戸川京子は37歳の若さで死去した女優

戸川京子のプロフィール

戸川京子さんは、5歳の頃から劇団に入団し子役として活動します。

成人後も女優として多くの作品に出演してきましたが、2022年に37歳の若さで自ら命を絶ち、日本中を驚かせました。

戸川京子の家族：姉は歌手・戸川純

戸川京子さんの家族について調査しました。

姉は歌手の戸川純さんです。姉妹の関係についても調査しました。

戸川純の経歴

戸川京子さんの家族構成は、貿易商を営む父親と母親、そして姉1人の4人家族。姉は歌手として活動している戸川純さんです。

姉の戸川純さんは、小学校3年生の時にテレビを観て「児童劇団に入りたい」と希望したことから、劇団ひまわりで子役活動を開始しました。

数年後、戸川純さんは両親から「勉強に支障があるから」と言われて劇団を退団。

その後、大学生の頃にパンク・バンクと出会い、1981年に上野耕路さんと太田榮一さんと3人でユニット「ゲルニカ」を結成、歌手として活動を開始しました。

1983年にゲルニカは活動を休止。同年5月には新たなバンド「ヤプーズ」を結成しています。

その後、メンバーを入れ替えながらヤプーズを続けていましたが、2006年を最後にバンド活動は行われていません。

戸川京子と姉・戸川純の関係

戸川京子さんと戸川純さんの姉妹仲はとても良かったそうです。

戸川純さんによると、妹の戸川京子さんはしっかり者で、いつも助けてくれていたといいます。

1995年には、当時所属していた事務所との金銭を巡る不信感や、バンドのメンバーの脱退問題などを苦にして、戸川純さんは自宅マンションで首をカミソリで切って自殺を図りました。

幸い、傷は頸動脈には達しておらず、戸川純さんは一命を取り留めます。

この時、戸川京子さんが厳しく「そんなことをしてはいけない」と諭したそうで、献身的に姉を支え続けたそうです。

戸川京子さんの葬儀で、戸川純さんは「あの子はとてもしっかりしていたのに、疲れちゃったのかな。あたしがいっぱい迷惑をかけちゃったからかな」と語っていました。

姉に自殺はいけないと言っていたはずの戸川京子さん。自身が自殺で亡くなるなんて、戸川純さんもやりきれないことでしょう。

戸川京子の経歴

戸川京子さんの経歴について紹介します。実は30年以上のキャリアを持つベテラン女優でした。

劇団ひまわりで子役デビュー

戸川京子さんは、5歳の時に姉の戸川純さんとともに劇団ひまわりに入団しています。

子役として、1972年「ウルトラマンA」のミオ役でデビュー、その後「緊急指令10-4・10-10」、「ジャンボーグA」、「電人サポーガー」など特撮作品に多く出演。

1974年以降は「水戸黄門」、「純愛山河愛と誠」、「太陽にほえろ」などの人気作品にも出演しており、少しずつ演技力を磨いてきました。

成長した戸川京子さんは、東海大学付属望星高校の通信制課程普通科卒業。芸能活動を行いやすい環境を選んだものと見られています。

なお、姉の戸川純さんは学業に支障が出るからという理由で、劇団ひまわりを退団して一般人に戻っていますが、戸川京子さんは芸能界を中断したという記録は残っていません。

モデルとしても活動

戸田京子さんはモデル活動も行っており、原宿系や古着をメインとしたファッション雑誌『CUTiE（キューティ）』で最先端の着こなしを披露しました。

ネットで「CUTiE　戸川京子」というワードで画像検索をすると、当時の誌面に掲載された写真を確認することができます。

なお「CUTiE」は2015年に休刊しています。

脱子役に成功し女優へ

戸川京子さんは成人すると、1997年の「ガラスの仮面」、「のんちゃんのり弁」、1998年には「はみだし刑事情熱系」、「名探偵キャサリン」といった注目作品にコンスタントに出演。

