおんなはどこへゆく～」への出演が決定しています。

高畑裕太さんのツイッターには「腹括ってやったります！」と気合十分なコメントが投稿されています。

今度こそ公演が実現すると良いですね。

まとめ

大谷亮介さんは、主に舞台で活躍する俳優で劇団の代表も務めています。テレビでは「相棒」の三浦刑事を演じ、高い演技力と存在感で人気を獲得しました。

若い頃は父親の影響でサッカーに夢中でしたが、大学時代に目標を見失い遊んでいた時、友人に勧められて劇団の門を叩いたことがきっかけで、俳優の道へと歩き出したのです。

プライベートでは、当時既婚者だった高畑淳子さんとの不倫の恋の末、高畑裕太さんが生まれていたことが高畑裕太さんの婦女暴行事件後に発覚し、大きな話題になりました。

大谷亮介さんは高畑裕太さんを認知し、小さい頃は交流していたようですが、結婚した現在は交流がないことを明かしています。

なお、高畑裕太さんは不起訴になり、現在は劇団を立ち上げて俳優活動を再開しています。

この先、同じ舞台俳優として親子共演が実現する日が来るのでしょうか。これからの大谷亮介さんを応援していきたいですね。