2024年5月に東京都品川区にある住宅で母子4人が殺害される事件がありました。この事件では現場で倒れていた元夫であり子供の父親の後藤祐介が犯人として逮捕されています。
この事件の概要と被害者である高波冬美さんの実家や家族（父親・母親）、経歴や職場の老人ホーム、顔写真と後藤祐介との馴れ初めや結婚・離婚、死因と現在をまとめました。
この記事の目次
高波冬美は品川母子4人殺害事件の被害者
出典：fnn.jp
高波冬美さんは品川母子4人殺害事件の被害者です。
2024年5月23日に元夫の後藤祐介によって、3人の子供たちと一緒に自宅で殺害されました。
近所の人からは「仲の良い家族」と見られていたのに、高波冬美さんと後藤祐介は離婚し、その3日後に事件は起こりました。
品川母子4人殺害事件とは
出典：sankei.com
品川母子4人殺害事件
発生日時：2024年5月23日午後1時すぎ
発生場所：東京都品川区戸越銀座の住宅
犯行内容：母子4人殺害
被害者：高波冬美、長女・次女・長男
犯人：後藤祐介
2024年5月23日午後1時半ごろ、東京都品川区の戸越銀座にある一戸建ての住宅内で高波冬美さん（37歳）と長女（6歳）、次女（3歳）、長男（2歳）が死亡していて、同じ部屋で子供たちの父親で高波冬美さんの元夫である後藤祐介（当時46歳）が倒れているのが発見されました。
通報したのは、近所に住む高波冬美さんの母親です。高波冬美さんの自宅を訪ねたところ、火事に気づき、119番通報して、事件が発覚しました。
元夫の後藤祐介は首に切り傷があり、喉に火傷は負っていたものの命に別状はなく、回復を待って、事件から約1ヶ月後の6月19日に4人を殺害した容疑で逮捕されました。
逮捕された後藤祐介は、5月22日の午後5時～23日の午後1時半ごろにかけて、高波冬美さんを自宅1階の玄関付近で包丁で刺し殺し、その後に幼い子供たち3人を殺害しました。
後藤祐介は高波冬美さんの遺体を寝室にしていた和室に運び、子供たち3人も和室に運んで、自らもそこで首を切って火をつけたとのことです。
高波冬美さんが殺害されたと思われる時間の後、近所の人は後藤祐介の不審な姿をガソリンのような臭いがしたことを証言しています。
近隣住民によると、前日22日午後8時半ごろ、ガソリンのにおいのようなものがして、玄関先にA氏がたたずむ姿が目撃されていた。
引用：《品川・母子4人死亡事件》1年ほど前に起きていた妻の休職と夫の退職、夫はマッチングサービスで在宅仕事を探すように | 週刊女性PRIME
遺体を寝室に運び、自らもそこで首を切ったことについて、後藤祐介は「最後は5人でいようと思った」と供述しています。
また、犯行の心境について、次のように供述しました。
捜査員へ放火を認めた後藤容疑者。当時の心境をこう説明したという。
「子供も、自分も、家も、全て燃えてなくなってしまえばいい」
火は1階の約3平方メートルを焼いた程度で消えていましたが、血痕は屋内だけでなく玄関の外にもあったとのことです。
高波冬美と子供たちの死因
出典：fnn.jp
高波冬美さんの死因は胸を包丁で刺されたことによる失血死ですが、子供たちもみんな失血死というわけではありません。
・長女：一酸化炭素中毒
・次女：失血死
・長男：一酸化炭素中毒
離婚後もまだ同居を続けていた高波冬美さんと後藤祐介でしたが、冬美さんが5月22日の夕食時に早く出ていくように叱責されたことで、カッとなって冬美さんを子供たちの前で殺害し、泣きながら逃げる子供たちを追いかけて襲ったとのこと。
ただ。長女と長男はすぐに亡くなることはなく、後藤祐介が火をつけたことで発生した一酸化炭素によって亡くなりました。
父親によって母親を目の前で殺害され、父親に襲われた子供たち3人。どれだけ怖かったことでしょう・・・。まさに地獄絵図ですよね。
子供たちを襲った理由は非常に身勝手な理由でした。
後藤容疑者は子供を手にかけた理由について、「母が死んで父が捕まれば、子供がかわいそうだ」と話したという。
しかも、自分だけが助かるという非常に後味の悪い事件です。離婚後すぐに後藤祐介が家を出ていれば、この惨劇は起こらなかったかもしれません。
