元女優の奥村真粧美さんは勝新太郎さんと中村玉緒さんの娘ですが、現在は病気で車椅子生活だと話題です。
今回は奥村真粧美さんのプロフィール、家族（父親・母親・兄）、結婚歴や旦那と子供の有無、逮捕歴、病名など現在をまとめました。
この記事の目次
奥村真粧美のプロフィール
生年月日： 1962年12月28日
出身地：東京都
所属事務所：不明
奥村真粧美さんは元役者で、同じく役者である勝新太郎さん・中村珠緒さんの長女であることでも知られています。
一時は、中村玉緒さんの個人事務所の代表取締役社長も務めていました。
奥村真粧美の家族① 父親は俳優の勝新太郎
奥村真粧美さんの父親は、役者や映画監督として活躍した勝新太郎さんです。
勝新太郎のプロフィール
生年月日：1931年11月29日
出身地：東京都
職業：役者・歌手・脚本家・映画監督ほか
所属事務所：勝プロダクション
勝新太郎さんは、日本映画製作会社「大映（現在の角川映画）」の”二枚看板“として活躍した俳優です。
「勝プロダクション」を設立し、映画・ドラマといった映像制作にも携わっていました。
下咽頭がんが原因で、1997年6月21日に65歳という若さでこの世を去っています。
勝新太郎の経歴
勝新太郎さんは、1954年公開の映画「花の白虎隊」でデビュー。
大映の社長・永田雅一氏に目をかけられ、数多くのチャンスを与えられましたが、なかなか芽が出なかったといいます。
その後、1960年公開の主演映画「不知火検校」で高い評価を得たことを機に、映画「座頭市」シリーズや映画「兵隊やくざ」シリーズでブレイク。
勝プロダクション設立後は制作にも携わり、映画「御用牙」シリーズや映画「子連れ狼」シリーズなどを手掛けました。
しかし、同時期より薬物関連のトラブルで注目されることも多く、1978年にはアヘンの不法所持で書類送検。
1990年にはハワイでマリファナ・コカインの所持によって現行犯逮捕され、1991年にも麻薬及び向精神薬取締法違反で逮捕され、有罪判決が下っています。
一方、1980年に制作を手掛けた日本テレビ系ドラマ「警視-K」が予算オーバーと打ち切りになったことで多額の負債を抱え、翌1981年に12億円もの借金により倒産。
「勝新太郎は負けない」と宣言し、借金を返すべく芸能活動に取り組むも、実際には高級車や高級ファッションなどを好む派手な生活は変わらなかったそうです。
その後、1996年に下咽頭がんを発病した勝新太郎さん。
記者会見で「タバコはやめた」と言いながらもその場で喫煙する姿が大きな話題となりました。
しかし、実際は真面目に禁煙に取り組んでいたようで、その場限りのパフォーマンスだったそうです。
そして1997年6月21日、多額の借金を残したままこの世を去り、妻である中村玉緒さんが借金返済に奔走することとなりました。
奥村真粧美の家族② 母親は女優・中村珠緒
奥村真粧美さんの母親である中村玉緒さんは、役者・タレントとして活動しています。
中村珠緒のプロフィール
生年月日：1939年7月12日
出身地：京都府
職業：役者・タレント
所属事務所：長良プロダクション
中村玉緒さんは役者で、タレントとしても活躍されています。
父親が歌舞伎俳優・2代目中村鴈治郎さん、兄は歌舞伎役者の4代目坂田藤十郎さんです。
共演者からは「玉緒さん」「お母さん」と呼ばれ、お茶の間でも人気になりました。
中村珠緒の経歴
中村玉緒さんは、本名である「林玉緒」名義で1953年に映画「景子と雪江」にてスクリーンデビュー。
しかし同作以降はなかなかオファーが来ず、親戚で大映の重役だった長谷川一夫さんに頼みこみ、1954年に大映へと入社します。
主役には恵まれませんでしたが、”大映のスター女優を支える脇役“として活躍し、1970年代からはテレビドラマでもバイプレイヤーとして注目されるようになります。