また、深夜番組「11PM」や「もっと過激にパラダイス」といったこれまでの路線とは異なる番組に積極的に顔を出してきました。

一般的に、子役は子供時代の可愛いイメージが強く、大人になった時に役が限られてしまい、次第に活躍の場を失っていくというパターンが多いようです。

しかし戸川京子さんの場合、子役時代のイメージを打ち破って脱子役に成功しており、上手にステップアップができた稀有な存在だと言われています。

戸川京子が結婚した元旦那はZIGGY・大山正篤

戸川京子さんは1993年にZIGGYのドラマーの大山正篤さんと結婚しましたが、1999年に離婚しています。

ここでは、大山正篤さんについて、所属していた一世を風靡したロックバンド「ZIGGY」、バンド脱退後の経歴についても紹介します。

大山正篤のプロフィール

ZIGGYとの出会い

大山正篤さんは中学生の時に吹奏楽部に所属し、打楽器を担当。高校生になると、友人から誘われてバンド活動を開始しました。

大学に入ると上京し、同じ学校に通う生徒でバンドを組みます。そんなある日、対バン相手であるZIGGYのリハーサルを見て、音楽のクォリティーの高さに驚いたそうです。

同じバンドのメンバーだった戸城憲夫さんは、大山正篤さんよりもさらに強くZIGGYの音楽に共感したようで、翌日に「俺、ZIGGYに入るから辞めるわ」とバンドを脱退。

その後、戸城憲夫さんから「ZIGGYのドラマーが抜ける」と連絡を受け、大山正篤さんが後釜に入る形でZIGGYに加入しました。

ZIGGYからの脱退

ZIGGYは1987年にメジャーデビューを果たします。

2枚目のシングル「GLORIA」は、1989年放送のフジテレビのドラマ「同・級・生」のテーマソングに起用され、たちまち大ヒット。

単独での武道館コンサートも行い、1990年にリリースしたアルバム「KOOL KIZZ」はオリコン1位を獲得しました。

1991年、ZIGGYは1年間の充電期間を経て活動を開始していますが、1992年6月に大山正篤さんはZIGGYからの脱退を発表しています。

大山正篤さんは脱退の理由として、音楽の方向性がメンバー間で異なってきたことに嫌気がさしたそうで、新たな道に進むことに決めたそうです。

その後、「Shammon」というバンドで再びデビューしますが、鳴かず飛ばずの状態になり、結局、音楽学校でドラムの講師を務めながらバンド活動を継続することに。

音楽学校には、大山正篤さんのもとに様々な年代の生徒がやってきて、「YouTubeで昔の映像見たよ」や「お母さんが大ファンで」と嬉しい言葉をもらうこともあったといいます。

最初はドラムの技術だけを教えていたのですが、次第に生徒達から家庭の悩みや、進路について相談されることが多くなっていきました。

きちんと向き合いたくてカウンセラーに

当初、レッスンをする中で、「ついで」に生徒の悩みを聞いていた大山正篤さんでしたが、そのうちに「悩みを聞いてくれる先生」として知られるようになります。

やるならきちんとした資格を持っておこうと考え、心理学を学んだ大山正篤さんは、2019年に一般財団法人JADP認定のメンタル心理カウンセラーの資格を取得しています。

戸川京子と元旦那・大山正篤との馴れ初めや離婚の理由

戸川京子さんが大山正篤さんと離婚したのは1999年ですので、結婚期間はわずか6年でした。

2人の結婚前の馴れ初めも、離婚の理由も、戸川京子さんと大山正篤さんどちらも明かしていません。

また、当時はインスタやツイッターなどが普及していなかったため、芸能人夫婦でも、プライベート情報はなかなか発信されなかったという時代背景も関係しているのかもしれませんね。

戸川京子と元旦那との間に子供はいる？

戸川京子さんの子供について調査したのですが、生前に出産していたという情報は残されていませんでした。

ネットでは、病気の息子がいたという噂もあるようですが、戸川京子さんが大山正篤さんとの離婚後に再婚したという情報もなく、これはデマの可能性が高いでしょう。

戸川京子の死因

自宅マンションで首をつっていた

戸川京子さんが死去したのは、2002年7月18日のこと。

この日、戸川京子さんはロケで鹿児島に行く予定があり、マネージャーと早朝に空港で待ち合わせていたそうです。

ところが戸川京子さんは空港に現れず、電話も出なかったため、事務所スタッフが自宅マンションを訪れたところ、パジャマ姿の戸川京子さんが首をつっているのを発見しました。