高波冬美の実家や家族（父親・母親）
被害者の高波冬美さんは、どのような人物だったのかを紐解いていきます。まずは実家や家族について見ていきましょう。
母親は食肉卸売業の女社長・父親の詳細は不明
高波冬美さんの実家は資産家で、母親は戸越銀座の商店街では有名な女性経営者でした。
「実家は約50年前、祖母の代から続く食肉卸しの会社。現在は冬美さんの母親が女社長だから、冬美さんはお嬢さんなんです」（近所の別の住民）
引用：《品川・母子4人死亡事件》1年ほど前に起きていた妻の休職と夫の退職、夫はマッチングサービスで在宅仕事を探すように | 週刊女性PRIME
高波冬美さんの実家は、祖母の代から続く食肉卸しの会社で、現在は母親が経営者になっていました。父親はどのような仕事をしていたのか、どのような人物だったのかは情報がありません。
母親は会社を経営しているので、高波冬美さんは経済的には恵まれていたと言えるでしょう。ただ、「超お嬢様」というわけではなさそうです。母親の会社は長年続く食肉卸しの会社ですが、2024年時点で従業員数は6人ですので、中小企業になります。
そのため、高波冬美さんの実家は資産家の部類には入るけれども、超お嬢様というわけではなさそうですね。
伯父は売上250億円超の企業社長
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高波冬美さんの母親は中小企業の経営者です。ただ、伯父は大企業の経営者です。
高波冬美さんの伯父（おそらく母親の兄）は、売上高270億円超の総合食品卸売会社を経営する社長です。グループ全体で従業員数は1,000名以上ですから、かなり大きな企業であることは間違いありません。
「高波さんのお母さんは、父親の代から50年続く食肉の卸業者を引き継いだ女性経営者。伯父さんも凄くて、売上高250億円を超える業務用総合食品卸会社の社長なんですよ」
引用：(2ページ目)「専業主夫みたいな感じだった」“品川母子4人死亡”仲睦まじい一家に何が起きたのか「妻は有名女社長の娘で老人ホーム勤務、1ヶ月前に離婚し…」 | 文春オンライン
ということは、高波冬美さんの母親の実家（高波冬美さんの祖父母）は資産家で、祖父母が大きくした会社を母親の兄である伯父が相続し、母親はその子会社を引き継いだという形になるのでしょう。
実家は以前デイサービスに貸していた
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高波冬美さんが事件当時住んでいた戸越銀座の一戸建ては、元々は高波冬美さんのご両親が住んでいた家でした。その後、介護施設（デイサービス）として貸出をしていましたが、高波冬美さんが結婚後に住むことになり、リフォームをして家族で住んでいました。
事件当時のこの住宅の所有者は、高波冬美さんと祖母だったとのことです。
高波冬美の経歴：職場は老人ホーム
介護福祉士として老人ホームで働いていた
高波冬美さんは老人ホームで介護福祉士として働いていました。
事件の報道でも、高波冬美さんの職業は「介護福祉士」となっています。ご存じのように介護福祉士は国家資格ですので、介護のプロと言えるでしょう。
高波冬美さんは37歳でしたが、後藤祐介との馴れ初めなどを考慮すると、10年以上は介護の仕事をしていたことが分かっています。
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事件の4年前には、職場の老人ホームの会報誌にエッセイを寄せていました。
「食事の様子だったり、日中の過ごし方、夜間はよく眠られているか等、自分だったら知りたいな、ということをお伝えすることで、ご家族も安心できるはずです。
私は大切な子どもを保育園に預ける側になり、改めてご家族の気持ちを知ることができました。これからさらにご利用者、ご家族の気持ちに寄り添った援助をしていきたいです。」
とても素晴らしいエッセイですし、真摯に仕事に向き合っていたことがわかります。
