電波少年は日本テレビの超人気番組

電波少年とは、1992年から日本テレビで放送されていた伝説のバラエティ番組です。

「進め！電波少年」からスタートし、1998年からは「進ぬ！電波少年」と番組名を変更して2002年まで放送されていました。

現在では考えられないほど過激でやばい企画が多く、出演していた猿岩石が国民的人気となるなど、熱狂的な人気を誇っていました。

電波少年の概要

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電波少年は、1992年から日本テレビ系列で放送されていたバラエティ番組です。

上記のようにシリーズ化されていますが、一般的に「電波少年」というと、「進め!電波少年」と「進ぬ!電波少年」になります。

電波少年は松本明子さんと松村邦洋さん（進ぬでは降板）が番組MCで、CGを用いて首から上しか映らないという当時では画期的な番組スタイルが話題でした。

また、アポなしロケなど現在のコンプライアンスでは考えられないような過激で危険・過酷な内容の企画が多く、ドキュメンタリー要素も入っていたんです。

全盛期は、社会現象を巻き起こすほど熱狂的な人気を誇ったバラエティ番組でした。

電波少年の人気企画

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電波少年は人気企画をたくさん生み出した番組です。

初期は、松本明子さんや松村邦洋さんがアポなし突撃企画が多かったですが、猿岩石のユーラシア大陸横断ヒッチハイクから芸人やタレントが長期的に挑戦する体当たり企画が増えました。

電波少年出身・出演の芸能人

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電波少年からブレイクした芸人やタレントはたくさんいます。

無名のタレント・芸人が電波少年の企画に参加して、一気に人気になった人はたくさんいました。

特に、猿岩石は社会現象を巻き起こし、『猿岩石日記』は250万部の大ヒット、さらに藤井フミヤさん・尚之さんが作詞・作曲をした「白い雲のように」はミリオンセラーを達成しています。

そのほか、森三中の黒沢和子さんやピン芸人のいとうあさこさんも電波少年に出演していたんです。

また、ダウンタウンの松本人志さんや華原朋美さんも電波少年の企画に参加していたことがありました。

電波少年は視聴率がすごかった：

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電波少年は高視聴率をマークしている番組です。

日曜日22時30分からに30分番組でしたが、全盛期の視聴率は30.4%を記録しています。1999年4月18日に視聴率27.9％を記録しました。

時代が違いますので、一概に比べることはできませんが、視聴率30％というのは、とんでもないお化け番組だったことがわかりますね。

ただし、最初から視聴率が高かったわけではなく、猿岩石のユーラシア大陸横断ヒッチハイクを機に、一気に視聴率が上昇してきました。視聴率と共に、猿岩石の人気も上昇した感じです。

電波少年のやばい事件①：松村邦洋ボコボコ事件

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電波少年のやばい事件の1つ目は、松村邦洋ボコボコ事件です。

番組初期の頃、松村邦洋さんの体当たり企画として、若者たちを更生させる企画がありました。

「渋谷のチーマーを更生させたい！」では、渋谷のセンター街でチーマーを注意しようとしたら、松村さんはあっという間にチーマーに囲まれて連れ去られそうになりました。

また、「未成年の犯罪を防止したい！」では、池袋の西口公園でエアマックス狩りをやめさせようとしたんです。

そして松村さんがエアマックス95を履いて西口公園に行ったら、チーマーに囲まれて、靴を盗まれボコボコになりました。何とかロケバスに戻ることができ、最悪の事態は免れています。

ただ、これらの企画のせいで松村邦洋さんはチーマーたちに住所や移動車のナンバープレートを割り出され、嫌がらせに悩まされることになりました。

電波少年のやばい事件②：アラファト議長アポなし訪問

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電波少年では、松本明子さんも体当たり企画に挑戦しています。

松本明子さんはアラファト議長と「てんとう虫のサンバ」を一緒に歌いたいと、携帯のカラオケマイクを持って、アラファト議長にアポなしで突撃しました。

アラファト議長とは、パレスチナ国初代大統領・パレスチナ解放機構（PLO）の議長だった人物です。

アラファト議長は歌ってくれなかったものの、面会は許されて、松本明子さんはアラファト議長とハグをしています。

ただ、ハグをした時に、護衛の兵士が機関銃の安全装置を外していたそうで、かなりやばい企画だったようです。

電波少年のやばい事件③：砂漠遭難事件

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松村邦洋さんはアラブ首長国連邦のロケ中、砂漠を走っていた車がエンストし、動かなくなるという事態に陥りました。