事務所スタッフはすぐに110番通報し、警察の捜査が行われた結果、死後数時間経過していて、死因は窒息死と見られています。

また、自宅のドアや窓は施錠されていて事件性はなく、自殺と判断されています。

事務所の記者会見が開かれた

戸川京子さんの死去を受け、事務所の社長が当日に記者会見を開きました。

説明によると、7月18日午前1時に事務所スタッフが戸川京子さんに電話をかけてスケジュールの確認をした時は、いつもと変わらない様子だったそうです。

また、午前2時頃に女性と見られる友人との通話記録が残っており、その女性も「特に問題があったような感じはなかった」と証言しています。

事務所の社長は「秋の舞台も決まっていたし、仕事についても話し合ってきた。どうしてなのか、思い当たる節はない」とコメントしました。

戸川京子は病気だった？父親が明かした病名

戸川京子さんがなぜ自ら命を絶ってしまったのでしょうか？

戸川京子さんの自殺の理由として、父親が女性週刊誌の取材に答え、生前悩まされ続けていた病気について語りました。

自殺の原因は喘息？

父親が語ったところによると、戸川京子さんは30歳を過ぎてから重い喘息で苦しんできたとのことです。

1日4回薬を飲んでいたのですが、1回でも飲み忘れると発作が起こるほど重い症状でした。

また、2001年12月には心筋梗塞も発症。心筋梗塞は、喘息の発作で咳が止まらなくなると、心臓が酸素不足を起こす病気です。

そのため、仕事でも舞台稽古中に咳が止まらなくなるのではないか、という不安やストレスもあったといいます。

戸川京子さんは死亡当時住んでいた都内の自宅マンションは、近くにある病院に通うために亡くなる3週間前に引っ越したばかりだったのです。

このため、死去した日はまだ購入したベッドが運び込まれていない状態でした。

鬱病の疑惑も

戸川京子さんはずっと仕事が順調でしたが、周囲の証言によると、喘息の辛さから鬱病を患っていた可能性があることも判明しています。

鬱病になると人間関係が億劫になると言われ、戸川京子さんも死去する前、友人から電話があっても出ないことが多かったそうです。

責任感のある戸川京子さんは、仕事仲間には見せることのない闇があったのかもしれません。

戸川京子は家族に遺書を残していた？

戸川京子さんは自殺の際、遺書を残していたかが気になっている方が多いようです。

調査したところ、明確な遺書という形では残されていませんが、家族が戸川京子さんの遺品を整理していたところ、メモ書きが出てきたことを公表していました。

そのメモは「死ぬのは嫌じゃない。楽になれるイメージがある」とごく短いもので、誰かにあてた手紙ではありません。

なぜ戸川京子さんがこのようなメモを書いたのかは不明で、ネットでは「切実な切羽詰まった状況だったのかも」、「誰か相談できる人はいなかったのか」と同情的な声が寄せられています。

戸川京子の住んでいたマンション

戸川京子さんが死去するまで住んでいた自宅マンションについて、2002年7月18日付けの「ZAKZAK」に情報が掲載されました。

記事によると、東京都世田谷区にある、環状7号線と玉川通りが交差する上馬交差点の南側に位置する10階建ての賃貸マンションで、戸川京子さんの部屋は2階のワンルームだったそうです。

同じフロアに住む女性は「けさ明け方、救急車の音が聞こえた。何かあったとは思ったが、部屋の主が戸川さんだとは知らなかった」と証言しています。

芸能人の自宅の場所をここまで詳しく明かされるのは珍しいですが、2002年の時点では、今ほどセキュリティや個人情報漏洩に対する意識が高くなかったと思われます。

戸川京子の芸能界の友人も死去していた…

戸川京子さんは若い頃、女優の川上麻衣子さんと可愛かずみさん、尾崎豊さんと仲が良かったことが知られています。

実はこの4人のうち、現在でも存命しているの川上麻衣子さんのみ。

ここでは、川上麻衣子さんが語った4人グループの関係や、意外な尾崎豊さんの性格、可愛かずみさんの死因について紹介します。

戸川京子は尾崎豊と仲が良かった

川上麻衣子さんによると、若い頃に住んでいた学芸大学近くの同じマンションに、戸川京子さんと可愛かずみさんも住んでいたそうで、3人はすぐに仲良くなりました。

それから、戸川京子さんが紹介する形で、以前から交流があった尾崎豊さんも加わり、4人は遊び仲間になったそうです。

川上麻衣子さんは尾崎豊さんに会うまでは「気難しいミュージシャン」というイメージだったそうですが、「初めましてー」と尾崎豊さんから気さくに挨拶してくれて驚いたといいます。

そんな尾崎豊さんが死去したのは1992年4月25日でした。自宅から500ｍの場所で倒れているのを発見され、搬送先の病院で死去。没年齢は26歳でした。

解剖の結果、体内から覚醒剤が検出され、死因は大量の覚醒剤服用による肺水腫です。

なお、尾崎豊さんには息子・祐哉さんがおり、ミュージシャンをしています。

2022年8月に川上麻衣子さんはインスタを更新して、尾崎祐哉さんと一緒に仕事をしたことを報告し、「30年の時を超えて、不思議な気持ちになりました」と感想を述べています。