ケアマネージャーの資格も持っていた？
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高波冬美さんは介護福祉士として老人ホームで働いていましたが、ケアマネージャーの資格を持っていたという情報もあります。
介護職に就いていたときにＡさんは勤務していた品川区内の介護施設でケアマネージャーだった冬美さんと知り合い、結婚している。
引用：(2ページ目)〈品川・母子4人死亡〉妻は心を病み休職、夫は仕事を辞め動画編集業に「本当に気づくようなことはなかったんです」と近所の声 | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け
介護福祉士とケアマネージャーの資格を持っているとなると、高波冬美さんは本気で介護の仕事に取り組んでいたのでしょう。
片手間にできる仕事ではありませんし、母親とは関係性は悪くなかったのに、母親や伯父の会社で働くことなく、介護の仕事をしていたのですから。伯父が年商270億円超の大企業を経営、母親も会社を経営しているとなれば、本人が望めば何らかの楽な仕事でお給料をもらうことはできたはずです。
それをせずに、介護の仕事をしていた。しかも、結婚相手はどこかの御曹司ではなく、介護士を選んだとなると、高波冬美さんは本当に介護の仕事が好きだったと考えることができます。
メンタルを病んで休職
長年にわたり介護の仕事をしていた高波冬美さんでしたが、事件の約1年前からメンタルを病んでしまいます。理由は上司と合わなかったから。上司と揉めてしまい、メンタルを病んで休職したとのこと。一度は職場復帰しましたが、また休職していて、事件当時も休職していました。
「1年くらい前、彼女は心を病んでしまって休職し、一度は復帰したけど、またすぐに休職して、それ以来ずっと仕事を休んでいるんですよ。
引用：(2ページ目)〈品川・母子4人死亡〉妻は心を病み休職、夫は仕事を辞め動画編集業に「本当に気づくようなことはなかったんです」と近所の声 | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け
メンタルを病んだことで、家事や育児もできなくなってしまい、夫だった後藤祐介は介護施設を退職して、子供たちを保育園に送り迎えしたり、自宅でできる仕事をするようになりました。
事件当時も、高波冬美さんは休職中でした。
高波冬美の顔写真
品川4人母子殺害事件は、元夫（子供たちにとっては父親）が4人を殺害するという大事件です。ただ、高波冬美さんの顔写真はほとんど報道されていません。唯一、高校時代のものと思われる卒業写真が報道で使われました。
長女の鈴ちゃんの顔写真はFacebookなどからいろいろと報道で使われていますが、高波冬美さんの顔写真はほぼ報道されていません。これはご遺族が高波冬美さんのプライバシーを守ろうとした可能性があります。
ただ、近所の人の証言によると、高波冬美さんはふくよかなタイプだったとのこと。また、笑顔で挨拶してくれるタイプで、子供にはしつけとしてしっかり叱るような女性でした。
高波冬美と後藤祐介の馴れ初めは老人ホーム
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高波冬美さんと後藤祐介は2015年に結婚しています。冬美さんが28歳、後藤祐介が37歳での結婚でした。
出会いは職場の老人ホームです。後藤祐介は実家が美容室だったこともあり、美容師として働いていましたが、35歳から介護士として働くようになりました。
24歳から34歳までの10年間は美容師として働き、その後は介護の仕事を昨年までやっていたそうです。
引用：(2ページ目)「妻と子ども3人に手をかけた後、無理心中を…」“品川一家４人死亡”逮捕の父親(46)が事件前に感じていた“焦り”とは「動画を見てもっとシンプルに考えていこうと」 | 文春オンライン
美容師の仕事を辞めた理由はわかりませんが、美容師から介護士に転職し、そこで高波冬美さんと出会い結婚しました。
