自律神経失調症とは

自律神経失調症とは、自律神経である交感神経と副交感神経が上手く切り替わらず、体に不調が出ている状態のことです。

私たちの自律神経は、交感神経と副交感神経の2つがあります。

自律神経失調症の症状

自律神経失調症になると、様々な症状が出てきます。ここでは、自律神経失調症の症状の一例を紹介します。

これらは身体的な症状ですね。

次に、精神的な症状を見ていきます。自律神経失調症には精神的な症状が出ることもあります。

どのような症状が出るかは人によって違います。また、症状の程度も人によって違い、個人差が大きいです。

これらの自律神経失調症の症状は、すぐに死につながるようなものではありませんよね。そのため、「気のせい」と片づけられることも多く、不定愁訴と言われてしまうこともあります。

本人は辛くても、なかなか理解されないのが、自律神経失調症なんです。

自律神経失調症の原因

自律神経失調症の原因については、「これが原因」と特定することはできません。ただ、ストレスや生活習慣の乱れが大きく関係していると言われています。

人間はストレスを受けると、自律神経の交感神経が優位になりすぎます。

それが長く続くことで、副交感神経とのバランスが悪くなり、自律神経失調症になることがあります。生活習慣が乱れることでも、同じです。

交感神経が優位になりやすいので、自律神経失調症のリスクは上がります。

ストレスや生活習慣の乱れ以外には、次のような原因があると言われています。

これらの原因があるからといって、必ず自律神経失調症になるわけではありませんが、自律神経失調症になるリスクは上がると言われています。

自律神経失調症の芸能人6名

自律神経失調症になった芸能人・有名人を見ていきましょう。まずは、芸能人からです。

1．長嶋一茂さん

元プロ野球選手で、現在はタレントとして活動している長嶋一茂さんですが、プロ野球選手時代にパニック障害から来る自律神経失調症に悩んでいたと告白しています。

病院を受診したところ、「自律神経失調症」と診断されたそうです。

治療を続けていたものの、息苦しさや動悸、発汗、めまいなどの症状が出て、バッターボックスに立てなくなったとのこと。

そして、巨人の練習場に車で向かおうとエンジンをかけようとしたところ、息苦しくなり、過呼吸になって練習に行けなくなったそうです。その後、そのまま引退となりました。

引退後は、自律神経失調症の症状は急速に良くなったそうですが、まだ完治はしていないとのことです。

2．高木美保さん

女優の高木美保さんは、2019年にフジテレビの「直撃！シンソウ坂上」に出演した際に、パニック障害と自律神経失調症を患っていたことを告白しています。

「１日３時間睡眠が何カ月も続いたりしてたら自律神経失調症になったんですけど、結局克服できずに、悪化してったんですね、ずっと仕事続けてて。結局最後はパニック障害って」

 

引用：高木美保　パニック障害を告白「一番効いたのは、田舎に引っ越して仕事を休むこと」/芸能/デイリースポーツ online

この自律神経失調症とパニック障害になったことを機に、那須塩原に移住して、農業を行っているのだそうです。

田舎に引っ越して、ゆっくり休んだことで、自律神経失調症は回復したとのことです。

3．IKKOさん

美容家のIKKOさんも、パニック障害と自律神経失調症を患っていました。

ヘアメイクの個人事務所「アトリエIKKO」を経営していた39歳の頃、パニック障害を発症し、めまいや過換気症候群、動悸、血圧上昇、呼吸困難、息苦しさなどの症状に悩まされたそう。

テレビ出演することでいじられるようになり、「完璧じゃなくても良い」と思えたことで、少しずつ症状は軽くなっていったそうです。

IKKOさんは仕事にストイックに取り組むあまり、ストレスが溜まり、パニック障害や自律神経失調症になったのかもしれませんね。

4．清水たぁーさん

ものまねタレントの清水たぁーさんは、高校時代に友達がいなくて、大学時代も孤独に過ごしていたところ、それがストレスになったのか、自律神経失調症になってしまったそうです。

しかし、中学の同級生の一言で、お笑いの道に進み、お笑いに真剣に取り組んでいたら、いつの間にか自律神経失調症が治ってしまったんだとか。

何かに熱中することで、心のモヤモヤがなくなっていったのかもしれません。

5．円広志さん

「夢想花」などのヒット曲で知られる円広志さんは、仕事が忙しくなった時に、突然不安になったり、めまいを起こすなどの自律神経失調症の症状に悩まされることになります。

その後、パニック障害と診断されたようです。

治療で快方に向かいますが、不安をごまかすためにお酒に走ったこともあったようです。

6．石田明さん

NON STYLEの石田明さんは、仕事が忙しくなってきた頃、プレッシャーやストレスから嘔吐や食欲の減退、手のしびれなどの自律神経失調症の症状が出始めたそうです。

そして、高いところにいると地面に吸い込まれそうな感覚になったことから、病院を受診したところ、うつ病と診断されました。

自律神経失調症の有名人（スポーツ選手）4名

自律神経失調症の芸能人・有名人、次はスポーツ選手編です。

スポーツ選手は、常に大きなプレッシャーを感じながらプレーしていますので、自律神経失調症になる人が実は多いんです。

1．川崎宗則さん

「鷹のプリンス」と呼ばれるイケメンで、イチローさんと一緒に野球をしたいとメジャーに挑戦し、さらにメジャーでも人気選手となった川崎宗則さん。

2017年シーズンの終盤から姿を現さなくなり、2018年シーズンも体調不良を理由に契約を結んでいませんでした。

そして、2018年の開幕直前、「昨年より怪我に加えて自律神経系の病気にもなっており、身体を動かすことを拒絶するようになってしまった」とコメントを発表、引退状態になっています。

詳細はわかりませんが、ファンの間では、メジャー時代から無理をしてストレスをためてしまったために、自律神経失調症になったのではないかと言われています。

2．中村晃さん

福岡ソフトバンクホークスの中村晃選手は、2019年のシーズン前に自律神経失調症と診断されています。

自宅で治療に専念し、開幕には間に合いませんでしたが、5月31日に試合に出場し、2019年は44試合に出場しました。

ただ、2020年シーズンも体調不良を理由に、公式戦には出場できていません。

3．多和田真三郎さん

2018年シーズンは最多勝のタイトルを獲得した多和田真三郎さんは、2019年シーズン途中に「頻脈性不整脈」と診断され、休養しています。

そして、シーズンオフに球団から自律神経失調症であることが発表され、契約保留選手となっています。

4．山村宏樹さん

元プロ野球選手の山村宏樹さんは、阪神タイガース時代の1999年に目眩や吐き気などの症状が出て、自律神経失調症と診断されます。

1999年シーズンは実家で療養していたため、シーズンオフには戦力外通告を受けています。

その後、2000年3月に近鉄の入団テストを受けて合格し、2000年シーズンは近鉄の先発ローテーションに定着して活躍しました。

まとめ

自律神経失調症の症状や原因、自律神経失調症になった芸能人や有名人をまとめましたが、いかがでしたか？

自律神経失調症は検査ではなかなかわからず、周囲の人からは理解されにくい病気です。

本人は苦しんでいるのに、周囲からの理解を得られないことで、「仮病、怠け者」のように思われ、さらに苦しむことになるという悪循環に陥ることもあります。

自律神経失調症がどのような病気なのかを1人でも多くの人が知ることで、そのような悪循環を断ち切ることができるはずです。