その後、1994年に出演したTBS系バラエティ番組「明石家多国籍軍」でその”天然キャラ“に注目が集まると、一気にブレイク。
同番組の司会を務めていたお笑いタレント・明石家さんまが司会を務める番組に数多く出演するようになり、それに伴うように役者の仕事も増加していきました。
1998年放送のTBS系ドラマ「あきまへんで！」や、テレビ朝日系ドラマ「土曜ワイド劇場 おばはん刑事！流石姫子」シリーズで主演を務めています。
また、2003年放送のNHK大河ドラマ「武蔵 MUSAHI」や、2016年放送の朝の連続テレビ小説「すずらん」といった話題作にも出演。
1998年には、バンダイよりたまごっちシリーズ「玉緒っち」が発売。若者からの人気も得るようになりました。
大のパチンコ好きである縁から、2002年にパチンコ「CR玉緒でドッカン！！」が発表されたり、2003年に氷川きよしさんとデュエットソング「ラブリィ」を発売するなど幅広く活躍。
「マロニーちゃん」をはじめ、数多くのCMにも出演しています。
奥村真粧美の家族③ 弟は俳優・鴈龍太郎
奥村真粧美さんの弟である、鴈龍太郎さんも役者として活動していました。
鴈龍太郎のプロフィールと経歴
生年月日：1964年8月9日
出身地：東京都
職業：役者
所属事務所：勝プロ
奥村真粧美さんの弟である鴈龍太郎さんは役者で、1989年公開の映画「座頭市」で役者デビュー。
同作は父親である勝新太郎さんが監督・主演を務めており、鴈龍太郎さんは本名である「奥村雄大」名義で出演していました。
しかし、同作で刀を用いた立ち回りを撮影中、鴈龍太郎さんが使用する刀に真剣が紛れ込むというアクシデントが発生。
真剣と知らなかった鴈龍太郎さんが斬られ役の首を切りつけてしまったため、役者兼殺陣師であった人物が亡くなるという痛ましい事件へと発展してしまいました。
鴈龍太郎さんは業務上過失致死罪の疑いで事情聴取を受けるも、「迫力を出したい」と勝手に真剣を用意したスタッフが、その事実を鴈龍太郎さんに伝えていなかったと主張。
裁判でもその主張が認められ、疑いが晴れたものの、鴈龍太郎さんは同事件の影響からしばらくの間、謹慎生活となりました。
1991年に映画「極道戦争・武闘派」で役者に復帰するも、端役での出演が続きました。
その後、勝新太郎さんが演出・主演を務めた1994年公演の舞台「不知火検校」で本格的な復帰を果たし、芸名を「鴈龍太郎」に改名。(その後、さらに鴈龍→鴈龍太郎と芸名を2度変更）
以降、1997年公開の映画「売春暴力団」や、1998年放送のTBS系ドラマ「あきまへんで！」などの作品に出演しています。
また、父親譲りの迫力のあるヴィジュアルを活かし、Vシネマにも多数出演。
2001年販売のVシネマ「殺しの軍団」で主演を務めているほか、Vシネマ「首領（ドン）への道」シリーズなどに出演しています。
2019年に名古屋で亡くなっている
鴈龍太郎さんは、2010年頃より映像作品への出演が減少し、2017年の舞台「COASTER 2017」に出演して以降は、どんな芸能活動をしていたのかは分かっていません。
その後、2019年11月1日に急性心不全により急逝したことが明らかになりました。
鴈龍太郎さんは当時、名古屋で働きながら、1人暮らしをしていたといいます。
連絡がとれないことを心配した友人が自宅を訪れたところ、死後数日が経過している鴈龍太郎さんを発見したとのことです。
奥村真粧美の経歴① 役者として両親と共演するもすぐに裏方へ
奥村真粧美さんは、1980年放送の日本テレビ系テレビドラマ「警視-K」で役者デビュー。
同作は、父親である勝新太郎さんが監督・主演を務め、母親の中村玉緒さんも主人公の元妻役で出演していました。
奥村真粧美さんは同作で、主人公の警視・賀津勝利（勝新太郎さん）の娘・賀津正美役を演じています。