結婚後は事件現場となった住宅に引っ越して、そこで女の子2人と男の子1人の子供に恵まれています。
職場の老人ホームで出会い、結婚することになった2人ですが、職場の規定で夫婦は同じ職場で働くことができないために、高波冬美さんが同じグループ内の別施設に異動することになりました。そこで、上司とトラブルを起こして、メンタルを病み、休職することになるのです。
高波冬美と後藤祐介の離婚原因
高波冬美さんと後藤祐介は、事件が起こる2024年5月23日の3日前である5月20日に離婚が成立したことが分かっています。
殺された妻の高波冬美さん（37）と後藤は、少し前から離婚調停が行われており、事件3日前の5月20日に離婚が成立していた。
引用：「妻と子ども3人に手をかけた後、無理心中を…」“品川一家４人死亡”逮捕の父親(46)が事件前に感じていた“焦り”とは「動画を見てもっとシンプルに考えていこうと」 | 文春オンライン
「離婚調停」が行われていたということは、離婚する上で揉めていたことになります。
近所の人の証言では仲が良い家族で、喧嘩する声なども聞かなかったということですが、一体なぜ離婚することになったのでしょうか。
離婚原因は家事や育児の分担について言い争うようになり、そこから夫婦仲が悪化したとのこと。
「逮捕された後藤と冬美さんは、今年に入ってから夫婦関係が悪化。家事や育児の分担を巡って争うようになり、冬美さんの方から離婚を切り出したようです」
高波冬美さんの休職が1つのきっかけ？
高波冬美さんは事件の1年前から休職して、育児や家事ができなくなりました。そのために、後藤祐介は職場の老人ホームを退職し、自宅でできる動画編集を仕事にしていました。この動画編集の仕事は、冬美さんに勧められて始めたようです。
家族の知人：
冬美さんは「何か家でもできる仕事をしたら」と言ったそうです。
そこで元夫が始めたのが、フリーランスで動画編集の仕事でした。
引用：【独自証言】“専業主夫”になった元夫に「家でもできる仕事をしたら」 事件3日前には離婚…知人語る“夫婦間の変化” 品川区戸越一家4人死亡｜FNNプライムオンライン
ただ、この動画編集はあまりうまくいかず、ほとんど専業主夫だったようです。
お互いに不満が募りすれ違いが生まれた？
ここからはあくまで想像ですが、高波冬美さんと後藤祐介の離婚はどちらも悪くないけれど、すれ違いが生じた結果かもしれません。
2人が結婚したことで、高波冬美さんは職場を異動することになり、そこで上司とトラブルを起こして、休職することになりました。
この時点で、高波冬美さんは「結婚で職場を異動したのが悪い。後藤祐介が異動していれば良かったのに」という思いが少しは生まれたはずです。
ただ、後藤祐介はそんな高波冬美さんに寄り添って、仕事を辞めることになり、慣れない動画編集の仕事をしながら、家事育児をしていました。ただ、フリーランスの初心者が最初から仕事がうまくいくはずもなく、専業主夫状態。
このような状態が続くことで、後藤祐介にも「好きな仕事ができない。仕事がない。家事も育児もしなければいけない。でも、妻はメンタルを病んでるから何もしない」という不満が溜まっていたと思います。
お互いに相手きっかけで不満が溜まっていけば、ぶつかり合うことも増えるでしょう。それが積み重なって、離婚に至ったものと思われます。
高波冬美殺害後の後藤祐介の現在
後藤祐介は6月19日に高波冬美さんを殺害した容疑で逮捕されました。7月10日には子供3人の殺人容疑で再逮捕されています。
また、7月31日には刑事責任能力の有無を調べるための2ヶ月の鑑定留置が決定しています。今後、後藤祐介の精神状態・責任能力の結果によって起訴・裁判は変わってくるものと思われます。
高波冬美のまとめ
品川母子4人殺害事件の概要や被害者の高波冬美さんの実家や家族（父親・母親）、顔写真、経歴や職場の老人ホーム、後藤祐介との馴れ初め・結婚・離婚原因などをまとめました。
自分の元妻と子供を殺害するという絶対にしてはいけない選択をした後藤祐介。厳罰を望みます。