協議の結果、ガイドやスタッフ数名が助けを求めに近くの街に歩いていくことになり、松村さんと残りのスタッフは車に残ることになりました。

しかし、日が暮れても救助隊が来ることはなく、食料や水が少なくなる中で、松村さんたちも近くの街を目指すことを決断。

ただ、この日の夜には、ガイドやスタッフは救助のために車に戻っていたんです。しかし、車にはすでに松村さんたちはいない状態でした。

スタッフらは一晩中必死に探しますが、翌朝になっても松村さんたちは見つかりません。

一方、松村さんは目がうつろになり、唇がカサカサになった状態で本当にやばい状態になりましたが、間一髪、捜索隊が松村さんたちを発見し、九死に一生を得ています。

遭難していた時、普段メチャクチャ厳しいスタッフの〆谷Dが「大丈夫だよ！絶対助かるよ！」と優しい言葉をかけてきたため、松村さんは本当にやばいんだと悟り、死を覚悟したそうです。

それにしても、こんな状態でもカメラを回していた〆谷Dが本当にすごいです。このようなところが、電波少年が人気になった理由の1つなのかもしれません。

電波少年のやばい事件④：地雷撤去事件

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電波少年では、松本明子さんが地雷撤去をしています。

地雷撤去というと、専門的な知識・技術が必要ですし、命の危険がありますので、テレビのバラエティ番組の企画でやるべきものではありません。

でも、電波少年はそれをやってしまったんです。松本明子さんは本当に自分の手で地雷の信管を抜き、地雷を撤去していました。

今では考えられない企画ですが、松本明子さんは「あちこちオードリー」に出演した際に、次のように語っています。

ただ、松本としては「地雷撤去もアラファト議長もおいしい」という独特の考えを持っていたという。しんどいなと思ったことはもちろんあるが、松本としては「おいしいから」の“うまみ”の方が勝ったようだ。

 

引用：松本明子「銃口を向けられていた」電波少年の過酷な裏事情を暴露、タレント扱いもされなかった？｜ニフティニュース

電波少年のやばい事件⑤：カウントダウン早めた事件

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日本テレビは2000年の大みそかのカウントダウン番組「いけ年こい年世紀越えスペシャル」を放送しました。この番組は電波少年スペシャルという位置づけです。

この番組の中で、2001年の新年を迎えるカウントダウンをわざと2分ずらしたんです。

そんな土屋さんに、平成でいちばん記憶に残っていることを質問すると、

「カウントダウンを2分間違えたの、ですかねぇ」

　と苦笑い。これは’00年（平成12年）から’01年（同13年）にかけて放送された年越し番組『いけ年こい年』での出来事。意図的に時間を2分早めてカウントダウン、年越しのタイミングを間違える演出で、批判が殺到した。

 

引用：『電波少年』の土屋P、平成で最大の思い出は「カウントダウンを2分間違えた」 | 週刊女性PRIME

わざと2分早めてカウントダウンをしたというのは、今では絶対に考えられない演出です。

この演出は当時でも問題になり、BPOでも取り上げられました。

電波少年のやばい事件⑥：松村邦洋拉致事件

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「出張ホスト詐欺を囮になって退治したい！」という企画では、松村邦洋さんが出張ホストによる詐欺を防ごうと出張ホストを呼び出したところ、松村さんが拉致されました。

この時、スタッフは松村さんはトイレに行っていると思っていたとのこと。

松村さんは車に乗せられて山奥に連れていかれ、「家族みんな皆殺しにしてやるからな」と脅されます。

ホストと「絶対に放送しない」と約束して、ようやく解放されましたが、土屋プロデューサーの一言で、結局放送することになってしまったそうです。

電波少年のやばい事件⑦：出川哲郎性被害事件

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電波少年のやばい事件の7つ目は、出川哲郎さんのシドニーでの事件です。

出川哲郎さんがオーストラリアのシドニーにあるゲイバーでコンドームを配布して、エイズを撲滅しようという企画にチャレンジしました。

このゲイバーで出川さんはコンドームを配っていたら、2階に連れていかれて、6～7人のマッチョに囲まれて全裸にされ、手足を固定された状態でビリヤード台に磔状態にされました。

そして、そのまま…ということがあったそうです。

「そのまま俺は……」「めちゃめちゃ痛かった」「ビリヤード台に（仰向けに寝転がり、足を広げるジェスチャーをしながら）こういう感じに」と、直接的な表現はしないものの、肛門に男性器を挿入されたことを匂わせる話を、身振り手振りをいれて説明したのち、「オーストラリアのビリヤード台の天井の景色いまだに忘れられない」といって話を締める。