しかし、その後は役者として目立った活動はしておらず、母親の中村玉緒さんの付き人をするなど、裏方に徹するようになりました。
2000年に中村玉緒さんが個人事務所を設立すると、代表取締役社長に就任。
“天然キャラ”でバラエティ番組を中心に大人気となった中村玉緒さんを、公私ともに支えていたそうです。
なお、母娘それぞれがかなりのおしゃべり好きで、お笑いタレントの明石家さんまさんは「中村母娘の前では俺も黙ってしまう」と語ったほど。
また、2001年から2017年にかけては”中村玉緒の娘”としてバラエティ番組にも多数出演。
お笑いコンビ「オセロ」の中島知子さんと中村玉緒一家による旅番組のシリーズや、2017年放送のバラエティ番組「ウチくる!?」などに出演しました。
奥村真粧美の経歴② 弟と共に逮捕されていた
奥村真粧美さんは役者デビュー後の1982年、弟で当時デビュー前だった鴈龍太郎さんとともに大麻密売の罪で逮捕されています。
父親の勝新太郎さんも1978年にアヘンの不法所持で書類送検されており、”親子による薬物問題”は大きな話題となりました。
また、母親の中村玉緒さんは事件当時「罪は憎いが子供は憎めない」と語っています。
しかし皮肉にもその後の1984年、弟の鴈龍太郎さんが再び大麻取締法違反で逮捕されてしまいました。
奥村真粧美の現在① 病気により車いす生活・病名は非公開
奥村真粧美さんは長年にわたり、中村玉緒さんの個人事務所で代表取締役社長を務めていましたが、2020年に社長を退いています。
理由は奥村真粧美さん本人の病気だそうで、歩行が困難な状態にあるとも報道されました。
2020年秋ごろより体調を崩しており、車椅子生活となったそうです。
中村玉緒さんの所属事務所はマスコミからのインタビューに対し、「社長を退任したことは事実で、健康問題やコロナ禍の影響もあった。具体的な病名については明かせない」と回答。
自宅マンションから外出しようとしている奥村真粧美さんの姿を目撃した記者によると、「足をひきずるようにゆっくりと歩いて、かなりつらい様子だった」と述べています。
奥村真粧美の現在② 結婚はしておらず、子供もいない
奥村真粧美さんに結婚歴はなく、現在も独身で旦那や子供はいません。
中村玉緒さんと同じ東京都心のタワーマンションに住んでいますが、部屋は別々だということです。
一部報道では、母親である中村玉緒さんと”逆介護”状態になっていると表現されていましたが、歩行に難があれど、1人で外出することはできているようです。
そのため、現在も寝たきりや完全な歩行不可状態といったわけではないのかもしれません。
なお、中村玉緒さんは2021年3月に公式YouTubeチャンネル「中村玉緒の今日のことは今日で忘れる」を開設。
内容はテレビ番組の収録の裏側を紹介するものや悩み相談など、多岐にわたります。
80代と高齢でありながら、精力的に動画を投稿し話題となっていますが、同チャンネルに奥村真粧美さんが携わっているかどうかは分かっていません。
まとめ
奥村真粧美さんは、役者の勝新太郎さんと中村玉緒さんご夫妻の長女です。
1980年に、父親である勝新太郎さん主演ドラマ「警視-K」でデビューし、父娘役を演じました。
その後、1982年に弟で役者の鴈龍太郎さんと共に大麻密売の容疑で逮捕。
以降は役者ではなく裏方にまわり、”天然キャラ”でブレイクした母親の中村玉緒さんのサポートに徹していました。
2000年には中村玉緒さんの個人事務所社長に就任するも、2020年に病気を理由に社長を退任。
現在は車椅子を利用するなど、歩行困難な状態にあるといいますが、具体的な病名は明かされていません。
中村玉緒さんと同じマンションの別室に住んでおり、大変ながらも歩く姿が目撃されているため、寝たきりやまったくの歩けないというわけではなさそうです。
中村玉緒さんのYouTubeチャンネルなどで、また元気な姿を拝見したいですね。