可愛かずみも追い詰められていた

可愛かずみさんが死去したのは1997年5月9日です。

留守番の女性に「咳が出るから病院に行く」と外出したのですが、マンション7階から飛び降り自ら命を絶ちました。

後年、川上麻衣子さんは可愛かずみさんについて、睡眠薬や精神安定剤に頼る生活を送っていたことを明かしています。

1991年頃に、可愛かずみさんは出演していた作品でNGを出してしまい、ベテラン女優から罵倒されたそうで、これをきっかけに精神的に不安定になってしまったそう。

そのため、心配していた川上麻衣子さんはしばらく様子を見守っていたそうですが、1996年に川上麻衣子さんが結婚したことであまり時間が取れなくなってしまいます。

ちょうどその後、可愛かずみさんは1996年12月、1997年1月と立て続けに手首を切って自殺未遂を起こしました。

1回目も2回目も、可愛かずみさんは強い薬を服用しており、目が覚めた時に記憶が飛んでいて、当時の行動を思い出せない状態だったそうです。

そして自殺した場所は、かつて可愛かずみさんが交際していた元ヤクルトスワローズの川崎憲二郎さんの自宅マンションでした。

そのため、「破局の腹いせに最期の場所を選んだのでは」という憶測が報じられました。

川上麻衣子さんはこの見方については否定的で「おそらく強い薬を服用して朦朧とした状態の中、無意識に選んだのだろう」と語りました。

戸川京子の元旦那・大山正篤の現在

戸川京子さんが死去して20年が経過しました。近しい関係者も年齢を20年分重ねています。

まずは、元旦那・大山正篤さんの現在の活動を調査しました。

Shammonとしての活動再開

現在、一時期休眠状態にあったユニット「Shammon」の活動を再開しており、2022年8月にシングル「ゆりかご」をリリースしています。

ユニット活動を再開した理由は、ボーカルを担当する有待雅彦さんが「ちゃんとした活動をして人生に幕引きしたい」と相談してきたことがきっかけでした。

大山正篤さんは思わず「終活かよ」と突っ込んでしまったそうですが、活動を開始することに異論はなく、採算度外視で楽しんでいるのだといいます。

オンラインでカウンセリング実施

大山正篤さんは前述の通り、2019年にカウンセラーの資格を取得。現在は「Hug the heart」というサイトを立ち上げ、オンラインカウンセリングを行っています。

相談者の層は様々で、子育てに悩む母親、親の介護に悩む子供、コロナ禍に入ってからは人間関係についての悩みも増加しているそうです。

知らないうちにストレスを溜め込んでしまうと、身体の不調にも直結するため、大山正篤さんは早急な対応が必要な課題だと感じているといいます。

また、2022年8月に行われたインタビューで「カウンセラーになったのは、戸川京子さんの死去があったからでは？」と聞かれ、以下のように回答しました。

おっしゃる通りです。ずっと引っかかっていました。あの当時、現在の知識があればなと悔やむことがあります。彼女が旅立って今年でちょうど20年になります。

実は今回リリースするシングル「ゆりかご」は彼女に向けたメッセージでもあります。

 

引用：「ZIGGY」元ドラマーが心理カウンセラーになったワケ – Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/

戸川京子さんとはどのような夫婦関係であったのかは明かされていませんが、やはり一度は夫婦になった仲ですし、救えなかったことがずっと心残りだったのでしょう。

戸川京子の姉・戸川純の現在

戸川京子さんの姉である戸川純さんは、現在は61歳となりました。

今も歌手として活動していて、ツイッターを見ると2023年のライブが告知されています。

ここ数年の80年代ブームにより、戸川純さんが1985年にリリースした「好き好き大好き」が再び脚光を浴びて、若者の間でバズりました。

また、2020年から始まったYouTube公式チャンネル「戸川純の人生相談」で視聴者の質問に答えており、その回答をまとめた本も2023年1月に出版予定です。

人生相談といっても「職質されない方法」「40代でロリータファッションはダメ？」「会社を辞めてホストになりたい」など、かなりユルい相談が多いのが特徴。

肩の力を抜いて読める1冊となっていて、既にECサイトで予約を受け付けています。興味のある方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

まとめ

戸川京子さんの経歴や家族（姉の戸田純さん）、結婚した元旦那の大山正篤さんとの離婚理由、子供の有無、死因や遺書、自宅マンションや父親が語った病気についてまとめました。

戸川京子さんが死去して20年が経過しましたが、今もネットで戸川京子さんの死去に関するサイトが多数存在しています。

それだけ戸川京子さんの自殺に衝撃を受けた人が多かったのでしょう。

戸川京子さんのご冥福をお祈りいたします。