 

引用：出川哲朗が「最も辛かった」と振り返る20年前のゲイ差別ロケを、いまだ笑い話にする日本テレビの変わらなさ (2017年8月21日) – エキサイトニュース

スタッフは「その方が面白いから」という理由で助けに来なかったと出川哲郎さんは語っていました。

電波少年のやばい事件⑧：世界一周ゴールフジテレビ大混乱事件

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電波少年のやばい事件の8つ目は、世界一周ゴールフジテレビ大混乱事件です。

真中瞳さんとチューヤンさんが、サンフランシスコから東回りに80日間で世界一周するという企画に挑戦しましたが、そのゴールは悪ふざけでフジテレビのV4スタジオに設定されました。

しかし、フジテレビはこのことを把握しておらず、さらに局を越えてのコラボレーションがある時代でもありませんでしたので、大混乱を引き起こしました。

そして、最終的なゴールは日本テレビのある汐留へと変更されています。

電波少年のやばい事件⑨：フジモリ大統領求婚事件

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1995年、ペルーのフジモリ大統領は離婚調停中でしたが、タレントの宮前真樹さんが花嫁候補にしてほしいとフジモリ大統領に詰め寄りました。

このことは、「やりすぎだ」とペルーでは大ひんしゅくを買うことになりましたが、番組内では「ペルーもビックリ」くらいにしか報道されていないと説明していました。

電波少年の打ち切り理由

電波少年は全盛期は視聴率30％を記録した人気番組でしたが、2002年9月29日に「進ぬ!電波少年」が終了、その後の「電波少年に毛が生えた 最後の聖戦」も2003年1月11日に終了します。

電波少年は打ち切りになったのではないか？という噂もあるんです。

なぜ電波少年は終わったのか？打ち切りになったのか？を推察していきましょう。

ネタ切れ感があった

出典：nicovideo.jp

電波少年は過激な企画で人気でしたが、2000年代に入ると、ネタ切れ感が出てきました。

猿岩石のヒッチハイクのような鮮烈な企画はほとんどなくなり、人気は少しずつ低下していきました。

炎上・問題視される事件が相次いだ

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電波少年はその番組の性質上、炎上したり問題視されるような事件が相次ぎました。

前述にあるように2分ずらしたカウントダウン、ゴールをフジテレビに設定など当時でも問題になるようなことが次々起こり、そのせいで番組全体が批判されるようになっていきます。

「拉致」が時代に合わない

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また、電波少年は若手芸人を「拉致」する形で企画に挑戦させることが名物でした。目隠しをして、行先も言わずにロケバスに乗せて、四の五の言わずに企画に挑戦させました。

しかし、2002年には北朝鮮が日本人を拉致したことを認めましたが、その前から日本では北朝鮮による拉致が問題視されていたんです。

そして、そのような世論のなかで、電波少年のスタイルは時代に合わなくなり、批判が集まるようになり、電波少年は終了することになりました。

電波少年は死亡事故があった？

電波少年は過激な番組でした。また、突然終わるような形だったので、死亡事故による打ち切りだったのでは？という噂がでました。

この死亡事故による打ち切り説は本当なのでしょうか？

電波少年で死亡事故はない＆打ち切りとは関係ない

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電波少年では死亡事故は起こっていません。松村邦洋さんが砂漠で遭難したり、山奥に拉致されるなど命の危険はありましたが、死亡事故はありません。

だから、死亡事故で電波少年が打ち切りになったというのは、デマです。では、なぜこのようなデマが出てきたのでしょう？

もちろん、電波少年が死亡事故を起こしかねない危険な企画が多かったということもありますが、それ以外の理由もあるんです。

電波少年の後続番組で死亡事故があった

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電波少年では死亡事故はありませんでしたが、電波少年の後続番組では死亡事故がありました。

2003年1月から放送が始まった「雲と波と少年と」という後続番組は、電波少年の後続番組でありながら、毛色は全く違う内容でした。

癒しをテーマにしたドキュメントVTRを放送する番組でしたが、第1回放送翌日の2003年1月20日にスタッフが飲酒運転をして、死傷事故を起こしてしまったのです。

この事故により、電波少年の後続番組である「雲と波と少年と」はたった6回で打ち切られてしまいました。

電波少年のまとめ

電波少年の概要や視聴率、やばい事件や打ち切り理由、死亡事故との関係をまとめました。

電波少年はとても面白い番組だったことは間違いありません。

また、あのような番組は無理だとは思いますが、DVDや配信で電波少年をもう一度楽しんでみてはいかがでしょうか。